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始まりました、志賀十五の壺。 みなさんいかがお過ごしいでしょうか。志賀十五です。
今回はお便りにお答えするということでやっていこうと思います。 こちらユコンコンさんからいただきました
おはこんばんちはペンギンの絵文字 いつもとても面白くて目から鱗で楽しく聞かせていただいております
ありがとうございます。本日7月4日配信した私たちの番組で 音楽のロマン派について話しました。
その際に志賀十五様の番組をご紹介してしまったのですが 古代ローマ帝国で使われていたロマンス語とラテン語について
過去トークでまだお話ししていらっしゃらなければ ぜひ取り上げてくださいますと
嬉しいです。壺の絵文字ということでユコンコンさんどうもお便りありがとうございます。 この山田トリオさんの番組の
あのロマン派についてねお話しされているトーク 僕も聞かせていただきました。
そこでねあの番組ね紹介していただいて大変光栄でございました。 ロマンス語とラテン語について
話したトークは多分ないと思います。 ちょっと関連トークがあるのでそちらはリンクを貼っておこうと思いますけど
それに特化したみたいなねトークはないので 今回このロマンス語とラテン語についてね
お話ししていこうと思います。 古代ローマ帝国で使われていたロマンス語とラテン語
まあこれは簡単に言うとですねロマンス語のっていうのは話し言葉で ラテン語っていうのは書き言葉ですね
ロマンス語という言い方をすることもありますけど
よく言われるのは口語ラテン語とか 俗ラテン語とかね
そういった言い方をされることもあります なのでロマンス語とラテン語の関係は簡単に言えば話し言葉と書き言葉
ということで 日本語の話し言葉と中学高校で習う古文との対応
みたいなものと捉えてもいいかもしれません これは割とどんな言語でも当てはまることですけど書き言葉は古い形を保持して
話し言葉の方だけねどんどんどんどん変化していって 元々一つの言語であったのが書き言葉と話し言葉で
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乖離がね激しくなるっていうことがよくあります これはさっき言った日本語にも当てはまるし
ラテン語とロマンス語にも当てはまります 元々一つの言語であったのが書き言葉として古い形を保持していった
ラテン語 まあ古典ラテン語みたいな言い方をすることもありますけど
と 話し言葉としてどんどんどんどん変化していったロマンス語あるいは
口語ラテン語俗ラテン語と まあこういうふうになっているわけですね
ラテン語の方はローマ帝国が衰退した後も あるいはその話し言葉としての和謝がいなくなった
後も書き言葉としての地位をずっと ヨーロッパでは持っていたんですよね
これは日本で文言一中運動というのが起こるまで文語っていう いわゆる歴史的金遣いで書くような
古文が書き言葉として使われていたのと同じような現象だと言えます 今お話ししたようにロマンス語っていうのは話し言葉としての
ラテン語っていう意味合いがあるんですけど ロマンス語といった時に現代話されている
ある言語のグループを指すこともあります ヨーロッパの言語っていうのは大抵親戚同士でフィンランドとかハンガリーは別なんですけど
インドヨーロッパ語族っていう一つの大きな言語のグループにまとめられるんですよね そのインドヨーロッパ語族の中に
英語やドイツ語が含まれるゲルマン系とか ロシア語ポーランド語チェコ語なんかが含まれるスラブ系とか
あるいはもっと東の方のグループだと ヒンディー語とかウルドゥ語あるいはサンスクリットが含まれるインドイラン系とかね
そのインドヨーロッパ語族の中にもいろいろ 言語のグループの階区分というのがあるんですけどその中にロマンス系っていうのもあって
そのロマンス系の言語としてスペイン語ポルトガル語フランス語 あるいはローマ帝国の中心地であったイタリアのイタリア語とか
あるいはルーマニア語もロマンス系の言語となっています ちなみにこのルーマニアっていうのはローマ人のみたいな意味なんですよね
なのでロマンス語といった時に一つは古代ローマ帝国で話されていた 話し言葉を指すこともあるんですが
今言ったように現代話されている スペイン語やフランス語イタリア語をひっくるめた言語のグループを指すのにも使われるので
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僕の感覚だとロマンス語といった場合は後者の意味ですね 現代話されている言語のグループを指すのに使う方が多いんじゃないかなと思います
でこのロマンス系の言語は 話し言葉のラテン語から枝分かれして発展した言語なんですね
つまり共通の祖先として交互ラテン語を持っているということになります そもそもこのロマンスっていうのはローマ人風のみたいな意味があるので
やっぱり名前もそこから取ってるんですよね というわけでロマンス語といった場合
2つの使われ方があります 一つはユッコンコンさんがお便りでくださったようにローマ帝国で使われていた
話し言葉のラテン語を指すのに使われると でもう一つはポルトガル語スペイン語フランス語イタリア語ルーマニア語
などの 言語のグループを指すのに使われると
この2つの使い方があるので ちょっと注意が必要かもしれません
まあ かなり大雑把に言えば
ラテン語っていうのがもともとあって そこから書き言葉のラテン語と話し言葉のラテン語に分かれて
その話し言葉のラテン語が 現代はフランス語スペイン語とか
各々の言語に変化しているということですね でその言語変化には色々なものが含まれていて
例えばラテン語では母音の長短の区別があったんですね 日本語みたいに
その母音の長短の区別がなくなってしまったりとか あるいはラテン語では男性名詞女性名詞中性名詞と
3つの文法性があったんですけど 話し言葉のラテン語では
中性名詞が男性名詞や女性名詞に吸収されてしまって 2つの区別しかなくなってしまいました
たださっきも言ったように話し言葉ではこういう変化があったんですけど 書き言葉の方はカタクナに古い形を保持してたんですね
というわけで今回のトークはラテン語とその話し言葉であるロマンス語 あるいはその子孫の言語であるロマンス語のお話をしました
関連トークもよかったら聞いてみてください それではまた次回のトークでお会いいたしましょう
ごきげんよう