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始まりました、志賀十五の壺。 今日のトークテーマは敬語です。
敬語っていうのは、このね、日本っていうね、この国で社会生活を営むためには必要不可欠のものと考えられてますね。
でですね、僕は言語学をやっているので、その言語学の
観点から言わせていただくとですね、言葉に良いも悪いもないんですよ。
良いも悪いもないし、
美しいとか美しくないとか、そういうものはないんですが、 そうは言っても現実的な問題として、やはり敬語ができないと
真っ白い目で見られるというかね、 まあ人によっては
すごいね激怒する人もいます。 なので敬語ができなくても生きていけますけど
トラブルはつきものだし
困ることも出てくると思うので、 敬語ができて困ることはないです。逆に言うと。
というわけで 今日はその敬語の
仕組みというかね、というのをお話ししようと思います。
なかなかね聞けない、 人に聞けないっていうこともあると思うんですよ。
もう今となってはね大人になってからだと。 なんでねこれを
話そうと思ったかっていうのはですね、このこの間のお冬のドラマでですね、 この敬語を間違って使っている
ドラマがありましてね、それが漫画原作のドラマなんですけど だから漫画がそれもともと間違っているのかもしれないし
まあドラマでねそのオリジナルで 改編というかねそういう間違った敬語を使うようになったのかわかりませんが
いずれにせよですね、そういう世に出る もの
なのに 世に出るものって何でもそういう作品って
多くの人が関わっているにも関わらず 間違った敬語が
我々の目に届くっていうのは
まあ ちょっと情けない話ですので
まあそれを見てですねちょっと 敬語についてお話しようと思いました。
それでですね、敬語の話をする時によく 図を書いて説明したりするんですよ。階段みたいな図を見覚えある人いますかね
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相手を上げるのが尊敬語で自分が下がるのが 謙譲語ですみたいなね
うん それねちょっとやっぱりわかりづらくなっているんですよ。あれね図解がちょっとわかりづらくなっている
その一つの要因だと思うので なのでできるだけシンプルにお話ししたいと思います。
敬語って 大まかに3つあるいは4つ種類がございまして
今お話しした尊敬語、謙譲語、それに加えて丁寧語 あと場合によっては美化語っていうのもね含まれます
丁寧語は大したことないです。皆さんできているはずです。 日本人であったら。デスマスのことなので
これねあの 日本語学習者というか非日本語母語話者だと丁寧語も初期の段階では間違えることがあります
例えば 赤いです
と あと赤いでしたみたいなそういうペアを作ったりするんですよ
赤かったですと言わず赤いでしたって言っちゃったりみたいなね ただ日本人はそういうエラーが起こらないので丁寧語は省きますね
あと美化語っていうのもあのお味噌汁とかお弁当のをとかね
ご職業の語とかまあそういうものなのでこれも省きます でやっぱりね尊敬をと謙譲語が一番ネックになっていると思うんですよ
でエラーも起きやすいしいろいろぐちぐち言われているところであります じゃまず尊敬語からお話ししますねで尊敬を
どうしようかまとめてまず ざっと言いますね尊敬語っていうのは
自分以外の人が 何かしするときに使う
稽古です で謙譲語は自分が何かするときに使う
稽古ですはいおしまいということですね でじゃあまず尊敬をからいきますねで尊敬は
繰り返しですけど自分以外の誰かがすること に使います
で普通はそれ名上っていうふうに言われますね で尊敬をと2つパターンがありまして
一つはを丸々になる を丸々になる例えばこれはお読みになるとか
お歩きになるとか こういう言い方になります
でもう1個のパターンはれるられるをつけるパターンです で読まれるとか
歩かれるとかですね 個人的にですけどこの2つパターンがあるうち
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を丸々になるの方を使ったほうがいいと思います っていうのはれるられるって
また別の問題が出てくるのでその 受け身と一緒の形だとか可能と一緒の形だとか
そういう意味の曖昧性という問題もあるし あとら抜きとかねレタスとかね
そういう別の問題も絡んでくるので を丸々になるでを使うのがいいと思います
尊敬語でもう1個注意しなきゃいけないのは二重敬語っていうのが
よく問題になりましてっていうのは今言った2つを合わせてハイブリッドで使うのは ダメだっていうルールが一応あります
つまりお読みになられるとかお歩きになられる これは丁寧で良さそうなんですが
一回尊敬語を使ったらもう2回使わなくていいっていう風に覚えていただければいいので いずれにせよですねもうれるられるはあんま使わない方がいい気がします
なのでを丸々になるこれが尊敬語で 自分以外の誰かが何かするときに使うと覚えてください
で次は謙譲語ですね 謙譲語は基本的に一つのパターンしかありません
それはを丸々するです
を丸々するって自分が何かするときに使うっていうことなんですが 例えばお読みするとかお歩きする
お歩きするはあんま言わないかな
言わないことはないけど状況がそれば言いますけどお読みするとこういうことになっています
謙譲語はさらに
もう一個パターンがあってさらにそのなんていうかな 敬意を挙げるというかねそういうパターンもあってそれはを丸々いたすという言い方ですね
例えばお読みいたすとか お作りいたすとかこういうことになっています
謙譲語も尊敬語もわりとやっぱ丁寧ごと組み合わせるパターンが多いですかね なので
まあ お読みしましたとかね
お作りいたしますとかねまあますとかがつくパターンが多いですが 謙譲語はを丸々するあるいはを丸々いたすということになっています
なので基本的にを丸々になるが尊敬語でを何々いたすが 謙譲語ってこの2つだけ覚えていればなんとかなるですが問題は
結構不規則なものがあるイレギュラーがあるということで これはあの英語とかの
動詞変化とかもそうなんですけど基本的な語彙 は不規則が多いです例えば見るの場合はお見になるとか言わないですよね
見るの尊敬語はご覧になるだし 謙譲語は拝見するだし
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言うっていうのもおっしゃると申し上げるとか あとは食べるっていうのもお召し上がると
召し上がるでもいいですけどといただくっていうふうにね こういう基本的な語彙は不規則なものが多いのでそれは頑張って覚えていただくしか
ありません まあ食べるぐらいだったらもしかしたら尊敬語はお食べになるで
謙譲語はお食べいたします やっぱちょっときついですかねやっぱいただくって言った方がいいかもしれません
なので不規則はできるだけ覚えていただいて で他の動詞についてはお〜になるお〜いたすこれでいけばいいと思います
でこれで
大まかな話は終わりなんですが 日本語の敬語のめんどくさいところはですね
先ほど尊敬語は自分以外の誰かがすることで 謙譲語は自分がすることって言ったんですが
このね自分っていうところが守備範囲がいろいろ変わるっていうことですね これは専門的には相対敬語っていう言い方をしたりします
つまりですね自分の範囲を例えば家族にまで広げて 自分の父親のことを
自分以外つまり家族以外の人に話すときは例えば 父は今おりませんっていう言い方をしますね
で家族の場合は基本的に謙譲語を使えばいいんですよ日本語って で問題はですね会社とかそういう組織も
その自分の守備範囲に含まれることがあるっていうことですね これもよく例に挙がりますけど
社外の人に言うときは 例えば
田中はおりません っていうふうに言ったりしますけど社内では
田中部長はいらっしゃいますかと尊敬語を使ったりするっていうね この自分の守備範囲っていうのが広くなったり狭くなったりするっていうのが
日本語の敬語の一つ難しいところであると思います ですがまあ
それもね仕方ないところなので覚えていただいてですね 繰り返し今日のまとめですが尊敬語は自分以外の人に使ってを丸々になる
謙譲語は自分に使ってを丸々するいたすを使うとこういうことになっています そういうわけでですねこれがちょっと敬語苦手だなっていう人のお役に立てばと思います
というわけで今日はここまでということでよろしかったら番組クリップよろしくお願いします それではまた次回ごきげんよう