1. 志賀十五の壺【10分言語学】
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2021-07-19 09:40

#335 日本語の「ウチ」と「ソト」 from Radiotalk

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育
00:02
こんにちは、志賀十五です。 今日も志賀十五の壺を始めていこうと思います。
この番組は、毎週月曜・水曜・金曜の夕方、
6時15分頃に収録・トークを更新しております。 主に配信している
媒体は、ラジオトークっていうアプリを使っているんですけど、
PodcastとかSpotifyとか、そういったもので聞いてくださっている方もいるかもしれません。 それとラジオトークっていうアプリでは
ライブ配信というのもやっていて、こちら毎朝7時から やっております。
毎週土曜日の夜9時半からも定期的にライブ配信しております。 これらの情報は2021年の7月現在のものですけど、
一応、今後大きく変わることはないんではないかなと思います。
よろしかったら番組のフォロー等をしていただけると嬉しいです。 ということで、時々こういうことを定期的に言っておこうかなと思います。
それとTwitterとかフォローしていただいたりとか、
あるいはLINEのオープンチャットもございますので、そちらも番組の詳細欄、概要欄から飛べるようになっておりますので、
興味のある方はそちらもチェックしていただけたらと思います。
初めて聞く方も多分いらっしゃると思うし、常に初めましての状態で収録はしてるっていうかね、その1本を聞けば
まあ、完結してるっていうか、
そういう心持ちでやっておりますので、時々ね、
今回みたいに宣伝というかね、どういうことをやっているかっていうのをお伝えしておこうと思います。
内容は言語学の話をよくやっています。 さて今回も言語学についてお話ししていくんですが、
内と外っていう、まあこういった概念について考えていこうと思います。
内と外。これは日本語を考える上で非常に重要な概念となっています。
簡単に言えば家族か、それ以外かというような関係ですかね。
この内と外っていう概念がどのように日本語に関係しているかっていうのを、これからお話ししていこうと思います。
03:04
この内と外の関係が関わっている代表的なものとして、敬語っていうものがあります。
敬語っていうのは日本語を特徴づけているものだとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
決してね日本語だけに見られるものではないんですけど、確かに日本語には敬語がございます。
この敬語に内と外、つまり家族かそれ以外っていうのが非常に絡んでいて、
例えば敬語の中に謙譲語というものがございます。
これは動作をする人を低めることによって動作の受け手を相対的に持ち上げるみたいな、そういった敬語となっております。
なのでこの動作をやっている人を低めるっていうこれは、つまり謙譲語の主語は基本的に私なんですね。
私が 拝見します。伺います。
お送りします。とかね。逆に言うと謙譲語が使われていれば、その主語っていうのは私であるということがわかります。
ただこの謙譲語を用いることができる主語っていうのは、私に限らず家族であれば使うことができるんですね。
つまりこれが家の関係というものです。 弟が伺います。とか母が申しておりました。とか。
こういうふうに自分自身でなくても主語が家の関係であれば謙譲語は使えるんですね。
面白いのはこのうちの関係外の関係っていうのは相対的なもので、 そのうちの関係っていうのを会社みたいな組織にも広げることができるんですね。
まあ疑似家族的と言ってもいいかもしれません。 上司という目上の関係であったとしても、
社外の人から電話が来て、例えば田中部長はいらっしゃいますかと聞かれたときに、
田中は今外出しておりますというふうにおりますみたいな謙譲語を使いますよね。 ここが日本語の敬語の少し面倒なところかもしれません。
こういうのを相対敬語と言います。 韓国朝鮮語にも敬語はありますが、絶対敬語なので、
日本語みたいな内外みたいな概念はなくて、 自分より目上であれば自動的に敬語を使うっていうような言語なので、
例えば家族であっても家に電話がかかってきて、お父さんはいるかと尋ねられたら、 はいお父様はご在宅ですと自分の父親であっても、
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日本語で言う外の人に向かってであっても敬語を使うんですね。 日本語の場合は家族っていうのは基本的にうちの関係になるので、
まあ少なくとも現代社会においては、 家族に向かって敬語を使うってことはあんまりないんじゃないかなと思います。
まあご家庭によるでしょうけどね。
うちと外の関係が関わっているのは敬語だけではなくて、あげるとかくれるとか、
ジュジュ動詞とか言ったりするんですけど、こういったものでも重要な概念となっているんですね。
つまり、あげるっていうのはうちから外の方向に使って、くれるっていうのは外からうちの方向に使います。
まあ時々くれてやるよみたいな言い方がありますけど、そういう例外はとりあえず例外としておいて、
私は彼に本をあげたとは言えるけど、私は彼に本をくれたとは言えないし、
逆に彼は私に本をくれたとは言うけど、 彼は私に本をあげたとは言えないんですね。
これも敬語の場合と一緒で、くれたといった場合は、 誰かが私にくれたということになります。
これも私に限った話ではなくて、うちの関係であれば、
彼が私の弟にくれたとか、妹が彼にあげたとか、
やはりこういったジュジュ表現やりもらいの表現でも、うちと外っていうのが関わっているんですね。
このあげるとくれるっていうのに加えて、もらうっていうのもあって、このもらうっていうのは 動作を受ける人が主語になってますよね。
私は本をもらった。さっきのあげるとかくれるっていうのは、 何か物を与える側が主語なわけですけど、
その物を受ける人が主語になるのが もらうということになっています。
これってかなりややこしいですけど、 日本語母語話者は平気で使いこなしてますよね。
間違える人はいないと思います。 だからこそ母語だと思うんですけど。
さらに、このあげるとくれるともらうっていうのは、 何々してあげる、してくれる、してもらうっていうふうに、
いわゆる補助動詞としても使われるので、 日本語学習者にとってはなかなか骨の折れるところではないかなと思います。
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というわけで、今回は日本語で重要な概念である うちと外というものについてお話ししました。
簡単に言えば、家族かそれ以外ですけど、 このうちっていう概念はね、
何というかな、可変的っていうか、相対的なものっていうか、 広がりを見せることもございます。
こういった概念は敬語とか呪術表現に関わっていると、 そういったお話でございました。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。 ではまた次回のトークでお会いいたしましょう。
ごきげんよう。
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