1. 志賀十五の壺【10分言語学】
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2021-05-12 10:02

#306 ついつい使ってしまう二重敬語の防ぎ方 from Radiotalk

おたより
二重敬語

メトニミーのトーク
https://radiotalk.jp/talk/430391

させていただくのトーク
https://radiotalk.jp/talk/367506
https://radiotalk.jp/talk/442571

ら抜き言葉のトーク
https://radiotalk.jp/talk/404598

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育
00:01
志賀十五です。お便りまずは読んでいこうと思います。 1通目、
あちらのお客さんからいただきました。 いいですね、なんかバーで
なんかこういうのありますよね。実際に出会ったことはないですけど、 あちらのお客さんから
ギフトと一緒にいただきました。初めてお便りします。 最近、志賀さんを聞き始めて声に引き込まれました。
陰ながらこれからも応援しております。 ライブ配信収録、どちらも楽しみに待っております。
ということで、あちらのお客さんどうもありがとうございます。 ここはメトニミーが使われてるんだなぁ。
志賀さんを聞き始めるっていうのは、 まあ正確に言うと
志賀十五の番組の、なんだ、 エピソードの音声を聞いてるっていうことですけど、
まあそれを志賀さんの一言で済ませてしまっているわけですよね。 で、こういうのをメトニミーって言って
村上春樹を読んでるとかね、 黒板を消すとか、
真面目に考えるとなんかおかしいんですけど、 まあ通じてしまうことがあるっていうことがあるんですよ。
まあそういった話をしているトークがあるので、 リンク貼っておこうと思うので、
あちらのお客さんもそうですけど、 興味のある方はぜひ聞いていただけたらと思います。
まあ陰ながら応援してくださるのはありがたいんですけど、 できたら日向でも応援していただけたらなと思いますね。
なんかね非常に多いですね、このこっそり聞いてますとか、 陰ながら応援してますっていうのが、
なんですかね、やっぱ僕の番組を聞いているのがダサいみたいな風潮が、 どっかしらあるんじゃないかなと思います。
えーというわけで、あちらのお客さん、 お便りありがとうございました。
2通目です。はるはるさんからいただきました。
志賀さんこんにちは。はるはるです。 今回はインターネットについてお便りをお送りいたします。
以前、まだウィキペディアが始まったばかりの頃、 よく学校の先生からインターネットからの情報を鵜呑みにしちゃダメ、
信憑性に欠けるからと言われていました。 でも現在では状況は変わっており、研究者にとってインターネットを使って情報を得ることは
もはや必須能力であると言っても過言ではないと思います。 海外からの情報も一瞬で得ることができます。
よくよく考えれば本に書かれていることが真実だったのかも、 今になってはどうだったのかと思う時があります。
時代とともにインターネットの信憑性も変わっていくのだなぁと感じました。
今回は言語学とは違うお便りになってしまったかもしれません。
ということで、
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このお便りはどういうことなのかな。 はい、はるはるさんお便りありがとうございます。
これは質問とかっていうわけではないですね。 はるはるさんの日記というか、思ったことを書いてくださっているということだと思います。
これはインターネットについて話せっていうリクエストっていうわけでもないですね、多分ね。
インターネットの登場によってなんか言語が変わるかみたいなことは僕も考えることはありますけど、
まだそんなに言語の根幹を揺るがすようなものではないかなぁとね、なんとなく思っています。
はい、はるはるさんが書いてくださっているのはその通りではないかなと思います。
そういうことでよろしいですかね。 というわけで、はるはるさんお便りありがとうございました。
さて今日のトークはですね、二重敬語というものについてお話ししようと思います。
まあこれもマナーがどうのこうので、 巷では問題になっているんじゃないかなと思いますね。
させていただくっていうのもよく問題になってますよね。 でそのさせていただくについては過去のトークでお話ししているので、
そちらのトークも聞いていただけたらと思うんですけど、 二重敬語っていうのもまあかなりめんどくさいものですね。
まあどういうものかって言うと、 まあ二重に敬語を使ってしまうということで、多分尊敬語で起こりやすいんじゃないかなと思います。
例えば、 ご覧になられましたみたいなものですね。
これはご覧になりましたか、 見られましたかどちらかでいいんですね。
もうご覧になるだけで尊敬語なので、それに尊敬のられるっていうのをつけて、 ご覧になられるっていうのは
二重に尊敬語を使っていることになるので、 まあそれが失礼にあたるということらしいです。
っていう感じですね。僕自身は割とその辺はどうでもいいっていうか、 まあ言語っていうのは当然コミュニケーションの手段なので、
その相手の気分を害さないように話さなきゃいけないっていう意味では、 まあ二重敬語は避けた方が無難ではあるんですよね。
なんでこういうことが起こるかというと尊敬語を表す手段が一つではないからということですね。
まあ大きく3つあると言っていいんじゃないかなと思いますね。 一つは普通の動詞とは全く違う動詞を使うものです。
さっきの例で言うと、見るに対してご覧になるとか、 食べるとか飲むに対して召し上がるとか、
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言うに対しておっしゃるとかね。 こういう普段使う動詞とは異なる動詞を使うっていうのが一つ尊敬語の手段としてあります。
2つ目は、れるられるを使うものです。 さっきの例で言うと、見るに対して見られる、食べるに対して食べられる、言うに対して言われるとこうなっているわけです。
3つ目は、を〜になるという形を取るものです。
見るだとちょっとあれだけど、お食べになる、お飲みになる、言うもちょっとあれだな。
お書きになるとかね。 具体的に言うと、を〜とになるの間に動詞の連用形を持ってくれば尊敬語を作ることができます。
ちなみに謙譲語の方は、をとするの間に 連用形、動詞の連用形を持ってくればいいということになっているんですね。
お書きするとか、お持ちするとかね。 で、このを〜になるとを〜するっていうのを混同しちゃう若い子とか多分いると思うんですよね。
それは置いておいて、今言ったように尊敬語というのは、 普通の動詞とは違う形を使うというのが1つ。
れるられるというのを使うというのが1つ。 そして、を〜になるというのを使うというのが1つということで、3つ尊敬語を表す手段があるということで。
厄介なのは、これを組み合わせようと思えば 組み合わせることができるということですね。
冒頭言ったごらんになられるっていうのは、 1番目の手段と2番目の手段を使っているということですよね。
あるいはお読みになられるといった場合は、 2番目の手段と3番目の手段を使っているということです。
まあこういうふうに尊敬語の仕組みが1回わかってしまえばね、 二重敬語っていうのは出てこないと思います。
でもっと言うと、 思い切ってれるられるを使わないっていう手もあります。
れるられるを使わずに、書かれるとか、 話されるとか言いたいところを、お書きになる、お話になるっていうふうに徹底して
を〜になるって言い換えるだけで、 二重敬語のリスクはだいぶ減ると思うんですよね。
っていうのもあるし、れるられるっていうのはね、 尊敬の他に可能とか受け身の表現になるので、
まあちょっとね、表現として曖昧になるっていうような実情があるんですよね。
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まあれるられるにいっぱい意味があるっていうことですけど、 だからこそら抜き言葉っていうのが出てきたんですよね。
で、このら抜き言葉についてのトークも過去に撮っているので、 ぜひそちらも聞いていただけたらと思います。
なので、今言ったように、尊敬語を使うときは、 を〜になる、これ一辺倒で行くのがいいと思います。
ただ、見るとかはちょっときついよな。
お見になるはきついんで、やっぱりそういうときはご覧になるっていうね、 特別な形を使わなきゃいけないんですけど、
それ以外はを連用形になるで徹底してしまえばいいんじゃないかと思います。
というわけで今回のトークは二重敬語についてお話しいたしました。 最後まで聞いてくださってありがとうございました。
ではまた次回お会いいたしましょう。ごきげんよう。
10:02

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