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2026-01-10 54:04

#175 「使っていいよ」を形にする、クリエイティブ・コモンズ超入門

spotify youtube

📌 要約
「3Dプリンタで作ってみた!」その投稿、実は炎上の火種かも…?🔥😱 誰でも簡単にものづくりができる今だからこそ知っておきたい「クリエイティブ・コモンズ」のルールを徹底解説!👨‍🏫✨ 「著作権」と「パブリックドメイン」の間にある"第3の選択肢"とは?🤔 ウィキペディアやYouTubeを支える仕組みから、AI学習と権利の最新事情まで🤖 自由な創作を守るための必須教養をお届けします!🎙️👂

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3Dプリンタ/クリエイティブ・コモンズ/著作権/炎上/ものづくり/ローレンス・レッシグ/パブリックドメイン/Thingiverse/AI学習/オープンソース/ミッキーマウス保護法/知財

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サマリー

このエピソードでは、3Dプリンターの利用が容易になった現代におけるクリエイティブ・コモンズライセンスの重要性について解説されています。著作権の理解が不足していることによるトラブルや、他者の作品に対する敬意の必要性が議論されています。また、インターネットにおける共有文化と著作権の矛盾、特にクリエイティブ・コモンズの役割についても詳しく説明されています。クリエイティブ・コモンズは著作権の柔軟な運用を可能にし、創作物の利用を促進する新しい仕組みとして登場しました。このエピソードでは、クリエイティブ・コモンズライセンスの基本的な条件と6種類のライセンスが紹介されており、特に表示、非営利、改変禁止、継承の4つの条件がどのように組み合わさって様々な利用ルールを形成するのかに焦点が当てられています。ライセンス選択の手続きや問題点についても取り上げられています。クリエイティブ・コモンズは著作権の新たな可能性を広げ、クリエイターが自らの作品を自由に共有できる文化を作り出しています。さらに、クリエイティブ・コモンズの意義やAI時代における課題についても言及されています。クリエイティブ・コモンズの概念と、それを使った自由なものづくりの可能性が紹介されています。

3Dプリンターの普及と課題
どうも、しぶちょーです。ものづくりのラジオは、産業機械の現役エンジニアである私、しぶちょーが、ものづくりに関するトピックをザックバラに語るポッドキャストです。
この番組は、株式会社フレアオリジナル、グラフテスターズデザイン株式会社の提供でお送りします。
いきなりですが、あなたは3Dプリンターを買いましたか?
1月ですよ、1月。何か新しいことを始めるにはぴったりの時期です。
今年こそ、3Dプリンターチャレンジしてみませんか?
1月に目標を立てても、続かない。
最初だけ勢いがあるのは、という場合もあると思います。
しかし、よくよく考えてみてください。
3Dプリンターは続かない。3Dプリンターは物理的な存在です。
継続とは関係ない。買って部屋に置いてしまえば、
あなたの努力関係なく、継続してそこにあり続けますから。
存在し続けるわけです。そして、存在し続けるということは使い続ける。
継続というのは意識じゃなくて、物理で解決しましょう。
だから、物を買いましょう。
今年初めの3Dプリンター推しを終えたところ、ここからが本題です。
今から、まったく真逆のことを言います。
最近、3Dプリンターが手軽に手に入りすぎる世の中になってしまったな、
と思う節もあるわけですよ。
それは確かに嬉しいんですよ。
物作りの民主化が進んで、もっともっと3Dプリンターが普及すれば、
みんなが形を作れる時代になる。大物作り時代が来るんじゃないかと。
そういうことで、期待している節もあるんですけども、
あまりにも3Dプリンターの参入障壁が下がりすぎてしまったなと、
正直感じています。
誰でも変えて、誰でも簡単に使える。
その環境が整えすぎてしまっているんですね。
故に何が起きているかというと、3Dプリンター周りの勉強をしなくても、
使いながら慣れていけば、ある程度は使えてしまうという感じになっているんですよね。
炎上事件と著作権
だから、OJTみたいなオン・ザ・ジョブ・トレーニング状態。
これは別に悪くはない一方で、大きな問題もはらんでいます。
それは何かといったら、ルールが無視されるということです。
というか、無視されるというか、ルールを学ぶ機会がないんですよ。
3Dプリンターの世界って、例えるならば、
免許がなくても車を買えて乗れちゃうよみたいな感じの世界観なんですよ。
運転しながら、自己利用しながら、徐々に走れるようになっていきましょうねという世界なの。
道端に書いてあるあの40って数字何なんだろうなと思いながら走っていて、
警察官に捕まった後に初めて、
あ、あれって制限時速の看板って意味だったんだね、みたいな感じで学んでいくと。
ちょっとおっかないでしょ、そういう世界。
ちょっとというか、だいぶおっかないでしょ。
だから今日は、そんな無法地帯における重要な一つのルールのお話をしたいと思います。
それがクリエイティブコモンズライセンスというものです。
というわけで今日のテーマはこちら。
使っていいよを形にするクリエイティブコモンズ超入門。
まず最初に、SNSで起きたとある炎上の話をしたいと思います。
これだいぶ前の話なんだけど、たぶん2年前ぐらいの炎上なのかなと思うんですけど、
ちょっとアカウント名は伏せるんですけど、
3Dプリンターでもの作りましたっていう投稿をSNSにしてた人がいたんですね。
私もそういう発信よくしますけども、
なんとこういう発信が問われる理由から非常に大きな非難を浴びたというお話です。
その方はですね、3Dプリンターで作ったものの写真とともにXと投稿するっていう、
いわゆるよくあるものづくり系のアカウントを運用してたわけですよ。
その時も自分で作ったものを紹介してました。
その時紹介してたのは、つまようじボックスみたいなやつで、
少しボックスを動かすと、
人型の人形がつまようじをひよいっと持ち上げてきてくれるようなギミック付きのものなんですよ。
飲食店とかに結構それに近いおもちゃとかありますよね。
それを3Dプリンターで自作しましたと。
そういうことをXへ投稿してたわけです。
これがなかなか出来がよくてさ、
当然リプライとか引用がたくさんついていたんですよ。
これはすごい発明だと、欲しいと、これを作れるなんて天才みたいな。
そんな賞賛の声が多かったんですね。
私も3Dプリンター持ってますし、好きなんでね。
これいい発想だなと思ってすごい感心してたわけですよ。
でもね、ちょっと経ってからそのポストに物言いがついたんですよね。
内容はこういったもので、
これはネット上の3Dモデル共有サイトに投稿されている3Dモデルと。
それをただ印刷しただけ。
製作者に権利があるから出典を明記せずに投稿しちゃダメよと。
製作者に敬意を払おうねと。
そういう物言いがそのポストについたんですね。
そうなんですよ。
その投稿は確かにね、3Dプリンターで作りましたみたいな紹介だったんですけど。
その文言だけ見たら誰しもがその人が構想して自ら設計したオリジナルなものだと思って
いいねとかリポストしてたわけです。
でも実際はネット上で拾ってきたモデルを印刷しただけだったんですよね。
それを3Dプリンターで作りましたっていう風に投稿してたと。
確かに投稿の説明はそういう風に書いてある。
3Dプリンターで作りましたと。
言葉通りですね。
作ったわけですよ。
印刷しましたっていう。
これがだいぶミスリードになったわけですね。
作りましたって言ったらやっぱ設計もしたでしょと。
あなたが考えたものでしょという風に受け取ってバズっていたんですけど。
それが一転して人が作ったものを印刷してそれを紹介してるだけだみたいな感じだった。
これは書き方も良くなかったと思うんですけどね。
それが分かった瞬間にどんどん火がついて炎上状態になって。
かなり辛辣な誹謗中傷がそのポストに集まってきてしまったと。
そういう炎上騒動だったわけですね。
その方は常習犯チックというか悪気はなかったんでしょうけど。
過去にも同じ表で結構バズらせてた投稿があって。
3Dプリンターで作りましたって言って印刷してきたモデルを出典を明記せずに投稿するという。
たくさんやってる人だったんで。
ある意味勘違いを誘発するためのポストをしてたんじゃないかなという風に疑われても仕方がないっていう。
そういう雰囲気もあったんで。
それが結果的に火に油を注ぐ要因になったわけですね。
私は3Dプリンター常に押してますけど。
この部分って結構難しいと思うんですよ。
気持ちはすごく分かるんです。
3Dプリンターであらゆるモデルを印刷してすぐ物の形ができると。
こんなに楽しいことはないわけだ。
しかしながら印刷データ無料でインターネット上でいくらでも公開されていていくらでも手に入ると。
だからある意味ユニークで面白いモデルを発掘するっていうのも3Dプリンター持ってる人の楽しみの一つですらあるわけですよ。
ただここで忘れてはならないのは、それら一つ一つの3Dモデルはクリエイターの成果物であるということなんですよ。
無料で入手できるという事実がその意識を薄くさせてしまってるんですね。
あなたのものではないんです。
クリエイティブ・コモンズライセンス
ご自由にお持ちくださいって言って段ボールの中に入ってる廃棄品じゃないし道端に落ちてる石ころでもないの。
それは世界のどこかで同じ時間を生きている誰かの作品なんですよ。
みんなが使えるように公開されているデータだからと言って何でも好き勝手していいかって言ったら当然そうじゃない。
それは人のものです。
その作った人が使っていいよと言ってくれているからその恩恵に預かれているだけなんですね。
この3Dプリンターの冒頭で手に入りやすくなったって言ったんだけど確かにそうなの。
みんな3Dプリンターを買ってものづくりできるぞって喜んでいるんだけど、
当然その中には普段そういう物理的なものづくりやらないよって人もたくさんいるわけね。
そういう人たちが3Dモデルが簡単に手に入るってなると、
無料で提供されているものだという感覚になってしまう。
それがクリエイターの成果物だよって意識がやっぱり一定数の人はあまり持っててないなっていうのが正直なところ。
SNS見ててもそう思いますよ。
だから運転免許がなくて車が買える世界って最初に言ったんですよね。
やっぱ3Dモデルを作って使っていいよと言っているクリエイターがいると、
そこは理解して尊重して感謝しなければならないんですよ。
そしてそんな心優しきクリエイターたち、使っていいよと言っているクリエイターたちの意思を尊重するためのルールというものも世の中にはあるんです。
それが今日紹介するクリエイティブコモンズライセンスと呼ばれるもの。
こういう話もやっぱりものづくりをする上では正しく理解しておかなければならないんですね。
だから今日はそれを一緒に勉強しましょうとそういうお話でございます。
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まずですねクリエイティブコモンズライセンス。
ここからクリエイティブコモンズとかCCとかって略しますけども、
それを理解するためにはその前提となる著作権というものをちゃんと理解しておく必要があるのね。
著作権って何かって言えば聞いたことないって人はいないと思うんだけどこの言葉を。
著作権っていうのは簡単に言えば自分が作った作品を自分だけがコントロールできる権利のことです。
だから文章、イラスト、音楽、写真、動画とかもそうですよ。
こういった創作物には作った瞬間に自動的に著作権が発生します。
届け出とか申請とかいらないんですよ一切ね。
作った瞬間にこれはあなたのものという風になるわけですよ。
この著作権があると何ができるかというと、
他の人があなたが作った作品を使いたいよといった時にダメですと言える権利があるんですよ。
逆に言えば著作権で保護された作品を使いたい場合は原則として著作権者の許可を取らなければならない。
無断で使ったらそれは著作権侵害になるよという話です。
コピーライトのマーク、誰もシグモが見たことあると思います。
丸の中にCって入ってるやつね。
CDの裏とか本の裏とかいろんなところに書いてあると思うんですけども、
あれがこれ著作物ですよということを表すマークなんです。
要するにこの作品の権利は全部作った人が持ってます。勝手に使わないでねということを宣言しているわけです。
じゃあこの著作権っていつまで続くんですかって話なんですけど、
これ日本の場合は原則として著作者の死後70年まで保護されます。
つまり誰かが作った作品はその人が亡くなってから70年経つまでは基本的に許可なく使っちゃいけないということなの。
結構長いよね70年。亡くなってから70年だからね。
じゃあこの70年という期間が過ぎるとどうなるかというと、その作品はパブリックドメインという状態になる。
これは権利がないよっていう状態。誰でも自由に使っていいよということになるわけです。
例えばこうベートーウェイの曲とか夏目漱石の小説とかね。
まあそういうものはパブリックドメインになってるから誰でも自由に使えるわけ。
一昨年かな2024年にディズニーのミッキーマウスの著作権が切れてパブリックドメインになったって話結構話題になってましたよね。
あれは現行のミッキーではなくて、いわゆる初代のクラシックミッキーっていうやつの著作権が切れたよって話なんですけど、
建前上はクラシックミッキーは自由に使えるんですよ。
ただ厳密に言うとディズニーの商標とかいろいろ兼ね合いがあって、現時点でもクラシックミッキーの権利関係は割と複雑で、
あんまりむやみに手が出さない方がいいとも言われているらしいです。
ディズニー厳しいからね。あの手この手で著作権切れたミッキーも固めてこようとしていると。
そういう余談はさておき、ここまでの話をまとめるとですね。
著作権が付与されているもの、つまり著作物の状態っていうのは大きく2つあるわけです。
すべて著作権者が権利を持っているよっていう著作権が有効な状態、そして時間が経過して執行して誰でも自由に使えるようになった状態。
パブリックドメイン。この2つの状態があるわけ。
昔はこの2つさえあれば十分だったんですよ。
著作権があるか、フリーになっているか、その2つで良かったんですね。
ですが少しずつ問題が出てきます。それはなぜか、インターネットが普及したんですね。
インターネットと著作権の矛盾
2000年代初頭、とある矛盾が顕在化してきたんです。
インターネットって本質的には共有のためのツールじゃない。
ボタン一つであらゆるコンテンツをコピーして世の中に発信できると。
情報の民主化とかデータの民主化、情報の取り扱い方がインターネットの登場でだいぶ変わってきてしまったんですよ。
技術的には誰もがクリエイターになって発信できるみたいな時代がインターネットとともにやってきたと。
ところが法律の方はまだまだ時代適用できておらず、活版印刷の時代を前提とした設計されてたんですね。
コピーは原則禁止と、使いたければ必ず許可を取れという構造です。
これってインターネット時代においては明らかに窮屈になるのわかります?
例えば今の視点で言うと、YouTubeに動画を上げる時にBGMを使いたいよとか、ブログに写真を載せたいとか、
そういう時にね、毎回すべてにおいて著作権者というものを探し出して許可を取ると。
じゃないと使えないよっていう状態になっちゃうわけ。
そんなの正直現実的じゃないでしょ。
私も技術ブログで書いてますけども、ブログに使う画像とかさ、すべてに許可取れって言われたら骨が折れるし、
それ逆に問い合わせ受けて許可出す方も大変なのよ。
これはね、想像に堅くないわけ。
アメリカの法学者にローレンス・レシックっていう人がいるんですけど、この人がまさにこの問題を指摘したんですね。
彼は技術は想像性を民主化したけど、法律はそれを犯罪化しかねないと言ったわけ。
技術が発展してみんなができるようになったけど、今の法律はそれを犯罪にしてしまうということなんですよ。
これめちゃくちゃ確信をついた言葉だなと思うよね。
例えばあなたが何か作品を作ったとするじゃない。
でもその作品をみんな自由に使っていいよと思ったとしても、
法律上自動にあなたの著作物になってしまうと。
あなたが何も言わなければ誰もあなたの作品を使えないんですよ。
それから著作権を無視して使わせるしかない。
逆に使いたい人がいたらやっぱり許可取っていいですかと連絡してこなきゃいけない。
お互いに手間なのね。
ここで登場するのがクリエイティブコモンズなわけですよ。
クリエイティブ・コモンズの誕生
これはですね、著作権とパブリックドメインの中間。
もう一つの選択肢を作ろうという発想から生まれたものなんです。
具体的にどういうことかというと、著作権者が自分の意思で
この条件を守ってくれれば私の作品を自由に使っていいですよと宣言できる仕組みです。
著作権を放棄するわけじゃないのね。
著作権はちゃんと保ったまま一部の権利だけを解放するということができるそういうライセンスです。
例えばクレジット表記さえしていれば商用利用もしていいよとか、
非営利なら自由に使っていいよとか、改変しなければそのまま自由に使っていいよとか、
こういう細かい条件を標準化されたライセンスとして提供しているのがクリエイティブコモンというものです。
これが画期的だったのが、個別に契約書とか交わさなくてもライセンスマークだけを付ければ、
この作品はこういう条件で使っていいんだなということがすぐ示せるという仕組みになっていたことね。
この仕組みによってオープンにこれ使ってほしいなって思って物を作った人が、
その著作権を放棄することなくいろんな人に使ってもらえると、そういうルールが世の中にできたわけですよ。
このおかげでいちいち許可を取らずに合法的に使えるみんなの作品というものが世の中にめちゃくちゃ増えたんですよね。
オーダーメイド試験機ならお任せグラフテスターズデザイン株式会社。
ここからはちょっと歴史の話、このクリエイティブコモンズライセンスっていうのがどうやって生まれたかって話をしていきたいと思います。
これ生まれたのはね、そきは1998年結構前でしょ。
アメリカでソニーボの著作権期間延長法っていう法律が成立したんですよ。
これ通称ミッキーマウス保護法なんて呼ばれてるんだけども、
要するに著作権の保護期間を20年伸ばしましょうねっていう法律改正なわけですよ。
なんでミッキーマウス保護法かっていうと、さっきもディズニーのミッキーの話しましたけど、
まさにそれでその当時ですね、ミッキーマウスの著作権がもうすぐ切れてパブリックドメインになりそうだったわけですよ。
1998年ね。ディズニーをはじめとする大企業のロビー活動によって著作権の保護期間っていうのは延長されたわけですよ。
ビジネスの種ですね、ミッキーって言ったらね。
あんまりこういう言い方するとよくないかもしれないけど、やっぱり書くじゃないですか、ディズニーにとってミッキーマウス。
それをなるべく長い期間確保しようということで、いろんな政治家に働きかけて法すら動かしたんですね、ディズニーが。これ凄まじいですよね。
だからねミッキーマウス保護法なんて言われているわけですけども、
実際著作権の期間が20年伸びたんで、2024年にですね、ミッキーマウスの著作権が切れるっていうことになったんですけども、
本来はもっと早く20年前に切れるはずだったんですね。
だけどミッキーを延命させようということでロビー活動によって法が動いてしまったと。
でこれに起こったのがですね、さっきちょっとちらっと名前を出したアメリカの法学者のローレース・レシックなんですよ。
彼はこの著作権延長が憲法違反だと言って訴訟を起こしたんです。
憲法にはね、著作権は限られた期間だけに与えるって書いてあるのに、そんな延長さ、ロビー活動によってできるようなことをしてたら、
延々に延長されて、実質著作権の期間って永久になっちゃうだろうと。
全くもってその通りだね。そういう指摘をしたわけですよ。
1999年、レシックはですね、弁護団を率いて訴訟を起こしました。
原告になったのは、エリック・エルドレッドっていう人で、
この人はね、インターネット上で著作権が切れた古典文学を無料で公開するみたいな活動をしてたんですよ。
でもさ、そういう活動をしてたんだけど、著作権延長のせいで、
あ、これもうすぐ公開できるなっていうはずだった作品が、また20年待たなきゃいけなくなっちゃったわけですよね。
ミッキー・マウス保護法なんて言われてましたけど、別にミッキーだけじゃなくて、
著作権の期間自体を20年延ばすっていう、そういう法改正だから、
全ての著作物の期間が20年延期されちゃったわけね。
それで影響を受けた人はめちゃくちゃ多かったわけ。
この訴訟はですね、最高裁まで行われたんですけど、結局ですね、レシック側が敗訴してしまいます。
裁判所は、著作権の期間っていうのの設定は議会の権限だから、
司法が口出しすることじゃないというふうに判断したわけですね。
だからもうこれで残念でした。負けちゃいました。
そういうふうに終わってしまったんですけど、普通だったらちょっとここで終わるよね。
裁判負けました残念でしたで終わりなんですけど、レシックはですね、ここで諦めなかったわけですよ。
彼は法改正がダメなら別のアプローチを取ろうと考えました。
これがね、クリエイティブ・コモンズというものの誕生につながるわけです。
法を変えるのは難しいよね。
じゃあ既存の法律の枠組みの中で著作者が自発的に権利を緩和できる仕組みを作ればいいじゃないかと。
著作権法の否定をするわけじゃなくて、あくまでもその法律に乗っかる形で柔軟な共有を可能にする。
法律を拡張するみたいな感じね。
これがクリエイティブ・コモンズの基本コンセプトなんですよ。
そこからですね、レシックたちは非営利団体クリエイティブ・コモンズを設立してこの取り組みを広げました。
今では世界60カ国以上でこれ使われていて、クリエイティブ・コモンズライセンス、またCCライセンスなんて言いますけど。
クリエイティブ・コモンズの訳でCCね。
クリエイティブ・コモンズの利用
今ね、このクリエイティブ・コモンズライセンスが付与された作品は世界に20億点以上あると言われています。
だからね、インターネットを通じてあらゆる情報とかあらゆるデータが手に入るようになって
自由に使えるようになったんですけど、そういう情報の民主化とか創造の民主化っていうのは
こういうレシックたちが苦労して作り上げた仕組みの上で行われているわけですよ。
面白いでしょ。こういうのもやっぱ大切なものづくりの視点なんだな、これがね。
ここまでの話をまとめると、クリエイティブ・コモンズっていうのは著作権のゼロか1かみたいな硬直した構造に対して
その間のグラデーションを提供する仕組みです。
著作権を放棄するわけじゃない。著作権をしっかり保持したままこの条件なら使っていいよという意思表示をできる仕組みです。
これによってクリエイターは自分の作品を広く使ってもらって知ってもらえると。
利用者は権利侵害を気にすることなく創作活動に人の創作物を活用できると。
これもうウィンウィンな関係が作れているわけですよ。
じゃあ実際にクリエイティブ・コモンズライセンスがどんなところで使われているのか。
実はかなり身近ですよ。
まず一番有名なのはWikipediaだね。
これ全ての記事に対してクリエイティブ・コモンズライセンスが付加されているんですよ。
だから誰でも自由に編集できたりとか転載できると。
あれだけ膨大な知識が世界で共有されているのはやっぱクリエイティブ・コモンズライセンスのおかげなんですね。
あと3Dプリンターの世界だとシンキュバースという3Dモデルの共有サイトがすごく有名なんですけど。
ここに投稿されている3Dモデルの多くがクリエイティブ・コモンズライセンスで公開されています。
だから誰かが作ったスマホスタンドとかケーブルホルダーとかそういうモデルをダウンロードして自分の3Dプリンターで印刷できるわけです。
しかもクリエイティブ・コモンズライセンスだから条件を守れば改変して自分好みにカスタマイズできたりとか、それをまた共有したりできると。
この世界観っていうのもやっぱこういうライセンスがあるおかげなんです。
あとYouTubeとかもそうよね。
YouTubeの中でもクリエイティブ・コモンズライセンスによって公開されている動画っていうのもあるから、
他の動画クリエイターが素材として他の人の動画を使えるようになっていって、
クレジットっていうか自動で表示される仕組みになったりもしますから。
Podcastも一緒ですよね。
BGMとか使おうと思ったらクリエイティブ・コモンズライセンスで公開されているものをPodcastのBGMで使うっていうことももちろんできるわけです。
学術分野でもオープンライセンスの論文って結構多くて、
それもクリエイティブ・コモンズのルールに従って公開されていて、研究成果の共有っていうのも加速されていると。
政府機関で公開している情報とかもそうよね。
日本では2015年に策定された政府標準利用規約っていうものがあるんですけど、
これがクリエイティブ・コモンズと互換性を持つようなものになっていて、
各省庁のウェブサイトとかオープンデータっていうのがこの規約で公開されているんです。
我々はそれをいろんな形で二次利用しやすくなっているわけ。
こうやって今や当たり前のように使っているサービスの多くが、
クリエイティブ・コモンズライセンスの恩恵を受けて公開されている。
機械とかでも設計データの共有とか技術文書の公開とか、
そのライセンスが使われる場面は増えてきています。
オープンソースハードウェアなんで言いますけども。
オープンソースってやっぱりソフトウェアの分野に非常に多いよねっていうイメージがあるんですけども、
ハードウェアにおいてもオープンソースっていうのがすごく出てきています。
ということでここまでクリエイティブ・コモンズって何で生まれたの?
何を解決しようとしたのか?
そういう歴史的な話をしてきました。
ここからは具体的にどんなライセンスなのか?
自分の作品なんか作ったんだけど、
これライセンスつけるにはどうすればいいの?という話をここからしていきます。
ここがまたうまい設計になってるんだなこれが。
ここからはクリエイティブ・コモンズライセンスの中身について詳しく見ていきます。
このクリエイティブ・コモンズライセンスっていうのは6種類のライセンスが成り立っています。
逆に言ったら6種類しかないと。
自分の作品をどうやって使ってほしいか?どういうふうに保護したいか?
この6種類のライセンスの中から1つ選んでそれをつけて公開するということができます。
そしてこの6種類のライセンスっていうのは4つの基本条件の組み合わせから作られています。
この4つを理解すれば6つの種類のライセンスの違いがすぐよくわかるようになると。
まずここを押さえておきましょう。
ここからちょっといろんな概念が出てきて話があっちゃこっちゃややこしくなるかもしれないんですけれども、
全部を今聞いて理解する必要はないので、そんなことがあるんだなぐらいで聞いていただければいいかなと思います。
クリエイティブ・コモンズの基本条件
まずそのクリエイティブコマンドライセンスを構成する4つの条件についての話。
この4つっていうのが表示、比例理、改変禁止、継承っていう4つです。
頭の3つはなんとなくわかるよね。この表示と比例理と改変禁止なんとなくわかりそうだけど。
継承って言葉だけよくわかんないと思うんだけど、1つ1つちょっと解説していきます。条件ね。
まず1つ目、表示です。これアルファベットではBYって表示される条件なんですけど、すごいシンプルな条件ですね。
使う時に原作者、作った人の名前と作品のタイトルをちゃんと表示してくださいねという条件です。
これが表示っていう意味です。誰が作ったかを尊重するっていう、いわば最低限のルールですね。
冒頭で説明した炎上濃騒度はこれがなかったから燃えたわけですよ。
BYっていうアルファベットで表示されるんですけど、これは全てのクリエイティブコモンズライセンスに必ず含まれています。
だからどんな作品を利用させてもらう時でも、クレジット表記ってのは必須ってことですね。
これが表示という1つ目の条件です。2つ目、これはこちらですね。比例理。
英語だとノーコマーシャルというので、NCって略してありますけど、これが付いていると商用利用での目的はダメですよということになります。
例えば広告に使うとか、有料の商品に組み込むとかね、そういうのは禁止ですよ。
お金稼ぎに使わないでねという、そういう条件なのよね。
ただね、ちょっとこの比例理って定義って悩ましいところがあってさ、曖昧なところがあるんですよ。
あとでちょっと問題点として触れるんですけど、ここがクリエイティブコモンズライセンスの悩ましいポイントの1つかなと思います。
でもとにかくお金儲けに使わないんでねっていう条件を付与することもできると。
3つ目の条件、これ改変禁止ですね。英語だとノンデリバリブズということでNDと表示されますけども、
これが付いていると作品をそのまま使うことだけが許可されていて、加工をしたりとか改造したりとか、
その他の作品と合体させたりとか、そういうのをしないでくださいねということですね。原型を保ちたい。
いやー作ったもの勝手にいじられたくないよという作者の意図を反映した、そういう条件になってます。
これが改変禁止、NDです。最後4つ目がですね、継承です。
これちょっとわかりにくいんですけど、英語だとシェアアライクでSAと表記されるんですけど、
これちょっと特殊でね、もしこの作品を改変して新しい作品を作った場合、
その派生作品にも同じクリエイティブコモンズライセンスをつけてくださいねという条件です。
もちろんややこしいでしょ。つまり、自由に使っていいけど、もし使ったんだとしたら、
その作ったものに対して全く同じライセンスをつけてねということです。
この作品を使って別のものを作ったりとか改変したりした場合に、
それをじゃあ自分の著作物でもオープンにしませんよと、クローズにしますよということをしないで、
同じようにオープンにしてくれという条件ですね。オープン性を共有しますよと。
オープンの連鎖を維持するための仕組みってわけです。これが継承というものです。
今説明した4つ。表示、非営利、改変禁止、継承。
この4つの条件がクリエイティブコモンズのほぼ全てとなります。
6種類のライセンスの説明
この4つの条件を組み合わせることによって6つ、6個のライセンスができていると。
今からこの4つの条件を組み合わせた6種類のクリエイティブコモンズライセンスを紹介していくんですけど、
これも言葉で説明していくと複雑だし覚えきれないと思うから、聞き流してくれてOKです。
あ、そんな感じなんだなっていうぐらいに聞いてくれれば全然OKなんでね。
まずですねクリエイティブコモンズライセンス1種類目。一番自由度が高いのがCCBYというものですね。
これBYというのはもうそのさっきも言った通り表示ってことなんで、表示だけのライセンス。一番緩いやつねこれが。
これはクレジットさえ表示してくれれば、商用利用もしていいし、改変もしていいと。
何でもOKですっていうそういうライセンスですよ。
学術論文のオープンアクセスとか政府のオープンデータとか、とにかく広くみんなに使ってほしいなという作品によくついてますよね。
一番ライトなやつ。これがCCBYというものです。
2つ目がCCBYSAと。SAって何でしたっけ。継承ですね。
BYが表示なんで、表示と継承の組み合わせ。これが2つ目ですね。
これはあのいわゆるウィキペディアが採用しているライセンスなんですよ。
商用利用も改変もOKなんだけど、改変した作品をもし公開するときは同じくBYSAのライセンス。
表示かつ継承っていうライセンスをつけてくださいと。こういうライセンスだけ。
だからウィキペディアの記事をもとに新しいコンテンツを作った場合は、それをまた誰でも自由に使えるような状態にしなければならないというわけですよ。
こういうオープンの連鎖が続いていくって感じよね。
3つ目のライセンスはCCBYNDと。これは表示と改変禁止の組み合わせ。
商用利用OKなんだけど、改造しないでねと。そのまま使ってくれる分には構わないんだけど、加工とかオリジナルのものにしないでねと。
例えば自分の書いた文章を他のサイトに転載してもらうのは構わないんだけど、勝手に書き加えたりされると作品として成り立たなくなっちゃうから嫌だなと。
そういう場合にこのライセンスを付与すると。そういう感じですね。
ここから折り返し地点でございます。皆さんもほとんど覚えてないでしょうけど、後で振り返ってくれればいいですからね。
4つ目はCCBYNCと。これは何かというと表示と非営利の組み合わせです。
これはクレジット表示をして、かつ非営利目的であれば自由に使っていいですよというライセンスです。
改編もOKなんだけど、とにかくお金儲けには使わないでねということ。
個人クリエイターが趣味で使う分には全然OKなんだけど、
企業とか個人もそうだけど、商売に使われるのはちょっとなと思うときに選ばれるライセンスです。
個人で趣味で作ったものが勝手に企業から製品化されたっていうのはおいおいってなるけど、
でも3Dプリンター界隈だと結構そういう事例あるんですよ実際ね。
そのためにSNSで炎上はするものの、炎上しているのは氷山の一角で、
結構しれっと販売されているものも多いんだろうなって感じはするね。
とにかくそうされたくないという人がつけるライセンスがこの4つ目のCCBYNCというものです。
表示と非営利の組み合わせですね。
ここから5つ目になりますけども、次こちらです。
CCBYNCSAと。3つの合わせ技になります。
表示、非営利、継承。この3つの条件を満たしたら使っていいねっていうのがこのBYNCSAと。
そういうライセンスになっています。
つまりこれは非営利限定で、しかも改編した場合はその作品に同じライセンスを継承してねという条件です。
非営利な世界でオープンな共有を維持したいという時に使われるライセンスですね。
皆さんよくぞたどり着きました。6個目のライセンスの説明です。
私も説明していてだんだん頭がややこしくなってくるんですけど。
一番クリエイティブコモンズのライセンスの中で厳しいライセンス。
これがCCBYNCNDです。
これは表示と非営利と改編禁止。
これの3つの条件の組み合わせ技です。
つまりクレジット表示してくださいね。
お金儲けに使わないでくださいね。
かつそのまま使うならOKですよというライセンスです。
とにかく自分の作品は広めたいんだけど、
商売にも使われたくないし、勝手にいじられるのも嫌という時に選ばれます。
こんな感じの6種類のライセンスで自分の作品を守りながら共有する、広げることができるわけです。
ライセンスの選択と問題点
ちょっとつらつらとライセンス紹介してきたわけですけども、
ライセンス付加するとか付けるとか難しそうなこと言ってるけど、
これどうすればいいのか?何かに申請しなきゃいけないの?と思うんですけど。
これがめちゃくちゃ簡単なんですよ。
ここがクリエイティブコモンズのすごいところですね。
クリエイティブコモンズの公式サイトにライセンス選択ツールっていうのがすでにあって、
自分がこうしたいよ、ああしたいよっていうのを答えていくだけでいいんですね。
商用利用許可しますか?とか改編許可しますか?とか、
確か公式サイト見たら6個か7個ぐらいの質問があるんですけど、
それに回答していけば必要に応じて最適なライセンスが自動で選ばれて、
ウェブサイトに埋め込む用のコードとか、
ライセンスを表示するためのテキストとかロゴとかを入手することができます。
5分もあれば発行できるんですよ。
ウェブサイトの場合はフッターとか作品のそばに、
この作品は例えばCCBIのライセンスの下で提供されていますみたいな文章を書いておけばOKだし、
YouTubeとかだと動画アップロード時に詳細設定とかでCCライセンスを選択できるようになってたりします。
ライセンスの付け方は公式サイトに書いてあるから、
概要欄にリンク貼っておくのでぜひとも見てほしいんですけど、
とにかく簡単にクリエイターはクリエイティブコモンズライセンスを自分の作品に付加することができるんです。
物々しい手続きなくポッと付けることができると。
ただ一点注意点もあります。
一度クリエイティブコモンズライセンスを付けて公開してしまった作品は原則としてもうライセンス取り消せません。
後からやっぱりこのライセンスに変えたいなってことはできないんですね。
公開しちゃったらもう無理です。
だから本当に世界中の誰もにこの条件で公開していいのかなっていうのは、
ちゃんと吟味しながら選んで公開する必要がありますよね。
非常に素晴らしい特性を持っているクリエイティブコモンズライセンスではあるんですけども、
当然問題点もあります。
一番よく言われるのが、さっき触れた比叡理の定義の曖昧さ。
比叡理ってさ、具体的にどこまでがセーフでどこからがアウトなのか、超はっきりしないのよ。
例えば広告収入があるブログでその作品を使うのはOKなのかどうかと。
直接的に物を売るわけじゃないけど、間接的にはちょっとお金稼いでますよねと。
あとはね、そもそも営利を目的としていないNPO法人とかが、その作品を使ってお金を集めるとか。
これは比叡理に含まれるんですか、営利活動なんですかと。
それは曖昧だよね。
SNSの投稿も営利活動に入るかどうか、際どいよね。
最近だとXでもさ、インプレッションに応じてお金もらえますけども、色マスクからね。
だからSNSにその作品を投稿するのは、比叡理から逸脱してしまうのかとか。
そこもだいぶグレーだと。
ここがね、非常に曖昧でグレーゾーンで、結局最終的には判断は裁判所に委ねられることになるんですけど。
各個人が自分なりの理解で使ってしまってるって部分は実際にあります。
あとね、これも難しいんだけど、ライセンスを付ける側の理解不足ってのも結構あってさ。
自分が権利を持ってない素材とか、他の人の写真とか、既に既存の音楽を含んでるような作品に、自分で勝手にCCライセンス付けちゃうみたいなケースがあるわけですよ。
これ本来ダメなんだけど、意外と起きてるんです。
簡単に発行できる上の問題だよね。
よく自分がその作品を作る上で使ってるものを理解せずに、これは自分のものだからってライセンス付けちゃうと。
やっぱりこういう問題もあるわけですよ。
そしてね、最大の問題はね、やっぱり認知だと思うよね。
この配信を聞くまで、クリエイティブコモンドライセンスということを知らなかった人いるんじゃないですか。
正直に心の中でね、手を挙げてみてください。
はい、じゃあ手を下ろしてください。
私もね、今心の目で皆さんを見てましたけども、大半のリスナーさんは手を挙げてましたね。
正直でよろしいと思いますけども。
そうですね、クリエイティブコモンドライセンスを学ぶ機会はほぼないと言っても過言ではないと思います。
めったに聞かないというか、ものづくりの分野にいれば知る機会はあるんだろうけど、
それこそさっき言ったように3Dプリンターに急に興味が出て、ノリで買っちゃいましたっていう人は、
じゃあこのライセンスの存在をいつ知るかって言ったら知る機会ないわけ。
知らないままにライセンスが付与されているものを使っちゃうってことがやっぱり起きるわけね。
まあでもね、これはしょうがないと思うんですよ。
それこそ、ものづくりの作り手になって、自分の作品を公開する上で保護しようと思った時に初めて知るぐらいじゃないかな。
まあなんかものづくりとか、別に物理的なものづくりじゃなくてもいいんだけど、作品づくり。
クリエイティブコモンズの基本
クリエイティブに関わっている人は、まあ割と知っている人は多いと思います。
別にものづくりの文脈だけじゃなくて、広く使われているものですからね。
ただ当然知らないって人もいると思うんで、知らないものは学んでいけばいいんですよ。
少なくとも私が激推しして3Dプリンターを買った諸君らは、今これから買うであろうあなたね。
特に3Dプリンターっていうのは、ものづくりの分野においてクリエイティブコモンズと深く関わっているものですから、ぜひとも勉強してください。
勉強してくださいと言っても、これと言って教材があるわけじゃないんだけど、とにかくクリエイティブコモンズジャパンのホームページは一通り見た方がいいね。
そこに全部書いてあるから今日説明したようなことが。
あとはね、ぜひともライセンス発行やっちゃってみてください。
別にやっちゃダメなことないからやっていいから。
ただその人の作品を勝手にクリエイティブコモンズライセンスつけて公開するってのは絶対ダメなんだけど、
ダミーの作品でもいいし、今何か作ってもいいから。
発行するフローを確認するっていうのは全然アリだし、一回やってみた方がいいと思う。
たださっきも言ったけど、実際に自分で作ったものにつけて公開してしまうともう改編できないから、
大事に大事に今作っているプロダクトでやっちゃうと問題があると思うんで、
今何でもいいですよ。別に紙でもいいし粘土でもいいから。
元々自分が何か作ったものでもいいから。
とにかくあなたが作った作品に何かしらライセンスをつけてみましょうと。
別にお子さんが書いた絵とかでもいいと思いますよ。それはお子さんが著作権を持っているものですけど。
ちょっとクリエイティブコモンズライセンスしてみるか。
それを付加して、改編禁止で商用利用付加で公開しますよっていうのをやってもいいと思いますし。
それぐらいのノリで付けられるものなんですよ。
そのフローがちゃんと整えられているっていうことは、一回肌感覚として知ってもらいたいなと思いますね。
あなたが作ったものであれば、何でもそれはあなたの著作物ですから。
そういうライセンスをつける権利はあなたが持ってますよ。
ということでちょっといろいろ語ってきてきましたけど、いろいろ課題はあるわけですが、
それを差し引いても、クリエイティブコモンズが生み出した共有の文化っていうのは本当に大きな功績だと思うよね。
AI時代の新たな課題
考えてみてほしいんだけど、そういうライセンスがなかったら、
ウィキペディアの形で存在しえなかったかもしれないし、
シンギュバースの何百万もの3Dモデルもあれほど自由に公開したりとか使えなかったかもしれない。
YouTubeのクリエイター同士の存在共有ももっと面倒くさかったはずなんですよ。
著作権とパブリックドメインの間に6つの選択肢を提供することで、
クリエイターが自分の意思で作品の共有範囲を決められるようになったと。
これはインターネット時代における与え合いの文化みたいなものを制度化したってことなのよ。
20年前ぐらいには存在しなかったこの仕組みが、今では20億点以上の作品に使われていると。
教育、学術、報道、行政、あらゆる分野で知識の共有、創造の連鎖っていうものが起きているわけ。
これがクリエイティブコモンズの本質的な価値だと思うよね。
さて、ここから最後に、クリエイティブコモンズのこれからについてのお話をしたいと思います。
反応良い人は少し気がついていたかもしれないんですけど、
このクリエイティブコモンズの形もちょっと今の時代だと若干崩れつつある。
何かと言ったら、AIですよね。
AI自体の新たな課題ですよ。
2020年に入ってね、急速に生成AIが成長したと。
チャットGPTをはじめとする、いろんなAIが出てきて、発展は目まぐるしいんですけど、
同時に言われているのが、やっぱり学習データの権利関係ですよ。
画像生成とか特にそうですよね。
無断で画像を学習されたとかっていう話が、SNSにすごく散見されるわけですよ。
ちょっとね、だいぶすれ違いの議論にはなってたりもするんですけども、
実際に大量のデータを学習しているっていうのは事実なんです。
実際にクリエイティブコモンズライセンスの作品が、その学習データの中に大量に含まれているってことは分かっていて、
それはやっぱり問題になってきています。
クリエイターの中には、自分の作品がAIの学習に使われるとは想定していなかったとか、
クリエイティブコモンズライセンスをつけたのは、人間に使ってもらうためであって、
AIに学習されるためじゃないとかね。
そういう声があるわけですよ。
改変禁止だけど使っていいよっていうものが学習された場合に、
その改変禁止がどういうふうにAIの中で担保されているかって、
もう何も言えないじゃない。
改変と呼ぶかどうかすら概念として危ういような、
そういう今のくくりでは捉えきれないような形になっているわけ。
やっぱりAIに学習されてしまうの気持ちよくないよねっていう、
その気持ちはやっぱりすごく分かると。
ただね、クリエイティブコモンズの公式見解ってのはこうなんですね。
AIのトレーニングは著作権法上しばしば許可されていると。
よって例えば、ここでクリエイティブコモンズライセンスを新しく付与して、
AIのトレーニングしちゃいけないよ、禁止ですよっていうものを、
ライセンスの中に付与したとしても、
それは著作権で許可されてしまっているものだから、
効果的なアプローチではないよねということを言ってるんですね。
これまさにその通りで、
ライセンスの条件だけでAI学習を制限するっていうのは、
難しいっていう現実があるんだよ。
この分野は法整備がそもそも進んでないし、
法的な抜け道なんていくらでもあるからね。
じゃあ一体クリエイターはどうしたらいいのかと。
ここでクリエイティブコモンズが新たに開発しているのが、
CCシグナルっていうね、そういうフレームワークなんですよ。
これ、2025年の6月ぐらいに発表されたばかりで、
まだ新しい取り組みで完結もしてないんですけど、
これ何かっていうと、著作権に依存しない、
プリファレンスシグナルっていう仕組みで、
要するに、AIのトレーニングに使わないでくださいとか、
AIには使っていいけど、ただし利用を開示してくださいねっていう、
クリエイターが自分の意思を表示できるようにするっていうものなんです。
これは聞くと、え、同じじゃんと。
さっき、それじゃあアプローチ適切じゃないねって言ったけど、
なんだ、同じことやってんじゃんと思うんですけど、
これ重要な点がですね、
法的な強制力を持つライセンスじゃなくて、
社会契約として機能するってことを目指してるってこと。
だから、著作権でもしばしば学習していいよねって言われちゃうってことは、
その法の範囲では当然縛ることできないから、
AIの開発者とクリエイターの間の社会的な合意として、
成り立たせようと。だからシグナルなのね。
この作品は学習しないでくださいねっていう、
サインを上げる意思表明をフレームワークとしようと、
そういう取り組みなんですよね。
これちょっとね、理解が難しいとか、僕も完全に理解できてなくて、
抽象的な取り組みではあるんだけど、
法律の枠じゃなくて、社会通念的なというか、
言ってしまえばモラルみたいなところに語りかけていきましょうねと。
そういう訴え方、文化のあり方に訴えかけていく感じのアプローチかなと思います。
そもそもね、クリエイティブコモンズっていうのは、
著作権法だけじゃ解決できないような問題に対して、
法的強制力ではなくて、社会規範という柔軟な枠組みで対応してきたという組織です。
だからAI時代の課題に対しても、同じアプローチで挑戦しようとしているわけ。
全てを禁止というわけでもなくて、全てを解放でもない。
社会的合意と新たなシグナル
その中間にある無数の選択肢とか可能性、
これをクリエイターに与えようっていうのがクリエイティブコモンズの真髄だし、
それはAI時代のこれからでも変わらない理念だと思うね。
という感じでね、つらつらと喋ってきましたけども、
インターネットで何かを作って発信する全ての人にとって、
クリエイティブコモンズライセンスは知っておくべき重要な選択肢です。
ものづくりに関わる人であれば、この仕組みを利用するっていう場面があるはずだし、
逆に権利がついているものを使うっていう、そっちの方が多いかもしれないね。
だから、どっかの誰かが作ってくれたもの、
それにつけられたクリエイターの意思はしっかりと尊重していかなければならない。
作り手へのリスペクト、感謝を持ってね、ライセンスを使って守っていきましょう。
というわけで、今日はクリエイティブコモンズについて、
歴史から具体的なライセンス、そしてAI時代の新たな課題まで一通り説明してきました。
この回が皆さんの創作活動や情報発信の参考になればなと思います。
はい、ここからクロージングトークです。
お知らせでございます。
1月の17、18日、来週ですね、もう1週間後ですけども、
カリアマイクロメーカーフェア2026というイベントがあります。
これは愛知県のカリア市で行われる小さなメーカーフェアですね。
趣味のものづくりの祭典というものの、小さいバージョンを愛知県のカリア市というところでやります。
小さいバージョンというんだけど、カリアマイクロメーカーフェアは結構でかいのよ。
カリア市っていうのは名古屋駅からJRで20分ぐらいで来れるから、結構アクセスもいいと。
カリア市ってね、伝送っていう会社のお膝元なんだけども、
とにかくね、ものづくりジャンキーたちの街なんです、そこはね。
伝送会話の人たちがいっぱいいるから、ものづくり好きで埋まってるような、
そういう伝送会話の人たちがこぞって、カリアマイクロメーカーフェアに集うと。
もちろんね、違うところの人もいっぱいいるんだけど、すごくレベルの高いメーカーフェアになると思います。
しかも2日ですからね、マイクロメーカーフェアで大体1日なんだけど、
カリアマイクロメーカーフェアは2日間やります。17、18日やります。
私も2日間会場にいて、おもちゃの旋盤展示しておりますので、
もしもお時間ある人がいましたら、ぜひとも遊びに来ていただけると嬉しいです。
ちなみに18日の何時だったかな、15時ぐらいにはプレゼンがありますから。
私の1個前が高橋クリスのFAラジオの高橋さんのプレゼンで、
その後に私がやるっていう、ポッドキャスター2連チャーのプレゼンゾーンありますからね。
15分、15分で、30分ぐらいですね。高橋さんと私で、一緒にやるわけじゃないけど、
高橋さんの後に私がやるって言って、そういうプレゼンの連チャーゾーンありますからね。
それもお楽しみにしておいていただければなと思います。
ちなみに今日ね、クリエイティブコモンズライセンスの話をしたのは、
おもちゃの旋盤関係で色々と調べていたからです。
当然ね、おもちゃの旋盤オープンソースでモデルを公開して、
皆さんに使ってもらいたいなと、皆さん自由に使ってもらいたいなっていうところで、
そこを目指してはいるんですけど、
じゃあ公開する時にどういう形で公開するのがいいか。
それこそどのクリエイティブコモンズライセンスをつけて公開すればいいのかなとかっていうのを、
悩みながら色々と調べているうちに、
ちょっとせっかくだからクリエイティブコモンズの話でもしとくかなと思って、
今日この話をさせていただきたって感じですね。
というわけで、1週間か。
もっと時間あると思ったら、結局カツカツよね。
全然準備ができていないんですけども、
毎回展示会お馴染みなんですけども、
今回は頑張って準備していこうと思います。
ぜひともよろしくお願いいたします。
というわけで、今回はここまでとさせていただきます。
私は技術ブログ支部長技術研究所も運営しています。
周知更新を目標に更新していますので、そちらもぜひ覗いてみてください。
また、Xの毎日役立つ技術情報の発信を行っております。
朝7時20分、夕方18時20分に必ず投稿しておりますので、
そちらもチェック、よかったらフォローしていただけるとうれしいです。
また、ものづくりの視点という兄弟番組を配信しております。
こちらはもともとボイシでやってたんですけど、今ポッドキャストでも展開中です。
10分ぐらいで消えるものづくりの話、月曜日から金曜日まで毎日やってます。
よろしくお願いします。
また、リスナーさん向けのコミュニティも運営しております。
クリエイティブ・コモンズの紹介
オモシロニクスラボというもので、リスナーさん同士の横のつながりであったりとか、
私との交流みたいなところを促進していくような、そんなコミュニティになっております。
みんなでものづくりしようぜという感じで盛り上げていきたいなと思っているんですけど、
最近あんまり書き込めてないんですけどね。
今年、このコミュニティの中でいろいろとイベントしようかなと思っています。
年末にイベントやったんですよ。
いろいろとものづくり系の勉強会とかイベントとか、ちょっとずつ打てればいいなと思っていますので、
無料で入ることができますので、ぜひともメンバー登録してあげると嬉しいです。
また次は500円の有料メンバーシップもありますけども、
こちらでは毎週日曜日に限定放送を配信していますので、
そちらはいつもの配信ではしないようなツコの話をしてますからね。
そういう話が聞きたい方は、ぜひとも500円払って私のこと応援していただけると嬉しいです。
そのお金は私の活動資金となりますので、よろしくお願いします。
そして、このものづくりのラジオ、いいなと思っていただけたら、
番組のフォロー、また各ポッドキャスト、アプリにて、
星5評価の方をぜひともよろしくお願いいたします。
それが皆さんが2秒でできる私への応援となります。
すごくモチベーションが上がりますので、よろしくお願いいたします。
というわけで、今日の話はここまで。
以上、しぶちょーでした。ではでは。
54:04

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