まずはですね、面白失敗ものづくりのお話からしたいと思います。歴史的なものづくりの失敗の代表例、パンジャンドラムのお話です。
もはやこれあの伝説級の失敗なんで知ってるっていう人も多いと思うんですけど、このパンジャンドラムのユニークさについて話していきたいと思います。
これは第二次世界大戦の時に開発されたイギリス軍の兵器の一つで、非常にロマンがありながらも大失敗に終わったっていうネタ兵器なんですよ。
まずはどんな兵器かこのパンジャンドラムの形から説明していきますけど、もう見た目から異様なんですよ。
直径が約3メートルの超巨大な木製の車輪が2つあって、その間にその円筒状のドラム缶みたいなものが挟まっていると。
そういう形状をしているんですよ。まあまあタイヤみたいなもんよね。ゴムの部分がついてないホイールみたいな感じです。
そういう形状をした兵器なんですよ。このパンジャンドラムの中央部分に1トンもの高性能火薬が詰め込まれているわけですね。
そしてここからがロマンポイントなんだけど、外周にこの車輪があって、中央にドラム缶みたいなのがついてるよっていう、そういうホイール型の武器なんだけど、
この車輪の外周、リムの部分に円周状に個体燃料ロケットがずらっと合計70発ぐらい取り付けられているんですよ。
やりたいことはシンプルで、そのロケットを一斉に点火すると、ロケットだから推進力がバーっと火花が出て、推進力が生まれるわけよ。
その推進力で車輪がぐるぐる回転して、時速100キロぐらいで転がっていくと。
そういう回転する花火あったよね、火で。ネズミ花火みたいな感じかな。それを縦にしてでかくしたみたいなのがパンジャンドラムの仕組みなんだけど。
ロケットによってドラムの回転力を得て、そのまま加速していって敵の施設のコンクリート壁に対当たりし、ドラム中央に搭載した火薬で自爆させて、敵の要塞の壁を粉砕すると。
そういう兵器なんですよ、パンジャンドラムっていうのは。開発したのはイギリス海軍の多種兵器研究開発部というところで、略してDMWDと呼ばれている部門です。
この部門は画期的な兵器を生み出すことで結構実績があって有名な部門なんだけど、今まで結構いろんなものを開発して成功してたから期待度は高かったんですよ。
だからこのパンジャンドラムっていうのも今までにない、こんな兵器見たことないよねっていう形だったから、イギリス軍の中でも文字通り秘密兵器としてすごく期待されてたんですよ。
そもそもなんでこんな謎の仕組みの兵器が必要だったかというとですね、第二次世界大戦中、連合軍はノルマンディ上陸作戦っていうのを計画してたんだけど、
上陸予定地にはドイツ軍が構築した大西洋の壁っていう強固な防衛線みたいなやつがあったんですよ。
高さ3メートルで厚みが2メートルぐらいの超コンクリートの壁なのよね。めちゃくちゃ厚い壁。これを突破しないと攻め込めないよねっていうことがあったんで、
なんとかその壁を破壊しなければならないと。じゃあ人が行ってこう破壊すればいいかって言ったらね、わーって人が行ってる最中に攻撃されてみんなもこうやられちゃうからさ、無人でその分厚い壁を破壊しなきゃいけないと。
そこで必要になったのがやっぱ無人で突っ込んで行って壁に穴を開けるっていう兵器ですね。なんで高い走破性を持って大量の火薬を詰め込んで自爆できると。
いろいろ考えた結果がたどり着いた答えっていうのがパンジャンドラムと。あれよね今思ったけどパンジャンドラムって妖怪のワニウドウっていう妖怪知ってる?
おじさんの顔がついてるタイヤみたいなやつ。あれに似てるのよね。ワニウドウみたいな兵器なんだけども、これやっぱね大量の火薬を積んで壁に突っ込んでいけるっていう意味では
すごくコンセプトもいいし合理的で画期的な構造だったんですよ。じゃあこのパンジャンドラム実際どうなったかと。ここからこの話の本題なんだけど
パンジャンドラムの開発っていうのはですね最初から最後までも突っ込みどころの連続なんですよ。機能的にも組織的にもね。まずテストをしたと。
秘密兵器なんですよね。イギリス軍の秘密兵器なんですが、テストできる場所があまりなかったんで、観光地の砂浜で最初のテストが行われたと。
一般市民に対してもう完全に全公開ですよ。絶対にバレちゃいけない秘密兵器なのにいきなり観光地の砂浜でテストを始まると。
1943年9月に初回のテストがあったんですけど、秘密兵器でありながら大衆の矢島に目撃されちゃってるというわけですね。これ事実として残ってますと。
すでに雲行き怪しいですよね。初回のテスト、これは安全のために内部の爆薬っていうのは一旦砂に置き換えて爆発しないようにしてですね。
ロケットも少数だけどのくらい動くかなっていうのを様子を見るということであくまでもテスト的にやったんですけど。
このパンジャンドラムはですね。転化すると最初は勢いよく転がりだし数十メートルは順調に進んだんですよ。
いけるかと思ったその瞬間ですね。右側のロケット数本が脱落とバランスを崩して斜めにそれて、最終的にパンジャンドラムは横倒しになってゴロリと停止と。
まあまあまあまあ最初はそんなもんよねと。ものづくりに失敗はつきものでございますと。まだ慌てるような時間ではないと。
別に全部のロケットを転化したわけでもないし、まあ最初はそんなもんだろうと思って技術者たちはですねそこから改良を重ねていきます。
まあロケットの数増やせば直進はするだろうと。そのように楽観していたんですね。
ところがですね、実はロケットを増やせば増やすほど事態はどんどん悪化していったんです。
出力のばらつきで左右のバランスが狂うと。スナッチで空転する。振動で部品が緩む。もう試すたびに様々な問題が発生する始末と。
そしてこんな言葉も残されております。 パンジャンドラムは
あらゆる方向に転がることができた。直進方向以外の。というね非常に気にくのを聞いている言葉があります。
パンジャンドラムってのはドラムだからさ。もうまっすぐに動かしたいわけなんですけど。まっすぐに突撃させたいって兵器なんですけど。
まっすぐにだけ動かすことができないと。コントロール不能でまっすぐ以外のどっかに行っちゃうよねということが書かれているわけですね。
追っかなくてしょうがないよね。だってこれ大量の爆薬を積んで敵人に突っ込ませる。そういう兵器だからさ。
それがコントロール不能って時点でだいぶやばいと。 とある試験ではですね車輪からロケットが外れて見物にめがけて飛んでいったみたいな事例もありますと。
敵じゃなくて味方を遠隔攻撃してしまうみたいな。そういう隠れ機能もついていたわけですね。
それでも開発者めげずに改良を加えてなんやかんだでいろいろと作り込んでですね。最後のテストが行われます。
1944年1月、海軍のお偉いさんや科学者、報道カメラマンなどを招いたですね。大々的な航海実験が行われたわけですよ。
言い換えるならこれは航海処刑ですけども、この時までにパンジャンドラムっていうのは散々失敗していましたから形状もだいぶ改良されて、今度こそはいけるだろうと。
そういう形になっていたと。関係者たちは仮説を飲んで見守ったと。で最後の実験が始まるわけですよ。
発射直後、まっすぐ力強く転がり出すパンジャンドラム。みんながですね、お、今回はいけるぞと色めき立ったその瞬間です。
バキッという音とともにロケットが次々ともぎ取られて爆散。ロケットがあらゆる方向に飛び散っていったんですね。
味方に対する遠隔攻撃です。そしてロケットの推進力のバランスが取れなくなったパンジャンドラムは暴走し、なんと観客をしていったカメラマンめがけて猛進します。
カメラマンは三脚を放り出して全力逃亡と。周辺の提督や将軍たちも危ないと叫んで防波堤の隅に試算してですね。
全員が安全なところに飛び込んで伏せていたと。現場は大混乱、阿鼻恐慌。 自国の秘密兵器のせいで軍人たちが自分の兵器から逃げ惑うという、どっちが敵だか誰が敵だかよくわからないという状況ですね。
最終的にパンジャンドラムは砂の上で盛大に爆発したと。 幸いに死者は出なかったんですけども、この決定的な失敗によりパンジャンドラムっていうのの開発は中止になりましたと。
そして実践等には見送られたんですね。 面白いのはですね、2009年にノルマンディ上陸65周年記念でこのパンジャンドラムっていうのレプリカが作られて実験が行われたんですね。
でも結局これもうまくいかなかったと。現代の技術をもってしても想定650メートル動くはずだったものがわずか50メートルで停止と。
そして観客からは大きな笑いが起きたという話があります。 つまりそもそもこのパンジャンドラムっていうのは設計コンセプト自体にだいぶ無理があったってことなんですよね。
ただこのロマンのあるコンセプトと形状からですね、パンジャンドラムのファンっていうのは現代にもいて、個人的にパンジャンドラムのミニチュアとかレプリカを開発している人っていうのもいます。
個人のものづくりの祭典であるメーカーフェアにもパンジャンドラムのレプリカラジコン出してる人とかいましたからね。
私の手元にも今さ、パンジャンドラムを自作する本っていうね、同人誌があるんですけど、これはね技術書店っていうその技術本のコミケみたいなものがあって、それで買ったんだけど面白いですよ。
ニコニコ動画にもこのラジコンパンジャンドラムの制作動画が上がってますんで、そちら参考としてですねこの概要欄にURL貼っておきますんで、ぜひとも気になる人は見てください。
現代にも語り継がれる笑える設計失敗事例、それがパンジャンドラムというものでございます。
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面白いものづくりといえば、やっぱりさ、イグノーベル賞は外せないでしょう。ということでね、ものづくりに関するイグノーベル賞のお話もしていきたいと思います。
過去にもものづくりに関するイグノーベル賞というのをまとめてお話ししてきた回ありますけども、今日紹介するのは少し地味ながら変で面白い研究です。
まず最初にイグノーベル賞とは何かを軽く説明しますけども、イグノーベル賞はノーベル賞のパロディーとして人々を笑わせ、そして考えさせられる研究に対して送られるものです。
1991年から行われておりまして、毎年9月に受賞者が発表されています。意外と歴史の長い賞なんですよ。歴史は長いんですが、当たり前ですけど本家のノーベル賞とは全く関係のないパロディーの賞でございます。
このイグノーベル賞では毎回10部門程度が選ばれているんですけども、今回紹介する内容は過去にイグノーベル賞を受賞した研究です。
2022年、工学部門として受賞したこの研究は、つまみを回している時に最も効率的な指の使い方を発見しようとしたという理由で受賞しました。
これね、日本人の研究者の受賞なんですよ。千葉工業大学松崎教授という方が受賞された研究でございます。
概要としては、身の回りには指でつまむ、つまみとかグリップ、ノブ、ダイヤルみたいないろんな操作できる機器があるじゃないですか。
とりあえず腕で掴んだりとか、指でつまんで操作する機器ね。使用者は何本の指でどの位置に触れてノブを回すかとかって、わざわざ考えずにいつも無意識で操作してるはずです。
あなたもそうですよね。ここに回さなきゃいけないノブがあるな。じゃあ人差し指と親指でつまんで回すかって意識いちいちしてないでしょ。
無意識で行っていると。この無意識の行為をグラフや数式で表せないかっていうのを考えたのがこの研究なんですよ。
実験では45個の直径の異なる円柱を持ってきて、それを32面の被験者に回してもらって、その被験者たちが様々な大きさのノブみたいなものを操作するときに指何本使ってどの位置を触って回すのかっていうのを統計的に測るっていう実験をしたんですよ。
なかなかこれユニークなアプローチじゃないですか。つまり丸いノブみたいなものを指でつかんで回すときにどれくらいの大きさの時に人は何本の指でつかむのかっていうのをそれを実験によって明らかにしたっていう研究なのよね。
この研究なんでイグノーベル賞を受賞したのかっていうのがわからないぐらいにかなり真面目な研究です。
イグノーベル賞らしいぶっ飛び感はあんまないんだけど、着眼点っていうのが非常に面白いんですよ。この実験では45個の異なる直径を持った円柱上の部品、だからドアノブみたいなものを想像してほしいんですけど、一番ちっちゃいものは7mmの回すノブみたいなやつ。
一番大きいものは130mm。これが3mmから5mm刻みぐらいの間隔で45個指でつかんで回すっていう部品があるわけですよ。それをポンって出されて人が無意識につまんで回すときにその人が何本の指を使ってどこをつかんで回すのかっていうのを全部記録に取るわけ。
直径と使う指の本数、触る部分の関係をこの32人の被験者を対象として愚直に愚直にデータを取って統計処理したというのがこの研究です。つかみやすさとか回しやすさっていうのは一旦置いておいて、人は何本の指でつかむのかとそこにフォーカスして調査すると、そうするとなんとなく法則が見えてきたわけですよ。
もちろん人の指の大きさとかは人それぞれ違うわけだから、ある程度指つかむ本数が変化するタイミングってのは異なるんだけど人によって。
だいたい直径が10ミリから11ミリぐらいのノブは指2本から3本ぐらいでつかみますと、23ミリから26ミリぐらいになると指3本4本ぐらい、4本から5本ぐらいになるのがだいたい45ミリから50ミリぐらいになるともう5本、手でつかみに行く、全体でつかみに行くというふうな傾向があるなという結論が出たんですね。
もしも皆さんの手元に定規があったらそれを見ながらイメージしてほしいんだけど、10ミリぐらいだったら確かに指2本とか3本でつまむなって思いません?
20ミリとか25ミリぐらいだったら3本行くかなみたいな。50ミリぐらいだったら手でつかみに行くかなみたいな。感覚と合うよねこの数字って。確かにそのぐらいの大きさのノブがあればつかむわとか指3本つかむわっていうのは直感的に自分でもわかると思います。
今まで指と対象物の関係について指の本数とつかむ指の本数と対象物の大きさについて細かく設定して実験を行ったって例はなかったんですよね世の中に。今回この操作実験によって得られた結果っていうのは製品デザインの立場から改定操作機器を設計するときに役に立つものになると。
例えばじゃあこれは何ミリの大きさだからだいたい人は指何本で使ってどこに最初に指をかけるよねっていうのが実験的にわかってるわけ。だったらその指の位置に合わせて凹凸を作ってあげればもっと操作しやすいよねと。
そういうことが定量的に評価できるようになったわけですね。今後はこれらの結果と他の回転操作とか保持操作に関する先行研究を参考にして既存製品の評価を行って使いやすさっていうのを定量化ができるよねという提案を進めていく予定であるということがまとめのようです。
元の論文を読みたいという方は概要欄にリンク貼っておきますのでぜひともそこから読んでみてください。ちょっと地味でしょ。人がどのぐらいの大きさで何本の指使うかをひたすら実験して明らかにしたという研究。
でもやっぱりね視点面白いですよね。確かに言われてみれば何本の指でつかむのかその指揮地どこなのってその無意識のことを明らかにしようっていうしてなかったなと思いますよね。言われなければ気にならない。そこに疑問を持つ気づくっていうのがある意味すごくものづくりの視点だなと思いました。
人を対象にした使いやすさとか体の負担の少なさそういった人間が可能な限り自然な動きや状態でものを使えるように設計しようぜというそういう工学を人間工学なんて言います。
アメリカではヒューマンファクターとかヨーロッパではエルゴノミクスデザインなんて言いますけどもそっちの響きの方がなじみ深いかなエルゴノミクスってよく聞くとは思うんですけども身の回りのものでもたくさんありますよねエルゴノミクス椅子とか机とか私もねキーボード好きなんでいろんなキーボード持ってますけどエルゴノミクスデザインのキーボードマウスなんてよくよくありますよ。
最近ではねあの産業機械においても人間工学の考え方を取り入れて人が使いやすくて負担が少ないものを作っていこうなんてそういう方針もよく言われます。
私も人間工学に基づいて産業機械設計したことありますから使う人の体の負荷を考えてものの形を考えるというのは重要なんですね。
たださ、人基本的にその姿勢とか骨格だけじゃなくて癖もあるわけで基本的にエルゴノミクスってその体の大きさとかその骨格の話が多いんだけど
人がその無意識に何本でつかむかみたいなそういう無意識領域の話ってあんまりそのデザインの中に落とし込もうって話が正直なかったんですよね。
だからそれまで入れ込んでそういうところその人の癖の部分とか無意識の部分まで裏付けを持って形状を決めていこうっていう取り組みっていうのはすごい斬新だなと思いますよ。
イグノーベル賞ってぶっ飛んだ研究ってイメージがあって笑いっていう感じするんだけどこの研究は本当日本らしい真面目な研究だなと思いました。
だからイグノーベル賞にしては笑いじゃないなっていう意味で今回ですね笑いというテーマでこれをあえて取り上げさせていただいたという次第でございます。
こういうタイプのイグノーベル賞もあるんだよっていうお話でございました。
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今日はですねものづくり小ネタ集なんでチャプターごとに話がコロコロ変わるんですけどまぁ小話の連続なんでねそういう感じでお話を楽しんでいただければなと思うんですけど
こっからは私が大好きなホンダ総一郎の小ネタでございます。
ホンダ総一郎といえばホンダ技研工業の創設者であり誰もが惹かれるものづくりのカリスマですよね。
その強烈なものづくり哲学は今もなお多くの技術者を引きつけてやまないわけです。私もその一人でございます。
そしてそのホンダ総一郎の魅力はその卓越した感性とものづくりのセンス哲学だけではありません。
茶目っ気です。
まあ人間らしさとでも言い換えることができると思いますけどもとにかく破天荒でやんちゃなんですよ。
成人君主からはほど遠いと。やりたい放題と。
なのに誰からも好かれてしまう。そんな人間力を持っているのがホンダ総一郎と。
私も頻繁的にホンダ総一郎のことを喋ってますけども。
今日はちょっと笑えるホンダ総一郎の小ネタをいくつかご紹介します。
まず一つ目ですね。タイヤをネックレスにしたホンダ総一郎の話と。
イギリスのマントで開催されるバイクレースマントTTというのがあるんだけども。
そこにホンダ総一郎が訪れた時の話です。
マントTTというのはもう世界的に有名なバイクのレースでホンダがそこの優勝を狙ってたんですよ。
その優勝を狙ってた途中の出来事ですね。
まだまだホンダは出場したばかりで成績を残せてなかったんですけども。
その時レースで運良く他の出場チームからあるタイヤを譲り受けたんですよ。
そのタイヤのトレットパターンといって溝の部分のパターンが非常に特徴的で滑らないように左右非対称の溝を掘ってあったんですよね。
ホンダ総一郎はそれにビビッときてこれは開発のヒントになるに違いないということで。
そのタイヤをそのまま日本に持って帰って研究しようと決めたんですよ。
ただしかしここで問題があって帰りの飛行機に乗ろうとした時にタイヤが貨物として詰め込めなかったんですね。
詰め込めるんですけど重量オーバーで別料金がかかるよと言われてしまったんです。
当時はホンダ総一郎が貧乏だったんで別料金を払う金銭的な余裕が全くなかったんですね。
でもこのタイヤ日本に持って帰らないと研究できないということで困り果てたホンダ総一郎はある妙案を思いつきます。
それはこのタイヤアクセサリーということにしようという発想です。
ホンダ総一郎はですね首にタイヤを引っ掛けてこれは首飾りだと言い放ってそのまま機内持ち込みでゴリ押しでタイヤを持って行ったんですよね。
アクセサリーなんでフライト中も首にかけたままタイヤをねずっと我慢して持ち運んだわけですね。
で空港で出迎えた人たちはですね首にタイヤを巻いているホンダ総一郎の姿を見てですね大爆笑したとそういうエピソードがあります。
これは以下にもホンダ総一郎らしい何としてでも自分のやりたいことを出し遂げるんだというヘリクツ根性みたいなやつがすごく出てて好きなエピソードなんですけど
これを平然とやってのけてしまうってとか面白いですよね。
あとね地味に隣に座っていた人かわいそうだなと思います。
なんだこいつってありますよね隣の奴がさ首からでっかいタイヤぶら下げてたらなんやねんこいつってなると思うし邪魔だなと思うと思うんだけど
イギリスからねあの日本までだからさ今で言っても直通できたとしても11時間ぐらいかかるんじゃないかな
その間ずっとつけてたんと思うんだけどまあそういう話が残っておりますと
ちなみにそのバイクのタイヤって言っても今のバイクのタイヤをイメージしてもらうとバカでかいんだけど
そうじゃなくて当時のバイクのタイヤってそんな今ほど太くないのよね
イメージとしてはその自転車のタイヤより若干太くてサイズ的にはそうだな
軽はそんな大きくないと小学生が乗っているマウンテンバイクぐらいの大きさの軽のサイズであるよりもちょっとゴムの部分でかいかなっていうぐらい
それでも首からかけるにはだけどそれぐらいのものを首にかけてですね
ずーっと飛行機に乗ってたというホンダ総一郎のエピソードでございます
であのこれ若い頃の話なんだけど実は年取ってからも全く同じことホンダ総一郎やってて
晩年のホンダ総一郎だからホンダ機嫌工業立ち上がり
ホンダ総一郎が社長を引退した後のホンダ総一郎の話なんだけど
海外出張の際にホンダ総一郎はお土産を買いすぎて重量オーバーで止められたことがあったんですよ
係員にちょっと難癖つけてこんなの少しぐらい負けろやと交渉したんですけど
規則は規則ですからと断られてしまったんですね
当たり前ですよねこれは当然の対応なんですけど
ホンダ総一郎はそれに怒ってですねスーツケース自分のスーツケースを開いて
中に入っていた衣類を片っ端から自分に着込み始めたんですよ
シャツの上にシャツを着てセーターの上にセーターを着てさらにそこからジャケットを羽織ると
そしてコートを着込むみたいな
十二単円みたいな感じでどんどんどんどん着込んでいって
汗だくになりながらこれなら荷物の重さ減っただろうと
人間の体重には制限がないはずだって言って