これはあくまでも理想的な組織の話です。ここからタイトルで言う本音と呼称した現実の話になります。一番大事な何かっていうと、付加価値の低い業務から解放された技術者っていうのが、付加価値の高い仕事に集中することが本当にできているのか?ということですね。
そしてその答えが悲しいことにNOなんですね。なんでこんだけ素晴らしい組織の仕組みがあるにも関わらず、大手メーカーの技術者っていうのは付加価値の仕事ができない?付加値の高い仕事に集中できないのか?この理由っていうのは主に3つあります。
1つ目ですね。のしかかる会社のルールというものがあるんですね。組織が大きくなればなるほど比例するように会社の規則とかルールがめちゃくちゃ増えていくわけですね。これはまあ組織を運営する以上仕方がないことではあるんですね。
ただもう派遣技術者にですね仕事を投げた後っていうのは、社内のルールに沿った必要な書類を集めとか、犯行集めとかね、現場への寝回しとか色々待ってるわけですね。会社のルールに従って仕事を進めるための準備っていうね非常に残念な仕事が圧倒的な物量で待ち構えています。その会社でしか通用しない付加価値ゼロの仕事です。
でもね、こういう仕事って仕組み的にですね、正社員しかできないんですよ。だからこういう仕事を正社員がやって技術のための時間っていうのをガツガツと奪っていくというわけですね。これが1つ目のしかかる会社のルールです。
2つ目ですね、派遣技術者の数。これね、入社して経験を積むとですね、社員1人に対して派遣さんが2人か3人つくことになってくると思います。こうなると、もう派遣さんの手が開かないように技術の仕事を振るだけでもはや手一杯です。
これをいかに途切れずに効率よく仕事を出し続けるかっていうのが正社員の仕事であり、それだけが価値として評価されるわけですね。
これ本当に不毛な話が1個あるんだけど、やっぱね、派遣さん、派遣技術者ってやっぱレベル高い人低い人といるわけですね。熟練度に応じて。優秀な人の取り合いみたいなのが発生するんですよ。派遣さんって基本的にずっと自分の部署に同じようにいてくれるわけじゃなくてですね、仕事がなくなったら他の部署の仕事をやりに行っちゃうわけですね。
そうならないために、今やらなくてもいいような仕事をどんどんどんどんその派遣さんに出して、自分の部にいてくれよってキープする謎の仕事が発生するんですよ。これがマジで不毛で、みんなそれをやってるから組織全体で生産性を落としてるわけです。
別に会社全体で見たら優秀な人を自由に移動できる仕組みあるんだから、忙しいところに出してあげれば会社全体はすごく効率的に回るんだけど、みんな自分がいざという時苦しくならないようにするために、グッとキープするわけですね。これがもう本当に何の価値もないんですよ。
キープしておくのも結構優秀な人は仕事が早いから、相応の仕事を出さないとキープし続けられないんですよね。だから極端なことを言うと、めっちゃ無駄な仕事を自分で生産してわざわざ出して回すみたいな、なんだこれみたいな、そういうものも平気で起きると。これが2つ目の派遣技術者の数というやつですね。
3つ目ですね。派遣技術者の方がレベルが高いと。こういうこともあります。一緒に働く仲間のレベルが高いというのは当然良いことなんですけど、実際その通りです。ただ技術の仕事がしたくて大企業に入ったという人には結構有識問題なんですね。
最初に負荷価値の低い仕事は派遣技術者にと言いましたけど、結局のところ派遣さんの方が技術レベル高い仕事をやっている場合が多いんですよ。普通に考えれば実務こなしている人の方がレベル上がっていくのは当たり前なんですけど、正社員というのは皮肉にも技術以外の仕事で忙しいので、難しい課題とかね。
本来丸投げすべきじゃないものもボンボンボンこの派遣さんに丸投げするんですよ。やっぱ工数的にね。そうすると投げられた方っていうのは難しい仕事をガツガツやるのでメキメキ育っちゃうわけですね。で、派遣さんのレベルが上がるとですね、出す方も細かい指示を出さずにボンって丸投げしてももう良いものが返ってきちゃうから、より丸投げが加速すると。
で、派遣さんのレベルが上がり正社員のスキルが下がるっていう負のスパイラルが起こるというわけですね。結局のところ、大企業正社員の仕事っていうのは技術者と言いながらですね、肩書きのない小規模なマネージャーの仕事なんですよ。
出したり回収したり、自分が受け負っている外注さん、外注設計さんとか、受け負いの社員さん、受け負いの派遣社員さんを部下と見立ててですね、その小規模なマネージメントをするという業務がほとんどです。
キャドーを触る時間よりも会議資料を作る時間が圧倒的に長いし、設計計算よりも派遣技術者を使って仕事を効率よく回すための工数計算の方が圧倒的に多いですね。
私がね本当に衝撃を受けたのは入社してから5年目ぐらいの時なんですけど、その時にご高齢の先輩、10年目ぐらいの先輩はキャドーすら使ってなかったんですよ。
もうここ1年ぐらいキャドー開いてないみたいな。何やってたかというと、全ての業務をExcelでその人が完結させたんですね。
俗にいうExcelエンジニアってやつで、指示出すのも四角形とか丸とかをですね、Excelで書いた資料を送ると。
キャドーも別に見なくていいようにキャプチャーを貼ってもらうんですね、設計者、派遣者さんから。
それをExcelに添付してもらって、帰ってきたの成果物数見て、いいねみたいな。
そういうことをやっても仕事が回っちゃうぐらいExcelエンジニアだったんですね。
そんな感じ、極端なこと言うとそのぐらいですね。
アウトプットとかインプットで仕事が回っちゃうぐらい派遣者さんのレベルが高くなっちゃうということです。
まとめるとですね、この三つの理由で、のしかかる会社のルールと限らない派遣設計者の数と、
派遣者さんのレベルが高いという理由からですね、
正社員が技術の仕事から遠ざかってしまうよという現実があるわけですね。
冒頭でも言いましたけどこれはあくまでも傾向の話ですね。
必ずしもすべての大手メーカーの技術者がそうであるというわけではないです。
そこだけは勘違いしないようにお願いします。
ただこの傾向というのは大きい企業であればあるほど必ずあるはずなんですね。
そもそも技術者って何なんでしょうねという話なんですけど、
ちょっと話があるんですけど、医者とか弁護士のように名乗るのに資格が必要なわけじゃないじゃないですか。
なんとか設計部とか技術部で働いていればそれは技術者なのかな。
はたまた自分が技術者って言ったらもう技術者なのか。
明確な定義というのは全然わからないですよね。
1個俯瞰的に見ようと思った時に会社っていうレッテルを自分からピリピリと剥がしてみて、
そこにいる裸の自分ですね。
この人の能力を客観的に見た時に本当に技術者って言えるのかなっていうのを考えてみた方がいいかなと僕は思っています。
その会社の中でしか通用しないスキルに溺れた使い走りの社員になってませんか?
私はねこういう自問自答をいつも心がけてます。
自分の進みたい道っていうのを外さないようにしないといけないなと思っています。
機能に言うとですね、この仕事が会社の中でしか通用しないものなのか、
外でも通用する汎用的な技術の話なのかっていうのが結構わかんないですよ。
なのでそういうものをしっかりと判断するっていう意識を持って業務に臨むだけでもだいぶ違うと思うんですね。
その意識が大事だと思います。
こういう時期なんで、もしもこのラジオですね、新入社員さんとか新人さんが聞いてたら是非とも肝に銘じてほしい言葉が1個あるんですね。
それはですね、会社は君を育てようとはしていないということです。
いろいろ教えてくれる親切な先輩とか上司は当然いるんでしょうけど、
組織の仕組みは君の先生ではないと、導いてはくれません。
従うべきはですね、自分が持っている心の羅針盤です。
ちょっとかっこよく言いましたけど、心の羅針盤ですね。
それを常にチェックして道を修正することをお勧めします。
今回紹介したようにね、現状にやりがいを見出すことができずに、
転職していく中堅社員っていうのは結構どの企業でも後を絶たないんですね。
年数を重ねるほどに技術から遠ざかっちゃうよっていう現実が見えてくるからなのかもしれません。
技術者になるのって結構簡単なんですけど、技術者であり続けるのは非常に難しいんですね。
私が言いたいのはですね、会社の規模に惑わされずに、自分がやりたいと思う仕事を選んでくださいってことです。
大きいから偉いとか、小さい会社だから劣ってるとか、そういうのはないです。
もちろんね、大きい企業には大きい企業のいいところいっぱいありますよ。
年収が高いとかさ、最新の設備とかがシステムが豊富とか、お金がすぐ出してもらえるとかね、
実験する時とか、人材が豊富とか、ネイブバリューが効きますとか、
この企業に努めてるんだぜ、どうやらとかできるとかね、いっぱいあるんだけど、
ただ、もはやの大企業イコール安定って時代は終わってると思います。
極端な例えをすると、例えばね、創業90年の大手新石機械メーカーってのがあったとしましょう。
この企業が創業90年の歴史があるから、これからも絶対大丈夫だって。
まあまあそれは思いますよね。
でもこの言葉をそのまま90歳のおじいちゃんに置き換えた時に、本当かって思いません?
例えば、このおじいちゃん90年生きてきた実績あるから、これからも絶対死なないんだと。
ちょっと不謹慎な言い回しですけど、そんなことはないですよね。
それぐらいに大きい企業とか歴史ある企業っていうところで安定っていう風に思考を持っていくのは危ないなと思います。
だからこそですね、常にやりたいこととか成し遂げたいこと、これを考えてそのために道を選び続ける。
これが大事だと思っています。
選ぶんじゃないです。選び続けることが大事ですね。
常にラシーマをチェックしましょう。
成し崩し的に働かずですね。
常に方向修正が必要です。
自分を育てるのは自分ですね。会社ではないです。
会社はフィールドですからね。活用するものです。