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いまさら聞けない半導体の世界:日本の半導体産業の再興に向けて
2025-10-02 09:00

いまさら聞けない半導体の世界:日本の半導体産業の再興に向けて

九州大学名誉教授 安浦寛人
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日々お伝えしているニュースや話題の中から一つのテーマに絞って、専門家や当事者に話を聞く週替わりの特集コーナー
Weekly Close Up。私たちの暮らしを支える製品に欠かせないのが半導体。ただその半導体って何ですかと聞かれると説明できないって方も多いかもしれませんね。
そこで今週は、いまさら聞けない半導体の世界というテーマでお送りしております。今日は最後になります。日本の半導体産業の再興に向けてというテーマです。
九州大学名誉教授、安浦寛人さんです。
安浦先生、おはようございます。
おはようございます。
最終日になりますが、今日は日本が一時は半導体産業をリードしていたにも関わらず衰退し、そしてまた今後再興があるのか、そういったお話を伺いたいと思うんですが、
かつてはリードしていたんですよね、世界を。
はい。1980年代までは半導体メモリーというのが半導体集積回路の主戦場でした。
ここで日本は非常に強い位置を占めていて、高品質のメモリーを提供して、それに合わせて製造機器メーカー、材料メーカーがやはり新しい技術をどんどん開発していったという非常に良い循環ができていました。
ただ、メモリーというのは一つのメモリーのセルを開発して、それをきれいに二次元に並べればできるので、設計の難しさというのはあまりないんですよね。
マイクロプロセッサーとかそういうものに比べると、ずっとある意味、局所的な技術だということです。
それが主戦場が変わってしまったので、日本のメーカーはちょっと辛くなったという感じですね。
その潮落してしまった背景って何だったんでしょう。
一つは政治の問題で、日米半導体戦争と呼ばれることで、アメリカが日本政を買わないという圧力をかけてきて、いろいろ日本の半導体戦略に口出しをしたと。
一方で日本の企業もメモリーで成功したので、メモリー主導の経営姿勢がものすごく強くなりました。
プロセッサーを中心としたロジック半導体に切り替えるのが遅れたというのが一つの大きなポイントだと思います。
特に設計が大事だということを、日本はなかなかそちらに経営層が目を向けなかったと。
もう一つ大きいのが、DSMCが提唱した水平分業の利点を読み違えたと。
要するに増大する製造工場の新設コスト。
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1980年代までは一つの工場が数百億円でできたんですね。
それが一千億円、数千億円、今は一兆円というふうに、工場を作ること自身が膨大な投資が必要になってくる。
そうなってくると、やはり垂直統合じゃなくて水平統合のほうが有利になってくると。
そこを見抜けなかったのが日本の大きなポイントだと思います。
多くの技術は日本発だったのに、韓国、台湾、アメリカ、中国にシェアを奪われるという、
そういう様々な技術でそれが起こってしまいました。
例えば40nm以下の、今まで日本で作れなかった、TSMCが作れなかったトランジスタンの形というのはフィンフェットと言うんですけど、
これは1989年に日立が発明したんです。
でもそれが使えるようになったのは2010年です。
もう東京は切れる頃で、
その時にそれを使った工場を作る協力は日立にはなかった。
そういう事例がございます。
では日本が半導体産業を再興していくための課題は何でしょう。
まず製品を企画できる企業。
最初の回で言いました浮世絵のモデルで言えば、下谷十三郎みたいな人が必要だと。
半元となるような人がいるということですね。
半元になれる人が必要だと。
スマホだけが半導体ではないということで、
ゲームなんか日本強いわけですから、向きなんかで伸ばしてもいいと思いますし、
そこを考える人、これが大事だと思います。
あとは設計企業ですね。
そういう半元が考えたアイデアをちゃんと設計に落とし込める、
そういう設計企業が非常に重要になってきます。
ただ、住宅生産企業をラピュタスがやろうとしていますが、
これはお客をどれだけ取れるかというのが勝負なんですね。
1社2社しか取れなかったら、ほとんど垂直統合と同じことになりますから、
自宅生産を任せてくれる世界の設計会社を取り込んでいけるかというのが、
愛工程、ラピュタスとかの大きな課題になってきます。
3番目は新しい技術で3次元実装とか光と電気を融合する、
NTTがiWONとか言ってますけど、そういうもの。
あるいは量子コンピューター。
こういった技術で新しいブレークスルーを作るという可能性はあると思います。
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4番目はこれを支えるのは人材で、
半導体産業を目指す若い人が増えてくれることが大事です。
半導体産業は電気・電子学科を出た人だけだと思っている人が多いんですけど、
実はそれは3分の1で、機械、化学、それぞれがやっぱり3分の1ずつぐらい必要なんです。
ESMCも3分の1ずつぐらい取ってますし、
ソニーさんも3分の1ずつ機械や化学を取ってます。
その他は情報とか数学とかそういうものが関わってくる総合産業であると。
こういう半導体産業の全体像をちゃんと皆さんが理解して、
どこか成功企業を作っていくと。
で、高い給料を払ってくれると。
これがやっぱり若い人を引きつける一番のポイントになってくるんじゃないかと思います。
かつては世界をリードしていたって話を聞くと、
なおのこと、ぜひ日本の半導体産業を再興してほしいなという気持ちが膨らみますね。
今回はいろいろ半導体に関するお話ありがとうございました。
ありがとうございました。
九州大学名誉教授安浦ひろとさんに伺いました。
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