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日経水曜日のこの時間は、山根小雪のBrush Up。
山根さん、今日はどんな話題でしょうか。
今日はですね、RKBのビルの道路を挟んで向かいにある、
福岡県産業科学技術振興財団というビルがあるんですけれどもね、
その中に、今日、福岡半導体リスキリングセンターが開設されるので、
今日は半導体人材の話をしたいと思います。
半導体というと熊本軸に、九州は盛り上がっていますよね。
激アツですね。今日も七時台、鳥丸先生が熊本のインフラの話をされていました。
鳥丸先生も熊本のTSMCという台湾の世界最大手の半導体メーカーが聞くよう町に来るということで、
熊本はものすごい盛り上がっていますよね。
九州ですね、やっぱりこのTSMCが来ることで、
2024年の稼働を控えているわけですけれども、周辺産業がどんどんどんどん集積していて、
この2年で2兆円規模の投資が行われたって言われてるんですよ。
2兆円ですよ。
すごい額ですよね。
台湾メーカーの工場が一個来たら一発2兆円です。ものすごい盛り上がり。
この話ってやっぱり九州シリコンアイランド復元なんて言われるわけですよ。
シリコンアイランドって、もちろん田畑さんご存知だと思いますけど、
ちょっと改めて説明すると、シリコンアイランドは九州に進出する半導体関連産業のいわゆる総称ですね。
九州といえば1960年代から国内の大手半導体メーカーがごぞって進出してきて、
1980年代頃には相当な産業集積があったんですよ。
この頃、アメリカのカリフォルニアをシリコンバレーにちなんで、
九州のことをシリコンアイランドって呼ぶようになったわけなんですね。
80年代だから40年前ですかね。
そうですね。
我々まだまだ子供の頃、めちゃめちゃ盛り上がってました。
あの当時、ちょうど日本の半導体産業がまさにピークを向かえていて、
1980年代ですね。
残念ながらそれから国内半導体産業ってもう衰退の一途をたどってきたんですよ。
ところがここに来て、AIとか自動運転だったりとか、
医療の高度化とかですね、そういうところでどんどん新しいテクノロジーが出てきて、
もう半導体が必要だ、半導体がなきゃ始まらない、半導体作れ、
半導体持ってる国が勝つんだ、自分の国に半導体工場を作ろう、
作りたい、誘致したいってこういうふうになってきたわけなんですよ。
今はもう半導体っていったら経済安全保障の中でもとっても大事な戦略物質に
付けられるようになってますね。
ここで本題に戻るんですけど、何といっても問題は人が足りないことなんですよ。
この業界も。
足りない。シリコンアイランド復権とか言ってですね、
2兆円投資きたぞとか言っても全く人が足りません。
24年にTSMC稼働するわけですけど、そこも含めて全く足りない。
九州、今後10年間で毎年1000人ぐらいずつ足りなくなるって言われてますね。
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えー。
いないんですよ。だってですね、1980年代がピークだったんですよ。
日本の半導体産業。その頃働いてた方々って、
70歳とか80歳とかですよ。
当時のバリバリだった人たち。
そこから衰退しまくってるわけだから、
新しい人材の供給はほとんどされてないんですよね。
計算省が出してる調査によるとですね、
1998年は23万人半導体人材がいたって言われてるんですけども、
2019年17万人まで減ってるって言われてるんですよ。
ただ、求人は逆なんですよ。逆相関です。
リクルートの持ってる数字によると、
2016年頃から半導体人材の求人の人数っていうのは倍増してて、
2021年の時点で2013年の時の求人の7.4倍の求人があった。
去年は2013年比で13倍以上の求人があったっていうでしょ。
めちゃくちゃ求人あるんですよ。
これはもちろん九州もそうですけれども、
東北にも新しい半導体の工場が今年稼働しますし、
最近話題のラピダスは今度北海道都政寺に2025年に工場を稼働させる。
完成品の工場ができるとそこにはタプライチェーンができて、
たくさんの人が必要になってくるわけなんだけども、
急に盛り上がったって人はいないということなんですよね。
今日のニュースなんですよ。福岡半導体リスキングセンター。
これは県の科学技術振興財団がやるわけなんですけれども、
何を目的にするかっていうと、
県内の中小企業の方々のリスキングをやりましょうと。
半導体についていろいろ学んでもらって、
この人材のニーズに応えていきましょうよということなんですよ。
具体的には半導体の設計とか製造とかを工程別に学ぶ、
生産者向けの作る人たちに向けての講座と、
それから自動車産業だったりとか、
半導体を買ってきて組み込んで使っていく側の人たち向けの
いろんなテクノロジーを勉強する講座があって、
通常は3万円ぐらいで受けれるそうなんです。
若手でもベテランでも全然OKとウェルカムだよという感じですね。
オンラインでも対面でも講座を受けれると。
ポイントは県がやっているので、
県内の中小企業に勤めている人だと、
実質無料で受講できるような仕組みがあるということなんですね。
福岡県も必死な感じしませんか。
ここももちにこうやってセンターを作って、
とにかく人育てよ、みたいな感じですよ。
これですね、福岡だけじゃなくて、
九州を挙げて人材育成をしていかなきゃいけないよねということで、
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ここ1年半前か、2022年の3月に九州経済産業局が、
九州半導体人材育成等コンソーシアムを設立しているんですよ。
これは九州経済局、経済産業省の出先機関ですけども、
九州をシリコンアイランドで復権していくためには、
今、潜在一軍の九州産業界にチャンスが来てるわけですよ。
これをものにするには、とにかく人材が必要、
めちゃくちゃ足りない、九州挙げて頑張りましょうということで、
作ったコンソーシアムなんですね。
座長は、九州の半導体の研究者のトップといえばこの先生という、
九州大学名誉教授の安浦先生ですね。超有名人です。
半導体界の有名人。
それから43社の企業、ソニーセミコンダクターとか、
デンソーとか、東京エレクトロンとか、ヤスカ、電機とかですね。
相々たるメンツの企業が43社。
それから九州大学や熊本大学、長崎大学、いろんな構成ですね。
16の教育機関が入って、トータル89もの機関が参加して、
どうやって短期間に半導体人材を九州で育成するかということを検討しながら、
いろんなプログラムをやってるんですよ。
例えば、大学とか高校に行って半導体のプログラムをやると、
直接かなり具体的な半導体の勉強をしてもらうような場を設けたりだったりとか、
大学だったり、今日ご紹介した福岡半導体リスキングセンターみたいなんですね。
社会人に転職だったりとか、新しい技術を勉強してもらうような、
大人向けの講座とかをどんどんやりましょうということでやってます。
これね、1点ポイントがあって。
何でしょう。
世界争奪戦なんですよ、この半導体人材を。
なるほど。
いくら九州で頑張って育てても、育てた人を台湾で採用します。
中国で、韓国で、アメリカで。
日本なんかより何倍、何十倍、何百倍もの給料を出しますよって言われたら取られちゃいますよね。
そうですね。
実際ですね、半導体の技術者に対して、中国の一部報道だと数億円の報酬を出すから来てくれみたいですね。
こういう話があるわけですよ。
行きます。
そう、私も行きますって思うんですけど。
決められないな、それも。
九州での、もちろん求人って、もちろん通常のと言ったらですけども、相場よりはかなり高いんですけども、海外勢が今求めている人材への報酬と比べるとものすごい差があると思うんですよね。
だからですね、やっぱりこうやって人材を育てて、大事な能力のある人材を確保したいと思ったらやっぱり台風面も含めて考えていかないと。
日本の今までの給与体系の中に織り込んでいこうみたいな感じで考えていると、結局優秀な人たちは、例えば大学で半導体勉強してバリバリの研究者、めちゃめちゃイノビレティブな若者、日本に残ってくれないんじゃないかなと思うんですよね。
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だからもう、いかに短期間に育てていくかっていうことも大事ですけど、その人たちを日本に留めて、これから国と国との半導体合戦みたいなものをやってるわけですよね。
そこで日本が劣化しないように、日本がやっぱり得意な製造業を伸ばしていくときに半導体は絶対に大事なので、自動車含めてですね。
ここでやるにはやっぱり人が大事だよね。人をどういうふうに守っていくか、育てていくかが大事だよなと、この猛烈な人材不足の半導体を見て最近思っています。
そうですね。
まず育てて、その人材を確保して、エリアで貢献してもらうっていうね。
大事なことですね。山根さんありがとうございました。
日経エネルギーネクスト編集長の山根紗友希さんでした。
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