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2024-02-28 17:51

#049 (中編)10X _ishkawa氏 - iOSエンジニアからフルスタック、そしてCTOへ


- 矢本さんに誘われなくてもいずれ起業したと思う?

- 背中をあずけられる共同創業者に巡り合うには

- 「自分が信じられないことはやりたくない」

- 石川氏の共同創業者論

- CTOとして役割を変え続けることに抵抗はなかったか

- エンジニアと10x思考

- 優秀なエンジニアを採用するコツ(後編に続く)


(2021年収録)


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00:00
例えば、企業やプロダクトを作っていきたいという人なんだなというのは、今となってはわかるんですけど、
矢本さんに誘われなくても、いずれ起業したと思いますか?
いや、それはそんなことないんじゃないですかね。
僕ってめちゃくちゃ行動力があるっていうか、
みんなの先頭というか、学生の時に起業した時もそうなんですけど、
服を焚きつける存在が絶対必要だなと思って、
学生の時はそれが渋谷で、渋谷が言うんだったら、一緒にやろうかなっていう感じでやったんですけど、
それと同じで、アメリカにいた時も、矢本さんがやるんだったらやろうかという感じです。
その時に、そういう同じような人物が今後現れるかどうかっていうのは、全く不確定というか不確実なことなんで、
その時に矢本さんに声をかけられなかったらなくても起業したかというと、そんなことはないかなという気はしますね。
やっぱりあくまでどこかの企業で、良さそうなところで事業を作って育てるところをやってたんじゃないかなっていう気がしますね。
とはいえ今、いろいろ経験してみて、その前提もちょっと変わったかなという気はしますね。
今となってはね、企業を経験して、いろんな自分の幅ももう広がった後だから違うけど、
でもなんか面白いのは、渋谷さんと矢本さんっていう、その企業家としてのセンスがある人に誘われてるっていうことが面白くて、
なんで誘われるんですか?僕はさっきも言ったように、それがすごい幸せなチャンスだと思うんですよね。
石川くんみたいなキャリアをたどりたい人は多いけど、でもそのほとんどの人は筋の悪いスタートアップに関わってしまって、
結局それはただのリスクだと思うんですよ。
どんな事業でも最初から筋がいいわけじゃないけど、
でも筋がいいわけでもない共同創業者と筋の悪い事業をやっても筋が悪いというか、
先が見えない、やっぱりストックオプションも紙綺麗になるし、
そういうセンスのある共同創業者、たきつけてくれる人に声をかけてもらえるというのは石川くんに何かあるんだろうなと思うんですけど、なんですか?
これは謎ですね。
それだけ謎ですね。
謎か。何か思い当たるんじゃないですか?
謎ですか、ただ。
技術力があるだけじゃないと思うんですよね。
でもそういうサービスを育てたいという、サービスとか事業を育てたいという思いがあって、
ちゃんとそこに自分の手足を動かしてコミットしている姿があるから。
そうだといいですけどね。
03:01
あともう一個思うのが、僕石川くんって言語化がすごい鋭いと思ってて、
ヤマトさんのポッドキャストでもそうですけど、
10XのチャンネルでもいろんなイベントでCTO同士の対談とかカルチャーについての説明とかなんかしてるけど、
パッと聞かれたことについてもすごい言語化が上手いなと思っていて、
そういう鋭さが、エンジニアの人って基本しゃべるの苦手な人が多いから、
あと自分も思うけど、コードにすごい潜ってた後に急に話しかけると全然しゃべられなかったりするから、
基本的にコードと自然言語コミュニケーションってだいぶギャップがあるなと思ってる中で、
石川くんはすごい言語化も上手いから、
そういうところで企業の人とすごいコードもかけて、
めちゃくちゃコミュニケーションしやすいぞみたいなのがあるのかなと。
石川 それはあるかもしれないですね。
西原 秘訣はあるんですかね?
石川 秘訣は、特別何か訓練をしているわけではないんで。
西原 日々考えてるって感じなんですかね、そういうことを。
やっぱり仕事上はしゃべるんですか?
石川 しゃべります、しゃべります。
西原 そうなんですね。
石川 ただやっぱり、最近は決めることがすごい増えていて、
決めることとかメンバーに説明することとかすごい増えていて、
その言語化を鍛えられてるっていうのはあるかもしれないですね。
どうしてその決定をするのかとかっていうのって、
一見するとこうだけど、実はこういう背景があってこうですみたいなことを
すごい何度も説明したりとか、何度も自分で考えながら
やっと自分の腑に落ちる形でやっとチームに動かすみたいな感じになるんで、
それは確実に鍛えられてる要因かなとは思うんですね。
西原 確かに。それってCTOになってからじゃないですか。
でも多分山本さんとか渋谷さんに誘われる時点で、
多分ある程度の言語化力があったんだと思うんですけど、
以前もそういうプロダクトとか事業とかについて
友達と議論することが多かったとか、仕事上でもよくそういう話してたとかあるんですか?
山本 学生の時は分かんないですけど、仕事上ではそういうのはありますね。
自分はやっぱり自分が信じられないことはやりたくないっていうのがあって、
信じられない理由っていうのは結局言語化していかないと人には伝わらない。
俺は嫌だからならないとか、そういうわけにはいかないんで、
自分がどうして嫌だとか、自分がどうしてそういう風に感じてるかっていうのは
常に他の人には伝える努力をしていて、
それはUIの構造とかもそうだし、アプリの仕様とかについてもそう。
06:00
そういうところがもしかしたら山本さん的には
こいつわかってるなって思ったかもしれないですね。
山本 今のは確かにすごいある感じがする。
あとちょっとニヤッとしたのは、自分が信じられないことはやらないって
サムネに入れたらいいかなとかちょっと思いました。
ちょっとフックがあるからいいなと思って、いいこと言いますね。
それは本当に大いにあるかもしれないですね。
やっぱりそれを説得するために言語化していかなきゃいけないし、確かに。
なるほど、いや、わかりました。
ちなみにあと、共同創業者の話で、
山本さんが共同創業者について記事を書いてて、
石川くんすごいベタボメしてて、
ちなみに石川くん側の共同創業者の方も聞きたいなと思って、
こうあるべきだとか、こういう条件を満たすべきだとか、
後付けでも全然いいんですけどね。
そうですね、共同創業者一般っていうよりは、
僕と共同創業する人の条件っていう形で説明すると、
やっぱり僕自身にはゼロから何か探す力っていうのは結構弱いかなと思っていて、
そういうところに対して、その時点ではゼロだったりとか、
時には間違った方向に行ったとしても、
その人は最終的に正しい方向に行くであろうっていう、
謎の信頼みたいなやつは必要かなと思っていて、
そういう面では山本さんとかすごい僕と似てる面もあるんですよね。
キャラ的には多分全然違うと思うんですけど、
嫌なことはやらないとか、
ちゃんと自分が腹打ちしてないことはやりたくないっていう面では
すごい似た人だと思っていて、
僕が納得しない形では終わらない人だろうなっていう感じがあったのが、
一個いいところだったのかなと思いますね。
例えばそこそこ収益上がって、
ユーザーもちょっと幸せなのかどうかわかんないけど、
事業として成り立つからこれでいいじゃんみたいなところでは
絶対終わらないタイプの人。
ちゃんと人にも価値も届けるし、
事業としても大きくなるしっていうところを目指せるっていう
信頼が彼には最初からあったんで、
そこを信じて労働創業したっていう感じですね。
ちなみにさっき書き付ける存在っていうことを言ってて、
創業ストーリーの中で山本さんが
事業にエンジニアとして貢献し続けるだけではダメで、
フェーズの変化に応じてどんどんやることを変えていかないといけないみたいな、
その期待を最初から提示していたみたいな話があって、
結構それって結構タフなことだと思うんですけど、
さっき書き付ける存在がないとなかなかこうですね、
みたいな話があったんですけど、
09:01
書き付けられてもやっぱそれは嫌だとか辛いとか、
変化を拒むときってあると思うんですけど、
そういうのはなかったんですか?
最初に言われたときは頭では理解してるけど、
完全にピンときていったわけではなくて、
とはいえ創業メンバーだし経営者だし、
役割は変わるのかなとは思ってはいたんですけど、
それが具体的にどういうことなのかっていうのは、
最初はよくわかってなかったかもしれないですね。
ただやっていく中でそういうことかっていうのも感じましたし、
変わっていくこと自体が目的っていうよりは、
そこの組織が大きくなる中でとか、
事業が伸びていく中でいろんな問題ができてくるんですけど、
それを解決できることが一番大事かなと思っていて、
ある意味役割を変えていけるっていうのは、
僕が理想的な動きができたときに、
そういうことになるっていう感じで、
会社としては問題が解決されることが一番大事なんで、
代わりの人を連れてくるとかでも全然いいと思うんですよね。
そういう状態になったときに、
僕は自分の会社だし、
そうじゃないとしても、
この事業をやる上で一番自分がやるべきことをきちんとやって、
事業を伸ばしたいっていう気持ちがあるんで、
自然と役割が変わってきたっていうような感じですね。
まずコードを書いて、
ものを実装に落として具現化するっていうところでは得意なわけじゃないですか。
そうですね。
今採用も頑張って露出も結構してて、
メンバーに給料を査定して給料を付けたりとか、
そういうのとかもあると思うんですけど、
自分はコードを書いた方がパフォーマンスを発揮できるんじゃないかみたいな、
ちょっと逃げかもしれない発想に、
僕だったら、僕はもうしょっちゅうそういう方に戻って、
結局同じところに戻っちゃうんですけど、
そういう発想にはならないんですかね。
ならなくもないかもしれないですけど、
それ以上にその他の問題の緊急性が高いみたいな。
戻ってる余裕がないみたいな。
これ人に頼んだほうが絶対にいいな。
だから役割が変わってきた時に、
自分の時間がすごく限られてるっていうことをよく自覚するようになっていて、
コードをまともな品質で出そうと思うとすごく時間がかかるわけじゃないですか。
それと同等か同等以上の形でコードをアウトプットできるメンバーっていうのがいて、
その時に僕がいろんなスキルを持ってる中で、
そこに時間を割くのが全体として正しいのかどうかっていうのはかなり気にしていて、
そういうことを考えた結果、今はコードをあんまり書いてないっていう感じなんですけど。
12:05
それすごいですね。
自分の手を動かすのが優秀な人が、
自然と人に任せたほうが早いっていう、
結構難しいというか、
僕はなかなか人に任せるっていうことは結局、
サーバーとかできないことはたくさんあるから、
結局は任せてるんだけど、
自分の得意領域はやっぱり、
結局自分がやったほうが早いっていうところに戻ってきてしまって、
人に任せてもうちょっといろんなことをやれるようにするみたいなことが
もうずっとできないでいるんですけど、
それを自然とそういう状態になってるっていうのはすごいなと思ったんですけど、
人を採用するっていうこととか、
それでも会社のフェーズで自然にやるしかないから、
それができたって感じなんですか?
そうですね。
そういうふうにしたのって、
自分が急に大人になってそうなったっていうよりは、
会社の状況が必然的にそうさせたっていうところがかなり大きいかなと思いますね。
なるほどな。
環境で成長するってやつか。
そうだと思います。
なるほど、環境と立場が人を成長させるっていう。
確かにな。
あとそうですね、
同じような話かもしれないけど、
結構矢本さんは会社としての10Xと、
あと自分の行動としての10Xで、
レバレッジが効くような行動かみたいな、
それは1Xではないかみたいなことをよくディキャストに言って、
エンジニアってかなり1Xだと思うんですよね。
映画物自体はものすごく効率化するかもしれないけど、
コードを書くっていう作業は、
すごい努力されて、
さっきもおっしゃった通り時間がすごいかかる作業で、
それを長年やってきてて、
1Xな思考に陥りがちだったり、
それに陥らないように行動してるとかなんかあるんですか?
その辺に関しては、
僕結構エンジニアの時から敏感かなとは思って、
そもそも実装する必要ないよねっていうのは、
よく気にするポイントではあって、
実装がいらないならそれが一番いいと思うし、
作ること自体は好きなんですけど、
やっぱ無駄なものは作りたくないっていう思いもかなり強くて、
そういうある意味、
怠惰さみたいなところが、
怠惰さっていうものではないのかな?
だから必要ないものはやっぱり作りたくないっていうのはあって、
それは結局みんなの後々の自分たちを苦しめることにもなるし、
対してお客さんに対する価値にもなってないっていうものは、
そもそも存在しない方がいいみたいな、
そういう感覚が強くて、
あんまり作ったものの成果にならないみたいなのは多発しないかなとは思ってます。
なるほど、やる意味について慎重に深く考えるということなんですね。
そうですね。
自分がやるかどうかの作業についてはどうですか?
結構デザインとかもやったり、
15:01
本当に幅広く新しいこともやる中で、
新しいことを覚えて自分の手を動かすって相当時間を置くと思うんですけど、
でもこれはやったほうがいいなとか、
これはでもやらないほうがいいなとか、
そういう判断のときに考える点は何ですか?
そうですね、1回はまず結構やるようにしてるっていうのと、
あとは今僕がやってる役割って、
チームに足りないことをまず自分がやるみたいなことはちょくちょくありますね。
それの一端がデザインとかだったりしていて、
とはいえ今いうチームにおいて、
僕がデザインするのが最もマシだからやってるみたいな感じで、
それは会社としてベストな状態ではないなと。
でもサクッと知り合いのデザイナーに、
臨時でサクッとお願いするっていうのもあるんじゃないですか?
そのときに自分たちの要求とか、
自分たちが達成したいことをどれだけ伝えられるかとか、
その要求に対してどれくらい答えてくれるかとかっていう、
ある種の信頼関係みたいなやつが必要だと思うんですけど、
それがマッチしてる人ってそもそもすごく少なくて、
そういう状況を考えたときに、
仕方なく自分がやるみたいな感じですかね。
なるほど、よくわかりました。
そういうところまで共有できてないと任せられないし、
それを臨時で来てもらうなら、
自分でやった方がいいっていうバランスがありますね。
会社としてメンバーのことを信頼するっていうのをかなり重視していて、
採用の段階ではどの職種の人に対しても、
自分がいなくても自分が思っているっていうか、
自分が求めているもの以上を出してくれるであろうという、
信頼ができるという状態のメンバーを迎え入れているという感じで、
そういう人たちだけで成り立っている集団だと、
チームの進行的にもかなりシンプルにできるところがあったりして、
そういう意図もあってチーム作りをしていたりしますね。
ちょっと採用の話になったから、採用の話を聞きたいんですけど、
結構今までって、
エンジニアに関しては、
石川君の知っている優秀な人を、
多分直接くどいたんだろうなみたいな、
声かけてどうですかみたいな、
多いのかなと思うんですけど、その一本摺りパターン。
そうやりたくても、
なかなか始まったばかりのスタートアップだと、
取れないこととかも多いと思うんですけど、
まず、その一本摺りパターンで、
優秀な人が来てくれる理由とかコツとか、
気をつけていることとかってありますか?
そうですね。
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