2021-08-05 15:35

第36回『焼肉店を経営しています。事業再構築補助金を使ってフランチャイズ加盟したいという加盟希望者がいます。何か気を付けるべき点はありますか?』

第36回『焼肉店を経営しています。事業再構築補助金を使ってフランチャイズ加盟したいという加盟希望者がいます。何か気を付けるべき点はありますか?』というテーマで店舗ビジネス専門コンサルタントの髙木悠が熱く語ります。


【ハイライト】

・事業再構築補助金とは?

・日本の中小企業支援施策とフランチャイズ

・FC本部が加盟者の補助金申請をサポートする際の注意点

・加盟者と補助金の利用の仕方について

・FC本部が補助金について知っておくべき事


『多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所』のエピソードを文字起こしした版はこちらです。(株式会社常進パートナーズHPブログリンクにアクセスされます。)

https://johshin.co.jp/blog/7266


メインパーソナリティー:      

高木悠(株式会社常進パートナーズ代表取締役)      

「企業が高収益を生み出すための仕組み作りと社員が誇りを持って働ける環境作りをサポートすることで、店舗ビジネスの社会的地位の向上に貢献すること」を基本理念に、日々企業支援に尽力している。      

代表的な著書として、『21世紀型「のれん分け」ビジネスの教科書』(自由国民社)がある。      


パーソナリティー/ナレーター:      

田村陽太(社会保険労務士)  


番組プロデュース:株式会社サンキャリア


~お知らせ~      

店舗ビジネス専門コンサルタントの髙木悠が、「最速最短で年商30億・店舗数30超を実現する実証されたノウハウ」をコンセプトに、のれん分け制度構築、FC本部立ち上げ・立て直し、人事評価制度の整備など、飲食店、整体院、美容院等の様々な店舗ビジネスの「多店舗展開」を加速させるために重要な事を、社労士の田村陽太と対談形式で分かりやすくお話しするポッドキャスト・ラジオ番組です。毎週木曜日更新です!     


【書籍案内】  

 本番組のメインパーソナリティの髙木悠がこの度出版した『21世紀型「のれん分け」ビジネスの教科書』のリンクはこちらです。   

『21世紀型「のれん分け」ビジネスの教科書』

https://amzn.to/3vic8il   


・のれん分けに興味がある方   

・今後の店舗展開のあり方を模索している方 

は是非ともお読みください。   


番組へのご感想、メッセージ等、noteでコメントどしどしお待ちしております!

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多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所
この番組は株式会社上進パートナーズの提供でお送りいたします。
店舗ビジネス専門コンサルタントの高木悠が、最速・最短で年賞30億、店舗数30兆を実現する実証されたノウハウをコンセプトに、
奴隷分け制度構築、FC本部立ち上げ、建て直し、人事評価制度の整備など、飲食店、生誕院、美容院などの様々な店舗ビジネスの多店舗展開を加速させるために重要なことを対談形式で分かりやすくお話しする番組です。
こんにちは。パーソナリティの田村陽太です。配信第36回目となりました。本番組のメインパーソナリティをご紹介します。
店舗ビジネス専門コンサルタントの高木悠さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、高木さん。
はい。
今日もやっていきましょう。
はい、お願いします。
はい、今日の質問はこちらとなっております。
焼肉店を経営しています。事業再構築補助金を使ってフランチャイズ加盟したいという加盟希望者がいます。何か気をつけるべき点はありますか?ということなんですけども、最近ホットな補助金じゃないですか、これは事業再構築補助金。
そうですね。この声は非常に多いんですよ。
これは生のリアルな感じですね、これは。
事業再構築補助金って、今までの施策にはなかった特徴があって、設備だけじゃなくて、例えば飲食店やるって言ったら、飲食店の内外層とか、ああいうのまで対象になるんですよね。
そうなんですね。
そういう補助金って今までほとんどなかったんですよ。
だから非常に使えると、今で言うと、今回焼肉店ですよね。
そうですね。
焼肉店を作るのって、普通に考えても2,000,000円かかると思うんですけど、そのうちのほとんどの経費が対象になるから、3分の2使えたら1,000万円くらいで作れるわけじゃないですか、3,000万円かかるものが。
すごいですね。
これでフランチャイズ加盟したいと。そういうふうに加盟希望者が現れてるってのはよく聞きますよ。
そうなんですね。事業再構築補助金っていうのは簡単にでもいいんで、どんな補助金なんですか、これは。
これは、コロナの影響を受けて売上が下がっている中小企業。10%くらいだと思うんですけど、特定の期間内で影響を受けて売上が下がってる会社さんが、事業を今後立て直していく。
これ、事業再構築って言うんですけどね。再構築していくために、新しい事業に取り組むってことですね。
03:07
例えば、居酒屋を経営してたけど、お酒が出せなくなってしまって大打撃を受けてるじゃないですか。
そうですね。
このままだと経営が厳しいから、じゃあ飲食店の中でも比較的コロナの影響を受けてない焼肉店を新しく出しますと。
それによって事業を立て直していきますみたいな取り組みに対して補助金が出ると。
3分の2くらい補助金が出るんですよ。
すごいですね。
最大6千万円とかだったかな。
マジですか。
すごいですよ。
その設備だけじゃなくて、普段は出ないような内装とか外装も今回対象になるような。
そうなんですよね。
すごいですね。
今回のようなご質問というのは、FC加盟したいってことは、既にあるFC本部の加盟手になりたいっていうようなご相談なんですかね、これは。
そうじゃないですかね。例えば、今お話ししたように居酒屋やってたけど、居酒屋が苦しいから、
フランチャイズで焼肉店加盟して、それで事業を立て直すみたいなね。
今回のご質問は、加盟者になりたい方が補助金使いたいけど、本部として何を気を付けたらいいのかっていう話ですね。
そういうことでしょうね。
これはちょっとリアルです。教えてもらってもよろしいでしょうか。
これはかなり注意する必要があると思いますね。
どういうことでしょうか。
まず、フランチャイズ本部も結構、事業再構築補助金使ってフランチャイズ加盟しませんかみたいな営業してるところがあるんですよ。
あるんですね、そんな。
結構あるんですけど、それはそうじゃないですか。営業マンからしたら3分の2が補助金出るんだったら、こんな売りやすいものないですよね。
確かにそうですね。
だから結構言ってるんですけど、気を付けなきゃいけないことがあって、
日本の中小企業支援施策っていうのは、基本的にフランチャイズと相性がめちゃくちゃ悪いんですよ。
そうなんですか。
これどういうことかっていうと、基本的には補助金を申請する企業の強みとか、独自性みたいなもの。
そういったものを発揮する事業に対して補助金が出るっていうのが基本的なものなんですね。基本的な考え方になる。
フランチャイズの仕組みって、これ素人でもできるモデルなわけですよ。
だから補助金申請する企業がフランチャイズ加盟するっていった時点で、
その申請する企業の強みがそもそも発揮しにくいんですよね。
独自性がないですよね。
そうそうそうそう。だから基本的に相性めちゃくちゃ悪いんですよ。
06:03
一応制度の立て付け上、フランチャイズっていうのはOKになってるんですけど、
確か加盟金では対象にはできなかったと思うんですけどね、補助金の。
ただフランチャイズ自体はOKなんですよ。
なってるんですけど、基本的にそういう一般的な考え方がありますから、
審査員とかによってはそういったところでフランチャイズをネガティブに見る風潮っていうのもあるんですよね。
補助金を通しにくいという、通さないみたいな。
だからまず補助金採択させることが普通の事業に比べるとかなりハードルが高いと。
ここがまず前提としてあるんですよね。
ここからが問題なんですけど、結局補助金が採択されなかった時に加盟しませんっていう話だとすると、
もうそこまでのフランチャイズ本部の手間は何だったの?って話になるじゃないですか。
でもそうなる確率は高いですよってことですね。
そもそも採択率が第1回は出てて、3割とかそれぐらいだったと思うんですよ。
そんなもんなんですか?もっとオーバームルマにしてると思ってました。
3割から4割の間ぐらいだったんですね。これが一般的な事業で。
フランチャイズってなると、採択率って結構落ちてると思うんですよ。
感覚的には2割だったとすると、5年に1人しか浮かんないわけじゃないですか。
だからこれはやっぱり本部が手間だけになる可能性が高いですよね。
本部の手間というか、具体的にどんなものが挙げられるんですか?
これは事業計画作る時に、どんな事業で取り組むのかとか、数値計画どうなるのかとか、結構詳細に出さなきゃいけないですから。
本部も当然そこに関わらないといけないと思うんですよ。
情報を提供してあげるというか。
やっぱり当然、場所も決まってないと事業計画の実現性も低いですから。
でも割と動いてないと事業計画作れないですよ。
そうですよね。
逆に言うと、そこまで決まってないような事業計画だったら通らないですから、無駄になりますよね。
結構、親身に作ってあげるにも関わらず補助金が通らなくて、「何だったんだよ、この労力は?」みたいな。
無駄になる可能性がまずありますよっていうことは、知っておかなきゃいけないと。
あとね、やっぱりもう一個あるのは、やっぱり補助金あるあるなんですけど、補助金で何かやろうっていう考えられること、決して悪いことじゃないと思うんですけど。
補助金があったらやろう、補助金がなかったらやりませんっていう考えは危険ですよね。
深いですね、それは。ちょっと具体的に教えてもらってもいいですか?
これね、私、補助金を使って事業をやること自体は賛成なんですよ。賛成なんです。
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だけど、補助金は使えるものは使っとけってスタンスなんですね。
逆に言うと、補助金があるからやる。補助金を前提にしてやるものっていうのは、ちょっと危険なんじゃないかなっていう考えがありまして。
なんでかっていうと、焼肉店やるのに3000万かかるわけじゃないですか。
それをね、自腹で出しますよっていうマインドの人と、国から2000万円出してくれるんだったらやりますよっていう人。
どっちが本気ですかって話なわけですよ。どう考えても、3000万円自分で出すっていう人の方が本気じゃないですか。
だから、ここのマインドの違いっていうのは、やっぱりフランチャイズ本部として抑えておくべきだなと思ってまして。
だから、私が関わっている会社さん、フランチャイズ本部側にお勧めしてるのは、補助金があったらやります。補助金が落ちたらやりませんっていう人は、相手にしない方がいいよと。
そこはちゃんと聞くと。補助金が下りなかったらどうしますかと。
補助金が下りなくてもやりますって言った人だけ、合意書か何かを最初に結んどいて、それで積極的にサポートしてあげたらいいんじゃないかなと思いますね。
なるほど。補助金とかの営業もFC本部がするっていうのもあるっておっしゃってましたけど、そこら辺とかもし過ぎても、加盟者に対してのやる気を削いでしまう可能性もありますしね。
やっぱり考えがなかなか覚悟が決まってない方も来てしまう可能性ありますよね。
確かにそうですね。
それがあるからやろうと。
フランチャイズじゃなければ、まだそういう発想でもいいのかなと思うんですけど、フランチャイズって本部と加盟者の何年にも渡る契約関係なわけですよ。
お互い信頼関係を持って理念を、同じ理念のもとに事業活動してるわけじゃないですか。
それを補助金があるなしを最大の理由で決めていいのかっていう。
自分だけで完結しないわけですから。
だからそこはどうなのかなっていうのが個人的には思いますよね。
確かにそうですよね。
1個質問してもいいですか。
特にFC本部としては補助金を別に営業してるわけじゃなくて、FC加盟を関与してたと思うんですけど、どうしてもFC加盟者が今回みたいなケースで事業再構築補助金をどうしても使いたいですと。
使えなかった場合に関しては資金がないですと言われたときに対して、FC本部としてはどのようにして対策していくもんなんでしょうか。
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だから私は基本的に、そもそもフランチャイズ加盟っていうのは、普通に事業やるのと比べたら加盟金がかかったり、お金かかるじゃないですか。
だから資金的な余力がない状態でやっぱりやんない方がいいんじゃないかなっていう基本的な考えがあるわけですよね。
あと今お話ししたように、補助金ありきのフランチャイズ加盟っていうのは、本部にそれなりのリスクが伴ってますと。こういう前提条件を踏まえた上で、だけどお金がなかなか厳しいとかね、あるじゃないですか。
そこに対して本部がそのリスクを追ってでも、その方に加盟してほしいと。思えるかどうかなんじゃないですかね。
なるほど。思えるというのは、かけてあげたいみたいなことですか。
結局相手次第ですよね。この方と一緒にフランチャイズ加盟してもらって、一緒に事業やっていきたいって思えるような方なのかどうなのか。
その方のためだったら、本部の手間だけ発生するリスクがあったとしても、当然その覚悟がどうのっていう話は、本部がそこまで考えてるんであれば覚悟を感じ取れるんだと思うんですよ。
その事業に対する。であれば採択されないでも可能性っていうのはあるわけですから。しかもそれなりに高いじゃないですか。
だからそこが無駄になるっていうことを、あらかじめ納得の上でやったらいいんじゃないですかね。
なるほど。そこら辺もね、資金のところで難しいところですけども、そこら辺の折り合わせっていうところがFC本部としての腕の見せ所っていうか、
名店を運び込む時の話し方というか、そこら辺も結構大事なんですね。
そうですね。だからとにかく補助金が使えるからっていう言い方で加盟者を集めるっていうのはやっぱり危険ですよ。
だけどその中には当然、本来であれば加盟させてあげたいみたいな人っていうのもいることは多分事実ですよね。
そういった人をちゃんと見極めて、やっぱり私重要なのは、本部もそういった方を加盟させようと動くことにリスクがあるっていうことを知った上で、
それを判断しているかどうかっていうことが大事だと思うんですよ。それを知っていることが。
だからちゃんと今日したお話をちゃんと理解して、それでもやりますかどうですかっていう判断をしていただきたいなと思うんですね。
今、上進パートナーズさんでもこういう事業再構築補助金の絡みのご相談って結構ありますか?
これはたくさんありますね。それこそ今回あるような事業再構築補助金使ってフランチャイズ加盟したいって言ってるクライアントもいますし、
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うちのクライアントのフランチャイズ本部にこういう相談が来てるケースもありますし、うちのコンサルフィーを事業再構築補助金を使いたいみたいなご相談もありますね。
なるほど。そこら辺の補助金絡みの案件とか結構詳しいと思いますので、また詳しいことが聞きたければ高木さんのところにご相談いったらいいですね。
はい、その時はぜひご相談いただければと思います。
わかりました。今日はありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
15:35

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