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2020-09-21 21:56

アメリカの有機農業 by Mao 小農ラジオ #15

アメリカの有機農業
Organic farmingとは/ホールフーズマーケット/ファーマーズマーケット/地区による生活の質/日米Farmingの違い/No water, No business /引き算農法・足し算農法/アメリカの食事は不味い?/Crunchy果実は敵地適作/野菜の原産地/有機農産物の捉え方/環境税込/買物は投票だ/
※会話の中でBishopと言っていますが、Boulder(コロラド州)の間違いです。
ゲスト:Maoさん
(アンカーからの初配信)
00:07
オーガニックと言うと、有機物だけを指しているというよりも、もうちょっと広い意味の生き物があってのオーガニックファームになっているんだなという気はしますね。
じゃあ、その循環とかそういうのも、全部包括しているっていうオーガニックなのかな、言葉が。
僕はね、アメリカはカリフォルニアにも行ったし、コロラドのビショップっていうところも行ったんですけども、あそこってすごいオーガニック進んでいるイメージがあったんですけども、
アメリカのオーガニックって、結構二極化しているっていうか、すごい進んでいるようなイメージが僕はあったんですけども、
その頃は農業っていうことには全然興味がなかったんで、今思うとすごい残念なんですけど、ただやっぱり盛んであって、盛んになりつつあるものでもありました。
例えば、アメリカには全国チェーンのホールフーズマーケットっていう大きいスーパーがあって、そのスーパーはオーガニックの野菜とかオーガニックのものだけを基本的に売ってるんですね。
非常に値段が高いんですよ。スーパーと言いながら、高級食材、日本で言うと西条石みたいな感じが近いんですけど、お洒落にマーケティングされててっていうのもありますし、
週末になると大抵の場所ではファーマーズマーケットっていうのがあって、日本だとマルシェとか最近言ってるんだと思うんですけど、そこもすごい塗りわいで、オーガニックの農家さんが自分たちで売りに来て、ベンダーに頼んでるところもあるみたいなんですけど、売りに来てて、
野菜だけじゃなくて、例えばサーモン、ワイルドサーモンとか、肉とか卵とかもちゃんとケージ放し買いで育ててる卵とか、肉とかもたぶん放牧してグラスフェッドの、やっぱり餌がちゃんとした草ですよっていうようなものを売ってたりとか、
そのファーマーズマーケットは、例えばライブミュージックとかもやってたりして、一つのムーブメントになってるんですよね。
だからそこに日曜日とか土曜日の午前中に行って、ちょっとブラブラして、わりと遊ぶっていうかハングアウトするような場所っていう感じもありますし、そういうものがすごい根付いてますね。
03:13
その農家さんが出店してるんですか、ファーマーズマーケットって言ったら。
ブースというかスポットをたぶんお金を払って借りてるんだと思うんですけど、結構ね、やっぱり高いんですよ、売ってるものが。
どうですか?感覚として何割増しぐらいですか?
オーガニックじゃないものを逆にあんまり買わなかったんで、わかんないんですけど、なんか高いなっていう値段なんですよ。
例えばレタスのひと玉、そんなに大きくないやつでも3ドルとか4ドルとか、結構高いですよね。
直接売ってるわけだから、安くなってもよかろうって思うんですけど、逆に高いっていう。
ではあれですか、雪野菜を選んで買ってたんですか、基本的には。
というかですね、私が住んでたのは南カルフォルニアなんですが、南カルフォルニアは非常にリベラルで意識が高いんですね。
アメリカって住んでる地区によって暮らしぶりが大きく違うんですけれども、私が住んでた地区がいわゆる富裕層が住むところで、かつリベラルな土地柄だったので、
あんまり普通のスーパーもあるんですけれども、やっぱり普通のスーパーの安い野菜って逆に買われてないっていう感じなんですよね。
みんなそのファーマーズマーケットでも、すごいたくさんエコバッグ持って、5個とか6個とかエコバッグ持って、買いに来るんですよ。
ビショップもそんな街だったんですよ。だからオールフーズもあったし、確かスーパーが結構たくさんあったんだけど、ほとんどオーガニックしか扱ってないスーパーばっかりで。
そうなんですよね。
ファーマーズマーケット以外の使ってるスーパーも多分あったんだけど、僕ら見つけられなくて、結局オーガニックスーパーで全部買い物してたんだけど。
そうなんです、そういう感じです。
そう、だから割と高かったけど、こんなもんかなと思って買ってたんですけれども。
そうですね。ファーミングっていうことに関しては、やっぱり見た目の印象なんですけれども、
日本の農業って里山があって、山があって、川があって、農地があるみたいな、コミュニティと一体化した農業ですよね。
その自然の地形を利用してやってる。
06:02
アメリカっていうのはやっぱり大農園で、カリフォルニアの砂漠の中に突然道沿いに農地がひたすら続くんですけども、
モノポリっていうか、たった一つの種類を、おそらく福岡で水を使って水を引いてきた。
もう本当に工場っていう感じなんですよね。
だから水がなければ何も育てられなくなるんで、2年くらい前にすごいシビアな間罰があって、
その時にはやっぱりみんな廃業して、車で通ると、ノーウォール、ノービジネスとか言って、
もう水が来ないから、俺ら仕事がないんだよっていう看板がバーンと立てられてて、
ストレートな、非常に率直な表現というか、そういうのがまたアメリカだなって思ったんですけどね。
僕が一番感じているのは、日本の有機農業ってすごい難しいんですよ。
世界トップクラスの難しさだと思うんですよ、日本の有機農業環境が。
日本って、今もめちゃくちゃ雨が多いんですけど、すごい雨が多くて、川を見てイギリス人が、これは川じゃない、滝だとかって言ったっていう話もあるんですけど、
激流なんですよ、日本の川って。
だから、引き算の農法なんですよ、いかに水を抜くかとか、水がありすぎて困るみたいな、時期によってもちろん乾燥する時もあるんだけど、
かたやアメリカは、基本的にそんなに耕生量がわりと少ないところで、いかに水を少しの水でやるかみたいな、全然戦略が違うから、
水さえあれば簡単なんじゃないかなっていう風に僕は勝手に思ってるんだけど。
いや、たぶんそうなんだと思います。今回、自分で家庭菜園やってみて、トマトを育ててて、やっぱりトマトって水でダメになっちゃうんですよね。
ほんとダメなんです。
乾燥地のカリフォルニアみたいなとこだったら、簡単に育っちゃうんですよ、雨降らないから。
そうですよね。
やっぱり家庭菜園で、プランターでトマト育ててて、虫も出ないんで。
そうですよね。虫も全然違うんですよ。
全然違う。出ないんですよ、虫が。乾燥しすぎて。
生物の豊かさが全然違うと思うんですよね。
やっぱりこの水ってすごいですよ。
本当に生命を育んで、育みすぎちゃって、本当に大変。
なんで農業自体の考え方も違いつつ、そこから受ける消費者側の印象も、やっぱり何かちょっと違うなっていう気はしますね。
09:08
だからさっきちょっと工場チックって言いましたけど、
僕、カリフォルニアはレタスの種の生産の仕事に行ってたんですよ。
本当にサリナスバレーの近くで、フレズノっていう街が。
フレズノの空港から自分でレンタカーで行くような感じだったんですけども、
本当に何にもない、カシューナッツじゃなくて、
ウォンナッツの畑とかだけが現在してるんだけど、そこもやっぱりすごいドリプリゲーションみたいなシステムがしっかりあって、
それなければ多分全く育たないと思うんだけど、
いきなりレタスの、食べるレタスじゃなくて種取り用のレタスだからちょっと雰囲気が違うんだけど、
レタスの植わっている畑がドーンと広がる、いきなり出てくるんですよ。
それはもうすごく、あれ何?地下水なんですかね。
おそらく地下水ですよね。
地下水を組み上げて、全部の株元にチューブが走って、チタチタとドリップで水をやって作ってるんだけど、
まあだから揃うんですよね。綺麗。
だから工場っていうのは多分、生花野菜ともそんな感じなんだろうなと思うんだけど、
そんな雰囲気ではありましたね。
そうですね。だからオーガニックって言って感じるものが、
日本だとなんとなく里山で自然農法的なことをやってるイメージがあるんだけど、
アメリカだとオーガニックといえども単に違う農法で、
でもやっぱりそういう工場チックな農法で作ってる場合が多いような気がしますね。
だからイメージとして、あんまりイメージ良くなくないですか?
オーガニックなのに、
環境破壊してるじゃんっていうね。
環境破壊してるし、地下水汲み上げまくってるし、みたいな感じで。
自然の仕組みを生かすっていうよりは、
そういう虫とかが出ないところで、なんとか野菜を育てるみたいな。
そういうビジネス的な側面がやっぱりすごい強いやり方っていうのはメジャーなのかな。
でもその一方で、やっぱりサステナブルなパーマカルチャーっていうのもすごいやってる人たちもいて、
12:05
カリフォルニアはすごいドライだけど、オリゴンとかに行くと今度はすごい自然が豊かなんですね。
そういうところはまた全然違う考え方でやってるんだろうなーって気はしますね。
オリゴンにも行ったことあるんですけど、オリゴンって食べ物がすごい美味しいんですよね。
カリフォルニアと比べてやっぱり美味しいんですか?
全然違う!
カリフォルニア、北の方はベイエリアは美味しいですよ。
だけど南カリフォルニア、こう言ったらいいですけど、そんなに食べ物が美味しいものじゃないと思うんですよ。
美味しいものもありますよ。
レタスとか食べたけど、美味しくない!
日本のレタスってめちゃくちゃ美味いんだなって思ったけど、なんかみずみずしくなくて、硬いっていうかゴムっぽいっていうか。
あのね、やっぱり水の多い国の野菜はみずみずしいんですよね。
やっぱりこんなに違うんだなと思って。
で、どっちがいいとかじゃないんですけど、日本と同じ野菜をアメリカで育てるのは無理あるなって思いましたね。
例えば大根とか、みずみずしい大根とかないんですよ、カリフォルニアは。
全然違いますよね、向こうの大根とか。
しなしなのちっちゃい大根しかなくて。
細長いやつね。
そうです、美味しくないんですよね。
カリカリカリの。
そうです。
アメリカはあんまり食事が美味しかったのは、ひたすら肉ばっかり食うのは、野菜が美味しくないから肉食べてるのかなって思った。
やっぱり野菜ね、水がなくても育てた野菜、トマトみたいなのは美味しいんですけど、
葉物の野菜は日本みたいな感じじゃないですね。
そうか。
オーガニックスイーパーに行ったら、水耕栽培のカット野菜みたいなのをパーキングも結構たくさん見たんですけど、
もともとかなりポピュラーなんじゃないですか。
かもしれないですね。
何が水耕とかっていうのはちょっとわかんないけど、でもレタスなんか多い気がしますね。
やっぱりそれでも、あんまり美味しくなくてもって言ったらあれだけど、値段は割と高くて。
高い。種類も少ない。
あー、そうなんですね。
だけどカリフォルニアの方が美味しいっていうものもありますよ、やっぱり。
あー。
まあちょっとなんか、あんまり言うとカリフォルニアの人がなんだよって怒られちゃうね。
例えばブドウとかね、すっごい美味しいんですよ。カリカリのクランチって言うんですかね。
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ワインも有名なんですけど、やっぱりクランチな、フルーツは多分ドライな場所の方がよく育つみたいで、
フルーツ全般はやっぱり美味しいし、日本のフルーツってちょっと甘すぎる?
あー、それ外人の人よく言うけど。
巨峰とかちょっと気持ち悪いなっていうぐらい、甘ーって思うんですけど、
カリフォルニアのグレープはちょうどいい感じでカリカリっとして、皮のまま食べられて美味いんですよね。
僕もね、向こう行くと結構フルーツばっかり食べてたけど、美味しいですよね。
フルーケの無さが逆に美味しい。カリッとして。
リンゴとかもちっちゃいんだけど、カリッと食べれて。
ですね、クランチで美味しいですよね。
クランチってこういう時使うんだな。
そうなんですよね。
美味しいんですよ。
それって適地適作っていうのが僕有機農業の結構大原則だと思うんだけど、
やっぱり日本みたいな雨の多い国でトマト作るっていうのはやっぱり難しいから、
トマトは僕は自分のハウスの中で作ってるんだけども、
ある程度環境を整えてあげないと野菜もうまく育てないし、
やっぱり難しいですよね。
そうですね、やってみてやっぱり、
その作物が出身の場所っていうのが一番育つんだろうなっていう、
それはすごく感じますね。
原産地の野菜を作るっていうのが本当はね、
日本原産の野菜ってね、実はね、ほとんどないんですよ。
ないですよね、私も調べたんですよ。
わさびとみょうがと。
そう、野菜じゃないっていうのは。
山菜しかないじゃんみたいな。
そう、要はそうですよね。山菜なんですよね。
みょうがとか放っておいてもバンバン出てくるのは、
やっぱり安定だなぁって思うけど。
しそとかね。
そうそうそう。
日本の有機農産物について、
僕がちょっと思っていることと、
それをちょっと真央さんがどう思うかっていうのを聞きたいんだけど、
アメリカっていうよりはヨーロッパの有機農産物についての捉え方っていうのが、
なんかちょっと日本の有機農産物についての捉え方とすごい違うなっていう印象があるんですよ。
高いけど、買うことで自分も環境を守ったりするような一端を担えるから、
僕の中では環境税込みで買うわみたいな感じなのかなっていうのが、
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結構ヨーロッパの消費者とかからなんとなく感じるんだけど、
日本の有機農産物っていうのは安全とか美味しいとか、
その消費者の自分にとってのメリットがすごくあって、
まだそこまで成熟してないっていうか、
そこまで思いが至ってないのかなっていう印象があるんですけども。
カリフォルニアでもまさにそうでしたね。
あえてオーガニックなものを買う理由は、
やっぱ高いのに買ってるっていうのは、ファーマーズマーケットムーブメントとまで呼んでましたけど、
それはムーブメントであって、積極的にそういうものを支援して、
そこにあえてお金を払って頑張ってねっていう意味はすごく強くあって、
そういう投票行動みたいなところはありますね。
それってやっぱり、日本で買い物は投票だって言葉が今はやってるんですけど、
そういう概念がアメリカにもあって、
でもファーマーズマーケットとかって本当に農家と消費者が直接つながって、
フェイスとフェイスでいろんなストーリー聞いたりしたら、買いたくなっちゃうんですよね。
そうですね。売るのが上手いおばちゃんとかもいてね。
これ私が朝積んできたのよ、どうよみたいな感じで。
言われるとね。
アメリカの人ってやっぱりマーケティングがとても上手なので、
可愛く陳列するんですよ、野菜をね。
可愛らしいカゴに入れたりとか、台の上に布なんかも敷いちゃったりとか、
ちょっとハーブなんかも散らし飾ってみたりとかね。
して、やっぱりこう可愛らしくやりますね。
そういうところの魅力もあります。
今、日本のオーガニックファーマーもかなりそこら辺はオシャレですよ。
そうなんですか。
僕ポスト行くともうなんか本当恥ずかしいよ。
なんか本当しょうもない黒いカゴにそのまま入ってるだけなんですよ。
片屋なんかすごい綺麗さ、いい感じのカゴ作って。
ああ、いいっすよね。
色綺麗な色塗って、それを削って、ちょっと古びた感じのリンゲージ感のあるところに
野菜、じゃがいもゴロゴロ入ったら、
おやつじゃがいもだって絶対そっちの方が魅力的に見える。
やっぱり入れ物って大事ですよね。
そうそう。
でもね、まだなんかその先が今見えてないというか、
あんまり消費者の人はイメージがないのかなと思ってて、
僕らももっと発信していかなきゃならないから、
こういうフォトキャンセルとかね、
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いろんなところで、ただオシャレ、安全、美味しい。
じゃあ大地、絶対美味しいかって言うとね、それもまたちょっと疑問なんだけど。
それはね、疑問ですよね。
美味しいけど、普通にスーパーで買っても美味しい野菜いっぱいあるよって、
僕は、どうかながらに思うけど。
いや、もうほんとスーパーで売ってる野菜美味しいですよ。
美味しいですよ。いつも食べてみたい。
そうなんですよね。いつでも買えますからね。
やっぱり情報を発信するってことはすごい大事だなっていう風に思っています。
はい。
じゃあちょっと長くなりましたんで、今日は本編この辺で終わりたいと思います。
はい、じゃあどうもありがとうございました。
Thank you for listening.
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