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2025-04-06 07:10

#15 足で水を吸う!? フナムシの知られざる生活【自然の推しを語るラジオ】

海沿いの防波堤などにうごめく「フナムシ」って普段あまり注目しませんよね。あるアンケートによると47%のひとがフナムシを知らないらしいです。我々の身近にいるもののあまり注目されない生き物「フナムシ」について、深掘ります。


【参考にした施設】

「葛西臨海水族園」https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/


#自然の推しを語るラジオ #自然科学

#フナムシ

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自然の推しを語るラジオ。このポッドキャストは、自然界をしているもの、好きなものについて語っていく番組です。よろしくお願いします。
さて今回のテーマは、海のそばに住んでいる生き物、フナムシでございます。
フナムシって聞くと、海岸とかの防火堤とかにたくさんびっしりついていたり、うごめいていたりするのを見たことがあるかと思いますけど、
最近僕も海辺の公園を歩いていたら、海岸沿いのコンクリートというか、そういう海辺沿いのところにフナムシが大量にうごめていたのを見かけたんですよね。
子供の頃は特にフナムシとか興味を持つことなかったんですけれども、
この大人にあった今、冷静にフナムシって生き物を観察してみると、その見た目が虫にも足がいっぱいあったりして見えないし、
どういう生き物なのかよくわからなくて、とても不思議だったんですよね。
このフナムシという生き物が一体どういう生き物なのかとても気になったので、今回は詳しく調べてみました。
まず一般的な人のフナムシへの印象、イメージっていうものがどういうものなのかって話なんですけれども、
笠井臨海水族園という水族館の入館者150人にフナムシに対するアンケートを取っているものを見かけたんですけれども、
それによりますと53%の人がフナムシを知っているっていうふうに答えているんですよね。
逆に47%の人がよく知らないということでした。
またこのフナムシに持っている印象として、悪い印象を持つ人が64%いて、その理由が気持ち悪いとかゴキブリみたいとか、
なんか嫌なこういう散々な理由だったんですね。
あと今回このフナムシについて詳しくGoogleで調べてみようとすると、
Googleの予測変換画面で、フナムシはゴキブリの仲間ですか?とか、
海にいるゴキブリみたいな虫は何なんですか?とか、そういう質問が予測変換で出てきて、おそらくこういうことがすでに誰か調べられているのかなと思います。
なのでフナムシというのはゴキブリと一緒にされつつ、悪いイメージも持たれているけれども、その正体はよくわからないみたいなのが一般的なイメージ、印象なのかなと思うんですよね。
なので我々はフナムシについて何も知らないんじゃないかと思うので、まずフナムシがどういう種類の生き物なのかについて調べてみました。
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フナムシはまず甲殻類の一種でして、ざっくり言うとエビとかカニの仲間になります。
なのでゴキブリとかそういった昆虫とはかなり離れた生物なのかなと思いますね。
以前僕、フナムシを触ってみたことがあるんですけれども、その触った感じ、エビとかカニの表面に似ているような感じがありましたね。
あとよく見たら全体黒っぽい色はしているんですけれども、表面に黄色い縞模様があったり、足も黄色かったりしていて、真っ黒なゴキブリとは外見上はかなり違うなという印象もあります。
あと足もたくさんありますね。
さらに目もかなり大きくて、サングラスをしているような感じの見た目、一時期かなり流行ったダイヨーグソックムシと似ているなという印象もありましたね。
以上がフナムシの見た目とかの特徴になるんですけれども、フナムシがどういう生態をしているのかと言いますと、フナムシはいろんなものを食べる雑食性の生物でございます。
例えば海岸の海藻であったり、魚とかいろんな生物の死骸とかを食べて生きていて、そのためフナムシは海の掃除屋さんと呼ばれることもあります。
あとフナムシの特徴ですごい面白いなと思ったのは、エラ呼吸をしているっていうことですね。
というのもフナムシは甲殻類で、エビとかカニの仲間なのでエラ呼吸が必要なんですけれども、足の付け根あたりにこのエラがあります。
エラ呼吸をするので、普段陸上にいるけれども、水の近くまたは海の近くで生活をしているんですけれども、呼吸で必要な水は足で吸っているんですよね。
というのも、フナムシの足には細かい毛でできた特別な構造がありまして、毛細管現象で効率よく地面から水を運んでいるみたいなんですよね。
エビとかカニとかは海の中にいるので、エラ呼吸を難なくできているし、そういう構造がなくても生きていけるんでしょうけど、
フナムシは陸に特化した構造を持っていて、すごい尖った特徴を持っている生き物だなというふうに思いましたね。
ここまでフナムシについていろんな生態を語ってきたんですけれども、最近フナムシがニュースでちょっと乗った出来事があったんですよね。
それが2024年に公開された論文のニュースで、従来1種類と言われていたフナムシの種類が実は3種類のフナムシの種類に分かれるということが判明したというニュースなんですよね。
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海岸で普通に見られるフナムシの中に紳士はいたってことは驚くべき事実、発見だなぁと思うんですけれども、
同時に普段なかなか興味を持つ人がいなかったから、これまでこれが見つからなかったのかなぁと思っています。
個人的な考え方ですけれども、人気の生物、例えばクワガタとかなら、新種があればすぐ発見されていたのではないかなって思うんですよね。
なので今回のフナムシの新種の発見のように、普段なんとなく見ているけれども、よく知らない生物に着目すると、新しい発見があるんじゃないかなって思うんですよね。
なのでぜひ普段興味を持っていない生き物にも、たまには詳しく注目してみてはいかがでしょうか。
以上、自然の推しを語るラジオ、フナムシについてでした。 お聞きいただきありがとうございます。
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