読書ノートの始まり
自然の推しを語るラジオ。このポッドキャストは、自然界で推しているもの、好きなものについて語っていく番組です。よろしくお願いします。
今回は、科学系ポッドキャストの日ということで、毎月10日頃に、科学に関わる様々なポッドキャストがホストになって、同じテーマについて話す企画に参加しております。
今回の科学系ポッドキャストの日のトークテーマは、ノートでございます。
ノートって聞くと、紙のノートをイメージするかもしれないですけれども、最近はパソコンとか、いろんなタブレットとか、いろんなものが発達しているので、わざわざ紙のノートをつけるということは減ってきているんじゃないかなと思っています。
ただ、僕はですね、この中で中学生の頃から記入してし続けている一冊のノートについてお話ししようかと思います。
このノートは、いわゆる読書ノートなんですけれども、普通のA4サイズのノートでして、中学2年生から一貫してずっと同じ一冊のノートを使っておりまして、
そのノートには読んだ本のタイトルと日付をただ記入しているだけですね。
このノートに記録している本がこれまでだいたい900冊ぐらいで、最近だと読書記録アプリみたいなものもあるかなと思うんですけれども、
自分はこのノートに手書きで記録していくという、アナログなスタイルが逆に気に入っているところではあります。
もともとこのノートをつけ始めたきっかけは、本を買ったりするときに各出版社さんの本の帯にマークがついていたりすると思うんですけれども、
それを集めると景品がもらえるキャンペーンというのが当時あったんですよね。
その当時は新庁さんのヨンダクラブっていうものとかが結構有名だったと思うんですけれども、
パンダの形をした読んだくんというのがいて、それのいろんなグッズ、ブックカバーとかマグカップとかいろんなものがもらえるキャンペーンみたいなものがあったので、
そういうのが欲しかったんですけれども、そのポイントをどれだけ貯めたかというのを記録するために、最初はそれがきっかけで読んだ本をノートにつけていましたね。
最初はそのポイント集めの手段だったんですけれども、徐々に本の記録をつけるというその行動そのものに価値を感じるようになったので、
それ以来ずっとノートをつけ続けているという感じですね。
年代別の読書傾向
今回はそのノートの記録データを改めてちょっとざっと整理してみたので、
自分の年齢別、年代別にその概要を話してみたら面白いんじゃないかということでしゃべってみようと思います。
まず僕のノートは中学時代から始まるんですけれども、中高生時代について話そうかなと思います。
僕はこのノートの記録上は中高生時代に446冊の本を読んだことになっています。
実際は中学2年生の後半からつけているので、おそらく500冊から600冊ぐらい読んでいるのかなと思うんですけれども、
どういった本を読んでいたかと言いますと、この内容はほとんどが日本の小説でして、
例えば東野圭吾さんとか茂松清さんとか伊坂幸太郎さんとか、そういういかにも中高生が読んでそうな本をいっぱい読んでいるなという感じでしたね。
その中で高校1年生が僕の人生の中で一番本を読んでいた年なんですけれども、年間175冊の本を読んでいましたね。
この中高生の本を読んでいた傾向としては、小説というかフィクション中心で、現実の世界とは少し違う世界のものを読んでいたのかなと、そういう傾向が見られました。
それが大学に入って、私大学院まで行ったんですけれども、その間6年間で224冊の本を読んでいましたね。
その中で本の内容は相変わらず8割ぐらいが小説だったんですけれども、その中で海外文学の割合が増えていましたね。
なんでそういう本を読んでいたかというと、自分が大学の時に入っていたサークルの先輩がドストエフスキーの罪と罰がすごい好きで、
それがめっちゃ面白いよって言っていたのがきっかけに、僕の周りがすごい海外文学を読んでいたっていうのもあって、
スタインベックとかドストエフスキーとか骨太の海外文学を読んでいたんですけれども、
これはやっぱり大学時代っていうのは比較的余裕があった時期で、思い本にも手が伸びていたのかなというふうに思います。
大学時代も最終のほうの就活の時期とかになりますと、やっぱり自分はどういった仕事をするべきかとかそういう悩みも増えていったせいか、
悩み解決系の自己啓発本みたいなものも結構増えているなという感じでした。
これがですね、私も社会人になりますと、これまで247冊の本を読んでいることになっていますが、
これまで学生時代はずっと8割ぐらいが小説だったのが、社会人になると小説が3割ぐらいになっていましたね。
かなり小説を読む割合が減っているってことです。
その代わりに、ビジネス書であったり自己啓発本といった類の本が急激に割合として増加していましたね。
このように自分の読書傾向の変化というのが、ライフステージの変化とかなり一致している感がありまして、
最近はこの現実課題への対応というものが読書傾向に反映されているのかなというふうに思います。
ノートの役割と科学的視点
このように読書ノートのデータを見ていると、自分の時代というか年代における心の興味があるものの移り変わっていく様子というのがわかっていて、
これは単なる読書記録ということではなく、自分の興味の時系列データのようにも見えるかなと感じています。
自分が置かれている環境が変われば、自分の考えることであったり興味があることも変わっていって、
読んでいる本も変わるのかなというふうに思いました。
また、自分の人生のステージによって読書のジャンルもかなり変わっていて、
あるジャンルに集中していると、その本ばっかり読んでいるみたいな、そういう自分の集中している傾向が見えてくるなと思いました。
あと、この自分の読書ノートを定期的に読んでいるんですけれども、
自分がどの時期にどういうことを思って興味を持っていたかとか、
そういう記録が相馬灯のように再生される感じがしていて、
そういう記憶の外部媒体じゃないですけれども、そういう役割をこのノートが果たしているなって思いますね。
もちろん、これまで読んだ本900冊以上あるんですけれども、
それぞれ1冊1冊の内容というものを詳しく覚えているわけではないんですけれども、
このタイトルを見るだけでも、その当時のことをある程度は思い出せて、
自分がどの時期にどういうものに興味を持っていたのかというのを思い出せて、面白いですね。
ちなみに最近のここ数年の記録を見ていると、面白いなと思ったのは、
載っている本がポッドキャストで紹介されていたので興味を持って選んだ本だなということが多くて、
ポッドキャストをきっかけに本を読むというのはすごい面白かったなというのを思い出しましたね。
そういうポッドキャスト関連で読んだ本はどれも面白かったというふうに思います。
ちなみにですね、私のこの読書ノートなんですけれども、
おそらく30ページぐらいあるんですけれども、あと5ページでこのノートが終わるんですよね。
最初はこの自分のノートが最後まで埋まるということを全く想像していなかったんですけれども、
もうすぐこのノートが終わってしまうというのは少し寂しいんですけれども、
このノートがまた終われば新しい記録が書き込まれていくはずなので、それはそれで楽しめたと思っています。
このノートというのはただの紙の塊ではあるんですけれども、
科学と同じで記録を残すことでまた見えてくるものがあるんじゃないかと思っています。
ちょっと最後、科学にこじつけですが、こんなふうにまとめてみました。
次回の科学系ポッドキャストの日も楽しみにしています。
お聞きいただきありがとうございました。