2024-07-20 34:49

vol.94 森林を社会実装するには?森川さん、田井戸さん (奈良県フォレスターアカデミー)

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奈良県フォレスターアカデミーのオープンキャンパスが開催します!

⁠フォレスターアカデミー⁠

⁠https://nfa.ac.jp/⁠


⁠オープンキャンパス概要⁠

⁠https://nfa.ac.jp/blog/?p=1606⁠


⁠森林管理職試験について(試験案内)⁠

⁠https://www3.pref.nara.jp/narakensaiyou/shokushu/shokushu10/⁠


💎Summary fm要約

高橋さんと奥田さんは奈良県川上村を訪れ、森林の生態系や林業産業について議論しています。ゲストの森川さんと田井戸さんも登場し、フォレスターアカデミーの活動や社会へのインパクトについて話しています。森林と社会の調和を目指す取り組みや森づくりに関する責任に焦点を当てながら、森林の保全と未来への投資の重要性について考察しています。森林生態系における適地適木の重要性や地域の特性に合わせた取り組みの必要性についても言及されています。リスクマネージメントや長期的な視点を持ちながら、森林の保全と持続可能な利用に向けた取り組みについて議論が行われています。聴く価値のあるポイントが多く含まれているので、興味深く聞いてみてください


⏰ Summary fmタイムスタンプ ネパール林業 林業と防災の重要性 経歴とフィールドワーク 情報システムと情報整理業務について 情報整理の重要性と困難さ 森林を社会実装するテーマについて 開発の課題と社会循環 ボランティア精神と社会実装の関係 適地適木の重要性 くるみの分布戦略と責任の重要性 適地適木と生産ゾーニングの重要性と利用側の役割 森林のデザインと管理 フォレスターの重要性 地域志向のフォレスター活動


ハッシュタグ:  #自然資本論


自然資本論_質問 お便りフォーム

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LISTENの文字起こし情報はこちら

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高橋和馬

株式会社東京チェンソーズ / 森デリバリー担当

https://twitter.com/kazuma19850807

株式会社東京チェンソーズ ⁠https://tokyo-chainsaws.jp⁠


奥田悠史 

株式会社やまとわ / 森林ディレクター

https://twitter.com/yujioqda

Instagram https://www.instagram.com/yuji_okuda

株式会社やまとわ ⁠https://yamatowa.co.jp⁠


たか

ポッドキャスト制作サポーター

X https://twitter.com/taaakaaa_forest

00:01
東京チェンソーズと、やまとわの自然資本論。
東京チェンソーズの高橋です。
やまとわの奥田です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今回も前回に引き続きまして、奈良県、今川上村か。
そうですね。
川上村からお届けしておりまして、今回も奈良県フォレスターアカデミー関連でゲストのお二人に来てもらっております。
森川さんと田井土さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
田井土さんから自己紹介いただいてもいいですか。
奈良県の森林管理職であわせてフォレスターアカデミーの学生をやってます。
田井土一平と申します。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
奈良県の森林管理職で川上村にフォレスターとして派遣されている森川万里と申します。
よろしくお願いします。
今回は、前回フォレスターアカデミーについて県の野口さんに色々お聞きしたので、
今回は学校で実際に何を学ぶんだろうみたいな話とか、
前回話しててやっぱり面白そうだなってすごく、仕事として面白そうだなって思ったので、その辺りの話を聞きたいなと思うんですけど、
森川さんは一期生ですもんね。
そうですね。一期生です。
一期生として入られて、その前に経歴書とか聞いたことがあるんですかね。どんな流れで。
もともと大学だと地域開発等というのを研究分野にしておりまして、そこから途上国をフィールドにしてたんですが、
その中で途上国での産業というところで一時産業に目を向けて、その中でも環境に直に影響を与える分野ということで、
農業よりは林業の方がいろいろ話せる範囲が広いかなというので初めて。
で、やるならやったことないことをあれこれ普通にしゃべるのもなぁというのをやってみて、
したら意外と面白かったので林業畑に今留まってるという感じで、そこから森林組合の作業員とJICAでの協力隊ですね。
ネパールでの国有林事務所と。
めっちゃ楽しそう。
ネパールでの林業支援みたいな。
そうですね。林業支援や民間と行政との橋渡しのようなことをしてたりとか、
なんかふわふわと話し返されてたという感じなんですが、そこからちょうどコロナに追いかけられて帰国したところで。
2年行ってないんですか。
丸2年ではないです。1年9ヶ月。
でもほぼほぼ。
そこから今縁当て奈良県のフォレスタ森林管理職というところに来て今になるというところです。
めっちゃ関係ないですけど、ネパールの林業ってどうなんですか?
03:02
気になるね。
ネパールの林業は自分たちで使う用というのがやっぱりすごく多いですね。
自分たちで森林を管理して家の建て替えであるとかちょっとした工作の時に使うというのが主な文脈になります。
それ、所有者である人は?
国有林を民間に貸し出す、村に貸し出すような形をとっておりまして、管理する代わりに資源を使っていい代わりに管理もしてねという感じで。
なんていうね。入り合い林に近いとはいえ所有権そのものは国が持っているというような感じです。
これは深掘った。マジで。
そうだね。話しちゃうことないけど。
気になることが出てきすぎて。
じゃあまたネパールの話はまたどっかで聞けたらいいなと思いますけど。
一期生として入られて、どんな勉強をするんですか?その辺タイトルさんに聞きたいですけど。
そうですね。一期生としてというか学校のカリキュラムとしては一つは森林の生態学的な部分と、
もう一つは林業の産業的な部分と防災の部分の3つが主に林に関する部分だとメインになります。
それ以外でコミュニケーションであるとか、ある程度イベントの企画であるとかそういった部分も少し少しあるかなという感じですが、
今最新のカリキュラムはどうなっているんでしょうか?
そのまま同じような流れでそれを発展した形でカリキュラム組まれていると思います。
さっき森川さんが言われた生態系的な部分というのが適地適木ということで、
防災と林業技術的なところが適地適業という2つの柱でアカデミーが教育なされているかなと思っています。
なるほどね。適地適木と適地適業という考え方を重視して学んでいくと。
森川さん的にはそれを学ばれて、現場もやってたわけじゃないですか。
視線とか目線とかめちゃ変わるんですか?
そうですね、変わります。現場だとやはり与えられた仕事をどれだけ安全にこなすかという自分の安全がすごく大きくなってくるのに比べると、
やはり計画面だと自分じゃない地域の安全であるとか、地域としてどうあるべきかというところに手を入れるので、
かなり良い悪いというよりは高い方がいいわけではないんですが、視点の高さが変わるかなという感じです。
両方知っているのは良いですよね。
そうですね、現場もちゃんとやっててというところ。
途中のJICAもホレスターみたいな仕事じゃないですか。
そうですよね。
地域にポインと置かれて、頑張ってねって。
だから青年海外協力隊と奈良県ホレスター相性いいんじゃないですか。
確かに確かに。勉強してから一回支援行ってみたいなところが出てきそうだよね、それも。
06:00
それは面白いですね。
大野さんも結構変なというかね、何極経験あるっていうところで。
じゃあ僕も簡単に経歴説明すると、僕は環境問題とか自然とかに興味があって、高橋さん通われてた北大の出身なんですけど、
そこの農学部で木とか森のことを学んでいました。
学んでいく中で環境問題とか人間の活動の中でやれるからなかなか難しいよなと思って、
途中でちょっと勉強する気なくなって、あんまり勉強しない地堕落な学生だったんです。
大学とか好きだったし、環境とか研究してる人に託したっていう形で。
頼んだって。
自分は別の道で頑張るって。
大学職員になったんですけれども、大学の事務の仕事をしてまして、そこで10年ぐらい働いてました。
途中5年の時に南極観測隊っていうのにたまたま行ける機会がありまして、参加しました。
たまたま行けるタイミングあるっすね、南極って。
そこでペンギン観測とか気象観測とか手伝わせてもらって、
南極の氷が溶けてるとか地球温暖化とかそういう話をする研究者の人たちといろいろ話してきて。
氷溶けてるのとかを目撃して、それが自分ごとに落ちたみたいな話。
自然と接する仕事を当事者意識を持って働けたらいいなっていうふうにフワッと思ってたんです。
それを続けてまた大学の事務仕事に戻った時に、南極の氷も溶けていってるのに、
自分はなぜ事務仕事をやってるんだ。
パソコンの前で一生を過ごして良いものかみたいな風に考えまして、
たまたまホームページでフォレスターアカデミーのこととか森林管理職の記事とかを見て、
これはいいと思って応募しました。
一回南極に行ったことによって頭が大学の時に勉強していた環境問題とかの方にグッて戻されたっていうかある意味。
その時にヤマトワとかチェーンソーズは見つけてくれなかったんですか?
ヤマトワさんはホームページとかで見ました。
長野かーとか、関西が良かったんですか?
そうすると選択肢に入ってこないからね、東京チェーンソーズのヤマトワは。
でもね、昨日たけびしながらもちょっと話してたんですけど、
僕らの自然賞のでも結構自分たちが自然のことと環境のことを勉強してやりたい仕事がないみたいな。
09:01
問題意識があったのが結構共通点だった。
そう言ってましたよね、話してね。
なのでそういう意味でもこれちょうどいいよねって思う気持ちがすごいよく分かる。
その時に発見してたら僕もびっくりしたかもしれない。
っていう感じなんですね。
そうですね。森林の現場の仕事が半分くらいあって、行政自分の仕事が半分くらいあって、
自分の興味もあるし、これまでの事務経験とかも活かせそうな。
これはちょうどいいっていう感じで受けました。
そうですよね。
全部現場じゃっていうわけでもないけど、かといって現場から遠い仕事もなぁみたいなことがある中で、
まさにこの地域に入って、自分で計画も立てるし企画もするしみたいな。
できることなら気を切れた方がいいよねみたいな。
そうだよね。
それがやっぱり結構目指したいところとしてはありますよね。
いや本当にそうですよね。
でもやっぱり働いててね、僕気切れないですけど、
やっぱり気切れて現場もちゃんともっともっと深く理解できた方が、
文脈的にはビジネスの文脈によって話はするので、そっちの方はできるんですけど、
現場の方の深い知識になってくると、なかなかついていけなくなるところも絶対あるんで、
それは現場見れる人が増えて、その人たちが対局が見れるようになってくるのがめちゃくちゃいいですよね。
そう、で、軽飲食とかだと逆に生きる経験をする場面がないじゃないですか。
ないですね。
だから森川さんみたいに現場も3年、3年でしたっけ?
3年しかやってないです。
足りないです。
記憶ね。
でもそれでね、ちゃんとやってっていうのは結構なんだろう、
事業者側からしても安心感あるんじゃないかなって思うんですけど。
そうですね、なんとなく山で動けている感を出すことで、
事業者との初対面の時のファーストインプレッションが、
ああ、山の人なんだなみたいな感じで始められることは結構あるので。
その立ち踏まえどうやってるんですか?
もうなんかすばしっこそうな感じを出すっていう。
体が効きそうっていう印象は結構現場で初めて会った時に大事かなと。
確かに山歩いてて全然ついてこれなかったりすると結構ね。
ゼハで。
そうそうそう、とかね。
そうなんだ。やっぱりそれは出るんですよね。
滲み出ちゃう。
滲み出ると思います。
でももちろんトレイラーとか普段から登山している方とかだったらもちろんそうなんですけど、
純粋に県の林務とかで林業行政事務をやってきたとかとはまたちょっと違うところがあるのかなと思います。
そうですね。
むしろ川上村って本当に前回吉野林業の話もちょっと聞きましたけど、そこのど真ん中エリアだと思うんですけど、
その中に実際地域入って1年、2年目ですよね。
12:03
そうです。
で、なんかどんなことをやってきたっていう感じなんですか?
今までの活動内容、業務内容で言うと3つあって、
既存の林務、補助金行政も含めて事業の計画であるとか実施を進行するという業務と、林業の森林関係の情報基盤の整備ですね。
どこまで難しい言葉を使うのかですけど、
情報システム、システム上にいろんな情報を入れていって、みんなが使えるような形に整理していくという業務。
最後に行政として市町村、この場合はうちは村ですけど、がどういう形で森林と接していくのか、あるいは森林を使っていくのかという計画を立てませんか?
というのをみんなに触れて回るみたいな形で、少し大きいビジョンみたいな話をしているというのもいいんですね。
2つ目の情報整理のところが結構キモいじゃないですか。
関係がないというか、あんまり普段触れない分野だと、どこかに行けば情報はあると思っちゃうんですけど、ないというのは。
森林の場合、もちろん協会とかもあるそうですけど、
情報上と全然現場が違うとかって結構起きることで、それが更新できる余力がなかったというのがこれまであると思うので、
例えばうちの山、こうしたいんだけど、聞きに行っても地域によっては把握ができないことの方が多いと思うので、
その辺が実は森林との関係性の難しさというか、なっているのかなと思うので、そこを鬼川さんが今中心になってやってくださって、
どういうふうにこれからなっていくのかな、楽しみなところなんですけど。
そうですね。ベースが出来上がっているだけでもだいぶ違うくなりますもんね。
それがしかもオープンな情報で誰でもアクセスができるようになってくるみたいな形になると、
その後のやり取りのスピード感というかスムーズさに直結していきそうだなと思うので、
そうした準備は結構時間がかかると思うんですけど、もちろん。でもめっちゃ大事ですよね。
フィンランドに行った時に、基礎情報を国がすごい整備しているというのが結構助かる。
それこそ県レベルでも、長野県ってCS立体図に開発した地域というのがあるので、
メッシュが1mなんですけど、この間神奈川の調査をしたら10mメッシュで、めっちゃ荒いんですよ。
だいぶ違いそう。
使えねえ。
そういうのだとちょっと厳しいですよね。結構デカい。
だから、県とか行政の人がどのくらい基盤を整備してくれているかで、やりやすさがめっちゃ違うなって実感した事例だったりして。
なるほど。
15:00
だからそこら辺が奈良県フォレスターで、そういうことを積み上げていってくれる。
奈良県にとっては超デカい。
森川さん的には、フォレスターとしてこういう状態を目指したいな、みたいなのってあるんですか?
そうですね。一つは、お二人が先ほど言った、何かをやろうとする人が出た時に、その人が何かをやれる状態にしているという。
ありがたい。
そうですね。どうやってやるかから考えなくてもいいような、用意どんができる状態にするというのは、これだけはやっておかないとなというのはあります。
基盤整備というやつですね。
あとは、もう少し川上村が森林のいろんな面を楽しめるようになったら、少し林業にかからない人も山の中で暮らす意味というのが見えてくるのかなとは思いますので。
木材生産じゃない吉野林業、伝統的な吉野林業ではない部分というのも少し救い上げていけたらいいのかなとは思っております。
なんか昨日、森林を社会実装するっていうのをテーマにしてますと話されてたと思うんですけど、そのテーマってどのタイミングで得たテーマだったんですか?
それは多分大学の頃からそう思ってはいたんですが、現行化されたのはそれこそアカデミーに入ってからだと思います。
いろんなのを見る中で、自分のやりたいことはこの森林の社会実装っていう、社会と離れちゃってるのをもう一回くっつけるっていう言い方がいいのかもしれない。
そうですね、くっつける、ないし流れに乗せ直すみたいな感じで、開発の文脈でもあるだけ使い倒すみたいな風になってしまったり、
あるいはそうならないようにいろんな情報を提供したりであるとか、方法論を作ったりといったところで、
社会の循環に乗せるというのはやはり課題としてはあったので、そういう部分は前からは見ていたんですが、そこまで現行化はできていなかったのかなと思います。
森川さんのイメージをする社会実装っていうのは、暮らしとダイレクトにも付いているとかっていうイメージなのか、林業自体も別に建築用材で家に使われるとか、
一応社会実装って社会実装だと思うんですけど、どういうイメージが強いんですか?
直接的に言ってしまったら、普通のお金の流れに乗っかるっていうのがあるかと思います。
環境も含めて、今、公益的機能とか多面的機能はすごくみんなの善意によってしか支えられないような、ボランティアに基づいた形でしか成り立っていないところを、
もう少し説得しなくてもみんなが普通にそこに木材生産じゃない機能も含めて森林に関わっていけるような形になったら、
それは一つ分かりやすい形で社会に乗っかったと言えるんじゃないかなとは考えています。
18:01
分かりますね。でもボランタリー精神めちゃ高めというか、環境系の仕事をやっている人とか林業系の方も多分そうなんですけど、
教えてほしいですとか、ちょっと来てワークショップやってくださいとかってやると、結構全然無料でやりますよみたいな。
そういう環境でやる方も、それ別に悪いことではないんですけど、
がゆえに社会実装の方からはちょっと離れてしまったりとかっていうのは確かにありますよね。
お金の流れに乗っていかないっていうところは、いろんなところで。
なんか無料でやる人たちは、無料でやることで社会実装を目指している気は?
その可能性もありますよね。
広く、あまねく、知らない人に届けたいから。それでご本人がいいならいいけど、結局どこかで自分がやれなくなった時に続かないとか、
後継者育てられないとか、自分の経済バランスによってできなくなるとかっていうことが一度可能なんだろうかっていう議論が必要になってくるから、
そこを両面聞きたいよねっていうことだし、環境保全に対して、今だったら企業のCSRとかそういうことが多いですが、
そうじゃなくて、ベーシックなインフラとしてみんなでどう守るかっていう議論が普通にされている状態みたいな感じですよね。
必ずしもそれを理解できなくてもみんなが直接的には膨らぶの価値はあるよねとかのコンセンサスが取れていれば、じゃあこれだけ投入してもみんな文句ないよねというところまで
守っていけるのであればそれはすごく、全然かはわからないですけど、ある程度持続性が担保できるようになるかなとは思います。
でも結構議論したいポイントだなってすごく思うんですけど、やっぱり森が荒れることで出てくる課題感がすごいいろんな階層に影響を与えているから、
ここをどれぐらいインフラ的に整備するのかっていうのはもっと研究の役割をして、難しいからしょうがないよねってなりそうなんですけど、
だけどなんか林野町環境省とかあるけど国土交通省とか経産省とかいろんな省庁がある中で、なんかみんなに影響あるっぽいよここって思うから、
そこをうまく改善というか仕組みから考えるきっかけが作られるといいんじゃないか。
しかも林産業というか林業とかの業界ってスパンがめっちゃ長いから、環境が崩れてしまったときのダメージを回復させるまでの時間とか、
そうなったときにもう一回投資してそれを元に戻そうみたいなときのお金のかかり方とかも含めてめちゃくちゃすごくなっちゃうじゃないですか。
21:09
その辺のリスクマネジメントももちろん含めてではあるんですけど、
全体のプランですね。
一年スパンでこのことだけじゃなくて、長期のスパンでやっぱり10年20年とか少なくともそのぐらいのスパンでの考え方をみんなで共有ができるような場があるといいですよね。
そうですね。結局土砂崩れ起こって復興するのに数十億円かかるなら、先に崩れにくい山を作れないのかなっていう。
めっちゃ単純化するとそういう話なんですけど。
そういうことも含めて議論が足りないような気もするから、そこはやりたいと思います。
タイトーさんは今年これからスイスに行くんですよね。
そうですね。9月の末にスイスに行く予定です。
なのでそういう現場というかリアルなスイス式なフォレスターもこれから見て学んでいったりすると思うんですけど、
1年3ヶ月やってきてめちゃくちゃここが自分の中でヒットしてるとかピンときたみたいなのがあります。
面白かった授業で森林生態系概論っていう授業があったんですけど、それはまさに適地適木の話でして、
例えば土地の木が渓流沿いに生えてるとかあるいは高山木が青根に生えてるみたいなことを実際に現場に行って学ぶんですけど、
その木のそれぞれの特性を学ぶっていうところで、その地形に合わせた木の生え方っていうのを見てきて、
そういうのがいろんなパターンを見ることによってこれまで山を歩いた時によく分かってなかったものが少しずつ見方が変わって、
明確にヒントを得れるようになって、それがすごく楽しいですね。
確かに。ここくるみ多いってことは沢なんだみたいな感じですね。
そうです。水が多いところじゃないと生えてないからとかっていうのがだんだんわかってくるようになるんですね。
くるみはどういう趣旨?
水サンプル。水流サンプル。
くるみはね、種が流れてとか、あと川が氾濫した時とかにどんどん下の方に流れて、それでブープを広げていくっていうスタンスで。
戦略。
戦略をとって。
なんで、戦略が必要です。奈良県フォレスタを広げていくには戦略が必要。いつを散歩するか。
確かにね、どうやってじわじわ広がっていくかの。
そこが適地適木的な考え方を見たり実感することで、リアリティを持って山ってもっと多様なものやなっていう実感が湧いてくるような感じですね。
そうですね。さらに仕事で森作りとか関わっていく中で、適地適木のことをよくわからないまま植栽とかしても、いつか自然の中でせわせなくなるから枯れてしまう。
24:07
でもその地形に合う木を植えてたら何十年何百年っていう木が残るかもしれない。そういう責任を持って取り組めることにつながるのかなと思って真剣に学んでます。
そうですよね。結局スパンが長いじゃないですか。なので植えた木がどういうふうな森を作っていったのかっていうのは結構責任を持ちづらかったりするからこそ重要な感じしますよね。
そうだね。意外と自分ごとになっているようでなっていない可能性があるもんね。わからないというか見えてない。
難しいだろうなーっていう。時間ないからこれでやりましたって言って、20年30年後にこういう風になっちゃったんだねって見られたとしても、誰がこれをやったのか。
今ではなんないからこそどうするか。
そうだね。責任を取るとか取らないとかっていうのはあんまり存在しない領域だから、わかりづらいというか。
確認。本当はでもあってもいいよね。10年スパンとかで経過を観察して。行政の場合3年で変わっちゃうからその反省をする人は誰がするのかっていう問題が本当はあるのかもしれないけど。
でもそれが今のアラティ県フォレスターみたいなのが出てきて、それを自分でちゃんと確認ができる立場になってくるとやること全体が変わってきそうだよね。
確かに。2,30年見てるとここはそこそこうまくいったらうまくいかないもちろんあると思うんで、それを受け止めたいっていうのが大事だろうなと思います。
今、適地適木とか生産とかどういうゾーニングをするかっていうことの重要性の話があったとしてきたと思うんですけど、逆に利用側とか今ある木を生かすってところでも役割があるのかなってちょっと思うんですよ。
そこはより難しいような気もするんですけど、森川さんその辺どう思います?
そうですね。今ですと眠っている需要であるとか潜在的な市場はもちろんある状況ですね。これは自治体ごとなんですが、他の地域に派遣されている方では市場開拓の方を強く動いている方もいます。
これはやはり地域からの要請に従ってある程度は決めているのかなというところですね。
面白いですよ。そういうタイプマーケティングだったのも。
あんまり聞かないけど、要請あげてエリアでみんなでPRしていって頑張っていくみたいなことですよね。
そうですね。地域の森林組合とかと組んだりであるとか、あるいは企業さんと組んだりして、生産そのものよりは川中川下対策に力を入れる方向性を出しているところもありますね。
27:01
それやりづらいのかなってちょっと思ってたんですけど、そっち行けるんですね。
そうですね。ただ、やはり行政じゃないと触りにくいチャンネルというのはもちろんあるので、そういうところにアクセスするというのはありますけど、どうしてもお金の話はしづらい組織ですから、どういう距離感を保っていくのかというのはそこもこれからの検討の課題なのかなと思います。
そうですよね。確かに。じゃあリサーチ、自分の時間を使ってリサーチするとか、営業行くぐらいはできるけど、そこから先のところに立ちしづらかったりしますもんね。
ただ、例えばフォレスターがめっちゃ定着してきたときに、うちの山どうしたらいいんやろか、もうこんな状態なんだけどっていう相談がなんか増えそうな気もしますよね。
そうですね。山林の管理方針、山林経営ですね。狭いので木材生産に限ってももちろんそうですし、という相談は今後受けていくという事例は増えていくんだなとは思います。
その時にいろんな事例を知ってた方が多分よくて、ここだったら生産してた方がいいんじゃないとか、ここはどっちにしても金になりづらいので、そういう雑木林に戻して、天然林に戻して、自然林に戻していきましょうみたいな話とかがあるのかもしれないですけど。
そこら辺が結構やっぱり森は全体のデザインどうするかがすごい大事だし難しいですね。
まあそうですよね。でもそういう相談が本当に、すぐバーっと増えてくることはないかもしれないけど、今下準備をしている教会とかをちゃんと明確にとりあえずしていってとかっていうのがだんだん広まってきた段階で相談がどんどん来ると、
自分の範疇でちゃんと大きいエリアを誰かに任せたりとかっていう判断とかもできるようになってきそうだから、
そういう意味でのフォレスターのあり方っていうか働き方はすごい重要になってきそうですよね、やっぱり。
そうですね。横の連携とか、それこそマーケティング型のフォレスターの人に相談に行くとか、得意分野をシェアシェアっていうのがすごい重要な気が。
面白いよね。マーケティング型フォレスターみたいなのが出てきたら、めちゃ民間上がりのそういう人とかいても全然おかしくなさそうだし。
いや、おかしくないし、地域が何を目指すかによって必要なポジションがちょっと変わると思うけど、
その中では販売戦略とかもしくは広報戦略、民間でも行政でもない立ち位置から担っていけた方がスムーズな場合って結構ありそうな気がするから、
そこは割と考えられるかなという気は。
今回2回目なんですけど、2回目だからフォレスターっていう資格とナナケンフォレスターの違いの話はしてないので、
30:06
フォレスターって言っちゃってるけど、ナナケンフォレスターのことですっていうのを補足しつつ。
タイトーさん、昨日話してる中では結構、この制度の中で定年まで基本的には同じ地域でっていう話で、
スイス式のフォレスターはまさにそうだし、地域根付くっていうのはすげー重要なんだけど、
日本みたいに地域間の流動性があるような場所だと移動ないです。
でもそれ普通に公務員とか会社に勤めると考えたらそんなに変わらない。
変わんないっちゃ変わんないよ。
その辺どういう認識でここに配属されますって言って。
それはそれでいいって楽しもうとは思ってます。
そうですね。どこに行くにせよ、そこで根付いていくような気持ちでは結構いるみたいな話。
そうですね。そこの地域の人と森と一緒に育っていきたいなと思ってます。
そこが自分も暮らしたい場所で、やはり向こうも来てほしい地域だとより言いたい。
それがベストです。
そうなることを願ってますけど。
なので奈良県フォレスターの授業の内容を最初に軽くパラッと聞いたくらいですけど、
どんな状態を目指してどういう連携が生まれていくのかというのがこれからなのかなと思いますけど、
またいろいろ動きが出てきたらぜひ教えてほしいなと思います。
なんかお二人からここだけは伝えたいみたいなのあります?
そうですね。なかなか他にない仕事ではあるので、
何か林業には関わってみたい、ないし、作業員として関わっているけれど、
違うあり方も関わり方もあるのかなとか思っている方は一度挑戦してみたら、
面白いことになるのかもしれないなというのは皆さんにお伝えしたいかなと思います。
確かに。新たな就職先ですよ。
でも最初に話したけど、大学の時に明確にちょうどいいのないなって思ってたけど、
皆さんやっぱり一回どこかに出てきてるじゃないですか。それも重要な気がしますよね。
遠回りがね。
そうですね。
大学卒業してナルケンフォレスター、ちょっと社会人経験も欲しいなって。そんなことないですか?
まず社会人経験積んでから新たに学び直すってすごい楽しいんですよね。
確かに確かに。
その中で森林の大切さとか利用法とかを学んでこれから活かしていけるっていうのはすごいいいなって思うんですよ。
森林管理職に関して言えば、僕はたまたま森林のこととか大学の時に学んでましたけど、
33:00
文系で特に学んだことない人でも受ける資格があって、フォレスターカネビーで新たに森林のことを学べますので、
ぜひちょっと足踏みしてても自然のこと好きやなっていう人がいたら挑戦してほしいなというふうに思います。
めちゃめちゃいい。めちゃめちゃ面白そう。
それいいですよね。誰にでも間口が開けてるっていう状態は珍しいし、そこでちゃんと勉強もできて2年間実地プラスアルファで学べるっていうのはめちゃくちゃでかいですよね、環境で人は。
時代が時代だったらちょっと選択肢入ってたかもしれないですね。
ほんとそうだね。
はい、なんで今回はちょっと在校生と現役の奈良県保育士さんの森川さんと太郎さんにお話ししていまして、今日はこれぐらいにしたいなと思います。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
番組では皆様からのお便りを募集しています。
感想、ご意見、自然資本を活かした取り組みの情報、自然にまつわる研究論文などぜひ教えてください。
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自然資本論は各週土曜日に更新されます。
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もし気に入っていただければレビューをしていただけると励みになります。
それではまた次回お会いしましょう。
34:49

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