2023-11-18 18:50

[番外編02] 自然から生まれる"おもちゃ"と"エッセンシャルオイル" ~東京チェンソーズ 高橋さん 振り返り~

今回は東京チェンソーズ 高橋さんの2023年上半期振り返り! 産学協同での、おもちゃづくり、 さらに、新しく挑戦しているエッセンシャルオイル(精油)精製の内製化の取り組みについてお聞きしました。


大学生と作る木のおもちゃづくり/来年の春に発売を目指す/地道な市場調査/実際におもちゃを遊んでもらう/消費者によって商品の感じ方が違う/地味な仕事なんてない/デザイン、ソフトウェアのアップデートとの違い/木製品のアップデートができない/東京チェンソーズ3年目突入/時間が溶けるおもちゃ/ヒノキのエッセンシャルオイル精製を内製化を予定/一本丸ごと使う/想像のはなし エッセンシャルオイルツアー行きたい/精油抽出の労力/早ければ5月/ゼロイチとイチジュウ

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はい、後半戦なんですけれども、ちょっと高がしゃべりすぎてしまいましたので、お二人のこと全く聞いてないということで、もう一本撮ります。
それじゃあ最初に高橋さんからなんですけど、上半期の振り返りどうだったかなっていうのを聞いてもいいでしょうか?仕事でもプライベートでも。
上半期の振り返りですね。
まあそうだな、あんまりここの1,2年、僕やってること変わってないっちゃ変わってないんで、本当に地味に仕事をしてたっていうところは、もう正直なところなんですけど。
まあでも新しいことを始めたのは、4月からは大学生たちと一緒に、オビリン大学と一緒におもちゃを作るプロジェクトを始めて、
デザインを学んでいる学生さんたちと一緒に、日野原村の森に来てもらって、森のことを学んでもらってから、幼稚園とかに行って子どものことも知りつつ、
それを持って子ども向けのおもちゃを作っていくっていうことを半年間ずっとやってきて、
今、プロダクトの形が完全に出来上がって、もう来年の春に向けて発売の準備をしているっていうところが、一番大きい動きとしてはあるのが、この上半期、一番力を入れていたところっていうことなんですけど、
やっぱりその久しぶりに、マーケティング的なことを含めてしっかりやったな、みたいなのがあって、
商品開発するときって市場調査じゃないですけど、いろんな人から意見を聞くみたいなことも含めてやらないといけないんですけど、
一般の方に数十人とヒアリングしたりとか、幼稚園とか保育園に実際に作ったおもちゃを持って行って、子どもたちに遊んでもらって反応を見たり、先生たちからその反応を見ながら意見を聞いたりとか、
一般の家庭でも遊んでもらって、遊んでもらっている様子の写真を撮ってもらって話を聞いたりとか、まともに調査活動じゃないですけど、そういうのをこのシェンソーに入ってから初めてやったんで、ちょっと懐かしい感じになっているというか。
面白かったですか?
面白かったですね。やっぱり市場調査が本当に大事だなって思うのは、自分たちが仮説として持っている、こんな風に言ったら売れるんじゃないかみたいなのとかって仮説立てるじゃないですか。
その調査をすると、価格もそうだし、先生とか親御さんの意見で、全然そんな風にこの商品感じ取るんだみたいなコミュニケーションを見つかったが、
そっちの方向感みたいな、そういう方向性の違いとかっていうのが多少出てきたりとか、そういうのがあると、別に商品が悪いわけじゃなくて、コミュニケーションの設計の仕方を最終的に発売するまでに、ちゃんとアジャストしていかないといけないというだけの話だと思うんで。
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その辺の設計、やっぱりすごい調査しないとわからないなって久しぶりに思ったというか。
大事ですね。
やっぱり思いを持って作るのは、きっとみんなやると思うんですよね。
ローカルとかでやってる人たちって、やりたいことがあって、商品の開発するって当然やると思うんですけど、そこから先の調査は手抜かりなくやっていく以上、結局自分たちの自己満足で終わっちゃうというか、下手すると。
そういうふうになりかねないんで、そうならないようにするために、自分がマーケティングをする上でやらなきゃいけないことっていうのをひたすら半年間考えながら動いてたっていうか。それはすごい楽しかったですね、半年間。
意図しない方向になったって感じなんですか?
完全に意図しない方向ではないんですけど、コミュニケーションの仕方はそっちの方がもしかしたらいいのかなみたいなのとか、キャッチコピー作るとかも、結局自分がつけたいキャッチコピーをつけるだけだったら、響くのか響かないのかって。
響くと思って最初にキャッチコピー作ると思うんですけど、実際はそれがミスコミュニケーションになっちゃったみたいなことって多分あると思ってて。
そのコミュニケーションミスをマーケティングをすることによってなくしていくっていうか、マーケティングっていうか調査ですね。調査をすることによってなくしていったりとか、そういうことができると思うんで。
その辺はやっぱり商品を開発するっていうふうなことをする中では、結構それが地味なんですよね。作業的には。
いろんな人にただ話聞いて、遊んでもらって、ヒアリングして、それを繰り返しながら何が一番正しい方向なのかみたいなことを探していくだけなんで。
地味じゃないんじゃない?
ものすごいでも大事ですよね。
地味じゃないのかな。地味って思ってない。
派手な仕事って何なんだろう。
確かにね。何て言うと、外に見えない仕事じゃないですか。
でも全部そうですもんね。発表するまで。
全然地味じゃないっす。
地味じゃないか。
前回のトヨタさんのやつも聞きましたけど、やっぱり聞き取りすごい大事っていう。
60件とか100件とか。
すごいよね、あれね。
そこまでは報告できてないけど。
でもそうね、やっぱり全く知らない、僕は知らない社員のお友達の人たちに声かけまくってもらって、
オンラインでヒアリングしたりとか何件も何件もやったんで、やっぱりやると面白いなって思いますね。
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いろんな人の価値観も知れるし、そういうので。
宣伝されていきそうですね。
たまにタカさんと一緒で混乱することもあるんだけどね。
ありそう。
確かになんだろう、なんか。
でもそっか、子どものおもちゃ、そうだよな。
結局ミスコミュニケーションにならないように、そういうのも難しいんだけど、
結局ターゲットとしている層が本当にどこなのかという。
ターゲットになる層が最終的に。
層がどこなのか。
届けたいっていうのと。
だからそこの人とのミスコミュニケーションにならないようにしなきゃいけないんで、
誰かに構わず意見を聞くっていうわけでは結局ないじゃないですか。
ないですね。
だからそこを見誤らないようにしないとなって今すごく思ってるんですけど。
そうですよね。
そう、そこが。
別にプラでいいですとか安い方がいいですっていう人たちにばっか聞いて、やっぱそうだよなとか言ってたら。
寂しいだろ、一瞬。
そこから何作ったんだろうみたいな感じになって。
意味ねえ。
そうそうそう。
逆に何だろう、子供たちに木のぬくもりをうんぬんかんぬんって言う人たちは言うけど買わないってこともあるから難しいんですよね。
そうですね。
だからやっぱり木のぬくもりとかっていうのが全面に押し出されちゃうと別に何でも買わないっていうかある意味。
確かに。
やっぱりその価値を置くところはそこには行ないようにしたい。
子供の体験みたいなこととか。
やっぱそこで結局、機能ってあんまり言いたくないけど遊ぶ要素とか体験とかやっぱそこが本当に子供にも買ってくれる親御さんにもハマっていかないとおもちゃなんて多分売れないと思うんで。
そうですね。
ただやっぱ悩むのは遊ぶ子と買う人が違うっていうのはめっちゃ悩みますけどね。
そうか。
おもちゃ超むずいなっていつも思います。
それはやっぱり任天堂を参考にしないとね。
そうですね。
全員が楽しめるのか、親が本当に納得して買ってるのかちょっとよくわかるんですけど。
でもなんかやっぱりその任天堂とかのゲーム、時間解けるじゃないですか。
でもその子供にとって時間が解けるおもちゃって作れたら本当に超最強だなって思いますもんね。
最強。
いつまでも飽きないみたいなのとか。
そういうのをやっぱりよく飽きる飽きるって言って親御さんめっちゃ言うんで。
単純作業の繰り返しとかでも面白いのは面白いのかもしれないですけど。
結局1週間同じことじゃできんのかって言われると多分できないから。
何かが変わっていかないといけないとか。
そんなものは簡単に作れるわけではないんですけど。
でもきっとその大切なところってそういうところなんだろうなって。
ゲームとかそういう無限にやっている遊びみたいなのを見るとちょっと思うところはあるので。
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そこにこう近づけるようにやりたいなってめっちゃ思うんですけど。
そうだよね。
でも結構なんかそういうデザインの変化みたいな形で、
プロトタイプで出してしまってアップデートしてカスタマイズしていくみたいなことが近年のデザイン的な要素として語られたりするんですけども。
木製品とかってそこのソフトウェア性がないから難しいですよね。
アップデートできないしみたいな。
ちょっと形状変わるとかはもちろんあるけどね。
へこむ。
ソフトウェアと違うところは本当そうだよね。
それを面白く考えるしかないですもんね。
変わらなさ。
永久的に使ってもらえるとか大切にしてもらえるとかね。
そうですよね。
方向的にはもちろんそういう形にはきっとなってくるんだと思うんですけど。
でもこの半年間はそういう過去、前の会社でやっていたような調査の設計とかを改めて自分で組んでやっていったりとかしてたんで、
久しぶりに今までイベントばかりだったんで違う動きができて、個人的には新鮮だったなっていうこの3年の中で。
そうか。
3年なんだ。
まだ2年半ですね。
え?2年半?
まだ2年半ですよ。
3年目に突入している。
チェンソーズ歴2年半?
2年半です。
もろコロナじゃないですか。
もろコロナですよ。
コロナ転職だったのか。
そうそう、コロナ転職です、僕は。
2020年?1年?の4月ですか。
2021年の4月かな。
そうなんですね。
です。
なんか僕喋ってるから長く感じるかもしれない。
そうですね、すごい長く感じてました。
まだたったの2年なんですが。
短けー。
でもなんか今新鮮な感じってことですね、楽しくて。
そうですね、これから3年間同じこと、学生が変わりながらずっとその商品の開発というか新商品を作り続けるとかやるんで、
ここから3年間はきっとまたいろいろその1年目をやった反省みたいなのが多分出てきて、それを活かしながら次年度の学生たちに取り組んでもらってみたいな形に多分なってくると思うんで。
あとはアイディアは学生が持ってるアイディア次第っていうところはもちろんあるというか、それをどう想像性を膨らませられるかみたいなところが事前の準備での勝負どころみたいなところが多分出てくると思うんですけど。
時間が溶けるおもちゃ見てみたい。
頑張って作ります。
なかなかない。
そうですね、半年間は本当そういうところを一番時間使ってというかやってたっていうところはありますね。
12:03
じゃあ最近これからも続くと思うんですけど、他に新しいことやってみたいとか何か考えてることってあったりするんですか?
今販売してるエッセンシャルオイル、ヒノキのエッセンシャルオイル作ってるんですけど、会社で。
害虫で今作ってるんですけど、それを内製化する予定に今してて。
なので春先、早ければ春先くらいに自分たちの敷地に釜買ってきて、薪を炊きながら上流をする。
上流して精油だったりとか、アロマウォーターみたいなものを作る施設みたいな。
施設っていう言い方はちょっと半野外なんだ。
半野外、野外でほぼやるんで、施設にはならないですけど。
あずまや。
そうそう、あずまやっすね、本当に。
場所を作って、自分たちで上流できるようなところを作っていく予定にしてるんで。
それができたら、今までは外に持っていって薪にして、ちっちゃくしてから外にいちいち輸送するというか、運んでもらってやらなければいけなかった。
頼んでやらなきゃいけなかったんですけど、自分たちでやることによって、お客さんにそういうことをやっている。
実際やってるところを見てもらったりとか、そういうことができるようになったらいいなっていうふうに思ってて。
森の価値のつけ方みたいなのって本当様々だと思うんですけど、
建材として家を作るための材料を売るっていうのもそうだし、
僕たち今やってることみたいな形で雑貨を作ったり木製品を売るっていうこともそうだし、
そうじゃない今まであまり使えてなかった部位、葉っぱなんか特に上流とかで使いたいなって思ってるんですけど、
そういうところをちゃんと製品化していくっていうことで、
一本丸ごとってずっと言ってますけど、本当に一本丸ごと木を使っていくっていうことに徐々に近づくような形にやっぱりできて、
それを体験できる、お客さんも体感できるような形に持っていけたらより良いなっていうふうには今思ってるんで、
その辺が春先はからですかね、動き始められるといいなというふうに思って、今準備中ではある。
お客さんってことはツアーみたいなものもできるようになるんですか?
できればそういうのも作っていきたいなっていうのは思ってますね。
自分たちでやっぱり木切るところからスタートできるか全然わかんないですけど、
巻き割って自分たちが割った巻きがオイルに変わるみたいなものに体感できるところってそんなに数多くあるわけじゃないと思うんで。
ちょっと脱線かもしれないんですけど、製油って小瓶に入ってるイメージなんですけど、
あれってどのくらい小瓶を一つ作るのにどのくらい時間がかかったりするんですか?
小瓶本とかでだとちょっとわかんないけど、終了今どれくらいだったっけな。
今だと巻きというかヒノキの、僕ら今ミキで作ってるんですよ。
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使えないサイズの丸太を巻きにして、それをさらにチップにして、そこからエステンシャルオイルを抽出してるんですけど、
200キロくらいの巻きが多分1キロの製油になるみたいな感じかな、イメージで言うと。
だから20分の1くらい。巻きの質量に対して20分の1くらいはオイルが取れるみたいな。
200分の1か、ごめんなさい。
なイメージだと思います、多分。
お店で見るようなやつも結構労力がかかってる。
その作業をやるにしても200キロ分の巻きをチップにして、40リットルくらい水が入る窯で、
4機丸々回して入って、1日1個の窯で4回くらい交換しながら蒸留すると思うんですけど、確か。
そこまでやってって感じですね。それでようやく1リットル。
本当になんかね、スズメの涙ってこういうこと言うんだろうなって、めちゃくちゃ。
でもそれでもヒノキは多いって言われてるんで、オイルがたくさん取れる種類の木ではあるんで、
例えば最近皆さんが大好きなクロモジだったりとか、他はもう全然持ってない。
それよりもさらに500分の1なのか600分の1なのか、ちょっとやったことないんでわからないんですけど、
もうずっと取れないって言ってるんで、本当に結構取るの大変ですね。
これは始まったら是非見に来てほしい。
確かにそれすごい気になります、なんか。
いや、これの距離だとちゃんと準備ができちゃってください。
まだ架空の話してるんでちょっと慣れますけど。
そういうのも映像に撮ったりしたいなぁ。
でも準備中なのは新しいものはその辺です。
上手くいけば春先から動き出して、来年の4月とか5月ぐらいには早ければ始められるかもしれないって感じですね。
でもなんか楽しみですね。
新しいことできるっていいなって思いましたね。
おくださんももしかしたらそうかもしれないですけど、僕はあんまり得意な方ではないんだけど、やるのが楽しいですよね。
僕は0-1しかできないんで、0-2ぐらいしかできないんで。
そこの辺の役割、本当は僕どっちかというと0-1じゃなくて1から10くらいの方が得意。
0-1好きすぎて、0-1から0-2-3くらいまではできるなって気はするんですけど、そこから10とか100はマジで向いてないですね。
僕は経営者タイプというか起業家タイプっぽい感じですよね。
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すぐ次にこれも得たいと思っちゃうんで。
新しいことやっちゃうタイプですね。
そうですね。でも大事ですよね。粘り強くちゃんと拡大していける人の存在って本当に大事だから。
それはそうですね。それはそれで結構特殊能力なのかもしれないですね。
本当にそうですよ。どっちがいいとかじゃなくて。
そうですね。役割の話だと思うんで。
発明と開発。
今回ちょっと前後編にしようと思ったんですが、今回高橋さん回にして次は奥田さん回にしようと思います。
今回はこの辺にしたいと思います。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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