どうした?その後は割とじわじわマッチングしてきたというか、
どういう工夫をされたとか、何かありますか?エピソード。
まあ、とにかく仕事では既存の社員さんに敵うわけがないですし、
もちろん失敗もするので、冷ややかな身が見られることも多かったんですが、
私だけにできることは何かって考えたら、従業員の話をいろいろ聞いたりとかですね、
要望に応えたりとか、彼らが何に鬱憤を感じているかみたいなものを細かく考えたり分析したりとかですね、
そういったことができたので、そういった形で社員にフォローする形で入っていったような感じですね。
営業してたんですか?
いや、営業はほぼしてなかったんですよね。現場にいて、現場で加工もやりましたし。
あ、加工やったんですね。
やりました、やりました。
すげえ。
やりましたね。
やってたんですね。じゃあ、わりと隅々まで会社の血液がどう回っていくのかみたいなところを体感してたと。
そうですね。
なんか課題感見えてきたりとか、今でこそ冒頭ご紹介したように結構製造業をやっぱりちょっとおかしいところ変えていきたいって思ってると思うんですけど、
そこに至るまでにどういった気持ちの変遷とかがあったんですか。
彼ら何が一番嬉しいんだろうって考えた時に、たぶん家族や恋人から素敵だねって言われたりとか、尊敬されることなんじゃないかなって思うようになったんですよね。
でも工場って汚いじゃないですか。
3K、なんだっけ。
きつい、汚い。
きつい。
危険。
危険、はいはいはい。
そんな環境なんで、彼らなんかそこに対しての諦めみたいなものをすごい感じてたんですよ。
そうなんで、彼らがそれを満たせる工場ってできないものかなみたいなものは漠然とずっと考えていましたね。
なるほど。それ気づいてからやるようになったことっていうのが、どんなことなんですかね。
人的投資みたいな先ほどのことに繋がってたりする気もしますね。
まず目標、どんな工場にしようかっていうのはみんなで目標立てたんですけれども、目標二つ立てまして、
まず一つが誰が来ても絶句される工場にしようという目標が一つ。
二つ目は家族や恋人が来ても恥ずかしくない工場にしようというのが二つ目なんですね。
大事なのは二つ目の方で、うちは同業種やプロの方から見れば結構ご評価いただいている工場ではあったんですが、
それが一般人の方から見るとそうでもないと。
みんなキラキラ事務所で働いてたりすることも多々にしてあると。
なのでうちはとにかく当時から一般の方にはどう見られているんだろうっていうことは常に意識してきたような感じはしますね。
でもなんかそこをすごい学び深いなと思っていて、ともすると綺麗さとか清潔さみたいなものの基準って、
認定期間みたいなのがあったりすると明確にこういうことが達成されているべきみたいな項目になっていったりすると思うんですけど、
ある意味こう主観の曖昧な表現だけど、それって本当に自分の大切な人にとってインパクトが与えられるのかどうかって、
結構グッと肝をつかまれるようなところあるなと思っていて、
なるほどなって思いました。それは結構適用できそうな気がします。他の会社でやっている、組織でやったとしても。
そうかもしれないですね。
自分が満足できるかどうかっていうと、結構我慢できちゃったりする質問ね。
そうなんですよ。会社は社員のためにと思って活動しても、社員にはあんまり響かないみたいなことが多くて、
実は社員がしてほしいことは、そうじゃなくて他の人から俺は褒められたいんだよみたいなものが結構あるんじゃないかなと思うので、
うちはその社員のご家族とかにすごく意識をしていますね。社員のご家族が旦那さんに対してどう言ってくれるか、
お母さんに対してどういうことを言ってくれるかみたいなものは結構重視しますね。
そうですよね。実際どういうところでかっこいいとか言われてるみたいな、そういうシーン目撃したことってあります?
えーっと、それこそなんで、とても難しいんですが、
メディアさんに出させてもらって、うちの従業員がですね、メディアさんにかっこよく出させてもらったりすることは、
分かりやすくて喜ばれることだと思いますし、何でしょうね。
あと、ちょっと話の筋が違うかもしれませんけど、うち飲み会やると社員にお金出してるんですよ。
手当てみたいなの出すんですよ。で、うちそれだけじゃなくて、タクシー代とかも出すんですよ。
田舎って車じゃないと飲み行けないじゃないですか。
で、ここからなんですけど、奥さんが迎えに来てくれたりすると、奥さんにも金出すようにしてるんですよ。
うわ、すげー、それ。
なんでかっていうと、従業員って飲み会するぞって言ってお金出してあげるとしても、家庭の中では多分奥さんに、
あんた行けばもういいわね、みたいな感じで言われて飲み出てくれるはずじゃないですか。
でも、そこで奥さんがお金もらえるんであれば、じゃああんた行ってらっしゃいってなるかなと思って、そんなことをやってます。
実質、移動のコストっていうのもあるわけですから、すごいっすね。
なんかそういうところにも工夫ができるもんなんだなっていうのがあって、
何でしたっけ、こないだすこそ小林さんと打ち合わせてて、それ何ですかって聞いたやつが改善報奨金みたいな制度があったんですけど、あれもっかい聞いていいですか。
うちは会社の仕事にとっていいことをする、改善をすると、その報告書1枚出すと、ほぼほぼ無条件で500円あげるっていうのをやってるんですね。
嬉しいな。
それが社員によっては、毎月5000円とか1万円とかもらってる社員がいるんですよ。
500円というと小さい金額に思えるじゃないですか。ただ、君ら小遣いいくらなんだって話なんですよ。
その小遣いと比べたときに500円って大きくないかっていうこと。
しかもそれが良い改善につながってるわけですもんね。
もちろんそうです。で、お金のあげ方も、なるべく社員には現金であげるようにしてるんですよ。
だって給料あげても奥さんにずっと持ってかれちゃうからですね。
すごいケア、現場ケア、なるほど。
なるべくいいことした社員には、その場で現金であげるようにしてる。
後ほど給与明細には乗るんですが、その時にはしょうがないじゃないですか。
まあまあ、もうお財布に入っちゃってなくなっちゃってるかもしれないし。
そうなんですよ。
なるほどな。どんな改善が出たりするんですか。
いやもう本当に小さなものから大きなものまであります。
で、小さなものを本当は右にあったものを左に移動させましたくらいでも全然オッケーにしてます。
何度も何度もそれを繰り返すと必然的に良くなってきますし、
そういった改善する癖がついてくれることが一番いいことなので、
ほぼ無条件に出すようにしています。
なんかちょっと小林さんそういう経営の工夫とか思想がやっぱり心地いいなって思って、
変に何だろうな、やりがい搾取みたいなこともないし、
やっぱりそのお金って大事だよね、モチベーションの一つだよねっていう風にもなってるし、
なんかそういうところに誤魔化しをせずに何かやってってるんだなっていうのは色々見てて思うところですね。
ありがとうございます。
いやーなんですけど、ちょっとここでお話を挟みたいのが新工場。
はい。
めっちゃいいっすね。
めっちゃいいっすね。
すげーかっこいい新工場を作るところもご一緒させていただいたのはすごく刺激的だったんですけど、
冒頭お話ししたように、もともとコーポレートサイトをリニューアルしたいと。
それもきっとなんか最近作り直してないからそろそろ買いたいなって思われたのかなぐらいのことで思ってましたけど、
出会って、いやいやいや会社のことじゃなくて業界背負ってるやんこの人ってなって、
いやそれはちょっとサイトとかじゃないっすね。
そうね、サイト作ってくれって言ってるのにいやそこじゃないでしょ。
全然作ってくれないみたいなことがあり、
まあ製造業のこれからってどうなんだろうねみたいなお話をさせていただき、
いろんな言葉を開発したり、
当然COPREC自体がかっこよく恋人にも誇れるようなものにしていこうってたくさんやりましたけど、
空間をやり切ったっていうのはやっぱすごいですよね。
よかったですね。