vol.139 ブランドマネージャーは視座を上げ、メンバーとは旅に出よ 穴井俊輔さん(穴井木材工場)
2026-04-04 36:50

vol.139 ブランドマネージャーは視座を上げ、メンバーとは旅に出よ 穴井俊輔さん(穴井木材工場)

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感想

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サマリー

今回の「自然資本論」では、穴井木材工場の3代目である穴井俊輔さんをゲストに迎え、地域資源を活用したブランド構築と経営について深掘りしました。穴井さんは、家業である製材所を継ぐ前にコンサルティング会社で培った経験を、地域に根差した事業にどのように活かしているのか、そして「フィル」という家具・フレグランスブランドや喫茶店「竹の熊」の立ち上げに至る経緯を語りました。 特に、2016年の熊本地震を機に、地域の資源である小国の杉を活用し、地域を守るためのブランド「フィル」を立ち上げた経緯は印象的でした。単に物を作るだけでなく、「なぜそれが必要なのか」という「Why」を深く追求し、人と自然が深く結びつくことこそが本来の豊かさであるという哲学をブランドに込めたとのことです。また、ブランドを育てるためには、クリエイターと同じ視点を持ち続けることの重要性や、スタッフとの共有体験として「旅」に出ることの効果についても語られました。

自己紹介と事業概要
自然と生きるを考える 自然資本論〜
この番組は森で働くことを愛する高橋と奥田が、マーケティングやデザイン視点を持ちながら、森、海、里など自然資本を巡る話を面白おかしくしていく番組です。
はい、北木の高橋です。 山戸はの奥田です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、だいぶ3月に暖かくなってきて、春めいてきましたね。
そうですね、ちょっと暖かすぎるぐらいな感じがしますけど。
はい、木々の枝に、なんか、つぼみの膨らみみたいなのすごい感じで。
うんうん、だいぶさきそうというか、芽が芽吹きそうな感じが出てきてますよね。
ありがたいです。
前回、あのー、前回かな、前々回かもしれないですけど、くまのやすえさんに来ていただいて、リアルで収録したんですけど、マイクミスだったので。
ちょっと私のマイクが入ってなかったっていう。
編集チームにちょっとお手間をかけつつ、がんばって収録していただいたんですが、かなり聞きやすくなってましたね。
そうですね、はい。
いやー、マジでちょっと冷や汗かいて、気をつけていかないとなっていう、慣れは怖いですね、慣れは。
怒ったビスだとは思うんですけど、気をつけるようにしましょう。
はい、ですね。で、今日もゲストにお越しいただいておりまして、
はい。
熊本の小国町から、アナイ木材工場のアナイさんに来ていただいております。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、アナイさんもかなりいろんな取り組みあって、どこでご紹介したらいいか難しいんですけど。
なので最初にちょっと軽く、アナイさんについてご自身から自己紹介いただいてもよろしいでしょうか。
はい、アナイ木材工場というところの製材所、家業ですけど3代目です。
で、祖父が創業して62年経ってますが、それを父がついで。
で、私が今、父も一緒にですけどやっております。
で、10人ぐらいですかね、今、社員さんがですね。
もう一つが、製材所を基盤にするんですけど、
小国の杉っていうのが歴史で言うなら270年続いてるんですけど、
小国の杉っていうのが九州ではブランド杉の一つだと言われています。
はい。
杉材で建築材も作っていますし、建具材、家具材も。
あの皆さん、結構、何ですかね。
昔小学校の頃は40個ぐらいあったのが、もう製材所が3つになったんですね。
はい。
なので。
そう、10分の1ぐらい。すごい。
そうなんです。
なので商品を何か、例えば特定のものだけを作れば効率は上がるんですけど、
それじゃ家が高いんじゃないかということで、
結局建具から家具から建築材から全部うちで作っているので、
もう多分300種類以上の材が工場の中にあります。
すごいですね。
それと同時に、家具屋さんたちの依頼もあるんですけど、
自分でもプロダクトを作ろうということで、
フィルっていうブランドを作って、
家具ブランド、家具とフレグランスのインテリアライフスタイルブランドっていうのを作りました。
うんうんうん。
その運営をしながら、3年前に喫茶たけのくまっていう喫茶店を作ったり、
最近は大きい100年クラスの丸太だけで建築を立ててみようと思って、
事務所兼ゲストハウス、ショールーム兼ゲストハウスですね。
っていうものを今作っています。
すごい作りました。
いやすごいな。一個一個がやっぱりそれぞれに立っているから、
たけのくまのことを知ってたり、フィルのことを知ってたりっていうのはあると思うんですけど、
アナイさんがあんまりイベントとかで出てるイメージがない。
確かに。そうですね。
動画の作品を見るところ、あんまりオンラインとかでもないもんね。
それは何かこだわりがあるんですか?
いや、こだわりはないんですけど、
いつも毎日が一生懸命で、
本当に週の半分以上はフォークリフトに乗ってますし、
そうなんですね。
そうなんですけど、今でも観覧もちゃんと開けたりしてます。
いや素敵。
合間にフィルの家具に使う部材を検品したりして、
なので、かなり実践寄りというか、かなり現場寄りなので、
あんまり私自身がメディアに出るっていうのは、
あんまり他の方に比べるとしないんじゃないかと思います。
そうなんですよね。
コンサルティング経験と家業への転換
それはフィルとか竹のくまを見てても思ってましたというか、
あんまり生産者側の思いとかをガッツリ書くというよりは、
ブランドの世界観っていうのを、
本当に上手に、上手にって言うと失礼ですけど、
届けてるっていうね、
僕らもすぐ生産者の思いを書いて、
森の話しちゃうんですけど。
ちょっと人が前に出がちな感じにね。
そうだね。
じっくりというか、せっかくなので、
いろんなお話を聞きできたらなというふうに思っておりますが、
最初にその3代目で、
すごい現場寄りっていうお話を聞きつつも、
前職というか、帰られる前はどっちかというとコンサルとか、
そういう方向性で働いてたと思うんですけど、
なんか帰ってきて、その現場めっちゃ大事にしてるのって、
どういうきっかけというか、
どういう流れでフォークリフトに自分が乗るってなってるんですか。
前職はですね、コンサルティング会社に行ったんですけど、
結構ですね、コンサルってカタカナで書きますけど、
努力さえいいんですよね。やってることっていうのが。
もう現地、現場に行ってちゃんとヒアリングして、
例えば僕が持ってたのは建設業界とか、
放射色ヒアリングとかダイヤモンドとか、
あとはもう一つはですね、
かなりニッチなんですけど、メカブーのメーカーさんのコンサル会とかあったんですよ。
メカブーのタレを開発してくれっていう。
全国各地のメカブーを取り寄せてひたすら食べたんです。
メカブーのタレってどんなんだろうと思って朝昼間食べながら、
山手線沿いのスーパーマーケットっていうのはほとんど行ってですね、
メカブーが陳列されているとこの写真全部撮って、
ここのお店の店長さんはメカブーにとても愛がある。
だからちゃんとここには売り込んだほうがいいとかいうね、
そういう販路まで提案してくれました。
やっぱメカブーに愛のある店長さんっていうのは結構陳列にですね、
メカブーを並べてるんですよ。
そう、確かに。
めっちゃいい話だな。
なのでそういう人たちに電話営業でもちゃんと言っても、
メカブーって言った瞬間に必ず断らないから、
ちゃんと行ってください、僕も一緒に行きますからって結構行きました。
ほとんどもう制約しました。
へー。
なのでそういう現場での声っていうのを大事にしながらやったのかな。
でも今コンサルのことが何か役に立っているかというと、
あんまり役に立ってないです。
そうなんですか。
意外。
めちゃくちゃ生きてそうな雰囲気あるのにね。
いやーそうですね。
メカブーの話ばっかりするとあれですけど、
タレとかもメカブーをひたすら食べ過ぎて、
口内炎出まくって、
お客さんに対して口内炎出まくりましたよみたいな、
そういう苦労話をするとすごい喜んでくれますね。
でもそうですね。
20代で新卒で入った会社だから、
新卒が50代とか60代まで売り上げ数十億の会社の社長さんに対して、
理論的な理屈っぽいことを言うよりも、
現場の声っていうのをしっかり熱意を込めてお伝えすると、
それが一番響くっていうか、
また次の案件に繋がる。
その時の温度感っていうのはすごい今でも大事。
めっちゃいい話ですね。
それすげー大事だな。
それこそコンサルがどっちかというと空中戦のイメージが強くなっちゃってるのもあって、
社会的にあまり良いイメージがない。
特に地方は地方コンサルみたいな文脈で難しくなっていることもあるんですけど。
でも本当そうですね。
とにかく足で稼いで、それをお伝えするっていうのは、
また頼みかいになりますね。
そうですね。あの頃も体張るしなかったから。
いや、なかなか珍しいコンサルだと思うよ。
3C分析がどうとか4P戦略としてはこうですよねとか、
そういうことを言ったって前提で知ってるよっていうのが向こうの声ですから。
それは先輩に習ってとかじゃなくて、自分でそう考えたんですか?
そうですね。多分自分流だと思いますよ。
なるほど。いや、なんかわかんないですけど、
フィルとかタケノクマに画展がいく部分がすごいあるんですか?
他の中では。
そうですね。なんか全部自分たちで作ってきましたからね。
なるほどな。そこからじゃあやっぱ現場、自分で後を継ぐにしてもやらなきゃっていう感じで。
そうですね。
帰ってきてからですね、相当衝撃だったのは、こんなに衰退してるって知らなかったんですよ。
家業の衰退と帰郷のきっかけ
何も分かってなかったですし、製材所とか飲業とかですね、里山とかですね。
ほとんど何もないけど、製材所もずっと続いてきてるから、それの延長線なのかなと思ったんですけど、
相当、ずっとずっと売り上げがどんどん下がっていきました。
でも最初の3年間は、会社の経営とか全く分からなかったんで、
ひたすら現場で職人さんたちから、カンナっていうのは、
木と表と裏はどうやって見分けるのかっていうね。
元と裏があるんだとか、それひっくり返したらダメだとかね。
そういう一つ一つのことを覚えながら、必死に3年間は働いたんですよ。
そしたら3年経ってから、母親から実際の経営とはこんな状態になっているのかっていう話を聞いて、
ちょっとびっくりしたんですよね。
そもそもなんで帰ろうってなったんですか?
一つはですね、父親が体調不良になったんですよ。
母親からヘルプの手紙も来たりして。
これは長男、弟妹がいますけど、長男っていうのと、
あとはずっと今までかなり好き放題やって生きてきたからですね。
はい、そうなんですね。
そうなんですよ。なので帰るかっていう思いで帰った。
じゃあそこまでは本当に森林関係とか自然とか、
全然変な言い方だと興味関心もそこまでなかったみたいな感じですか?
いや、なかったですね。
本当になかったです。
森林総合研究所とか、今はお付き合いありますけど、
総研関係さん、コンサルだからなんとか総研っていう方たちとお付き合ったんですけど、
森林総研の方たちとは全くなかったです。
森林総研はコンサルのイメージもないですけど。
ないですよね。でもリクデータをいっぱい持ってますよね。
いや、本当そうですね。森林総研のほうがだいぶおもろいんですけどね、本当に。
僕たち前の全職だと、そのビッグデータをここで編集しながら、
お客さん側に紙くらいでお伝えすることがあれだったからですね。
まあまあでもCDは全然全く関係なかったです。
帰ったのっていつだったんでしょうか?
13年前ですね。
2013年?
2013年かね。
30代くらいってことですか?
そうそう、30の時でした。
20、29か30ですね。
ちょうどいいタイミングというか、考えるタイミングではありますかね。
そうですね。
そこからじゃあ、経営ヤバいんだなっていうのを、
33くらいでお母さんから突きつけられるというか、
そこで自分たちでもなんかやらなきゃっていう風になっていく。
そうですね。
3年経ってから実際に突きつけられたんですけど、
その3年間もやっぱりひしひしと感じますよね。
そうですよね、現場にいれば。
現場にいたら、こんなに値段が下がってて、
市場さんからは最近ちょっと売り行きが悪いので、
この前のは何割引きにして売りましたもんねとかですね。
なるほど。
そういう話を聞いたら、そんな世界なのかなと思ってですね。
こんな必死に汗かいて出してるのに、ほとんど利益にならない。
ことに対しては、もうその3年間でずっと感じてました。
なるほど。
それからフィールドを立ち上げるきっかけは、2016年の熊本地震なんですよね。
はい。
そこから今年で10年経ったんですよね。
その10年間でフィールドは2016年に地震があって、
黒川温泉がうちの南小国町にはあるんですけど、
年間で100万人超えるんですよね、来訪者中はですね。
ブランド「フィル」立ち上げの背景と哲学
すごい。
温泉ブランドとしては確立していますけれども、
もう本当にお客さんがゼロに近くなってですね。
そうなんですね、地震で。
相当、あそ全体も観光客といったらもう全然下を向くしかない状態の時に、
自分たちがやっぱり自分たちでこの町を守らなくちゃいけないという思いが強くなり始めたんですよ。
はい。
そうした時に、まず小国の杉を使って、
ここからもう一度ブランドを一つ立ち上げて、
価値あるものを発信していくことによって、
そのプロダクトを見た人たちがまたこの町に戻ってきてくれるんじゃないかと思って、
フィルを立ち上げたんです。
そうなんですね。
はい。
フィル立ち上げてのブランドって言ったら最初からブランド名って言うわけじゃなくて、
大体ですね、地域にいる人たちで自分たちの資源って特産品ってこれだよねっていう。
何作ろうか、どう独自産業化させようかみたいな話になると思うんですよ。
でも僕たちっていうのは、何を作るかよりもなぜ必要なのかとか、
フォワットよりもフォワイの方ずっとひたすら練り込みましたね。
はい。めっちゃ聞きたいです。
例えば東京のクリエイターの人たちがこっちに来た時に、
なんかこの町に来ると満たされるものがあるって言うんです。
その満たされるものって何なんだろうなって色々と話をすると、
受け入れる姿勢がこの町にはある。
黒川温泉もそうですけど、またいくつかの旅館があるんですよ。
花の春温泉とか万願寺温泉とか。
観光客を受け入れて、その人たちとともに一緒にまた深く繋がる体制が
すでにこの町にあるんじゃないかっていう話になったり、
あとは山を見るとあの山が荒れてきたら、あそこの山主さん最近入院したんじゃないかとか。
そういうことを思いを果てる自然に対して思いを果てる。
そこに対してその光景を見た時に、
都会の人たちはなんか自分たちまで満たされてる思いがするという話が出てきて、
これで人や人とか人と自然が深く結びつけられるほど、
私たちの心って満ち溢れるんじゃないかっていう。
都会でいう豊かさっていうのはお金や情報、ものがあれば豊かなのかもしれないけど、
私たちとしてはそうなのか、そこに疑問を提示ですね。
僕たちにとって本当の満ち溢れる豊かさっていうのは、
先ほどお伝えした人と人や人と自然っていうのが深く結びつくことが、
本来の豊かさなんじゃないのかっていう疑問を提出するためにこのフィールドが生まれたんですね。
へー。
その時の言葉がフルフィーリングライフって言葉だったんです。
はい。
満ち溢れる生活、満ち溢れる暮らしっていう。
それを省略してフィールにしたんですね。
なるほど。
なのでこれを私たちが一つ、もうこれが答えなんですっていうのをお伝えしたいわけじゃなくて、
自分たちも問い続けることを約束したブランドとして発信しようと思ったんですね。
すでにものづくりをする僕たちもそうですし、それを購入して生活の一部として使っていただく人もそうですし、
またそこに立たわるデザインとかクリエイターの人たちとかね、
それぞれに対して本来の豊かさとは何かっていうのをどういうブランドにしようと。
そこからプロダクトがどんどん生まれてきました。
じゃあ最初、なぜブランドを作るのか、それこそ何を届けるのかっていうことでフィルっていうコンセプト、
スローが生まれて、それを体現するものって何なのかっていうことで、
チェアーレスとかそういうフレグランスみたいなものが発想されるっていうような順番ってことですか。
そうですね。僕たちが守りたい風景とはどんなところだろうかとか、
自分たちが守りたいこれからも蓄積していきたい文化とはどんな文化だろうかっていうのを話してた。
この風景を守りたい、じゃあこの風景からプロダクトはどう生まれたらいいんだろうか。
守りたい風景がすべてのプロダクトになります。
めちゃくちゃいいですね。すごいわかるな。僕らもそういう気持ちはめちゃあるんですけど、
その対話みたいなのはどういうメンバーというか、どういうチームでそのことを問うていくんですか。
クリエイティブチームとの協働と文化の表現
一人はですね、ビズハニーっていう会社の今村さんっていう人がブランドディレクターをされてるんですね。
クリエイティブディレクターですね。その人が最初にこちらの街に入ってきてくださって、
紹介があったんですけど、結構頻度高くここに来てくれたんですね、南森町にですね。
それで議論しながらキャッチボールしていったっていう。
そっからの紹介紹介でプロダクトデザイナーさんはこの人がいいねとか、
インテリアデザイン、空間全体はこの人がいいですね。
ウェブはこの人、ムービーはこの人。結構いろんな人が頭できました。
なるほど。
じゃあそれは一人からだんだん繋がってきて、クリエイティブチームみたいなのが出来上がってみたいな感じになったってことなんですね。
そうですそうです、はい。
その時に言語化されてきた、自分たちが守りたい風景ってこうだよねっていうのって、
アナヒさんはどういうふうに表現されてたんですか。
そうですね、どっちかっていうとですね、里山っていう言葉に対しても、
例えばお国の杉自体を魅力的に見せるっていうのはもう前提なんですけど、
まず文化と経済を対立するものだとは思ってないという話をしたんですよね。
よく言われるのが、文化っていうのが経済の余裕の上に成り立つっていうのが大体一般的には、
経済に豊かになれば文化に寄付できるとか言うんですけど、
そういう考え方と全く逆で、文化は蓄積だったり経済は循環だっていう話をしました。
へー、なるほど。
その土地で人が長い時間をかけて作ってきたもの、生き方っていうのがそのまま文化。
山の使い方とか木の観音をかけたりする扱い方や、
また木を使った建築の在り方とか、
そこの中で発生する食べ方とか暮らし方っていう、
そういうものが何十年も何百年も時間の中へ少しずつ蓄積してきたものがこの文化であって、
それをここから掘り出したいというか、掘り続けたいということをその時は話したはずです。
じゃあその穴井さんのおじいさんの代から続くとか、
お国が270年杉野山地としてあるっていうような、
そういう歴史、積み重なってきているものをどういうふうに表現したりとか、
伝えるのかみたいなことを一緒に考えていかれたってことですかね。
そうですね。
いいですよね。
僕らも結構そういう文化っていう言葉は結構使うんですけど、
穴井さんもそういう文化とか、カルティベートのほうの耕すっていうようなことをお国の中で、
それが価値になるよねみたいなことをデザイナーさんにお伝えして、
その中で出てきているのが、一人がけソファーの形をしていたりすると思いますけど、
フィルの家具のプロダクトっていうのは、
そのお国の文化をある種具現化というか具体化したものとして社会に届けようっていうような感じになってらっしゃいますね。
そうですね。
あそこ山に大根坊っていうところがあるんですけど、
そこのそこにこうやってみんなで立つと風がすごい抜けるんですよね。
この風を表現するためにはどんな格好がいいだろうか。
へー、楽しそう。
そういう。
めちゃくちゃいい。
じゃあフレームはもうより細く、
強度は保ちながらも、限界ギリギリの太さでどれくらいだろうかですね。
ということを話をしたりとか、
あとは山の頂上から山並みが遠くに見えるこの山並みを越えて、
壁にウォルアドメント、ウォルデコレーションですね。
ここでデコレーションするにはどうしたらいいかとかね。
あとは、あそさんの噴火。
ただ、それをクリエイティブな形でプラスに発想するためにはどうしたらいいかで、
今うちはお国の杉の葉でエッセンシャルオイル、精油を取ってるんですけど、
その精油とあそさんの噴火で出た溶岩を連携させながら、
チュームフレグランスを一つ作っています。
そんなことできるんですね。
垂らしたやつの土台にしたりもしてましたっけ?
そうですそうです。
ディフューザー代わりにしてるんですね。
すごい面白い。
すごいよね。
びっくりした。
すごい、それはふるさと納税でかなり売れるんですよ。
ふるさと納税でもそうですし、個人で購入してくださる人もいるんですけど、
そういうプロダクトは開発していきますね。
フィル初めて見たときに、
ブランド構築における勇気と責任
こういう地域の木材やってる方が新しく何か作っていこうみたいなことを考えたときに、
あそこまでハイブランドというか、値段上げていったりとかっていうのが、
結構こう、感覚的に難しかったりすることが多いんじゃないかと思っていて、
やっぱりよくてもスツールとかでも4万5万とか、
そのぐらいの金額感のものが出てきがちなんじゃないかなっていうふうに思っているんですけど、
ブランド作ってくるときに、他の素材、
スツールというかソファーのフレームを異素材で使ったりとか、
そういうところとかハイブランドに持っていくのってすごい勇気が必要な気がするんですけど、
その辺ってどうだったんですかね?
勇気は必要ですよね。
金型を作るのにどれぐらいお金がかかるかっていうと、
数百万とか結構かかるんですよ、最初に。
あ、そんなにかかってるんですね。
そうなんですよ。
金型作って、それでまたフレームも作らなきゃいけない。
6等でどれぐらいとか、結構うわーって思いましたけど、
誰かが腹をくくるしかないんですよね。
もうその腹をくくった実践者がその土地にいれば、
その土地っていうのはまた復興するというか、文化がどんどん更新していくことになるなっていうね。
なので、そこにやっぱり自分が行き着かなければいけないなっていうことで、
もう映画になりました。
いやー素晴らしい。
それはなんか震災、先ほどおっしゃってたような震災があって、
自分たちの街を守るっていうのは何だろう、
当たり前に起きてた人がたくさん来るってことが失われて気づくようなこともあるんですよね。
あると思いますね。
あとはやっぱり危機感もあったと思います。
製材所もこうやって衰退してるし、自分たちの地域もこうやって衰退してですね。
で、消防団だったから結構給水角度、おばあちゃんたちをコンビニカーに移動させたりとかね。
何ヶ月かそれは続いたんですけど、夜な夜な注文材をこうやって缶がかけたりして、
また朝になるとその給水角度に戻ったりする。
へー。
あの体験があったから、できたのかもしれないです。
確かに。
やるしかないっていう。
すげー分かるな。
分かるというか、そうですよね。
その切実さを人はどこで獲得するのかっていうと、
やっぱり自然とかことをやるっていうのも、感覚的にはいいよねってあるんですけど、
本当にやるってなると腹をくくらないといけないっていうのは。
そうだよね。
そう、腹をくらないといけない。
裏に責任を負いながらやらないといけないっていうかね。
本当そうだよね。
なんかその時にですね、確か読んだアイルランドの作家さんの人で、
オスカーワイルドさんっていう人がいるんですけど、その人の名言ですね。
我々はすべて自然を鑑賞することばかりが多く、自然と共に生きることがあまりに少ないように思われるっていう言葉があったんです。
それを感じた時に、やっぱり自分たちが実践していかなければ、
なんか地方は衰退していくだけなんだなっていうのを、この言葉がきっかけだったと思いますね。
そうなんですね。
文化を消費するというか、文化を消費することができると思うんですよ。
そこに泊まりに行ったり鑑賞しに行ったりですね。
ただその文化を超えた生き方っていうか、文化を更新する生き方ってのはどんな生き方だろうかっていうのをその頃から取り続けてますね。
へー、そうなんですね。
喫茶店「竹の熊」と事業連携
なんで喫茶たけのくまって、喫茶たけのくまが最初からその計画にできたわけじゃなかったんですけどね、その頃ですね、当時。
フィルができた時。
でもやっぱり食も連携させて、地方が林業は林業、農業は農業、観光業は観光業っていってですね、
全部バラバラにやってもお互い衰退していくだけだなと思っててですね。
ちゃんと両方、全部がこうやって回っていきながら上に操縦効果を上げていくような取り組みが必要じゃないかっていうところで、
やっぱり食をテーマにした喫茶っていうのはいつかやりたいなっていうのがあったんですね。
めちゃくちゃわかります。
アナヒさんがいろんな取り組みやられてると思うんですけど、もともとそういうことずっとやってたわけじゃないじゃないですか。
クリエイターとの協働とブランド育成
そうですね。
結構、東京のクリエイターの方とかいろんな方と一緒にやる中で、スキルとかセンスとか結局運営サイドに必ず必要になってくると思うんですし、
そういうところの獲得というか、結構そこが一番ローカルにいると苦労するポイントだったりもすると思うんですけど、
クリエイターの方との話の通じ合わなさみたいなとか、いろいろあると思うんですけど、
そういうところの苦労ってあったりしなかったんですか?
いきなり3年後にフィルができるっていうのが結構ジャンプしすぎてて、
そこからタケノクワとかもそうなんですけど。
2016年に初めて1年で作ったんですよ。
でもその1年間っていうのはやっぱ最初ですね、自分たちがこうやって話すじゃないですか、こういうことをやりたいとか、
でも向こうとしては沈分寒風だったと思います。
反応があんまりなかったですね。
そうですか。
言語に対してもブランドとか、あの頃はブランディングとかいう言葉があるなら、
ブランディングするためにはどうしたらいいのかとかですね。
例えばブランドカラーを3つか4つに絞りたいというときに、
向こうからも言われたんですけど、私たちとしてはブランドカラーを3つに絞る?みたいな。
それぐらいだったんですよ最初。
1年なので、1年間はもう本当に、
アナリさんこれを読んでくださいとか結構いろんな本も推奨してくださって。
あ、そうなんだ。
ひたすらヨナヨナ読みながら。
そのリスト欲しいっす。
ビルができるまでに読んだもんみたいな。
そうそうそう。
めっちゃ面白い。
なので、やっぱ最近、K-MODOがいいブランドできたなっていうとき、
ローンチされてるのを見るじゃないですか。
でもその後が続かない結構ブランド多いなと思っていて、
あれってクリエイター側も必死になって作ったけれども、
それをこうやってローンチした後でクリエイターさんは一歩離れるじゃないですか。
で、その後って運営側がそれを運営しないといけない。
その時に視線がクリエイターと同じ位置になっておかないと、
ブランドがどんどん衰退していくだけだろうと思っていますね。
だからほったらかしになっているブランドはやっぱりそうなるんだ。
お金だけかけて、経営者が多分お金があったからそれでボーンと出して、
こうやって結局衰退するっていうのはそういうことなのかなと思っていて、
やっぱ自分たちもそのクリエイターの目線に対して、
どういう今メディアを見てるのかとか、
海外のメディアだったらこの3つは必ずチェックしてくださいと言われた。
へー素敵やな。
いいクリエイターさん。
本当ですよね。
クリエイターはもう24時間メッセンジャーでキャッチホールしてました。
すごい。
アナイスさんの資産を上げるっていうことが、
ブランディングにおいて一番重要だっていうのを、
その人たちは理解してくれて。
それはあったかもしれないですね。
いやーめっちゃそうだ。
スタッフとの共有体験と学び
それはでも多分悩むところだよ。
奥田さんとかも結構ね、やってる活動の中で、
割と大変なところなのかもしれないけどそういうのって。
でもそうですね、ブランドを作るより育てる方がやっぱりエネルギーと、
時間かかるっていうのは本当におっしゃる通りで、
なんか素敵だなって思うのは出ても、
その後インスタ更新されてねーみたいな結構あるので、
おっしゃる通りだなと思うんですけど、
その時に今10名のスタッフというか皆さんでやってらっしゃると思うんですけど、
逆にスタッフとその資産を共有するっていうのもまた、
難しさというか時間のかかることだろうなと思うんですけど、
特にカフェとかだと、
接客通じてモロに見えてくると思うんですけど、
その辺を前半の最後にお聞きできたらと思ったんですけど、
それはですね、みんな手探りなんですよ。
ガナイア木材工場は10人で、
ポレックという会社がもう1つあるんですね。
そっちが今10人くらいパート3も入れてるんですけど、
キッズとかフィルはポレック側なんですよ。
毎年定期的にですね、みんなで旅行にはいってます。
この前もなんか行ってきました。
大阪万博にもみんなで行ったりですね。
10人で。
そうです。その時は尾道のログとか、
神障子寺ってわかりますかね。
神に勝つお寺で神障子寺ってあるんですけど、
ものすごい建築だったんですよね。
そことか、やっぱなんか、
僕がいつも気にしているような建築を必ず見に行くっていう。
そこにいる、やっぱ僕以上にですね、
キッズさんに立っているメンバーたちは、
接客とかホスピタリティーのところをしっかり見てるんですね。
あーなるほど。
あそこを本当に自然に声をかけてくれたとかですね。
なんかああいう接客いいわね、
そういう話をよくします。
車の中で。
めっちゃいいですね。
なんかそれで盗みながら、
自分たちの中で発行させて、
キッズさん竹の熊らしい接客とは何かっていうのはよく、
僕が言わずに今なんかみんな一生懸命考えてる。
やっぱり旅するとか、
同じ体験、経験するとか、
同じものを見るとか食べるってすごい重要ですね。
ほんとそうです。
大事。
それはそうだな。
なんか、のりくらの藤井さんとかもスタッフと一緒に山に乗ったり、
ロングトレイル、
本当海外のロングトレイルとかもスタッフと一緒に行ってて、
なんかいいなって思ってたんですけど。
それがあれでしょうね。
自分がユーザーとしてちゃんと考える自分ごとになって、
それを実践できる場が、
素敵な場がある竹の熊があるから、
より明確に分かるっていうのはほんとその点ですね。
そうですね。
前半にしてめちゃくちゃいい。
とりあえず、本当にブランドマネージャーは、
本読んだり資産をあげて、
みんなとは旅に行き、その思いを一緒に共有するっていう、
かなり分かりやすく、
そうだね。
実践的な話をいただいた気がします。
本当に美味しいものをみんなで食べると、みんな引き上がっていきますよ。
なるほどな。
そうですね。
北杢区とかはパートさんも言うと100人くらいいるから、
みんなで横行くなら。
どうやってやろうかみたいな悩ましいしないけど。
チームごとでやればいいですよ。
やりたいね、そういうのは本当に。
それはちょっと僕らも大和はぜひやりたいなと思う。
ちょっと合宿とかをやり始めてるんですけど、
そういうやっぱり体験するとかいいな、改めて思いました。
前半は一旦この辺りにして、
後半また全体の話も含めてしていきたいと思いますので、
これぐらいにしたいと思います。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
番組では皆様からのお便りを募集しています。
搬送、ご意見、自然資本を生かした取り組みの情報、
自然にまつわる研究論文などぜひ教えてください。
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