vol.140 現場主義で生まれる“本来の価値”を届ける。-「何を」よりも「なぜ・誰と作るか」を形にする力- 穴井俊輔さん(穴井木材工場)
2026-04-18 45:01

vol.140 現場主義で生まれる“本来の価値”を届ける。-「何を」よりも「なぜ・誰と作るか」を形にする力- 穴井俊輔さん(穴井木材工場)

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サマリー

このエピソードでは、穴井木材工場の穴井俊輔さんがゲストとして登場し、家業である製材所の経営を立て直し、新たな価値を創造してきた道のりが語られます。当初は右肩下がりの経営でしたが、職人の生活を守るために売上を上げるのではなく、粗利を上げることに注力。直接顧客と繋がり、木材本来の価値を伝えることで、卸売中心から直接販売へと転換し、製材所の経営をV字回復させました。 さらに、穴井さんは木材だけでなく、地域資源を活用したブランド「FIL」や「喫茶竹の熊」を展開。これらの活動を通じて、木が生まれた背景や地域との繋がりを伝え、共感を呼ぶことで新たなビジネスチャンスを生み出しています。また、製材所の灰から器を作る試みや、100年以上の樹齢の丸太を使った縦ログハウスの建築など、既存の枠にとらわれない発想で地域資源の新たな可能性を追求しています。穴井さんは、現場での試作や、共にプロジェクトを進める「誰と作るか」を重視し、地域の人々との繋がりを大切にしながら、文化と経済の循環を生み出す「本来の価値」を届けることの重要性を強調しています。

00:03
自然と生きるを考える 自然資本論〜
この番組は森で働くことを愛する高橋と奥田が、マーケティングやデザイン視点を持ちながら、森、海、里など自然資本を巡る話を面白おかしくしていく番組です。
-はい、北杢の高橋です。
-大和の奥田です。よろしくお願いします。
-よろしくお願いします。
-今回も前回に引き続きまして、穴井木材工場の穴井さんにゲストに来ていただいております。よろしくお願いします。
-よろしくお願いします。
-お願いします。
-前半ではかなり穴井さんの泥臭いこだわりみたいなことをメーカー部のお話を通じて聞いたんですけど、
それが本当にいろんなことにつながっているなっていうのはすごい感じたんですよ。
-穴井さん自体はね、そんなに参考にならなかったとかって言ってたけど、絶対になってる気しかしない。
-そこからブランドの立ち上げとか、ブランドとして育むっていう話を聞いてきたんですけど、
製材所の現状と経営転換の決断
改めて、家業である製材所を継いだっていうところの製材所の話ももう少しできたらと思っているんですけど、
今、製材所っていうのはどんな規模感で、それこそ右肩下がりでずっと来ていたっていう中で、
今、製材所も右肩上がりは止まって、右肩下がりになっているのかみたいなあたりも聞いてきたと思ったんですが、
現状の製材所の話聞いてもいいですか。
-製材所は10人ぐらいでやってるんですけど、最初右下がりだったんですよ。
売上もそうですけど、利益もすごく低い状態が続いていて、
すごい利益がたくさん出ることを願ってはいなかったんですけど、
ちゃんと職員の方たちに給与を払って、機械に対しても投資ができるぐらいはお金を残していきたいなって思いがあって、
最初は現場から離れて営業したんですけど、新しい人を捕まえて注文を取ったからみんな喜んでくれるかなと思ったら、
逆で、お前がいなくなったから忙しくなったじゃないかって言われたんですよね。
-人口が減ったからですよね。
-職人さんは願ってないんですよ、そういうことは。
8時に出勤して5時に帰るっていう。
あとは家でちゃんと家族で一緒に過ごすっていう。
あとは農家の方たちは田んぼがありますので、
ちゃんと5時に製材所が終わったら自分の田んぼを見に出かけなきゃいけない。
スケジュールがちゃんと決まってる中で、
自分がこうやって取ってきて残業が1時間増えたとなるとまずいんです。
-そうなんだ、シビア。
-生活のリスクが崩れるから。
-そうです。なので売り上げを上げちゃいけないんだって思ったんですよ。
なので売り上げを上げずにあらりを上げるためにはどうしたらいいかをあの頃考えてました。
-なるほど。
-そのためには直接本当にうちの材料で家を作りたいとか家具を作りたい、建具を作りたいという人たちにお会いして、
本来の価値をちゃんと実感していただいて、その人たちに提案する。
提案するというか木材を提供することをやり始めたんですね。
僕が帰ってきた当初というのは卸に対して9割型卸だったんですよ。
でも今はもう9割への直接です。
なのでほとんど1割もないと思いますね。
-じゃあもともと木材商社みたいなところに買ってもらうのって、
卸すものもそうするとだいたい決まったものになると思うんですけど、
当初はアイテムもそこまで多くなかったっていうことですよね。
-そうですね。アイテムはものすごい多かったんですよ。ロングテールみたいな感じで。
売り上げは小さいけど商品数が多い。
-よくある話ですよね。
-でもそれを卸してやると一番つらいやつ。
-そう、つらいやつなんですよ。
でもアナエさんのところはできるから卸しの人たちも、
例えば細かい寸法のやつを3本今度くださいとか。
普通だったらワンロットで200本とか300本入ってる。
だけど105角の柱が50本が注文じゃなくて、
98ミリ角の柱が3本くださいとか。
-すごい。無駄にプレーナーかけないといけないやつ。
-そうなんですよ。それをやってきたから生き残ってきたんだって言われればそうかもしれないんですけど、
ちょっとそれって違うんじゃないかっていう思いがしていて。
ただその技術は確かにすごいなと思う。
-そうですよね。
-なので一般流通じゃないサイズをいきなり言っても数日で完成させるっていうこの技術はちゃんと残してあげたいなと思ってですね。
だけど売り先が間違ってるなと思った。
そういうことをちゃんと願ってる人って世の中にたくさんいるんじゃないかと思ってですね。
なのでその人たちを見つけようということから始めました最初は。
-じゃあそのさっきおっしゃってた営業されたとかっていうのは多分公務店とかそういうところにされてたのかなっていう気もするんですけど。
-そうですそうです。公務店さんなんですけど、流通木材市場ってのが、
うちがいたら今度木材市場があるんですよね。
木材市場の下に、下って言ったら悪いですけど流通木材市場ってのがあって、
そっから公務店さんたちが応援したりされてるんですよね。
僕が営業したのは虹下ろしだったんです。
-なるほど。
-だから注文をいただいたんですけど、虹下ろしのところに注文いただいたところでやっぱりそういう風になっちゃったから、
これはもう本当に建築をちゃんとやっていきたいっていうような建築材に対しても思いのあるような人を見つけることが最初にやりたい。
やらなきゃいけないなと思ってやり始めたんですね。
-アナリさんがやっていることに対して、一緒に価値を感じてくれる人たちを直接捕まえに行ったってことですね。
-僕らも今そういうのが理想だなという案件が一個あるんですけど、
ご一緒させてもらっている中で、その地域の木材として選んでもらえたらいいなっていうのを感じるんですけど、
でも材木、やっぱり差を出すのは難しいっていうのは思うんですけど、
-クオリティーにね。
-そこはもうアナリさんのある種の人間力になってくるんですか?
-そうですね。うちの場合はですね、素材を素材のまま売るというよりは、
フィルもそうですし、北竹の熊もそうなんですけど、
世界観をちゃんと形にしてるんです。
僕たちの木っていうのは、ただ一本いくらですよじゃなくて、
そこの木が生まれた背景とか、私たちとの生活とこの木材っていうのがどう繋がってるのかですね。
それをこちらの私たちの街に来てくれると、それが体感できるし、
ちゃんと正直な真実の現状、現場っていうのをお見せすることによると、
皆さん共感してくださるんですね。
-はい。
-それで一緒に次ちょっとプロジェクトさせてもらいたいですね。
そういう話になってきます。
-なるほど、なるほど。設計師さんとか工房店さんだけじゃなくて、
いろんなデベロッパーさんとかも含めて。
-そうですね。
-いろんな関係あるんですかね。
設計師さんもそうです。
なので、うちがもし今度プロジェクトで賃貸とか店舗を作りたいときには、
ちょっとご一緒させてもらえないかとかですね。
-そういう話。
-捨てたもんじゃないっすね。
-はい。
-そうやってちゃんと思ってくれる人が出てくるって。
-そう、出てくるんですよ。
-ね。
-素晴らしいな。
-それってでも、どこで転換点があったっていうか、
9割卸しだったところから、徐々に変わってはいったと思うんですけど、
例えばフィルをローンチした後なのか、
タケノクマをやった後だったりするのか、
その辺ってきっかけがあったりするもんなんですか、やっぱり。
-そうですね。
でも、キッスタタケノクマも、
でも、もう少しずつですよね。
フィルローンチしてから、どんどん割合が変わっていきました。
やっぱり家具を店舗に置きたいっていう人がいらっしゃって、
その人が設計者さんを連れてきてくださったんですね。
-へー。
-っていうこともありますし、
例えばエッセンシャルオイルのアロマの小さいビニューを、
その奥さん、青春の奥さんが気に入って買いに来てくださったりして、
で、お父さんと盛り上がって、
ちょっと今度家建てるんだけど、一緒にやらないかって。
そういう風になったりする。
だから、アロマで家が売れたりする。
-すごい。
-それはすごいなー。
-でもやっぱり、そうやって伝えていることに対して、
ファンになってくれるっていう言い方が正しいのかわからないんですけど、
やっぱりアダイさんたちと一緒に何かしたいって思ってくださる方が
結構たくさんいらっしゃったっていうことですね。
-そうですね。
なので、共感してくださる人が多いです。
実は俺もそう思ってたとかですね。
あとは、個人の建築家さん、
特に若手の方は多いかもしれないですけど、
建築ってかっこいいし華やかなんですけど、
正直、今環境問題とかすごいじゃないですか。
そんな中、一個の建築を作ると環境に対して
僕たちは逆境してるんじゃないかっていう
葛藤も出てきたりしてる人もいるんですよ。
やっぱりガルバニウムたくさん使ったりとか、鉄骨を使ったりとかね。
そんな中で葛藤するけれども、
大きなハウスメーカーさんにいらっしゃる
インハウスの建築家の人たちといつも戦ってこなくちゃいけない。
時にやっぱり色を出さないとね、個人の建築家さんたちが。
その時に僕たちみたいに山の川上から川島まで
ずっとこうやって温め続けてきたものと一緒に
タイアップすることによって、
その人の建築に対してもカカチをつける。
それが魅力的なのかなと思ったりします。
その材木、川上のところは
地域の森林組合さんとか事業者さんと直接やるんですか?
そこは市場から?
そこはですね、うちは森林組合は2つあるんですけど
南小国町森林組合、東小国町森林組合。
そこから市場から取ってきます。
地域資源を活用したブランド展開と新たな挑戦
で、磨き丸太とか特注丸太材の注文は
自分の山から引っ張ってますね。
そうなんですか?
自分たちでも山も持たれています。
山は20個ぐらい。
20個?
すごい。
20個っていうのは20箇所に展開してるってことですか?
そうですね、20箇所ぐらい。
結構大きいんですか?小さい山が。
普通ですね、普通って言うとスターテイスト。
でかいです。
じゃあほんとやっぱ三代、おじいさんの代。
そうです、ずっと植林してやってますんで。
林業チームがいるわけではないんですよね?
林業チームはいないです。
個人のフリーの協力さんたちがお願いします。
なるほど、なるほど。
それで切ってもらって引っ張ってくるってことですね。
お客さんは、そういう共感してくださる方は
九州県内が多いんです?
九州が多いですね。
そうですよね、あんまり木材を大きく移動するのも大変だから。
そうですね。
それでじゃあかなり最初は売り上げじゃなくて利益を上げていくっていうことで
今はみんな5時に帰って田んぼの水の直角にはできるけど
利益は上がってきたっていう感じなんですか?
すげえ。
売り方が変わったらそれはそうなるか。
いやーでもみんな本当はそうしたいけど
まだ難しいよね結構ね。
っていうところをちゃんと立ったって言ったらいいですけど
本当そのフィルが出されてから10年ぐらいの中でそこまで変革されてるっていうのはすごいことですよね本当に。
そうだね。
さっきの話の中でも少し本来の価値をっていうようなキーワードも出してもらってましたけど
その前回の打ち合わせの時にも不可価値ではなくて本来価値っていう言い方をしていますっていうのも
すごいグッとくるというかなるほどなって思ったんですけど
それもご自身の発見というか感覚の中から出されている?
そうですね。家具もですねやっぱり客当たりが20万超えるんですよね。
でも自分がここでもう買いたいから20万にしたとかそうじゃなくて
ちゃんと減価を積み重ねていったときにこの金額なんです。
この金額じゃないと回らない。
わかります。
なのでそれはもう高負荷価値。
よく地方総裁って高負荷価値をつけてなんとかよく言うじゃないですか。
高負荷価値って深く負荷を無理やりつけたような感じじゃなくて本来の価値なんですね。
うちの小国の時もずっと代々続けてきたものが
3代で育てたものがチップ工場がチップンするために
木があるわけじゃないと思っていて
本来の価値をちゃんと提供できる仕組みをこちら側も作らなくちゃいけないんですけど
買い手側もですねやっぱりそれを理解する。
本来の里山の価値とか資源っていうのはどれぐらいなのかっていうのを
ちゃんとこうやってマッチさせる。
僕はその山と人の中間に製材所があると思っているので
この使命が僕にはあるなと思っているんですけど
なので皆さんには本来価値って言ってますね。
いやほんとそうですよね。
高負荷価値って馴染みすぎてあんまり言わない。
確かにちょっと持ってる感じあるもんね。
いやそうだよね。意味合いをちょっと付与した的な感じだよね。
かっこいいですけどね。高価が付きますから。
そうですね。そっか。
何さんが最初にあまり自然にも家業にも興味がない中から
その製材業に今聞いているとハマるじゃないですけど
ちゃんとその製材所とか地域を背負う経営者として
存在しているなっていうのはすごく感じるんですが
そういうのも自分がやっていく中で
気づいたらそうなってたみたいな感じなんですか?
そう。そっちの方が大きいと思いますね。
ずっと必死だったんですよ。
最初は妻がいきなり杉って食べられるんじゃないかって言って
味噌汁の中に杉の葉を入れて出してくれたりとか
バーベキューの杉板を置いて肉を上に乗せて食べたら美味しいんじゃないかって
でも何かトゲが刺さっただけ。喉に刺さったから
それを粉末にしてまたふりかけにしてくれたり
すごいな。日々が実験みたいになってる。
そう。日々ずっと実験。フィルの前はそういうことばかりやってたんですよ。3年間。
泥臭いってわけではないかもしれないけどすごいですね。
奥さんもすごい前のみじに。
妻も最初はエッセンシャルオイルを抽出するじゃないですか。
段差で出る油を抜き取った葉っぱは今度農家さんが肥料にするんですね。
枝が残るんですね。枝は今度製剤所で燃やして熱源にして次の木材を乾燥してるんですけど
乾燥させた後、このボイラーの中に燃え切った灰が残る。白い灰が。
その灰を使って今度器を作ったんですよ。
そんなことできるんですね。
器に作ったのと残砂を地熱の蒸す地域があって
地熱がもくもくいつも上がってるところですけど
そこに蒸し器があるんですけど
誰でも使えるんですけどそこの蒸し器の中に杉の葉を入れて
しっかり蒸して乾かして
今度それを凍じて
今、喫茶宅の奥までお国の杉茶って出してるんですよね。
あの頃は食べられるんじゃないか一生懸命やってて結局形にならなかったんですけど
ようやく今形になって
全然できてるんですよ。
蒸すのがポイントというか温泉の蒸気で蒸されるっていうのが
むしろその確かに地域の歴史とか
積み重ねた文化みたいなの
そこに注入するような感じはありますね。
そうですね。油を取った後の杉の葉ってまだ甘いんですよね香りが。
だからこれなんか絶対できるなっていう話はしてたんですけど
実際にそうやってお国の杉茶とか
今なんかその洋菓子、杉と洋菓子をくっつけたりして
今ちょっと開発してますね。
すごいね。
羨ましい。楽しそう。
そういう、例えば洋菓子とかも竹の熊ができて
その表現できる場ができたからこそみたいなところもあるんですか
なんかやっぱり僕らもお菓子とか作りたいなと思うけど
常に賞味期限とかそういうものとの関連が難しかったりするんですけど
それはあります。場を先に作らないといけないなっていうのがあるんですね。
確かにそうですね。そこで出してて
すごい評判良ければじゃあ頑張って菓子に持ち帰れるものにするかみたいなとかも
そうだよね。
ありそうだから。
さっき聞いててすごい気になったのは灰で器を作るってことだったんですけど
灰をこねて土みたいにするってことですか?
いや、熊本は甘草っていう場所があるんですけど
甘草の土って結構全国的に器を作られてる人が使ってるんですよ
甘草の白地用の土をですね
ちゃんと器を形成した後に釉薬として塗ります
釉薬に使うんですね。そっかそっか
すると製材所のボイラーの温度で多分400℃から500℃ぐらいなんですよ
結構いったとして
その中で燃えたところで真っ白な灰にしか残らないんですけど
器を焼く炉の中ってやっぱ1400℃とか1200℃から1500℃ぐらい
結構桁が違う、一桁
すると灰の中の不純物が全部溶け出して
本来の色がまた戻るんですね
それを一回試作で作ったときめちゃくちゃ感動したんです
何か新しいことをしようと思って型を立てて振ってしまうと
葛藤や矛盾もたくさん出てくるし
でもそれでも突き進まなくちゃいけないときに
突き進んだ先に真っ白に燃え尽きてしまうこともよくあったんです
めちゃくちゃいいですね
灰の中からまた不死鳥のごとくも蘇ることができるんじゃないかと思って
これを人生の支障だと思ってこの灰は
なるほど
これは絶対世の中に出したいと思って今年出したんです
そうですか
そしたら家庭画法とかに載せていただきました
すごいな
やっぱり作るものが
本当に世界を向いてるじゃないですけど
文化の上に立ち上がってくるビジネス、経済みたいなものが
すごくちゃんと評価されるものっていうとあれですけど
ちゃんとした形にするっていうところまで消化できるのが
なんか真似できないなっていう感じが
どういうことなんだろうって思っちゃうんですけど
それはなんか出会いとか
多分穴井さんご夫妻の研究熱心さみたいなのは裏付けされる感じはめちゃめちゃあると思うんですけど
そういう地域の中に甘草の土がいいとか
そこに焼き物をやる人たちがいるっていうような
むしろプロフェッショナルと積極的に組むとか
組める自分たちであるっていうのが大事な姿勢な気がしますよね
「本来の価値」の追求と里山の循環
そうですね
やっぱり素材はもう持ってるものしかないから限られてるじゃないですか
地域にあるのに年に比べたら
でもその素材の中をまた全然違う角度で見て
産業を飛び越えて
いろんな人たちと連携することで新しい価値がここに生み出される
これにとっても価値を
僕たちはそこに重点的にパワーを割いていきたいなと
いやーすごい面白いですね
それがなんだろうな
現場の力だなってめっちゃ思いますよね
現場にいないとできないですよね
穴井さんが
そうそうそれは絶対ですね
机の前にいて検索してるだけじゃ絶対無理
だから現場をちゃんとやってる中で
持てる説得感とか信頼感が
あとは11月の23日に必ず喫茶たけなくまで
二舐め祭というのをやってるんですよ
これはですね
もともと日本でずっと続いてきたお祭りです
その年に収穫した
うちも農家だからお米作ってるんですよね
それを神様にお供えして
今年も一年の恵みをありがとうございます
感謝する行事なんですけど
昔の日本ではこれが一年で一番大事なお祭りだと聞いて
へーそうなんだ
そうなんですよ
今は勤労感謝の日っていう言葉になってるんですけど
戦前は農林水産祭って
農業林業とか大地産業の片鬼が
中心となってやるお祭りだったんですよね
なるほど
やっぱり収穫とか恵みに感謝をするっていうのは大事だなと思って
なので林業やってて山の中で仕事もしてるけど
自然とどうしても向き合うじゃないですか
でやっぱり人の力じゃどうにもならないような大きなもの
実際感じるんですよね
木が育ったり水がこうやって流れたり
作物ができたり
人がコントロールしているわけじゃなくて
自然の大きな働きの中で私たちは生きている
だからそこに一度立ち止まるのを一年一回は必ずやりたいなと思って
うちも木田竹之熊が二次会をすることになったんですよ
はい
で実際に木田竹之熊の前のお米は小学生が
30人からお母さん入れて50人くらい
で田植えをして稲刈りまでする
で収穫したお米は明治神宮に奉納するんですよ毎年
その日は稲刈りが終わった後の田んぼって歩けるから
そこにベンチを敷いて地域のおばあちゃん
うちの祖母は97歳ですけど
おばあちゃんたちも来ますし
小さい子は1歳か2歳の子たちも
お母さんと一緒に来たりする
みんなそれぞれ
今年はですね
4カ国か5カ国から来ました海外のところ
で400人から500人くらい集まって
みんなでお祝いをしたんですねそこで
でそこで神楽が
地域の130年続いている吉原神楽という神楽が
中核を祝いする舞があると
それを待ってくださる
でそれをこうやって見ている人たちが
とっても面白い
去年すごい興味深かったのは
イスラム教徒の方もいればユダヤ教徒も
キリスト教の方も仏教信徒
みんな宗派は違うけど
一つの感謝を捧げることに
みんな集中して心が一つになったね
だからなんか幸せな気持ちになった
ってみんな書いていかれました
なんかこれってやっぱ大事だな
思ったんですね
超いいですね
農林水産祭最高だな
農林水産祭やりたいもんね
みんなで集まって
それはあれですよねきっと
来られる方々も喜ばれると思うんですけど
その農家さんとか林業とか
材木を作ってる人たちも
それぞれに顔が見えるとか
感謝してもらうことで
改めて感謝できるというか
関係をもう一回見つめ直すような時間として
絶対なんか
もうちょっと来年も頑張ろう
みたいな気持ちになりそうな
時間としてすごいいいですよね
いいですね
デミスも出るんですか
無農薬で本当にこだわって作られてる
八百屋のご夫婦みたいですね
もうちゃんと野菜を出店して
みんなでここで取り合いながら買うんですけど
それが10店舗ぐらい出るんですよね
へー
でもとってもいいです
楽しそう
楽しそうだな
行ってみたいねニーナメサイ
ニーナメサイ
11月
日付固定なんですね
11月23日
分かりやすくていい
週末とかにせずに平日でもその日に
多分ニーナメサイスペース
ディスカバージャパンって入れたら
ずっと特集されて
特集は多分ウェブ上にできません
ちょっと後で
します
素晴らしいな
なんか宿も始められたっていうところも
オープンはされてるんですよね
そうです2月からですね
最近だ
製材所から始まって
ブランドフィルが始まり
竹の熊会食っていうのが始まって
その先に宿やられるっていうのは
これはどういう目論みというか
期待があって始められたんですか
一つはですね
一番最初のきっかけは
喫茶竹の熊
新卒採用で
新卒でうちに入社してくる女の子たちが
うちのホレックの会社ってですね
僕以外全員移住者
移住者
神奈川とか福岡
奈良とか大阪とか北海道とか
みんなバラバラで
製材所らしい宿の建築と次世代への展望
新卒大学まで卒業して
こんな山の中に就職したときに
親が心配してくるんですよ
一応安心して帰って行かれますけど
その時に
泊められる宿があったらいいなっていうのが
最初のきっかけだったんですね
すごいきっかけですね
近くに宿がないっていうことですか
いやいや黒川温泉あるので
いい宿がいっぱいある
宿がいっぱいあるんですけど
自分のところに
なるほど
どうせ作るなら
生財署らしいものとか
生財署の風景を切り取ったような宿にしたいなと思って
今やっぱり
3、40年の樹齢のやつの方が
劉備単価が高くて
80年、100年超えてくると
劉備単価が横ばいというか
もしくは下がってしまう
これって本当に
人間の都合だけで建築を立てていくんじゃなくて
山の都合で建築を立てていくことも
必要なんじゃないかって思い始めてたんですよね
なので今回は樹齢100年以上の丸太を使って
横ログではなくて
縦ログハウスっていうのを作ってみよう
丸太を支柱みたいな形でバーって並んでるということですね
壁構造ですね
柱は一本もないんですよ
柱ないんだ
柱ないんですよ
じゃあ大型材の丸太で
そのまま丸太が横に並んで
建物になっている
そうです
おもろそうだな
すごいな
厚みが125ミリぐらい以上あるんですよ
薄いところでもですね
そうなると構造側とも計算をしたら
この辺の断熱区分は5なんですけど
この断熱区分もちゃんとクリアできてます
っていう話ができました
断熱材なしで丸太一本だけなんですが
壁と中が繋がってるんですね
ログハウスだからですね
それでちゃんと断熱もいけるなら
それで行こうということで
むしろその工法とか縦ログ工法で
大型木をそのまま生かすようなものっていうのは
展開として考えてらっしゃるんですか今
そうなんで
モデルハウスとして同じものも建てられるんですけど
あんまりそれは願ってなくてですね
どっちかというと
大型木を一つの答えとして
この建築があると思っていて
ここの建築を見た方たちがきっかけとなって
僕だったらこうするんじゃないかっていう
波及していけばいいなって思いますね
だいぶ穴井さんがたどられてきたところっていうのが
現場からの着想で
とにかく現場のことを毎日
一生懸命やるっていうのが
最大のヒントであるっていうのを
すごい感じてるんですけど
最後にそうやって
こういうふうに使えたら面白いなみたいなことを
形にするとか実現するっていうところが
やっぱり難しさだったりすると思うんですけど
現場にいながら課題とかアイディアを思いついたときに
穴井さんが普段どういう感じに
それを形にしていかれるのかって
どれか一つ配置でもいいんですけど
何かどれかをモデルにしてでもいいんですけど
聞きたいなと思いました
どうかな
現場だったら自分でひたすら手を動かしてますね
試作みたいなことですか
試作っていうのもそうですし
アイディアによっては
この人に相談したっていう人が何人も出てきます
そういう自分が今度プロジェクトを
どっちかっていうと何を作るかよりも
なぜと後は誰と作るかっていうのが
とっても大事していて
この人に相談したら絶対面白いだろうな
っていう人はいつも探してます
出会いの中で探してるんですか
そうです 御縁の中で探しています
二舐祭もそうですし
今回のタテログハウスなんかも
ここから車で5分ぐらいに行ったところに住んでる人なんですよ
設計したのがですね
自分の庭でウコッケ買って
卵も自給自足ですし
卵産まなくなったら息子と一緒に
そのニワトリ捌きますのでウコッケを
だけど40代ですけど
もともとはインドのスタジオブンバイっていう会社
設計事務所にいた人なんですよね
だから尾道のログとかを設計された
美女医さんのところで働いてた方が
何年か前に南国に移住して
家族で住んでおられる
とっても話してたら魅力的な
この人にはこの人しかない魅力っていうか
この人が最大限に発揮するようなプロジェクトで
どんなプロジェクトだろうな
そういうことも考えてました
なるほどな
相手合わせで考えていくってすごいな
めちゃめちゃ面白いな
何者でなりじゃないですけど
例えば地域にデザイナーさん少ないとか
プロダクトの人少ないみたいに
思うんじゃなくて
地域にいる設計師さんとか料理人さんとか
いろんな人たちと本当はじっくり話すと
何か見えてくるものあるんだろうなって
改めて感じますね
そうだよね
人口は3700人ぐらいして小さな町なんで
少ない
確かに少ない
めちゃ少ない
でもその人もいますし
ここからチャリで3分のところには
会社でビルドっていう
秋吉さんがやってる会社みたいな
ショップボットもうちは持ってるんですけど
そのショップボットとビルドでもともと
働いたり設計の委託も受けてた子が
人がチャリで3分ぐらい住んでるんですよね
へー
だからそういうメンバーもいるから
その人たちと一緒に次のプロジェクトを
今どんどん回してますね
3つぐらい大きいプロジェクトがありますからね
3つも大きいプロジェクト
すごいね
とっても話題になる
すげーな
その時の資金調達みたいなのは
割と普通に銀行とかから借りてやることが多いんですか
そうですね
やっぱり日本政策金融広告が多いですね
課題解決とプロジェクト推進の姿勢
国金が多いです
あーそうなんだ
それは地銀とかよりも新しいことに対して
チャレンジしやすいって感じですか
そうですね
僕が今南横に町商工会の副会長なんですよ
全体の
なので国金に相談しやすいっていうのが
一つあります
相談しやすい大事ですもんね
相談しやすい大事ですもんね
もちろん地銀のですね
こっちで言うのは彦銀行さん
熊本銀行さん
全然お借りくださいって言いたいですね
お付き合いがありますので
出してくださいって
そっかそっかやっぱすごいな
ちゃんと思いついて
人の顔も一緒に思いつきながら
こういうことやったらいいなっていうのを考えて
そこにちゃんとお金も引っ張ってくるというか
借りるなりして
かけていくところもすごいな
やっぱそうっすね
覚悟を決めて
覚悟が
あとはなんかやっぱ補助金関係もですね
やっぱちゃんと使うときには
使わないといけないと思っていて
そういうのはめんどくさいなって前は思ったんですけど
今はちゃんと
いつも朝8時
6時に起きるところ
朝3時ぐらいに起きて
早い
3時間ぐらいはそういう神聖書を作ったり
そうですか
常人ならざる精神力でやるしかないっていうね
寝るのが早いから
何時に寝ても3時に起きれない
早すぎる
3時まで起きとくはできるんですけど
夜型ですね
でも短期集中したら
締め切り3日前だったら
ひたすらやっぱ起きます
やるしかない
すごいな
ちょっと気になってたんですけど
今最後宿の立ち上げとかまで今やられてて
多分その戻られた当初の状態とは
会社自体かなり雰囲気も含めて変わってると思うんですけど
働いている職人の方々とかの
ライフスタイルはそんな変わってないと思うんですよ
5時に帰って田んぼ見に行くとか
そういうのは変わってないと思うんですけど
価値観とか
そういうのって
穴井さんがいろいろ喋られているものを聞いて
皆さん変わっていったりしてるものなんですか
そうですね
フォレックの方は変わります
変わってます
こっちに来てから
神奈川の女の子も
こっちに来てから
こんなにお金を使わなければ落ち着かなかった
って言ってましたけど
今はそんなことがなくて
本当に今あるものだけで
満たされるってことがあるんですねとか
という話をしてくれた
20代の女の子
フィルじゃないです
そういうことなんで
あるんですけど
製材所のおじさんたちは
働き始めて40年
もう確立してるんですよ
フィロソフィーがですね
自分の中で決まった
決まったイデオロギーが多分あるんですね
イデオロギーがあるから
それはですね
それだって思いにしてます
なるほど
職人さんたちはそれで満足してるんですよね
家に帰って
いっぱいやって寝るっていう
また出勤してきて
12時に1回15分休憩して
12時に1時間
15時に15分休憩
また帰って田んぼ見て寝るっていう
しょっちゅうマンですね
これが一番いいんだって言いますよね
なるほど
それが自分の中の幸せとしてちゃんと
理解されてるんですね
日が沈んだら酒飲み場に
最高
憧れますよ
いいですね
でもそれを経営者として
それをちゃんと
それもいいよねって言いながら
そのホレックみたいな
全然別のカルチャーの会社を
両方やるのはすごい
力がすげえなって
ギャップ激しそうだもんね
ギャップ激しいですね
逆にその次の世代というか
製材所のほうの次世代の
スタッフも育ち始めてるんですか今
気になる
そうですね
製材所のほうはですね
と言っても2人かなと思います
若い人は
その子は
1人はですね
モルダーを覚えて
しっかりやってくれてます
まだ1年ぐらい
面白いのは
キッスさんもですね
1月2月は週3に出るんですよ
はい
残り週に何してるかというと
去年はカンナを
かけまくったんですよ
女の子たちが
製材所のほうの仕事を
そうそうそう
最初汚いし汚れるから
嫌だろうなと僕は思ったんですけど
なんかめっちゃ楽しいとか言って
なんでもっと声かけて
早く声かけてくれなかったんですか
というぐらい
カンナっていうのは
製品の仕上げをやってる人と
そうですよ仕上げですね
電動です
職人のライフスタイルと次世代育成
電動カンナですけど
手でこうやってやってるわけじゃないですけど
でもなんかいつもコーヒー入れて
喫茶タケノクマの空間って
やっぱりビジュアルも
多分ハイクラスだと思うんですけど
そういうカッコいい中で
コーヒー入れる子たちが
手を動かしながら
カンナくずに頭からカンナかぶりながら
やってる
この製材所が楽しいって言った時に
光を感じたんですね
素敵
こういう働き方もあるんじゃないかっていう
ずっと集合製材所じゃなくても
人は呼び込めるなって思った
なるほど
それはいい
確かに
彼らが
彼らとかカネオジョラが
重点的に思ってるのは
何をするかじゃないですね
製材所でカンナをかけたくないとか
喫茶でコーヒー入れ続けたいとか
そういう何をするかよりも
どういうありかどうありたいかっていう方を
重視してるから
何をしてでも楽しいんだろうなと
彼らは
カネオジョとか彼らもね
前向きに
そうですね
良さを
楽しめるっていう
そう
70代とか60代のおじさんたちも
いつもは言葉数少ないのに
一生懸命教えるんですね
女の子たちに
めちゃくちゃいい光景
いい話だな
おじいが
今日はボタンのスイッチの押し方を教えてくれた
そんな孫みたいな
孫の日記みたいな
そういう
そういうのはいいな
ぐるぐる回したらいいな
いやーおもろいな
なんか本当最初に
前回かもしれないですけど
おっしゃってたような
文化は積み重ねで
経済は循環
みたいなのが
良い経済の循環の中に
またその文化を積み上げていく
基礎的な力というかね
楽しむとか
その街の風景に
思い馳せる余裕がある
時間的余裕があるとかっていうのは
両方が両方なんだなみたいなのを
改めて感じますね
なんか里山っていうのは
三つに分解できると思って
一つが自然と文化と経済
自然っていうのは
生きると成長のせいで生々ですと
自然っていうのは
命を超えて
ずっと生成し続けているものが
自然だと思っている
その中から時間を蓄積しながら
文化が育まれて
それを深めれば深めるほど
経済が生きてくる
循環してくる
経済とは価値を循環させることだと思ってるから
その三つをちゃんと両立させることによって
里山っていうのが本来
価値を取り戻すことができるな
その話めっちゃしたいわと思ったんですけど
またぜひ改めてじっくり
竹の熊でお家で来たら嬉しいな
お家で行きたいな
僕も小国町行って
黒川温泉もすごい良かったんですけど
小国の竹の熊に足を伸ばしたら
稲刈りのため
臨時休業
田植えかな
稲刈りだな
稲刈りでしたね
なのでその時期以外また
ぜひお伺いできたらと思いますので
すいません本当に今日前回と
めちゃくちゃ面白い話を聞いたんで
なんかすごい勉強になったってあれですけど
身につまされましたね
でもやっぱり現場で続けないとダメだな
それだけは言える
しかもコンサルもね
ちゃんと足を使うことで
すごい価値が出せるという
コンサルの人に別に不満があるわけじゃないんですけど
一般的用語としてのコンサルが
ちょっとイメージが微妙になっちゃってるけど
本当に素晴らしいコンサルの人
僕も何にも知ってるので
対はないんですけど
足を使うっていうのは
どの業界でも一緒だなっていうのは
絶対そう
すいません改めて
あなえさん2回にわたって
お話をいただきましてありがとうございました
またぜひ熊本かどこかで
お会いできたらと思います
じゃあ今回こんなところで終わりますか
そうですね
ありがとうございました
最後までお聞きいただきありがとうございました
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