工房ベル開業7年と木工の魅力
ベルノート、この番組は、鈴木健太が日々感じたこと、考えたこと、大切にしたいことを、とつとつとおしゃべりするポッドキャストです。
2019年の4月に工房ベルを開業して、今年の4月で丸7年になるんですけど、もう7年かと思いながら、
収入としては、仕事と呼べるレベルではないんですけど、
必要としてくれる人に、少なからず自分の作ったものを届けてきたと思うんですよね。
多分これからも、工房ベル自体は活動として続けていくんだろうなと思っていて、
今日は木工の魅力というか、何かしら木工自身が木工に魅力を感じているので、続けていこうと続けているんだろうなと思うので、
そのことについてお話をしていこうかなと思います。
木工を続ける理由としては、物作りが好きというのが多分一番にあると思うんですよね。
自分で頭の中で創造したものを自分の手を使って具現化していくということが多分好きなので、
というのがあるのと、やっぱりその素材、マテリアルが木であるというのは多分僕の中で大きいのかなと思っています。
木が好きというのがあるのかなと思っていて、具体的に何が好きなのかと言われると、何となく強いんですけど、
金属とか陶器のものとかより木に惹かれるところはあって、色合いなのか、木目の感じなのか、触った感じなのか、
あまり言葉にはできないですけど、何となく木に惹かれているので木工を受けているんだろうなと思っていて、
木工の特性:削る作業とゴミの発生
木を使ってものづくりをすることは、木工って必ず完成したものが100だとして、
100のものを作るときに必ず100より大きいものから削って、10を100にする作業で作品づくりをしているんですよね。
これを思ったのが、3Dプリンターとかのものづくりが出てきたのが一般的になってきたときに、
3Dプリンターは100のものを作るのに0から積み上げて100にするというか、無駄がないというか、
という作り方をするんですよね。陶芸とか鋳造とかの作り方もこれに近いのかなと思うんですけど、
木工は逆というか、大きいものを必ず完成品よりも一回り大きく最初作って、そこから削って完成品に仕上げるみたいなところがあると思うんですよね。
なので必ずゴミになるというか、作品にならない、作品にできない部分が出てくるのが木工だとは思っていて、
なるべくそのゴミというか、作品にならない部分が出ないように考えているところもあって、
考えながら作っているところがあります。
木工の利点:修理と再利用
あと木で作る良いところというか、修理がしやすいというのもあったりするところですよね。
昔の木造建築とか、木がダメになった部分だけを変える継ぎ木の技術だったりとか、
もともと大工の技術がすごいなと思って木を好きになったというか、木を加工することをすごいなと思ったことがきっかけだと思うので、
そういう意味で修理ができるとか、
あとは別のものに作り変えられる、これは木に限ったことでもないのかもしれないですけど、
切ったり削ったりすればまた新しいものに作り変えられたり、
表面を削って削ればまた中はしっかりした新しい木が出てきてまた使えたりする。
そういうところも木という素材が好きなのかもしれないなと思っていて、
役目を終えた三味線での作品制作
一昨年か、一昨年にインスタグラムから役目を得たシャミセンを使って何か作品を作ってもらえませんかみたいなお話をいただいて、
シャミセンを使う人が減ってきて、楽器をただ燃やされるゴミとして燃やされるものが増えてきているので、
せっかくいい高級な木を使ってシャミセンで作られているんですけど、
それがただのゴミになって燃やされてしまうのはもったいないなということで、
何か作品を作ってくれませんかというお絵描きをいただいて、
僕自身楽器演奏していたりしたので、ただ燃やされてしまうのはもったいないなということで、
ぜひ作らせてくださいということで、シャミセンを使ってネクタイピンだったり、蝶ネクタイピンだったりを作らせていただいたんですね。
実際にシャミセンが送られてきたんですけど、
まずシャミセンって弦を張る竿と呼ばれる部分が分割で作られているということに驚いたんですけど、
実際送られてきたものを加工するにあたって、
表面に使われていた時の傷があったりとか、指の位置の目印が枯れていたりとか、
大切に使われてきた感がすごい伝わってきたものであって、
加工するノコギリを入れるのにいつもと違う成長感があって、
人が一度完成されて作品として仕上げたものを壊す作業になるので、
そこはいつもとは違う感じがありましたね。
やっぱり僕なんかの技術では到底作れないようなものだと感じたので、
それを壊して自分の作品として作るという責任っていうのはすごく作っていて、
作業していて感じていたと。
SDGsやアップサイクルへの考え方
捨てられるものを別の作品にっていう文脈だと、
SDGsとかアップサイクルって呼ばれるようなものになると思うんですけど、
僕自身はあまりピンときていなくて、
その言葉自体、地球環境問題のためにその話を引き受けたわけではなく、
単純に捨てられてしまうのは、
燃やされてしまうだけならもったいないかなと思ったので、
その話を聞いて思ったのであって、
本当にSDGsとかって、
僕自身普段使っている木は干ばつ材とかでもないし、
国産材だけを使っているわけでもないので、
SDGsとかって言うんであれば普段からそういう木材を選んだりしているべきだなと思っているので、
自分からSDGsとかアップサイクルっていうふくりというか、
みたいな発信はしていくつもりはないんですよね。
単純に僕自身もったいないなと思って作っただけなので。
形を変えて受け継がれる想い
でもこう作り変えられる。
今回は使っていた人の思いというか、
使った人の元に届くわけではないですけど、
形を変えて、
今回したらシャミセンに込められた思いというか、
使っていた人の思いがまた形を変えて別の人に受け継がれるみたいなものは、
木であること?木工で何かを作ることであるのかなと思っています。
今日はこんな感じで終わりたいと思います。
最後までお聞きいただきありがとうございました。