あれ、どれくらい時間かけて通われてたんでしたっけ?
片道2時間なんですけど、距離にすると110キロで。
110キロ。
毎日瀬戸大橋を渡って通ってました。
というのも、どうしても僕の考えとしては、どうしても師匠のところで技術を学びたいっていう強い意思があったのと、
ちょうど長女が生まれたタイミングで、ちょっと子育てもしないといけないっていうところで、最初は向こうにアパートとか借りて住むっていうのも考えたんですけど、
ちょっとそれだと、もうずっと行ったきりで家庭のことがうまく両立できないから、もう悩んだ末に通うという選択肢を。
大橋さん、めちゃめちゃ欲張りなんですよね。
まあ確かに、言い方は確かに合ってるっちゃってる。
奥様はどういうふうな感じで、多分背中を押してくれたからこそ、今ここに大橋さんがいると思うんですけど、
その当時、長女が生まれて、きっと子育て大変になるぞっていう時期に奥様はどういう反応されたんですか?
一番最初にはもう本当にびっくりしてました。
ただシステムエンジニアとして、今後本当にずっと続けていくかっていうところと、いや本当にこのままでいいのかっていうところで、自分の悩みがすごくあって、
で、本当将来仕事としていける職業って本当にこのままでいいのかっていうすごいモヤモヤの期間がその2年ぐらい続いていて、
それで妻にも相談をしながら、周りの家族にも相談をしながらっていうふうな感じでやって、
本当にもうタイミングで、もう多分この瞬間に決めないともう転職できないし、
35っていう年齢なので、ちょっともう本当にタイミング的にはこれがラストチャンスかなっていう。
それでもう相談して、結果的に応援してくれたっていう。
じゃあ私も頑張るからというか。
そうですね。
SEシステムエンジニア的には悶々としたものを抱えつつ、キャリアとかお給料面では別に全く問題なかったみたいな感じなんですか?
そうですね。お給料面では問題なく、ものづくりがもともとすごく好きで、そういう意味でシステムを作り上げるっていう技術者の道を選んだので、
それでずっと大学卒業してから仕事させてもらってたんですけど、
ただもっと身近な生活に寄り添えるような技術が身について、
周りのお客様の生活とかに提供できるような仕事ってないかなっていうふうに考えたときに格職人。
格職人で尊敬できる親方のもとで。
そうですね。
本当はもうちょっと修行したかったんですよね、確か。
はい。本当はもうちょっと修行したかったんですが、
自分でどれくらい距離的にも離れてて、
費用面で言うと骨費だけでも相当かかったので、
それで最初に弟子入りさせてもらうときにどれくらいまで通えるかっていうのを自分のたくわいと相談して、
で、師匠にも相談して、もうこの期間だったら通えるから、
その技術だけじゃなくて、師匠がやってる周りのビジネス、打ち合わせだったりとか納品だったりとか、
どういうふうな感じでやってるかっていうのを全部そばについて学ばせてくださいっていうふうなお願いをさせて、
それで開学いただいてっていう感じです。
じゃあ費用面から期間を逆算して、
自分でカルキュラムを組んでみたいな、ここまで覚えたいみたいな師匠の技術面とビジネスのところも盗みたいというか、
それで盗んでというか感じですかね、修行中は。
正直言うと全てはやっぱり期間が短かったので、
技術はできなかった、民術ってことはできなかったっていうふうに認識してるんですが、
それでもやっぱり最初はできることはすごく限られた範囲でやってるんですけど、
それから少しずつ広げていかせてもらって、やらせてもらう仕事とかを広くしていただいてっていう感じで、
それで本当に自分の中でやる仕事もそうですけど、隣で師匠が仕事してるので、
その仕事を隣でチラッと見て、
休憩中に師匠のデスクに行って、この加工はどうやってるのかっていうのを写真バシバシ撮って、
後で見返してとか、結局教えていただく、言葉に説明いただくのが全てじゃないと思ってて、
結局技術を盗めるところは盗みたいっていう意識もあったので、
ちょっとそういうふうなことを心がけながら修行時代をやらせてもらいました。
分かりました、それと2015年に修行開始して2018年これでいよいよ独立になるわけですね。
そうですね、独立の工場とか場所とかはお近くで探されてって感じですか、住んでる場所の。
今住んでるところから車で40分ぐらいのところなんですが、
事務所として使ってた場所をちょっと借りてまして、
そこを工房として機械入れさせてもらって、そこで今もう工房として仕事をさせてもらってるっていう感じです。
2018年から結構独立されて順風満帆で順調に来たって感じですか?
全くそんなことないです。
全くないです。
ちょっと分かってて聞いちゃったんだけど。
どんな波がありました、今まで。
そうですね、最初独立した当初は本当にありがたいことに周りの方に助けていただきながら仕事をいただいてっていうふうにさせてもらっていて、
もう本当にお話しいただいた仕事は基本断らずにさせてもらってたんですけど、
結局そこでもう営業とか全く何もせずに、新しい人との出会いとかもせずに、もう本当に来た仕事を裁くっていうふうなことをしてたんです。
それがだんだんコロナに突入して仕事が減ってきて、このままだと受注が受けられないとか仕事が案件としてはもうなくなってくるなっていうタイミングが出てきて、
激変したんですけど、ちょっとそういう波がありながら今に至るっていうふうな感じです。
メインの製作物としてはどんなものが多いんですか?
メインの製作物はテーブル、あと収納の箱とか、キャスター付きの収納の箱とか、主に企業様、店舗様向けの仕事をやらせてもらっているので、
今までさせてもらった案件としてはアパレルのショップさんとか、ホテルの客室とかレストランさんとか、面白い仕事でいうと帽子屋さんのカットをディスプレイする小さいものとか、そういうものを作らせてもらっている。
その中で個人のお客様もたまに仕事をいただいて、ご自宅に必要な椅子とかテーブルとかを作らせてもらっているっていう感じです。
じゃあ割と業態としては花太郎さんに近い感じですか?造作家具屋的な。
最近覚えたんですけどクライアントワークって言うんでしょうね。
僕がちょこちょこ言ってるからね。ようやく花太郎さんの染み付いたような。
そう言えばいいのかっていう感じで。
BtoBのクライアントワークですって言うと、たぶん通じる人には。
そんな中で個人のお客様とかやってる中で今回出展されている、3脚今回出展されているんですけど、その中で生まれてきた椅子みたいな感じですか?
そうですね。もともとまだ何も商品として売り出してない時に、お客様からダイニングチェア欲しいとか、ああいう学習椅子が欲しいとか、ツールが欲しいとかっていう話をいただいて、そのタイミングでこういうデザインですかねってご希望に沿いながら作らせてもらっていて、
それで案件納品させてもらったらそれでストップというか、それでそのままで止まってた状況だったんです。
それでさっき申し上げました通り、2023年ぐらいから仕事が激変したので、売上的にはちょっと厳しくなったんですけど、ある意味時間ができたというふうにポジティブに考えて、
だったら今まで頭の中で考えてたアイデアとかデザインを自分の形にして製品化しようというふうな動きを取って、2年ぐらいで試行錯誤繰り返しながら、試作繰り返しながら作ってきたという感じです。
じゃあ何回もブラッシュアップ繰り返して、今定番に近い形で出されているってことですか?
そうですね、今この形としてお客様に提案させてもらっているという状況です。
もともと北欧には興味があってっていうことですか?
そうですね、北欧には興味があるというか、デンマークの家具にすごく敬として尊敬していまして、もともと入り方として、デンマークの家具も本当に今もすごい好きなんですけど、そもそもまず人、デンマーク人との関わりがやっぱり大きかったなと思ってます。
というのも妻が実は留学していて、デンマークに。
1年向こうで過ごしてるんですけど、その時にホームステイしてホストファミリーとの関係性もあって、あとそれプラス友人知人との関係性もできた中で、いろいろと文化だったり、本当に過ごし方、家具も含めての話をして、そこからなんかすごくこうデザインにやっぱりこだわって、
本当にどうこう例えば冬なんかはものすごい暗いので、どうこう居心地が良く生活をしていくかっていう観点の話をした時に、すごくいいなというふうに感銘を受けて、そこからやっぱりこう本当に話を聞きながら自分の中で家具を見た時に、そういうバックグラウンド背景がありながら家具をやっぱりデマ家具としてデザインして作られてるっていうのは素晴らしいなと思って。
そんな思いを抱えながら2024年にカペラゴーデン、スウェーデンでしたっけ?スウェーデンのカペラゴーデンに。僕もちょっといつか行ってみたいなと思ってるんですけども。
結構僕がバイトで入った時初期の頃からそんな話を言ってましたよね。
なんかサマースクールにいつか行ってみたい。でも気になるのはその間の家族とかお金のこととか。考えるとちょっと荷の足は踏んじゃうんですけども。
ダイオさん行かれたんですよね。
昨日もその話をすごく花太郎さんすごく熱意であって食いついて話されてたんですけど。
ご家族その間どうされたんですか?
その間は別れました。もともと渡航したのは家族全員で渡航しておりまして
一緒に行ってるんですよね。
一緒に行ってます。
それがすごいですよね。
それで私の方も1ヶ月デンマークの加工部にインターンするっていう仕事を見つけて。
妻の方も妻の方でインテリアメーカー勤務してるので向こうのアーティストさんだったりアンティック絵画さんっていうのを見つけて仕事を半分ワーク半分バッケーションみたいな感じでやっていて。
カペラゴーデンに話を戻しますともともと画職人を目指した影響というかきっかけになった方がカペラゴーデンの卒業生の方で本を出している方なんですけど
それを読んでいつかはサマースクールっていうのがあるから行ってみたいっていう風に決意をしてて
このタイミングで申し込んでサマースクールに参加させていただいたっていう経緯ですね。
サマースクール自体の期間はどれぐらいあるんですか?
約13日間でオリエンテーションとかエキシビジョンとかも含むんですけど
その中で制作ができる期間がもっと短いんですが
そういったカリクラムが組まれています。
いくつかコースがあったりします?サマースクールには
毎年コースが少しずつ変わってるんですけど
私が参加させてもらったスツールワークショップのほかに
同じタイミングであれば陶芸のコース、あとは染色のコース
あとはですね椅子の特にソファーの生地貼りのリペアのコース
っていうのが同時タイミングであって
それぞれ会場が分かれていて
あともう一つ編み物というかスウェーデンの伝統的な編み方のコースがあって
そのコースもあったんですけど大体5つですね
そのコースにそれぞれに分かれてカリクラムに沿って
というよりも本当にほぼ自分がやりたいことを
そのコースでやるっていう感じなんです
最終的に最後みんなで成果物をエキシビオンという形で
各会場回ってそれでそれぞれどんなものを作っていたか
っていうのを話しながらやるっていう日が一日ありました
もちろんヨーロッパからも来るし
それ以外の国の方々もサマースクールには結構来るって感じですか
そうですねスウェーデンの方が大半多分8割9割だと思うんですけど
ただ年にもよるかもしれないんですけど
日本人の方は私含めて3人いらっしゃいました
陶芸とあとその織物のコースでそれ1名ずつ
なんかそういう感じでしたね
なんかダイオさんとしてはそのサマースクールで得た学びというか