アップビートの誤解
ありがとうございます。リズムの練習をしていきます。
ちょっと怪しいけど、続いて本を読んでいきます。
アップビートの大いなる誤解。
ここでは、第一章の1、2にちょっとだけ登場したアップビートについて考えていこうと思います。
さて、アップビートとは何かと、皆さんに改めて問うほど愚かなことはないでしょう。
なぜなら、恐らく圧倒的多数の皆さんは、もはやその存在を知り、普段演奏しているからです。
アウフタクトという言葉を聞いたことはありませんか?
そうです。曲の冒頭で、例のはみ出し的なスタートを切る、ジャッキなどと言われる曲形態を指す用語。
もう洋楽不安の皆さんなら、絶えずいろんな曲でこれに接しているでしょう。
例えば、古典的なヒット曲の1つ、カーテンターズのイエスター・デヴァンスモンは、こんなリズムでスタートとしている。
タタタタタタタタタタタタン。
思い出されますか?
そうそう、あの頃僕はまだ学生で。彼女は確か、なんてことじゃありません。曲です曲。
ここで注目してもらいたいのが冒頭の3つの8分音符です。
このはみ出し的リズムがいわゆる導入部分となって、次々とリズム・メロディーが流れていきます。
曲の拍子といえばもちろん4分の4拍子ですから、この8分音符3つ分のところはトータルしても1拍半しかありません。
こういうスタートを切る曲をアウフタクトと呼ぶのだと、中学・高校の音楽の授業で習いテスト時も出版されて、僕らはその名前と意味を頭に焼き付けてきたのでした。
これは日本ポピュラー音楽の世界でもまったく同じです。
こういうスタートを切る曲はアウフタクト、ジャッキと同じように呼ばれてきました。
日本のドラマはアップビートという言葉を普段よく使っているのですが、どうしてそこだけドイツ語のアウフタクトと使うのか。
話をするうちに、ドイツ語のアウフタクトは英語のアップとビートに相当する意味の言葉だということを聞かされ、唖然としました。
アウフタクトは何を書くとアウアップビートだったのですが、そんなことは通知だぞ。
学校教育に責任転換するつもりはありません。
全て自分の不特とするところなんですが、僕はそれを別々のものだと思っていました。
まさにアップビートの本当の意味すら知らずにこれまで演奏してきたんだという発見でした。
しかし、これは僕だけ個人的体験に留まるところなのでしょうか。
この話をすると、僕の周囲は皆口を揃えて、そういうことだったのか一応に驚きを示します。
どうも知らなかったのは僕一人でなかったようです。