思考停止のメカニズム
なぜ、優秀な学生であっても3年働くとダメになるのか。10で振動、15で歳死、20歳を過ぎ切ればただの人、という句があります。
私がいつも言っている、入社して3年経てばただの人と基本的に同じです。
学生の頃など、秀才とか天才とか言われ、いい大学に入った人も、大企業に入って3年も経つと普通の人になっていきます。
なぜかと言えば、サラリーマンになるほど、ほとんど自分の頭で考えることができなくなるからです。
そもそもビジネスにおいて、クリエイティブな思考は基本的に求められていません。
特に入社1年目は、会社の先輩の言うことをひたすら聞くことが求められます。
先輩や上司は自分の頭で考えると言葉では言いますが、勝手にやるとバカ野郎となります。
高齢層をしなくても怒られる。当然重要な仕事をほとんど回ってこない。
基本的にサポートをしながら会社のやり方を覚えさせられる。
上司や先輩に聞かれると仕事が難しくなるので、飲み会に参加して打ち起こされつまらない人生を教えてもらいます。
この約3年間で洗脳完了です。
これを洗脳というか教育というかは微妙なところですが、その会社や業界の理論と監修に染められてしまいます。
何でもいいから新しいことをしようと思っていた人、業界を変えようと思っていた人も気が付けば、
言われたことしかやらない、与えられた仕事に対して工夫しない、手間で面倒なことを避ける、ただの凡人な人になっていきます。
残念な間に何があったかというと、自分で考える訓練をほとんどしなくなったのです。
指示を撒きつつ失敗してはいけない、社会人としてのマナーを守らなければいけない、
上司先輩との飲みに付き合わなければならない、などの無言のHow toによって、
自ら工夫や提案をして会社や業界を変えようなんて一切考えなくなります。
これが日本的な組織論として成立していたのは昔の話です。
ダメな職場、生産性のない状態でも、景気全体が良かったので働けば給料も上がり出世できました。
クリエイティブな思考の重要性
しかし今はそんな状況ではありません。
シャープや投資場を見てわかる通り、大きい会社でも作れたり、部署がなくなったり、経営危機に陥る可能性があります。
当然ですがそれが普通です。
高度経済成長時代のバブルの時代が異常だったのです。
もしも会社でうまくいかなかったとしてクリエイティブに考える能力がなければ、会社や業界が変わった場合きっとうまくいかないでしょう。
仕事で成果を出すという意味でも、自分の人生を豊かにする意味でも、自分の頭で考える訓練に必要になっているのです。
自分の頭で考える力が身につくと何が得られるか。
思考停止には社会的思考停止と能機能的思考停止があると言いました。
電子は日本の文化的社会的な背景や慣習によって起こっている思考停止。
後者は他の機能の思考停止として思考停止を見ていこうと思います。
この2つが分かればすぐに思考を動かす術が分かります。
自分の頭で考えることができるようになると一気にIQが高まります。
仕事で言えば生産性がどんどん高まる。
意思決定のスピードが速くなる。
論理的な分析が速く、正確になる。
最善の問題解決が見えてくる。
自分の頭で答えを見つけるようになる。
他人の意見に左右されなくなる。
知識量が増える。
見えなかった問題が見えるようになる。
など多くのメリットがあります。
もちろん仕事以外でも自分の頭で考える力は役に立ちます。
仕事は必ずしもクリエイティブなものではありません。
当たり前のようにクリエイティブやイノベーションという言葉が使われるようになりましたが、
ほとんどは本人がそう思っているだけ。
本質的にはそれはクリエイティブでもイノベーションでもありません。
ほとんどの仕事は現状の最適化だけで成り立っています。
詳しくは補助しますが、
新しいものを生み出す力よりも現状での最適化を選択することしか求められていないのです。
話を元に戻すと、自分で考えることは次のようなメリットがあります。
奴隷の人生から本当にやりたい人生に進むことができる。
自分の考えが正しいか間違っているかを正しくチェックする。
メディアや権力者から騙されなくなる。
世の中を見る時の深みが変わるなど様々あるでしょう。
最も重要なのは自分で人生を切り拓く力がつくことです。
思考能力が高まれば、どんな仕事も生き方も稼ぎ方も見つかります。
思考停止から抜け出し、自分の頭で考えることを目指していきましょう。
それでは次に、そもそも思考とは何かをもう少し詳しく見ていくことにしましょう。