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はい、シェアする落語のシケです。 6月12日金曜日、渋谷ユーロライブにおきまして、渋谷らくご6月『しゃべっちゃいなよ』、行ってまいりました。
いつもの新作落語全員ネタ下ろしの会ということなんですが、いつも通りですね、キュレーターのサンキュータツオ先生とプロデューサーの林家彦いち師匠が出てきてお二人のトークから始まります。
いろんなですね、面白い話があったんですけど、タツオ先生が彦いち師匠の、彦いち噺だけをやる上野鈴本演芸場の芝居に顔つけされてたのに、それを忘れてて抜いちゃったという話。
たぶんあれ、赤坂タイムスの時かな、プチ鹿島先生のラジオの時ちょっとね、ちらっと言ってたんで、そうか彦いち噺の時だったんだ、みたいなですね。
なんか日によっては仲入り後、もうみんなで彦いち話やるみたいな、すごいことになってたみたいですね。その鈴本の会長と白鳥師匠と彦いち師匠の30年を経て記念写真を撮りましたみたいな話も面白かったです。
で、トップバッターが立川談洲さん。お久しぶりなんですけども、いやーね、俺はこういう談洲さんが見たかったんだなっていう高座でしたね。
『溜息』という演目でしたけども、なんというかね、まずね、まずもうまくらからキレッキレ。今もうこのキレの凄さでは談洲さんナンバーワンなんじゃないですかね。もうそれぐらいもうキレッキレです。もう続けざま続けざま続けざまにもう笑わせていく。かっこいいっすね。足の半月板を悪くされて入院されていた時の話なんですけども、とてもその入院してた時のエピソードを語るとは思えないキレッキレで。
そうそう、高座にね、松葉杖で出てきましたよ。大変そうでした。で、吉笑師匠も今ね、立川吉笑師匠も松葉杖ついてるので、今度の立川談笑一門会は松葉杖が2人出るそうです。これは面白いですね。ぜひ行きたい。で、まあまあそんなまくらからですね、この『溜息』という話なんですが、バーというかクラブというかなんだろうな、スナックかなのシーンから始まるんですけどね。
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あのーなんだろうな、このなんか微妙にやさぐれた雰囲気みたいなものにすごい談洲さん上手いんですよね。他にもそういう噺があるんですけど、それよりもね、何よりもこの噺が何がすごいって、今の会話と過去のその回想シーンみたいなものが、全くなんのその、なんでしょうね、切れ目もなくスポーンとシームレスに繋がるんですよね。だから一瞬何が起こったのかなと思ったんですけど、もうすぐ引き込まれていくんですよ。
これはね、ちょっとすごいなと思いましたね。で、そのシーンはもう本当にあのなんというか、えっと、過去のその回想が非常にシリアスな戦後間もなくなんすかね、若い男女のその切ない出会いと別れみたいな、よくできたメロドラマみたいな感じなんですけど、そっから笑いに持っていくっていうですね。非常に完成度の高いのと、これはちょっと他の人にやれって言ってもできないんじゃないかなっていう、その談洲さんのそのキレキレな感じが、楽しめました。続いてお二人目が柳家花いち師匠ですね。これもね、お久しぶり。僕好きなんですけど、なかなかその機会がなくてですね、聴けてなかったんですけども、
この『あかね噺』のあかねちゃんの初高座の話ですね。面白かったですね、まくらが。そっから入ったですね、この『運取り』というですね、話なんですけど、その運が逃げていくっていう「運」がキャラクター化されていて、その逃げていく運を捕まえる男の話です。
いやー、これもね、ファンタジックですけど、もうずっと笑ってられるというですね、次から次へと笑ってられるっていうところで、一番おかしかったのはやっぱりIKKOさんですね。IKKOさんを一つの幸運の例と言いますか、運が良かったこととしてIKKOさんが出てくるんですけど、思い出しても笑えますね。
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もうね、前半のその幸運を買って飲み込んで幸運になるっていうその流れのその畳み掛けのところから香盤のね、バタバタバタっとしたスラップスティックな展開に至るまでがですね、非常にこのスムースで。連続して笑ってられるっていうのは非常に気持ち良かったですね。
続いてこちらも久しぶりですね。柳家風柳師匠。
彦いち師匠はつい最近になって新作を始めたみたいなことをおっしゃってましたけど、新作やってましたよ。鈴々舎八ゑ馬あの八重場時代に、そんなにいっぱいやってたわけじゃないけど、面白い新作やってました。まあずいぶん前の話ですけどもね。この方はもともと割と2枚目路線だったんですよ。で、だんだんちょっとこう、キャラクターをどっちに持っていくのかみたいなところが定まらなかった時期もあったような気がするんですけど、あの大阪から来られてね。大阪っていうか上方から来られて、上方と江戸の二刀流みたいな感じでしたけども。
いい感じにね。あのちょっとこう年を重ねて、なんかすごいいい雰囲気になりましたね。あの大人というかね。いい感じのおじさんです。そういうその雰囲気にふさわしい『棒振り』という新作。
定年退職をされたぐらいの 方のラブストーリーというところで。かつて野球部員だった時にマネージャーと恋に落ちなかった、そしたら再会するみたいな。シチュエーション自体はまあ そんなに珍しいものではないんですけどそこに「棒を振る」というですね ギミックを入れて構成された、どっちかと言えば人情噺かな、 非常にそのご本人の今のこうちょっと枯れてきた雰囲気にあっていて 非常に良かったです。で、やっぱり新作落語ってこう、もう暴力的に笑わせる話が割と多い。そればっかりじゃないですけどもあのちょっとこう人情味が入ってくる噺、緩いね雰囲気の噺っていうのも新作だけの会だと、特に貴重ですよね。また普通に寄席で掛けても古典落語の持っている緩い雰囲気との親和性もあるんでいいんじゃないかなーって。もうちょっと縮められるかなっていう気はしましたけども非常に良かったです。
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で『しゃべっちゃいなよ』4人目、我らが柳亭信楽さんです。これがねーはっきり言いましょうか むっちゃくちゃ面白かったです。
まくらはですね『あかね噺』に出てくる審査に対する苦言というですね。新作落語家としての怒りでしたね。あ多分あれは『あかね噺』に対して怒ってるんじゃないよな。それはともかくとして、こういうその設定がぶっ飛んだ話のぶっ飛んだ部分をまずバーンと開示した後に、それをグーッと引っ張っていくのが本当にうまいですね、この人は。で、ちゃんとサゲまで持っているんですよね。サゲまでずっと笑ってましたからね。ただ、あの多くの優れた爆笑新作と同じ問題がありまして、こういうところで僕はネタを割りたくないという。
絶対2度3度4度聴いても面白い噺なんですけど、あの初めて聴いた時の衝撃を、皆さんから奪いたくないというところがあって、まああえて今言える範囲で言うと、基本『ベスト・キッド』ですね。KARATE KID
ノリユキ・パット・モリタでしたっけ、でも全然ベストキッド的なものがないって、タツオ先生もおっしゃってましたけどね。
あの 空手でいじめられているあれは中学生高校生かなうんが別の空手道場で修行をして最後対決するっていう話なんですけど その空手道場が……なんですね。ちょっとここまでだな言えるのは。やっぱ「た」「け」「だ」のあとの「て」「つ」「や」はもう最高におかしかったですね。素晴らしいと思いました。いやー ねこういうの作れちゃうんですね。信楽さんは割とご自身にネガティブで、謙遜気味の言動が多い、特にツイッターとかね。ありましたけどいやもうねー 面白いよほんとに面白かった。いや今回4人とも良かったですけど、信楽さんすげーなーっていう感じですね。
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で最後にですね 新作落語のベテランまでいきませんけども、師匠がですね まあ寄席でかけているようなやつをやってくださいということでゲスト出演されるということで、今回は三遊亭天どん師匠 なんとシブラク初登場だそうですねえっと思いますよね。なんかもう10回ぐらい出てもおかしくないのに。なんで出なかったのかってゴニョゴニョ言ってましたけど。まあその辺の事情は素人は触んないでおいて もう相変わらず「ミスター平常運転」
あの自虐トークがね相変わらずでしたけど、なんかお客さんに「挙手アンケート」を取り始めるんですよ。あれと思ったんですけどやっぱりそれが仕込みで 話の中でもですねあの挙手アンケートじゃないけどあのなんとこたな方手挙げてくださいっていうのが連発される『探してます』という噺で。なんか前に作られた噺らしいですけど、僕は初めて聴きました。面白いですね。でもなんだろうなぁ 天どん師匠がやるから面白いかな。これは本当にね出てくる人がすっとぼけてる。一定以上のテンションにはならないんですけど、その間の会話のやりとりがめちゃめちゃ面白いですね。
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でまたね噺の中に、天どん師匠ご自身が出てくるんですよ。三遊亭天どんという噺家が話題の中に出てくるんですよね。その使い方もうまい。素晴らしかったですね。
でここまででもう10時ですよで 電車がある方はと言ってまたタツオ先生と彦いち師匠によるアフタートークでこの5つの落語を 感想を語り合うという。
あ、すいません天どん師匠ねもう1個 あの出てくる時に松葉杖ついてました。そこまでして笑いとりたいかっていう自虐をしてましたね。まあまあそんな感じですね。最後はタツオ先生と彦いち師匠のトークで全体を振り返るという形でした。もう客席もみんなも爆笑に爆笑で感激してますし、それと同じ気持ちで出てくる2人と「いやー今日面白かったね」っていう雰囲気を共有できるだけでですね、このアフタートークは非常に気持ちよかったですね やっぱりねうん『しゃべっちゃいなよ』は楽しいね。とっても楽しいです。
仕事終わりでも来れる、平日8時からの渋谷らくご、アフタートークまで入れると、10時20分ぐらいまでかかってどこにも寄らずにスッと帰るというね感じで、楽しかったです。みんな良かった!ということでシェアする落語の四家でした。ではまた。