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2024-08-17 07:10

【#192】神田連雀亭ワンコイン24/8/17 ふう丈 談洲 きよ彦

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#立川談洲 #三遊亭ふう丈 #林家きよ彦
これで500円は価格破壊。楽しいったらありゃしない。
#落語
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シェアする落語の四家です。
8月17日土曜日、11時半からの神田連雀亭ワンコイン寄席、行って参りました。
冒頭ご挨拶は三遊亭ふう丈さん。
連雀亭のですね、オープンの時から連雀亭でご活躍されていると。
後でまくらで言ってましたけども、昔はですね、お客さん一人の時もよくあったみたいな感じで。
以前よりお客さんがいっぱい入るようになってきたということなんじゃないかなと思いますが、会が始まるに先立ってのご挨拶をご注意ですね。
さらっとされた後に出囃子とともにトップバッターがなんと神田連雀亭初登場だそうです。
林家きよ彦さん。もうねきよ彦さんは本当に安定してますよね。
まくらで二つ振った話もですね、正直何度か聞いてるんですけど完成度が高いんで、まくらというより一つの短い
何て言うんでしょうね。
漫談ですね。漫談、一つの話としてもう完成できているので、また笑っちゃうんですよね。何度目かって感じなんですけども。
で、それをですね、季節に合わせて怖い話として前に出す。この辺りがすごい上手いんですよね。
そこからさらに綺麗に繋げてですね『令和が島にやってきた』
これ僕、確かネタおろしても聴いてるんじゃないかな。
いや何度聴いても面白いですよね。
きよ彦さんらしいのは途中でこう決めポーズ。この時のギャルの決めポーズですけども。
そして固有名詞の使い方。やっぱりその令和から平成を見るということの面白さ。
子供が社長ではなくて「はじめしゃちょー」を目指すというあたり面白さが非常にもう際立っている一つの傑作だと思います。
またこれもね、今が旬で何年か経つとまた内容を変えていかなきゃいけないのかもしれませんけど、まあ非常によくできた話で
お客さんもですね、多分初めてさお客さんもたまんないでしょう。だって僕何度目か分かんないけどもう爆笑でしたもん。
というような感じでした。
で、続いて三遊亭ふう丈さん。ネタはこちらも自作の『おすそわけ』。
いやーこれもね、途中まで「ちょっとその感覚は昭和じゃない?」っていう部分を残しつつ話が進むんですよ。
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それを一瞬のどん天返しで全部ひっくり返していくと。つまり昭和の感覚を持っていたのはこっち(四家)だったんだということに気が付くんですね。見事だと思います。
このやり方はね、ちょっと短時間では説明しにくいんですけど、先ほどご出演された林家きよ彦さんの
『釣女その後』という、狂言とか歌舞伎とかで有名な『釣女』という演目の後にくっつける形の新作ですね。
これはね、泣いちゃうんです聴くと。
この噺にちょっと近いものがあって、悪者を作って悪者を批判することによって「こいつは悪いよね」っていう共感を得るというのが、かつての大衆の娯楽だったと思うんですよ。
それに対して、ふう丈さんの『おすそわけ』っていうのは、ひっくり返される。自分の感覚がひっくり返されることによってあっと気が付くんですね。非常に見事だと思います。
で、3人目がトリなんですけど、立川談洲さん。お久しぶりです。談洲さんはですね、新作も面白いですけど、やっぱり立川談笑師匠のお弟子さんですので、談洲さんはやっぱり改作がすごい。
談洲さんはやっぱりちょっとクールな感じの、ちょっとスリリングな感じの改作がすごいなって思ってたんですけど、今回もスリリングでしたね。
途中まではなんかもう全編が『大工調べ』の言い立てみたいな、高速の喋りで持っていく感じで、技を見せつけてる感じで、あれ、このまま行くのかなと思ったら、やっぱりドカンとひっくり返ったのが、この『三方一両損最』初の見せ場といいますか、長屋の中での喧嘩のシーンですね。
この長屋の中での喧嘩のシーンの改作がまあ見事な感じ。言いません、ネタは割りません。けれども、そう来たか!というですね。ヒント、一回喧嘩が止まります。そこがすごいなと思いました。
で、やっぱりお白州には行くんですね。で、お白州に行ってからもう一回ひっくり返しにかかるんですが、ここはね、立川寸志さんが一つ工夫を入れているところで、寸志さんとは違う角度なんですが、大岡越前守がひどい目に遭うという意味では同じですね。
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ただ、この二人のこの三方一両損ですね、是非両方聴く機会があると面白いかと。なるほど、噺っていうのはこっちにも持っていける、あっちにも持っていけるんだなというところで。
もう終始ですね、談洲さんらしいクールでかっこいいスリリングな改作を聞かせていただきました。
それにしてもこの三人で大満足して500円って安すぎませんか。いやーちょっとね、ご祝儀でも置いてこようかと思いましたけれども、置いてこないのが私でございます。その程度。
なんですけどもね、ぜひね、神田連雀亭、皆さん行ってみていただきたい。メンバーはちゃんとウェブサイトの方に出てますので、そちらを確認して、一人でもお気に入りの方がいらっしゃったらですね、足をお運びいただくといいんじゃないかなと思います。
シェアする落語の四家でした。ではまた。
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