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2023-11-05 14:05

【#119】つばなれ特選会 田辺一記 23/11/4

#講談 #落語 #田辺一記 #三遊亭兼太郎

淡々と味のある語りの一記さん。いい感じです。また聴きたい。


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サマリー

練習会の場には田辺一記さん、田辺一角さん、本田正信さん、ケンタロウさん、田辺和樹さんが登場しています。

田辺一記と田辺一角先生の登場
はい、シェアする落語のshikeです。昨日11月4日、四ツ谷新木町、四ツ谷三丁目に近い方ですね、のミフネというお店でですね、開かれております。
【つばなれ特選会】第188回だそうですが、田辺一記さん、2つ目昇進お祝いの回でゲスト、三友廷健太郎さん、一転参りました。
田辺一記さんはですね、田辺一雄先生のお弟子さんで、ですから、大師匠が田辺一角先生になるのかな、懐かしいですよね、おひげの一角先生でございまして、10月に2つ目に昇進されたということなんですね。
ということで、その一石目がですね、臆病八郎という、これは徳川家康の家臣であった本田正信の話で、かなり滑稽味が強い話ですね。荒れ顔の合戦なのかな、要は戦場でビビって戦いに行けなかったっていう話なんですけど、
それも偶然、手柄を立てちゃったっていう、そういう話なんですけど、講談のですね、ちょっと一派論になっちゃいますけど、講談のこの楽しみの一つっていうのが、講談を聞いた後にググるっていうのがございまして、
ほとんどの講談が、いわゆる史実とは違うわけですよ。ここで本田正信が描かれているわけなんですけども、多分ほぼ全部嘘ですね。
それが、ウィキペディアレベルでもいいからちょっと確認をしてみると、要はその事実、実在の人物をどう膨らまして面白くしようとしているのかっていうことがわかる。それが楽しいですよね。講談ってなんかそういうものだなっていうふうに思うんですけど。
かづきさんは初めて聞かせていただきましたが、10月に昇進したばっかりですからまだまだ不慣れですよね。特に枕が不慣れ。たどたどしく、終わるでもない、何でもない、たわいもない、ふわっとしたですね。
どこで終わるのかな、この話みたいな感じの枕を振られるんですけども、なんかでもそこにね、味わいがあって、ずっと付き合って聞いてると結構相当面白いこと言ってるっていう、そういう不思議な感じがありますね。
またその講談に入るとやっぱりピシッとするんですよ。さすが講談師っていう感じのね、ピシッとした語りに入っていくんですが、非常にスタンダードな軍旗ものの講談でありながら、やっぱり本人が強くその滑稽味を打ち出さなくてもじわっと面白いんですね。
なんかそこらへんが、素材の良さをしっかり出している、たぶんその我が我がっていう感じの性格の方ではない、どちらかと言えばなんか控えめな感じの方と思い受けしたんですが、
それがまたこの講談の持っている面白さ、おかしみみたいなものを醸し出している感じがして、僕はすごく好感が持てました。この話自体がめちゃくちゃ面白いんでね。もう本当にこんな面白いわけないだろうって調べてみたら、やっぱり全然歴史の事実とは違うらしいんですけども、楽しい歴史の講談に、講談らしい講談が聞けたなという感じがいたしました。
ケンタロウさんと田辺和樹さんの講談
2席目でケンタロウさんが上がってきて、ケンタロウさんが非夏場だったんですが、たぶん結構な持ち時間があったのと、2席あるかなと思ったんですけど1席だったということもあって、非夏場を聞かせていただきましたが、
やっぱりケンタロウさんの持ち味は、安定した軸がぶれない感じの講座の姿勢というか、講座ぶりと、あとはツッコミに味があるっていう、呆れたようにツッコむんですね。
なんか誰かがボケて呆れたようにツッコむ。この非夏場の中では、子供は元気にワーワー騒ぐ感じなわけですけども、僕は好きなのは、おかみさんにツッコむシーンね。
洋館の切り方とかね、やるあたりっていうのが、一番ケンタロウさんの味が出ている。またそういう職人、植木屋さんかな、クライアントである坂東さんだっけな、目の上の人と話をするシーンっていうのがね。
職人が一生懸命丁寧な言葉を使っているというシーンに、すごく味があるんですよね。
というわけで、特段不満のある講座ではもちろんないんですけど、あえて言うと講談席の間に挟まってやるってことを考えると、もう少し笑いの多い話でも良かったかもしれない。
この辺はね、そういう機会もね、後輩の講談師に呼ばれてゲストで喋るなんて機会もそんなには多分ないと思うんで、これからキャリアを積み重ねていくと、この辺り変わってくるのかなっていう気もいたしました。
で、中入りを挟んで取りネタ、田辺和樹さんの、「奪捨て正宗、本編み講閲」ですね。
本編み講閲というのは、多分日本史の教科書にも出てきますね。本編みっていうのが元々、刀の鑑定をやる、鑑定と磨くの、刀に関しては3つあるんですけど、仕事が。
こういう家柄なんですけど、講閲はそれを本職としながら陶芸であったり、書であったり、漆であるとか、いろんなことをやった人で、後世の日本文化にすごい影響を与えた人らしいんですが、この話の中で出てくるのは、一つは刀でもう一つは書なんですね。
これも初めて聞いた話なんですけども、面白く聞いちゃうんですけど、やっぱり余計を聞いてみるとそんなわけないだろうっていうバカバカしさがあって。
なんかやっぱり講談って、ダンディズムで聞かせるとか、あと人間の、実際に生きた人間のドラマを聞かせるとかっていうものだとは思うんですが、こういうドラマの中でも結構コメディタッチのドラマっていうのがなかなか楽しくて、
なんか講談でしか出せない、実在の人物を使ったコメディみたいなところが、さっきの話とネタと一緒だったと思うんですけど、本当はその分の話と一緒だと思うんですが、
それが、和木さんが淡々とこう、面白いでしょって感じではなく、迫力を聞かせるっていう感じでもなく、淡々とこう誠実に語っていくところで、この辺の滑稽味がふわーっと浮かび上がってくる楽しさっていうのは、なかなかに結構なものだなというふうに思いましたね。
強く個性を打ち出すタイプではないんですけど、味わいがいい感じの味わいだなと思いますね、和木さん。いろんな話をね、まだまだネタ少ないと思うんですが、聞いてみたいなというふうに思います。
先輩にはね、田辺一華さんが今大活躍をしているので、同じ田辺の女性講談師としての今後の活躍にはちょっと期待したいなというふうに思います。
あとやっぱり、誰に言っていいんだかわかんないんですけど、なんで女性の講談師はこんなに頑張っているのに女性の客が少ないんだという、少ないっていうかね、ほぼいないに近いです。
こんな面白いもの、そして女性が頑張っているジャンルで、なんで女性の客が少ないんだというのは、本当に僕は謎で、多分単に全く知らないだけだと思うんで、
同じことを何度も言っているようですけど、歴史好きの女性に、講談に触れる機会を作ってほしいな、誰かそういうプロデューサーいないのかなというふうに思いますね。
かずきさんもいいですし、先ほどお名前で言ったいちかさんもいいですし、その上にはね、今回新討ち昇進された一流才提供先生とか、一流才提授先生とか、さらにもうベテランにはいっぱいいろんな女性講談師がいて、それぞれに面白いわけですよ。
お客さんが少ない、女性のお客さんが少ないってのは本当に残念だなという気がいたします。
またもう一つ、このミフネで行われています、つばなれ特選会。ものすごい伝統のある会になってますよね。
毎月かな、毎月の土曜日なのかな、最初の土曜日なのかな、ちょっとすみません不正確ですけども、非常に小さなお店でやっていますので臨場感がありますし、
2つ目が2人聞けるというのもなかなかいいですし、3000円プラス、いろいろ飲んじゃうと飲み物代がかかるのかな、ちょっとその価格もよくわからない、僕3500円払いましたけど、打ち上げをやるっていうのもなかなか面白いなというふうに思いまして、
新宿の道楽亭と似たような感じですね、キッチンが横にあって、講談を聞きながら、ひそかに包丁のトントンって音が聞けたりなんかしたりしてね、それもまた一つの不正。こういうところに行くとなかなか楽しかったりします。
かづきさんは予定3丁目のお店で、飲食店かな、で働いていて、それが縁で日本酒の話になって、さっきのウバステマサムネっていうのは日本酒の話でもあるんですよね。
そういうところをしっかりつなげていく感じになっているのがまた楽しかったりしますね。そのほうでウバステマサムネが飲めたら本当はよかったんですけど、ハートランドを飲んでました。
ということで、かづきさん、けんたろうさん、つばなる特選会、よろしければまたぜひ探して行ってみる、足を運びいただくというのはいいんじゃないでしょうかということで、シェアする落語の試験でした。ではまた。
14:05

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