ギャラリーNでの水彩画展
はい、シェアする落語のshikeです。6年目の文後、お腹の減少で効いた後、2月12日ですね。建国記念の日。
ちょっと時間が空くので、そこから徒歩十数分のところにあるギャラリーNというところで、古今亭信号水彩画展に行ってまいりました。
なんとですね、信号が白、五材楼でございまして、ちょっとご挨拶などもさせていただき、ちゃんとご挨拶できたのは初めてだと思いますけど、素晴らしい水彩画を拝見してまいりました。
絵画というアートを語れるほど、僕は器用ではないので、皆さんにぜひ行ってくださいとしか言えませんけど、ギャラリーカフェなので、コーヒーをいただいていると、なんと柳谷湖泉市長がいらっしゃってですね。
湖泉市長ともちょっとお話を色々させていただいたりしたんですけど、湖泉市長と信号市長がおしゃべりをしているのをすぐ隣で聞いてたんですけど、気持ちいいわ。
声とか穏やかなしゃべり方とかね、ずっと聞いていたかったですね。ただずっと聞いていたかったんですが、ずっと聞いているわけにもいかなかったというのは、夜の中野芸能小劇場、三遊亭青森さんの独演会に行ってまいりました。
青森さんね、僕前座の頃1回、2回くらい聞いたかな。なんか良さげだなって思ったんですが、その後続々といい感じでですね、ラジオで聞いたりするとまた良かったりするんですよね。
しぶらくでも賞を取っていらっしゃいましたよね。いい感じの賞だなと思ったんだね。新作は前座の時にすごいいい新作を1個聞かせてもらい、後古典だったんですよね。古典もものすごいひねった感じでまとめた大工調べと、
あとものすごい端正な、何だっけな、五人回しかな。五人回しですね。NHKのラジオ深夜便で聞かせていただいた五人回しがあって、なんかすごいなと思ってですね、ちょっとこれは聞いてみたいと思って行ってまいりました。
なんか前座さんに誰を声かけていいかわからなくて、旧ツイッターで募集したところ、梨の粒手だったということで、1席目軽い感じのお話ということで、軽い感じのお話と言いつつですね、ネタは手紙無質USAでした。
これね、参入亭援助賞の作品で、援助賞で聞いたことはないんですけど、青森さんは見事なまでに自分のものにしてるなっていう感じがですね。
変な心配ですけど、すごい覚えづらいんじゃねえかな、この話っていうふうに思ってですね。なんかでも自由自在な感じなんですよね。見事なもんだなっていうふうに思っちゃいました。
要は英語で来たメールを兄に読んでもらうっていう話なんですけど、その兄のこのいい加減な英語のフレーズがね、多分青森さんが自分で考えたやつがボンボン入ってて、楽しい1席でしたね。
で、2席目がですね、旧ツイッターXでもネタ出しされていましたが、こちらもですね、ネタ出しされてましたけど、悲しみは下北に向けてというお話ですね。
これは炎上志将の悲しみは埼玉に向けてという作品があり、この悲しみは埼玉に向けては今、後援志将が手掛けられてますね。
で、僕は聞いたことないんですが、青森さんの志将である白鳥志将が、悲しみは日本海に向けてという話を作られていると。
で、この悲しみは埼玉に向けてがすごい画期的だったのは、一人称で、グリコ少年とかもそうなのかな、一人称で淡々とその事実を語っていくというところにあるんですよね。
それを電車に乗せて、北千住から電車に乗せていくっていうところにですね、落語でこんなことやっていいんだっていうことで、みんなをびっくりさせた当時だと思うんですよ。
青森さんというだけに青森ご出身なんですけど、青森さんの故郷の話っていうのが、その故郷に行く道筋をたどっていくだけでもう落語になっている。
それを一人称で語っていくっていうですね。それをエピソードの積み重ね積み重ねで語っていくっていう、ただそれだけのことがなんでこんなに面白いのかっていうぐらいですね。
本当に面白いですね。絶対にこれ聞いた人はやるんじゃないかなって思うのは、地図を見ますね。地図で確認します。
面白いながらも悲しみも、悲しみはっていうのがあるぐらいですから、ちゃんと悲しいところもあって、青森さんのご実家の村に帰られる船ですね。青森港から出てるのかな。
だから青函連絡船の港だと思いますけども、その船が航路が廃止になっていると。だからその電車というか汽車というか鉄道で行かないといけないっていうですね。
そのあたりからまた笑いにつながっていくんですけど、なんかこうしみじみと胸を打つものもちょっとあったりして、そのあたりはやはり炎上思想の埼玉に向けてと重なるところもあり、
実は炎上思想のもう一つ、悲しみのオースっていうのもあってですね。これは山油亭原生さん、波紋にしたの田舎の家原生さんとの会で僕は聞かせていただいたんですけど、
オース園芸場の昔の話を語るっていうのがあって、これがまた良かったんですけど、いろいろ思い出したりしながら、青森さんの才能ですよね。才能のこの鋭さみたいなところにちょっとグッときましたね。
中入りを挟んで、3席目がすごいのを持ってきました。地獄編。お気づきの方も多いと思いますけど、芥川龍之介ですね。
いや、なんか落語でこんなことやっていいのかなっていうような怪談話って言っちゃっていいのかな。下手な怪談なんかで全然恐ろしいですよ。まあ恐ろしいです。
この恐ろしさを聞かせてしまうっていうのは、語りの力がすごい。あと声がいいんですよね。声がね、なんかスパンスパンと胸に入ってきちゃう声でして。うならされましたね。
青森さんの才能と魅力
でもこれ、地獄編ってこの小説を落語にしてるのは、6代目山優天賞がやってるんですね。それは僕は知らなくて。確かに演賞ってそういう文芸ものの落語っていうのをやってたのもわかりますけど。
ただやっぱり青森さんはその一人称、白鳥賞もなんかお前は自分の落語を見つけたな一人称みたいなことを酔っ払いながらおっしゃってたというふうに今日ちょっとお話ししてましたけども。
一人称でね、あのいい声でね、あのクイッとした目でね、こうぐーっと迫ってくるんですよね。
なんだろうもう、落語の世界から一人称で僕ら客のその魂に槍を突き刺してくるっていうか、そこはやっぱすごいなというふうに思いましたし。
今日、炎上賞の作品、炎上トリビュートの作品、炎上トリビュートの作品ということで、忠実にその山優天の炎上一文系のですね、継承をしてるんですよね。
そこがなんかすっげーなこの人、強烈なオリジナリティと継承っていうのを同時にやってるっていうのが凄まじいなというふうに思いました。
ただこの地獄編ね、あまりにもおっかなかったんで、もうこのまま終わっちゃうとちょっとなーっていう気がしたんですよ。
そしたら最後にまだちょっと時間があるのでっていうことで、軽いその落語界ウォッチャーとしての最近の落語界についてのおしゃべりを10分弱ぐらい挟んで、挟んでというか語って笑わせていただきました。
軽い話です。これは何かね、あの階段話の後の、あの小尺将が踊り踊るみたいなね、そういう感じがして、これまた好感持てましたね。
何だろう、青森さん、ちょっとね凄すぎて、この人どうなっちゃうんだろうっていうのが全然わかんない。
こんだけいろんなことできちゃう人っていうのが、どっちいくんだろうっていうのは、なんかちょっと怖いもの満たさ的に楽しみですね。
うん、良かったです。ということで、青森さん、今後にも期待したいなというふうに思います。
シェアする落語の式でした。ではまた。