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2025-01-28 17:57

【#219】末広亭1月下席夜 主任:玉川太福25/1/26

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#玉川太福
歴史が変わる。みんなが祝う。
とてつもない多幸感は寄席ならではですね。

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00:05
シェアする落語の四家です。
1月26日日曜日、新宿末広亭でですね、
1月下席夜の部、主任:玉川太福先生、行って参りました。
60数年ぶりに浪曲がトリを取るということでですね、
歴史の一瞬を見逃すなということで、もう連日満員になって、
この前の日はなんと札止めになってしまったというですね、
素晴らしい興行になっております。私が行ったのは日曜日。
それまでですね、高円寺の『新作ストレート』という会に行っていたので、
間に合うかな、もういっぱいかなと思ったんですけど、
なんとか潜り込むことができました。
前座はですね、太福先生のお弟子さんで、玉川わ太さん。
この日はですね落語をやってました。『子ほめ』。
上手い。しっかり刈り込んで短くして、ちょっと笑いを取って、ちょっと帰っていく。
すごい、もう次に出てきた春風亭昇羊さんが感心してました。
太福先生は素晴らしい方で、逆に言うとエピソードがそんなにないんだけども、
それに比べて小痴楽師匠はと言って、小痴楽師匠が、
この日の芝居で出番を変わってくれっていう時にちょっと複雑なことを言ったので、
ちょっと聴き返したら、ということですかって聴き返したら、文句あんのかよって言われたという話をですね、
披露したところ、ダボシャツ姿の小痴楽師匠乱入して蹴飛ばすというですね。
蹴飛ばすと言っても洒落ですけどもね、ちょこんと触るぐらいなんですけども、
いい茶番を見せてもらいました。そっから『紙入れ』。
うん、いい。昇羊さんいいです。
NHK新人落語大賞に出た時に、
なんか変なこと言われてましたけども、昇羊さんはこれでいいと思います。
いい感じの色気の他に、やっぱりこの騙される旦那の方の渋めにまとめながら、
まぬけな感じ。これがね、とってもいいというふうに思いました。
その後がおせつときょうたの漫才ですね。
非常に寄席らしい漫才をやってるなというふうに思いました。
で、ここで柳亭小痴楽師匠が登場いたしまして、
いろいろといい話をした後に、さっきの殺すぞというセリフは、
03:04
これでチャラになったでしょうかと笑いを取った後で『強情灸』。
まあ面白いね。さすがですね。
この出番ぐらいで出てくる小痴楽師匠のハマりっぷりってのはいいですよね。
まとめ取りも当然見たいんですけども、
この辺りで寄席をバッと沸かせる感じはすごくいいなと思います。
ここがこの後ですね。圓楽一門会枠で、この日は三遊亭
王楽師匠。この前の小痴楽師匠の高座を、
今のは小痴楽君の素晴らしいやっつけ仕事でしたっていうですね。
ここでいっぱつバンと笑いを取った後で新作ですよ。
確かに古典の並びにはなっていくというところだ。
前半はね。というとこで新作で『うつけもの』。
これはね、僕好きなんですよね。
恋してこっちこっちよりもこっちのが好きだな。
やっぱり大楽師匠はしっかり古典をやってきた人なので、
この新作で今の人が出てくる話をやっても、
セリフの食い気味に入ってくるあたりがすごく心地いいんですよね。
それがね、このバカバカしい噺。
しかもこれオウム返しでね。綺麗なオウム返しで、
古典をしっかりやった人が作る爆笑新作っていう感じで僕は好きです。
ここで幇間ですよ。
幇間芸、松廼家八好。八好師匠かな。
いやー、初めて見ました。楽しいですね。
もともとパントマイムをやられてたと思うんですけども、
という話を聞いてるんですけども、
パントマイムじゃないんですよね。
パントマイムっぽい芸をやるんですけど、
やっぱりそこは、幇間の芸。
何ていうのかな。やりすぎないっていうかね。
さりげなく間を繋ぐっていうのが、幇間の役割ですから。
これを寄席の板の上で見るっていうのも、なかなかいいものだなっていうふうに思いました。
いいですね、この方は。
その後がですね、春風亭柳雀師匠。
この人は真打になってから面白くなりましたね。
もともと面白かったんだと思いますけども、
真打になってからの方が芸がメリハリが出てすごくいいなって思いました。
ネタは『疝気の虫』。
ここでですね、やっぱり浪曲が来るわけですよ。
浪曲がね、誰がこの日は来るのかなと思ったら、
いやー、国本はる乃さんです。
はる乃さんの声がね、末広亭にバーンと響くってなー。
これは痛快ですな。
前の日と前の前の日は、玉川太福物語みたいなのをやってたらしいんですけども、
この日は雷電ですね。
06:00
『雷電初土俵』。
素晴らしかったですね。
もともとね、ものすごくボリュームのある声をお持ちだったんですが、
もう今の節はね、そのボリュームでもってちょうどいいところまで節を届けていくっていう感じの技術ができててとっても素敵です。
で、ここでまた色物がぴろき先生ですね。
ぴろき先生もですね、久しぶりに聴いたのかな。
でもテレビとかでね、よく見るからなと思うんですけども、
新ネタが多くて、それがまたいちいちハマるっていうですね。
お腹をウクレレで叩くのは、僕はそんなに面白いとは思わないんですけども、
次から次へ出てくるネタはすごく面白いなというふうに思いました。
やっぱり養成で出てくるとね、いい感じですよね。
で、仲入り前後ですね。締めくくるのは春風亭柳橋師匠ですよ。
柳橋師匠はやっぱり養成のプロフェッショナルっていうかね、
程よいところで気持ちよくさせてくれる。
それが出番によってのそのお仕事役割をそれぞれきちっとこうこなしていく。
もう養成の職人芸という感じですね。
この日も『金明竹』なんですが、もうバッサリバッサリいろんなところを切ってね、
短く縮めてフワフワフワフワッと一番気持ちいいところの笑いを取っていく。
とってもいいと思いますね。
素敵な師匠でございます。春風亭柳橋師匠。『金明竹』でございました。
ここで仲入り。で、仲入り開けて食いつきは、春風亭昇々師匠ですね。
仲入りの間に太福先生の本を販売していて、本が売れたと。
完売しました拍手みたいなところがあったんで、
「今日は本の即売会にようこそ」というですね、まくらで爆笑を取った後『指定校推薦』という自作の新作ですね。
これ前に聴いたこと何度かあるはずなんですけど、なんか後半もう全然変わってきちゃったっていうか、
もうなんかね、よく歌を歌う入れてきてもうなんか音曲噺みたいになってきちゃってね。
だから前から楽しい噺ではあったんですけど、もっと楽しくなっちゃいました。
で、これがね、昇々師匠ってやっぱり異常な世界を持ちの方だと思うんですけど、
これがきちっと寄席の中に収まるっていうのがね、いいなというふうに思いますね。
それは後の鯉八師匠にも言えることなんですけども、楽しい高座でした。
続いているものはニュースペーパーのお二人、菅総理官房長かどっちわかんないけど、
どっちも元ですけどもね。
玉城雄一郎、今は役職何なんだろう、役職停止中の方ですね。
国民民主党の。
この二人によるですね、政治コントですね。
そんなにこのニュースペーパーは得意ではないんですけど、
09:04
とにかく今回は菅さんが見すぎてて、あまりにも完成度の高さで、もうそれだけで笑っちゃいました。
やっぱね、本当にバラエティーに富んでるあの芸協の寄席のね、
この顔つけのバラエティーさがね、またいいなというふうに思いますね。
そしてここからですね、我らが瀧川鯉八師匠ですよ。
いやー、この日ね、一日に鯉八なんですね。
公演時でも聴いてきましたんで、もうまくらからもうバンバンぶっ飛ばして、
何だろう、あの漫談っぽいあのまくらの、まあ面白いこと、面白いこと、
熊本に行った時に、
落語会のお客さんが全員90以上だったって話も最高でしたね。
最高すぎてネタは割りませんけども、本当に面白かった。
ここから入る話がですね、
チャクラって言葉が出てくるんですよね。
何だろうと思ったら、これがいわゆる『めめめ』というですね、
鯉八師匠の傑作でございまして、前から聴いてみたいなと思ってたんですが、
やっと聞けました。
面白い。面白いし、もうガンガンに受けてましたね。
いやー、でもある意味この少女を鯉八っていうのが両方いっぺんに聞けるなんてのは、
もうこれはもう贅沢の極みですね。
で、後で太福先生に出てくるわけでございますから、これね、
ここに吉笑さんがくればですね、もう想像しいですよ。
素晴らしいですね。楽しい。
で、さらにですね、僕は前から聴きたかったんですけども、
鯉八師匠というのは、
この方が聴きたくて、なかなか聴く機会がなかったんですね。
桂南なん師匠。
南なん師匠はですね、だいぶ前から鯉八師匠が、
南なん師匠が好きだっていうのをよく言ってまして、
どんな方なんだろうと思ってですね、ずっと聴きたいと思ってたんですけど、
なかなか巡り合わずに、この日に初めて巡り合ったわけでございます。
ネタはですね、『胴切り』、シュールな話ですよ。
いやー、いいですね。
なるほど、もう古式ゆかしき、古典落語、昭和30年代っぽい古典落語というとこにありながら、
なんていうのか、このシュールな感じね。
もう素晴らしいというふうに思いました。
で、ここにですね、ヒザでございます。
ヒザはですね、なんと東京ボーイズです。
東京ボーイズのお二人が出てきて、
.
.
.
.
なんか、あんまり歌わなかったですね。
踊りのほうを主にしたっていうあの、
あんまり僕が見たことないパターンでですね。
踊りといってももうほぼ全部同じパターンを色んな曲でやるんですけども、
なかなかに面白くてですね。
やっぱりここも、あの、をはらわしすぎないほどよく、
次につないでいくというあたりがですね、
やっぱり寄席っぽいなっていうところですよ。
12:01
ここまで来てさっきミスったのを 気がついた 国本はる乃さんの曲師
は佐藤一貴さんでした なかなか お上手 太福先生の曲師は玉川凛子
さんですね 美禰子師匠のお弟子 さん この人もうまくなってます
よね いいですよね 恋八師匠のめめめという話は 他の
その人の幸せを喜べないっていう ところが出てくるんですけども
それが初主任というめでた遺跡 でこれをかけるっていうあたり
の話をして またこの爆笑を取って いくという こういったところから
まくらから攻めていって 新作かな 古典 かなと思ったら明治時代の作品
ですね だから古典は古典なんですけ ども『若き日の大浦兼武』ですね 今
コミックモーニング イブニングどっちだ 。デイズで僕はネットで
読んでるんでよく分かんないんですけ ども 泰三子さんという 箱爪ですね
箱爪を描いた方が今『だんドーン 』っていう 日本初の警察総監になる
人なのかな 薩摩出身の方を主人公 にした漫画を描いてるんですが
その方の部下にあたるんですよ 多分 この大浦さんって あと警察
出身で偉くなって あちこちで知事 になって大臣になって お職が見つかって
辞めちゃうみたいな そういう人生 だったと思います この日の『若き日
の大浦兼武』何というかコミカル !古典でヒーローストーリーで来る
のかなと思ったら コミカルで笑える 笑える 出てくるのは『だんドーン』
の主役の川路 ちょっと名前忘れ ちゃいましたけど 大浦兼武が
主人公ですよね あと岩倉具視が 出てくるという そういう いかにも
明治初期っていう感じの流れですけ ども 笑いがすごいんですよね
やっぱり浪曲はかっこよさを見せる かっこよさでぐっと引っ張って
いくのも やっぱ浪曲の魅力だと思 うんですけども そのヒーローの
逆のアンチヒーローというところ で 地べたの二人というシリーズ
で大当たりを取った大浦先生は この古典の中でも この笑いの多い
話でドンドンドンと取っていく すごい 落語と笑い方が異質なんですよ
15:00
ね そこがまたすごく良くて とっても分かりやすい笑いですよ
ね こういう これはもうトリを取る 芸だなということを改めて痛感
いたしましたね もちろん浪曲の 木場亭でやってるようなところ
で いろんな浪曲が出てきて 最後に太福先生が出てくる これ 全然構わない
っていうか それも行きたいなという ふうに思いますけども これだけ
いろんなバラエティーに飛んだり 出し物がどんどんどんどん出て
くる 最後にトリを飾れる芸だって いうことですよね 浪曲が それを
見事に証明したというところが この芝居のすごさだというふう
に思います もうどんどん多様化 ですよ いろんなものが出てきちゃえば
いいというふうに思うんです 楽しかったな 本当に やっぱりこの
めでたい芝居なわけですよね 60何年ぶりに浪曲がトリを取るという
このめでたい芝居というところで みんなが陰にようにお祝いをして
くるんですよ 出てくる人たちが みんなめでたいねっていうところ
に向けて芸をやってくるので 多幸感 がすごい多い幸せの感じ これ
が本当に素晴らしいですよね この日は太福先生 たちでしたね
たちで湯飲みでお茶なのかお湯なのか 飲むシーンもあったりして すごい
浪曲っぽいなというふうに思いました 一回 終演して幕が降りて 幕が
上がって いろんな人たちがわっと 出てきて 八好さんが1本の指から
2本の指 3本 4本 5本というふうに 盛り上げていく 3本締めじゃない
5本締めなのかな これを仕切られまして めでたく終演ということでございます
この日は一龍斎 貞奈さんと 三遊亭 兼太郎さんも勉強に来て
いらっしゃって 最後 舞台に座って たりして こういうところも本当
お披露目っぽいめでたさがあって こういうめでたさ 繰り返しになります
けど このめでたい感じっていうのは やっぱ養成ならではだなっていう
ふうに これは養成のつこさだな っていうふうに思いました 太福先生
をはじめ 浪曲もどんどん出てきて ほしい 寄席に出てきてほしい ここ
をきっかけに浪曲の良さ 楽しさ っていうところを味わう人が出て
くるといいなっていうふうに思います シェアする落語の四家でした ではまた
17:57

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