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シェアする落語のスタンドエフエム
はい、シェアする落語のshikeです。
本日は、深川東京モダン館に三遊亭円筆賞の会、円筆の会に行ってまいりました。
本日がなんと400回目ということで、
すごいですね、一つの落語会が毎月毎月の積み重ねて400回。
いやーね、うちなんか28回しかやってないですから、比べるなって話ですけども。
まずですね、開講時番、いつもの三遊亭、まんまるさん。
今日お客さんの中にですね、中学生、小学生の方がいらしていたということで、
急に円筆賞からお子さんにもわかりやすい話をやれという風に言われて、
小話、誰でもわかるような小話から平林、これ円筆賞は平林という風におっしゃってましたね。
急に言われた分だけちょこちょこ間違えてましたけども、
出雲通りの安定した出来で、ちゃんと笑わせてくれたので良かったかなという風に思います。
続いて出てきた円筆賞も、まんまるさんが間違えたというところを指摘しながら、
その直後で自分も間違えてましたけども、お話の方はあくびしない。
今日は400回目ということで、円筆賞の最初の賞でありますと、
この三代目三友邸小園町師匠に対するトリビュートというような趣向になっておりまして、
一つあくびしなんですね。
あくびしなんですね、こういうあくびしなんみたいな色んな人がやるネタというのは、
やっぱりそれぞれのカラーが出るなというところで、
円筆賞のあくびしなんは、自身のご師匠さんでありました三代目小園町に対するリスペクトというところもあるんだと思うんですが、
極めてシンプル、極めてシンプルで、シンプルなのに僕はけっこうゲラゲラ笑っちゃいました。
なんかちょっとマジックにかかったみたいな。
今あくびしなんで一番笑わせてくれる師匠っていうのは、たぶん渋谷智之介師匠でしょう。
それに比べたら本当にくすぐりも少ないし、所作も控えめだし、
交代賞ですよね。交代賞なんですけども、どっちも大好きですね。
本当にこの落語っぽい、何の生産性もない話っていうのは、元から大好きですし、
この大好きな演者がやっていただけると、なおさら大好きという感じで堪能させていただきました。
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長い間挟んで二席目が、当時三代目小園町が絶賛されたという円筆賞は、
当時三越で聞いたというふうにおっしゃっていましたが、三味線栗毛。
この話もですね、まあシンプルな話ですよ。
かつもう最後の方は取ってつけたような感じですし、そんなに大きなドラマはないんですが、
それだけに円筆賞が一人一人の登場人物が綺麗に磨き上げている、
特に盲人が出てくる話ですから、その辺りの変化、演じ方がすごいですよね。
盲人も最初に出てきた時とだんだん顔が変わっていくんですよね。
同じように目をつむっての演技になるんですけども、
そこがもう一つ一つがシチュエーションにぴったり合ったような、
諸差で顔の作りで語り口ですから、本当に素晴らしいなというふうに思います。
これも下手な人がやったら面白くもなんともない話ですよね。
何にもないんだもん。
そうしたら泣かせるところもそんなにないし、笑わせるところもそんなにない。
けどしっかり世界に引きずり込んでくれるという、
吉祥の力量を改めて感じることができました。
この回は毎回そんな感じなんですけどね。
そんなところでございまして、
最後に深川東京モダン館の2階から1階に降りてくる途中の階段の踊り場に、
三代目公園長の家というか、写真が飾ってあって、
そこにふっと手を合わせたご高齢の女性がいらっしゃって、
それがすごく美しかったですね。
僕もちょっとだけ真似させていただきました。
ということで、シェアする楽譜の式でした。
演吉祥、ぜひ聴いていただきたいなというふうに思います。
ではまた。
バイバイ。