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2023-07-30 07:32

【第97回】第412回 圓橘の会2023/7/29

#落語 #三遊亭圓橘 #三遊亭萬丸
『佃祭』は大人の余裕、『旗本の娘 おきよ』は限りなき挑戦。攻め続ける。創り続ける三遊亭圓橘師匠。毎度のことながら脱帽です。
萬丸さんも順調に成長中です。
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サマリー

本日、三友亭円吉賞の会が深川東京モダン館で盛況に開催されています。新作のシリーズ作品や独自の試みが話題となっています。

三友亭円吉賞の会深川東京モダン館での落語イベント
はい、シェアする落語のshikeです。本日7月29日は、私、昼夜で落語を聞いております。
夜はね、講談も聞いておりますが、まず昼の方はですね、おなじみ、
このシェアする落語のスタンドエフエムを聞いていらっしゃる方には、おなじみの三友亭円吉賞の会、深川東京モダン館でございます。
深川東京モダン館、先週はですね、私主催のシェアする落語第32回、林矢清彦。
おかげさまで、たくさんお客さん来ていただいてありがたかったんでございますが、今日もですね、暑い中、結構なお客さんがいらしていました。
開講一番は、いつもの三友亭まんまるさん、新聞記事。
いや、最近まんまるさんは本当にいいですね。毎回、どっかしら成長を感じさせてくれるっていうのがですね、
毎月のようにこの会に来ることの楽しみの一つでございます。
新聞記事、元の方はどうも師匠の三友亭万吉賞の方のようなんですが、
まんまるさんのね、この大らかな感じがですね、万吉賞のちょっと笑いが攻撃的なとんかった感じとですね、ミスマッチではないですね。
うまく調和を見せて、まんまるさんの味がしっかり出ているところがいいなと思いました。
前半がね、ちょっとこう、にわかにみたいなね、シャレバントンみたいなところがね、ぼけ方がね、これがまたなかなかいいですね。
で、元吉賞でございます。一石目がですね、今回もネタだし、つくだ祭りですね。
やっぱりこの話はね、いろんな要素があって、全部やろうとすると結構どちらかってもおかしくないかなっていう感じがしますよね。
だからそこをこう、ちょっと絞った、あちこちカットしながらやる、長い話ですしね、こともよくあるかと思うんですが、
元吉賞はもうフルというか、ちゃんと枕のところで梨の話をね、葉の痛みと梨の話をちゃんと仕込んでから入るあたりがまたいいですよね。
まあでもね、本当にいろんな人が出てくるんで、それがね、一人一人がすごい綺麗に描き分けられていて、それぞれのちょっと方向性が違う、笑わせる、泣かせる、引きつけられる、しみじみするみたいなですね、ところのメリハリというか、
これがね、いろんなシーンが、いろんな人が一連ちゃんと繋がって綺麗に流れるっていうあたりがやっぱり名人芸だなっていうふうに思いますね。
特によたろうの悔やみとかね、よたろうの悔やみもよかったんですけど、のろけの悔やみっていうのがあって、これがなかったらしくてよかったですね。悔やみを言っている間にどんどんどんどんのろけになっていくっていうのがね、非常に楽しかったです。
円吉師匠による新作落語の連作
で、中入り挟んで2席目が、『はたもとの娘。おきよその3。円吉師匠による新作落語』でございます。シリーズが3作目まで来ました。今回はね、ちょっと僕はね、実験的だなぁ、円吉師匠が攻めてるなっていう感じがしました。
というのはね、セリフ少ないんですよ。すごく少ない。で、じゃあなんか講談みたいかとかね、自話ぽいかってそういうわけでもない。今までの落語にないような情景描写のやり方でもって話を前に持っていくっていうね、のがね、なかなかこれはすごいなぁと思いましたね。
またね、あの主人公がね、本当に何かこう聞き分けがいいというか、けなげというか、要は犬が飼いたくて飼った犬を結局諦めて返すというような流れのお話なんですが。
そこがね、なんていうかもう諦めがすごく早いんですよね。
で、その諦めの早さ、その何というのかな、あの、分別ですよね。まだ小さい子なのに。それがね、あの、たぶんこの先、この娘を襲う不幸にどっかで繋がってくるんだろうなというようなところがですね、こうちょっと悲しみが感じられたりとかして。
またいいですね。この話はね、一体どこに行くんでしょうか。
もともとは、岡本喜堂の不幸者という作品を、円吉師匠が落語にしたものを、実は僕がちょっとかわいそうですね、みたいなことをね、余計なことを言っちゃったのをいい感じで拾っていただいて、お話がこうね、連作になって続いていくと。
今日枕の方でね、その岡本喜堂が、当時の余世、大正時代かな、余世の様子なんかをですね、描いているあたりの話をしていて、この辺もなかなか興味深いし、ああいう枕でまたこの作品の世界に入れるっていうのがまたいいですよね。
ということで、今日はね、ちょっとお客さん、いい感じで入ってましたんでね。
もっともっとね、多くの一人、三友天円吉師匠を聴いていただきたいなというふうに思います。
次回も8月の多分最後の土曜日だと思いますので、深川東京モダン館、ぜひお越しいただきたいというふうに思います。
シェアする落語の式でした。ではまた。
07:32

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