第1回桂三四郎独演会の様子
はい、シェアする落語のshikeです。5月5日、ゴールデンウィークも後半ですね。
神楽坂で神形落語を聞く夕べ、第1回桂三四郎独演会に行ってまいりました。
これは、アンデルゼン童話落語会というのですね。結構昔からじゃないかな、主催されている方が主催で、本当はですね、2月に開催される予定が、三四郎首相がなんとコロナになってしまいまして、
コロナが延期をして、5月5日改めて第1回、めでたく開催ということになったそうです。
ビシャモンテンのですね、全国寺ですか、神楽坂のビシャモンテンの所員と言いますけど、イベントスペースですわね、こちらで行われました。
開講一番は三雄亭二之吉さん、三雄亭吉祖師匠のお弟子さんだそうです。
タヌサツですね、スタンダードなところで、しっかり声が出ていて、しっかり温めた感じで、良かったんじゃないかなというふうに思います。
しっかり声が出ていて、しっかり温めておけばですね、三四郎首相が上がると、空気がガラッと変わって、最初のコロナの話から、もう客席はうねるような爆笑です。
まあ今日ほぼ満員、完全に満員かな、だったと思うんですが、座布団席と一席があって、一席はもう満員でしたね。
もうね、いっぱいお客さんが来てたわけですが、まあ枕から受けまくる受けまくる、そこから出るのは初天神ですよ。
いやー初天神もね、初天神はね、僕は聞き飽きててあんまり好きではないんですけど、やっぱ三四郎首相の初天神はいいですね。
なんて言うんだろうな、その人物のキャラクターももちろん面白いんですが、話全体がいいリズムで流れていくんですよね。
よくマシンガントークって言いますけど、マシンガンってダッダダッダうるさいじゃないですか。
で三四郎首相はね、ものすごく流暢に物を繋いでいくんですけど、マシンガントークじゃないんですよね、うるさく感じない。
すごくね、心地よいメロディーでもって、テンポよく聴かせてくれるので、その上にキャラが乗っかって面白いっていう感じでですね。
だからそこまでキャラを強烈に出さなくても、その流れの中で聴かせてくれるっていうところがあって、
あとセリフの一個一個が非常に細かく磨かれてるんですよね。
よくよくよくよく聴くと、別に普通の客はよくよく聴かなくてもいいので、ただゲラゲラ笑うっていう、そんな感じになるわけですね。
でこれはね、2席目の茶の湯でも全く一緒でした。
基本ね、しっかり古典なんですよ。
基本しっかり古典なのに、スッと入ってくるもう絶妙のくすぐりがね、たまんないですよね。
何の無理もなく、まあ極めてスムースにですね、スパッとこう入ってくるくすぐりが本当にたまらない。
三四郎首相の落語の特徴
もうね、やっぱりこううねるように笑ってきますね。
で長い手をはたんで、3席目が井戸の茶碗。
こちらネタだし、発展神と井戸の茶碗がネタだしでした。
この井戸の茶碗がですね、やっぱ同じですね。
もうこれも最初からグルーヴを聴かせていく。
もう流れるようなメロディーの中で語っていく。
その上にキャラクターが乗っかっているっていう感じでですね。
であのあれですね、あの僕は京太郎師匠で初めて聞いてぶっ飛んだとあるセリフが入ってて、そこがすごく良かったですね。
あとあの、一番ラストの方で正直聖兵衛がちょっと泣くっていうシーンがあるのは、あれはもうああいう方があるんですかね。
この前、新内昭進の時に、水広邸で湾上師匠がやってましたけども。
そこもね、泣くけど、もうサラッとしたもんで。
全体のその流れの心地よさ、音としての心地よさみたいなところがあって、その上に面白いメロディーが乗っかっているっていう感じがとにかく良い。
でそのね、尖ってるところがね、見えないんですよ。
多分あるんですよ。
その山椒師匠なりのこだわりっていうのはね、必ずあるんですけど、そこがね全然見えないんですよね。
だからものすごくストライクゾーンが広いっていうか、お客さんを選ばないですよね。
落語全然聞いたことないんだけどっていう人を連れて行くなら、僕は桂山志郎師匠をお勧めしたいなっていうふうに思います。
ちゃんと落語としての芸の確かさ、深さみたいなのを持ちながら、間口がものすごく広い。
そういう意味でね、山椒師匠の落語、本当素敵だなっていうふうに思います。
本当ね、僕もちょっと最近聞けてなかったんで、今日久しぶりに聞けて楽しかったです。
ということで山椒師匠お勧めでございます。シェアする落語の式でした。ではまた。
