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2023-11-17 32:28

【第19回】多様性社会とデザイン – インクルーシブデザイン

#19 多様性社会とデザイン – インクルーシブデザイン 


▽トーク概要 

・SDGsでも注目されているダイバーシティ(多様性)

・その実現のために必須の「インクルーシブデザイン」とは?


📚おすすめコンテンツ:

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サマリー

インクルーシブデザインについての知名度はまだ低い領域だと考えられます。アクセシビリティやカラーブラインドなど、多様性の概念を含んだデザインが必要だと言われています。バンドエイドの肌色バリエーションやマレーシアでのキューピーマヨネーズのパッケージの違いなど、具体的な事例が取り上げられています。 ユニバーサルデザインは、全ての人に使いやすいデザインを目指す考え方ですが、その実現にはバランスが難しいです。インクルーシブデザインには、ジェンダーフリートイレやトランスジェンダーの扱いなどの課題があり、デザイナーにとって困難な問題となっています。 2019年最後のイベントとして、ビートラックスデザインデイが東京で11月6日に開催されます。このイベントでは、沢さんと井口さんがインクルーシブデザインについて話し、ニューロダイバーシティに基づくデザインの重要性を強調します。

インクルーシブデザインの概念とダイバーシティ
サンフランシスコ・デザイントーク。この番組は、サンフランシスコと東京に拠点を置く、デザイン会社のCEOが日本で働くデザイナーや、デザインをビジネスに取り入れたい方向けに、様々なトピックについて深く話します。
山野さん、本日もお願いします。 よろしくお願いします。
今日は、インクルーシブデザインについて少しお話をしていきたいんですが、そもそも私、あんまりインクルーシブデザインについて知らないので。
あまり、日本とかでは知名度がまだない領域だと思うんですけど、これからの時代に非常にどんどん注目されるであろうと思われる考え方というか、デザインメソッドです。
インクルーシブって、インクルーシビティの。
インクルーシビティ、全部含める、含めるって言うんですね、インクルードっていうものなので。
で、複数の異なるタイプのユーザーを組んであげられるデザインという意味ですね。
で、一番身近なものであれば、車椅子の方でもアクセスできるバリアフリーの建物とかが、そのインクルーシブなものの一つですね。
足で歩いている方と車椅子を乗っている方の両方が使えるようなエレベーターとかが、みんな含んであげているっていう概念。
日本だとバリアフリーとか、あとはデザイン領域だとアクセスビリティとか。
そうですね、アクセスビリティの方がよく聞くかもしれないですね。
そうですね、アクセスビリティはインクルーシブなデザインを達成するための概念とされているものです。
で、このデザイン概念に必ずついてくるのがダイバーシティと言われる。
これは少し聞かれることで、ダイバーシティ重視みたいな。
世の中だとLGBTQとかそういうのがダイバーシティの代名詞になっていますけど、実はそれだけじゃない。
デザインをする際に、こういう人たちもちゃんと使えるようにしようよっていう概念。
で、ダイバーシティをちゃんと理解して含んであげようっていう概念なんですけど、
どういうものがあるかというと、性別、年齢、人種、言語、体型、肌の色、宗教、食習慣、障害、収入、聞き手、ライフスタイルみたいな。
多いですね。
実はよく考えると、いろんな特徴、個性を持った人たちって世の中たくさんいて、
これが結構日本だと気づかないことがとても多いですよね。
アクセシビリティに関する具体的な例
そうですね。人種とか。
人種とかもそうですし、実はこの聞き手一つとってもあまりカバーされてない。
左利きの人とかが不便に感じることってたくさんあるみたいで、
僕なんかは両利きだからあんまり感じないんですけど、文房具、ハサミ。
ハサミが基本右利きのものが標準になっていて、
左利きのものは少ないので、特別なものを買わなきゃいけなくなったり、
学校とかでもそうだと思うんですけど、厳しかったりとか。
あとは駅の改設?改札?
改札か。
右側ですよね。
右側ですよね、たぶん。ピッてやる。
細かいこと言うとそういうところも、聞き手一つとっても若干使いにくい世の中になってたりとか、
あとは目の不自由な方がちゃんと使える、展示がちゃんとされてるかとか、
デジタルであれば音声読み上げにちゃんと対応してるかみたいな、これアクセスビリティですね。
あとカラーブラインドの方とか。
カラーブラインドは日本語で言うと色毛ですが、日本で色毛の方の率が非常に低いらしい。
すっごい低いんだって。
アメリカだと白人系の人の色毛率が高いんですよ。白人男性。
僕の友人でも何人かいるんですけど、カラーブラインドはそんな珍しいことじゃなくて、
繊細な色の違いとかコントラストが見分けられない方とかがいるので、
アメリカのデザインってコントラスト強めだよねって日本の人から言われたことあるんですけど、
理由の一つがアクセスビリティ的にあまり淡い色の合わせをすると、
カラーブラインドの方が識別できないから使いにくくなってしまう。
そういったものもありますよね。
あとここに今紹介したものプラスって言ったらいいのかな。
うちのスタッフとかと話したりしてると、
ほら最近だとよく注目されてるADHDとかASDとか、
そういったような概念っていうのが世の中に広がってきていて、
僕とかもちょっと苦手なこと、忘れ物多いとか、
いっぺんに色んなことできないとか、
そういう脳の特徴みたいなものがあって、
そういう人たちにとって使いやすくするみたいなものっていうのも実はあって、
喫水のそういう人たちと話すと、
めちゃくちゃ生活しにくい世の中になったんだよね、
俺たちにとってみると。
そんなことを言ってたりして、
そういう人たちにもちゃんと対応したようなデザインをしてあげるっていうのが注目されてたりしますよね。
インクルーシブデザインの事例と市場への影響
確かにアメリカですけど、最近アプリとかの広告よく見ます。
ADHDとかちょっと読むのが遅い人のためのアプリみたいな。
結構多くなってる気がします。
ありますね。
ちなみにこれ個人的な話になるんですけど、
僕も一つ苦手なことがあって、
多分それが理由だと思うんですけど、
漫画あんまり読めないんですよ。
漫画ってコマって書いてあるじゃないですか。
あれが見たときにいっぺんに入ってくるんですよ。
順番が。
順番がわからなくなっちゃうから、
落ちのコマから最初見えたりするわけ。
いきなりネタバレになる。
いきなりネタバレになるんで、
あれを逆に読める人すごいなって昔から思ってて、
日本で中学校とか行ってたときに、
クラスでジャンプとかが回ってくるんですよ。
僕だけ飛ばしてましたからね、読めないから。
あんまり。
あんまり読めない。
まあ頑張れば読めるんですけど。
そういうのも人によって違うんですよね。
なのでそういった人たちがいるよ、
人たちにとってはどういうのが使いやすく、
使いづらいのかっていうのを理解した上で、
正しいデザインを施しましょうっていうのが
インクルセルデザイン。
今後企業にもそういったものは求められてくるし、
ちゃんとできれば市場、
ビジネス的にも有効になるんではないかと
思っていますね。
いくつか事例を簡単に、
我々としても調べたのが以前にあったので、
話すと、
例えば、
これね、バンドエイドってあるじゃないですか。
絆創膏。
絆創膏。
あれって日本だと、
色のバリエーションってあんまりないと思うんですよね。
一色、形と大きさだけの違いだと思うんですけど。
ベージュの。
ベージュの、はい。
アメリカ最近、
バンドエイド社が
複数の色合いのバンドエイドを出しているんですよね。
濃い目から薄い目まで。
ほら、肌の色って色々あるじゃん。
日本で売ってるのって、
日本人の肌っていう概念がちゃんと何かあって、
いわゆる肌色みたいな概念があって、
それに標準化されたものしか売ってない。
みんな違和感ないんですけど、
アメリカだといろんな人種の方がいるので、
ものすごい薄い白目の方から濃い目の方まで肌の色あるので、
バンドエイドがそのバリエーションのものを発売していて、
自分の肌に合うバンドエイドを買えるようになった。
知らなかった。
知らなかったです。
これって、たぶん日本の同じようなものを作ってる会社さんからすると、
気づかないので、
アメリカで展開しようと思った時に、
ちゃんと押さえておいた方がいいんですよね。
ブランディング的にもそうだし、
実際の売り上げを考えてもそうした方がよかったりするんですよね。
アクセシビリティー関連で知らずに日本と同じ感じでデザインしちゃうとかで、
こっちでは批判とされる可能性もある気がします。
知らなさすぎて。
無意識のうちにイノセントにやってるんですけど、
アクセシビリティーの観点で全然ダメなデザインになってたりして、
批判されたりとかは実はあるんですよね。
そのイメージはちょっとありますか?
うちの日本のデザイナーのヒロくんが、
最初にアメリカサンフランシスコの出張に来た時に一番びっくりしてたのが、
コントラスト強っていってて、いろんなもののデザインが。
一つは明かりが蛍光灯じゃないっていうのにまずびっくりしてたのと、
部屋の明かりが多くて関節照明とか、
淡い光じゃないですか、ちょっとオレンジっぽい。
日本って蛍光灯あるんで、
蛍光灯に合わせた配色とかデザインがほどかされたりしてるんですけど、
環境が違うから、街灯とかもアメリカすごい暗めなんで、
それに合うようなデザインとかをされてたりするんで、
そこの環境の差もインクルーシブとしては考えてるべきだったりするんですよね。
あとなんかね、面白い、僕はこれ非常にインクルーシブとして興味深いなと思ってる例が、
キューピーマヨネーズの例っていうのがあって、
マレーシアで売られているキューピーマヨネーズのパッケージの絵が違うって。
知ってます?
赤ちゃんのやつ。
赤ちゃん、あれね、実は赤ちゃんではなく、エンジェルらしいんですよ。
キューピー?
羽がついてるんだって。
そうなんだ。
で、マレーシアで売っている、マレーシアとインドネシアで売っている、キューピーちゃんの絵が違う絵なんですよ。
エンジェルじゃないってことですか?
そうなんです。顔の部分で切り取ってあって、体全体の絵も描いてないっていう、これなんだけど。
ほんとだ。
なぜ?
これはなぜかっていうと、この2つの国の多くの方々がイスラム教徒なんですね。
肌を見せない。
肌を見せないのが1つ。あとは、エンジェルっていう概念がよろしくない。
そうなんだ。
イスラム教徒の方々に天使っていう概念がないのか。
あとはあれか、偶像崇拝が禁止されているので、宗教上のものを絵にしちゃうっていうのが良くないとされているので、
キューピーをエンジェルじゃなくて赤ちゃんにしているような、逆にそういう例があったりとかしますよね。
あと、これ都市伝説なのか本当なのか僕ちょっと分かってないんですけど、多分これ本当だと信じたいものが1つあって、
皆さんにもすごい馴染みのあるカスタネット。
楽器の。
楽器の。小学校とかにあるじゃん。
デザインにおけるバランスの難しさ
あれって、スージーが言ってたとき、どんな色だったの?
赤と青。
赤と青で片方が赤で片方が青。
そうですそうです。
なんかね、噂に聞いた話だと、もともと赤と、赤は赤、青は青だって。
赤、赤、青、青。
両とも赤、両とも青。
で、赤は女子生徒用、青は男子生徒用みたいな、日本ってそういうの多いじゃん、ランドセルの色とかそういうの。
やってたんですけど、クラスによって男女の数が違うから、株数が出るんだって。
赤足りないとか青足りない。
それで、じゃあ両方これ半々にして混ぜちゃえば全員使えるよねって。
これユニバーサルデザインになったんですけど、全員が使える。
面白い。
で、どっちのユーザーでも対応できるようなデザインに変革したんだって。
知らなかった。
これね、そもそも世界的に考えると、男の子は青で女の子は赤っていう考え方自体がそろそろ厳しいけどね。
そうですね、紅白歌合戦のロゴもどうして20円でしたっけ。
グラデーションね、グラデーション。
あのロゴ好きなんですよ。
あれも一応インクルーシビティ意識なのかな。
赤が女性みたいなのにしたよね。
紅白歌合戦の紅と白は赤と白で、赤組女性のグループで赤。
白組男性のグループで白。
ずっと歴史的にやってきたんですけど、近年数年ぐらいかな多分。
そこの間っていうのもあるじゃんっていうことで、グラデーションにして、
どっちでもなくどっちでもあるような人たちもちゃんと含んであげる、インクルードしてあげようっていう表現だし、
実際に、ちょっと詳しいことわかんないけど、なってる気がしますね。
もうなんか出演者とかも。
そうですね。
誰だっけ。
日吉。
日吉清。日吉清のこと言っていいのかどうか僕にはちょっとわからないんですけど。
清ってめっちゃ下の名前で呼んじゃった。
日吉清さんは白側だとは思うんですけど、日吉清さんって多分紅白結構昔から出てて。
そうですよね、千田清の。
そうそうそう、ずいぶんルックスが変わったっていう話ですよね。
前赤じゃなかったでした。
え、そうなの。
違いましたっけ。
わかんない、それはちょっと調べてみないと。
ドラゴンボールの歌って。
あ、そうかもしれない。
どっちでもいいんですけどね、ぶっちゃけ。
どっちにいても僕はいいと思いますよ。
すごい良かった。
ドラゴンボール。
ドラゴンボール。
すごいなんか、ワゴンに乗ってうわーって。
そうなの?
なるほど、なるほど。
そう、それなんですかね。
ここでビートラックスからのお知らせです。
この度、ビートラックス初の主席の販売が決定しました。
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それでは引き続きPodcastをお楽しみください。
固定概念をあまり囚われない方がいいよっていうことがあって。
アインシュタインって名言たくさんあるんですけど、これに関しても一つ言ってることがあって。
みんなが考えてる常識っていうのは、13歳までに身につけた偏見のコレクションだって言ってます。
常識的にどうこうって、特に日本では多いんですけど、来年が。
それって、そもそもそれ自体が偏見の塊で常識って呼んでるだけのものであって。
世の中はもっと広いし、もっと多様なんだよねっていうのをアインシュタインが昔から言ってたっていう話なんですよね。
昔からコンセプトはずっとあったんでしょうね。
あったと思います。
ただ最近になってさらにみんなが気をつけるようになって。
注目されていますね。
でもこれって本当にデザイナー的に難易度の高い概念であり、
偏見をなくしてインクルーシブ・ダイバーシティにしようとすると、
それをよく思ってない人たちを排除するっていう逆説も発生するんで。
なかなか悩ましい。
哲学的に悩ましいですよね。
アメリカっていろんな考え方の人もいますけど、
いわゆるここのサンフランシスコのあたりの考え方って超リベラル・プログレッシブと言われる、
いろんな多様性を全部許容しますっていう街じゃん。
だけどそういう考え方がよろしくないんじゃないかって思う人も世の中にいて、
そういう人たちを排除している可能性もあるという逆説的な状況も発生しているので、
非常にややこしいんですよね、この概念っていうのは。
バランスが難しいですね。
バランスが難しいですね。
だからこそどうするのかっていうのは、延々のテーマになってますよね。
確かに。
ジェンダーフリートイレの問題
一番それが具体的に起こったのがツイッターだった時に、
アメリカの選挙、大統領選の時に、
ドナルド・トランプのアカウントを停止したんですよね。
バンされてましたね。
あれ会社の判断でやったと思うんですけど、
あれはリベラルな世の中にとって良くないからっていう理由だと思うんですね、
ジャック・トーシーその時の信用を。
だけどそのバンしたってことはエクスクルードしてるから、
インクルーシブじゃないから、
ニール・マスクが買った後にまた戻して、インクルーシブにして、
最近ニール・マスクがツイッターを買った理由は、
プログレッシブな考え方、サンフランシスコ的考え方から
世の中を守るためだみたいなことを言っていて、
本当にそこはフィロソフィーの戦いになってきていて、
サンフランシスコのデザイナーなんかは、
自分たちの考え方が一番正しいと思っているけれども、
それをよく思わない人も実はいるので、
ユーザーとの対話ってすごい重要だなと思ってますね。
ある程度ターゲットは絞らないといけないのはいけないんですかね。
なるべくインクルーシブにした方がいいけど、
全てって難しいんですかね。
全員は難しいので、
どういうユーザーが使うであろうかという想定をするところから
まずしなければいけないんですよね。
どういうユーザーまで含めるようにしようか。
全員難しいのが本当にそうなんで、
それでどこまでをクリアするか。
例えば、全員を含めようとして大失敗した例というのは、
ジェンダーフリートイレなんですよね。
なるほど。
アメリカにもたまにあるけど、
ジェンダーフリーというか、
どっちの人が使ってもいいよって家のトイレ的なのが
カフェにたまにあったりするけど、
東京の新宿歌舞伎町のビル、
新しくできたビルでジェンダーフリートイレを採用したらしいんですよ。
知ってます?この話。
知らないです。
半年くらい前なんですけど、ちょっと話題になってて、
全て先進的なデザインを、
エクスペリエンスを提供しようというコンセプトで、
トイレをジェンダーフリーにしたんですね。
簡単に言うと、男性でも女性でも入れるトイレ。
トイレ入って個室があるじゃないですか。
個室があるのは、男性でも女性でもどっちを使ってもよくて、
手を洗う場所があるじゃないですか。
洗面台。
あそこは男性でも女性でも両方入れるんですよ。
男性、女性どっちもLINEで待ってるみたいな。
そう。それやった結果、大変なことになってどうなったかというと、
男性の人たちがたくさんそこにタムロした動画がアップされて、
女性が入ってくるのを待ってるみたいな状態。
女性がすごい怖い状態になっちゃってしまったんですよね。
なので、性別をインクルーシブしようとした結果、
本来はそこは混ぜちゃいけないものまで全部インクルードしちゃったんで、
UX的に最悪のものになった。
最悪中の最悪です。
そうなんですよね。みんなをハッピーにしようと思ったら、
女性に対してすごいアンハッピーな状況を作り出してしまって、
それ配信されたんだと思うんですけど、短期間で。
すごい苦情が出たので。
この前ね、サンフランシスコのダブルホテルってダウンタウンの方にある
ダブルホテルのバーのトイレに行ったら、
男性、女性のサインが書いてないから、
混乱してたらそこのバーテンダーの女性が
どっちでもいいわよ。誰でも使えるわよ。
それも入ってすぐ個室のタイプじゃなくて?
そんな感じ。
ちょっと設計が面白くて、手を洗うところはトイレの外にあるんですよ。
中入るとどっちでもいいっていう感じだったんですけど、
ここはオッケーになってますね。
サンフランシスコってトランスジェンダーの方とかも多いから、
そこは課題になってたんだから難しい。
インクルーシブデザインの課題
日本で今もすごい課題っていうか、
先頭どうすんだ問題とかもあるんですよ。
婚約ですか?
婚約じゃなくて、男女で分かれてるけど、
トランスジェンダーの方はどっちに入るのかとか。
ニュースでたまに見ますね。
それインクルーシブデザインの課題として、
すごいどうするんだろうなっていう。
デザイナー的にどう解決するんだろうなっていうのは悩ましい世界ですよね。
下手すると全員水着着ようみたいになるかもしれないけど。
というのがインクルーシブデザインで、
インクルーシブ系の話をよくする相手が、
以前にこのフォトキャストに出てくれた沢さん。
沢さんは公言してますけど、
ADHDとASDと全部載せだって言ってて、本人が。
すごいハイブリッド。
学生時代とかサラリーマン時代にものすごい肩身狭かった。
こうあるべきだみたいな行動言動が、
すごい制限の強い社会だったので、日本が。
学生時代は特にそうですよね。
さらにちょっと一昔の。
僕もいろんなところで言ってるけど、
日本の中学校高校の時とかにマークシートが超苦手で、
点の並びが汚いのが許せない。
気になるんですよ。
そこで点がランダムになっていくじゃん。
そうですね。1,2,3,4ってあって、2をフィルして3をフィルして。
あれで綺麗なラインとかデザインにしたくなっちゃうっていう。
ちょっとしたこだわりっていうか。
そんな感じがあって。
それの沢さんなんかはもっともっと細かいことがいろいろ合わない。
世の中と波長が合わないみたいなことがあったらしくて。
それと同時に、うちの今スタッフにもなってくれてる、
前に出てくれた井口隆人さん。
井口隆人さん。
隆さんもすごいいろんなところで講演してますけど、
強度のADHDだって言うので、
すぐ次のことを考えちゃうから、
いろんなところにとっちらかっちゃうから、
彼らがすごい努力して、話した内容をすぐ文字にして相手に共有するとか、
カレンダーでスケジュールはちゃんと10分前にスタートするみたいな。
スケジュールがちゃんと10分前にスタートするように心がけるとか、
努力をして乗り越えたって言ってたんですけど、
その2人にこの話をちょっとしてもらいたいなと思って、
イベントに出演してもらおうと思って。
これはイベント、そうなんですよね。
ビートラックスデザインデイの開催
11月6日に。
水曜日ですね。
水曜日に、日本です。東京の大観山、
渋谷から近い大観山にあるイベントスペースで、
久しぶりのそれなりの規模のイベントをうちの会社が日本で開催するんですよね。
4年ぶり。
2019年が最後だから、そんな感じか。
Bトラックスデザインデイっていうイベントなんですけど、
これもともと4年前まではデザイン・フォー・イノベーションっていうイベントで、
同じ趣旨のイベントなんですけど、デザイン・フォー・イノベーションと違う名前でやってて、
5回くらいやったのかな、結局。
4回開催したデザイン・フォー・イノベーションの進化型として、
各種デザインの領域に関する話を、それぞれのエリアでのエキスパート、ゲストスピーカー、
あと僕自身もキーノートスペースさせていただいて、デザインの役割とか、
あとはクライアントさんの案件の紹介とかもクライアントさんと一緒に話したりとか、
ネットワーキングパーティーやったりとか。
スウジも出演。
います。ちゃっかり。
何のテーマでしたっけ?
G世代ですね。
Z世代ね。
日本語で言うとZ世代ですね。
Z世代代表で出ます。
Z世代代表ってそんなの?
日米のZ世代の違いとか、Z世代にヒットするブランドとか、プロダクトの話とか、
そんなのやるんですけど、セッションは7個くらいあるのかな?
パネルセッションが6個、キーノート含めて7個、その後ネットワーキング。
ネットワーキング。
現在チケット販売中でして、これプラス毎回ご紹介させていただいている書籍付きのチケットもあって、
ビートラックスが初めて出す思考から実践までデザイン、思考、考察時間、図鑑、そんなような本の、
これが2200円なんですけど、チケットと一緒に買うパッケージだと1000円分で買えて、
なおかつ当日会場で僕がサインしてお渡しするという。
なんということだ。
すごいお得なプランもありますので、ぜひイベント。
これはビートラックスデザインデーで検索でもいいですし、
bdd.beatracks.comでもイベントページがございますので、
ぜひ予定のある方がお越しいただけると、かなり楽しい、そして勉強になるイベントなので。
12月6日水曜日の1時から。
そうですね、午後1時から20時、8時まで、パーティー含めて8時まで開催します。
非常に僕も楽しみにしていますので、よろしくお願いします。
インクルーシブデザインとニューロダイバーシティ
インクルーシブデザインの話をそこでちゃんとしますよ、
さっきの沢さんとタカさんが話してくれるのはインクルーシブデザイン。
それぞれがユーザー目線からどういうデザインが世の中に求められるかって話をしてもらう予定でございます。
ニューロダイバーシティ。
ニューロダイバーシティっていうのは、これタカさんに教えてもらったんですけど、
ADHDとかSDとかそういうニューロって脳の伝達物質だと思うんですけど、
ニューロサイエンスとか脳科学とか言うんですよ。
ニューロ的にいろんなタイプの脳の作りとか成分の出方があるので、
それに対応したデザインをこれから必要となりますよって話をしますという、
そういうセッションになります。
イベントはそれくらいですかね、告知と。
告知はそんなもんじゃない。
イノベーション、インクルーシブデザインとZ世代とAIとブランドデザインとデザインドリブン。
デザインドリブンカンパニーの話を、これは僕の友人、アメリカのサンフランシスコにあるリフトっていうライドシェアの会社。
ウーバーみたいな。
ウーバーのライバル会社でピンク色のロゴのかわいいリフトとそこでデザインをやっている友達が日本に呼んで、
リフトってデザインドリブンカンパニーって有名で、
会社の方向性とかブランディングとか全てデザイナー的価値観でやっているという、
ファウンダーの中にデザイナーがいるという会社の一つなので、
デザインをメインに考えている会社って、そうじゃない会社とどうプロセスが違うのかとか、
メリットとか、日本の企業にとってそういうのがどういうところから学べるのかって話をしてもらう予定ですね。
これは英語での?
それは英語です。
英語なので、ちょっとAIを使った翻訳を今考えています。せっかくなんで。
そうですね。こんな感じかな。ぜひお越しください。
よろしくお願いします。
サンフランシスコデザイントークは、番組に対する質問や取り扱ってほしいテーマを募集しています。
番組概要欄にあるGoogleフォームからお送りいただけますので、頼りお待ちしております。
最後までお聞きいただきありがとうございました。次回もお楽しみに。
32:28

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