サンフランシスコ・デザイントーク、この番組は、サンフランシスコと東京に拠点を置くデザイン会社のCEOが、
日本で働くデザイナーや、デザインをビジネスに取り入れたい方向けに、様々なトピックについて深く話します。
今回は、デザイン経営のプロダクトマーケットフィット検証と、実際の具体的なステップについてお話をしていくんですが、
こちら視聴者さんの大輝さんからのリクエストです。ありがとうございます。
ということで、本日もよろしくお願いします。
じゃあまずちょっとおさらいというか、これ確か前回のデザイン×ビジネスのパート1で少しお話をしたんですが、
プロダクトマーケットフィットとはのところからもう少しおさらいできたらなと思います。
質問自体が結構難しい言葉が並んでたなと思っています。
スタートアップとかデザイン業界だと馴染みがあるキーワードなんですけど、
一般的にはあまり知られていないので、その基本から話せればなと思います。
そうですね。商品やサービスを作るときに、それが世の中で受け入れられるかどうかを検証する手法とか概念で、
プログラムソリューションフィットというのと、プロダクトマーケットフィットという2つの段階、ステップがあるんですね。
これが専門用語になって、ちょっとわかりにくいかもなので説明すると、
まずプログラムソリューションフィット、PSFというのを検証しろと言われていまして、
まずはプログラムというのは課題とか問題ですね。
これはお客さんとかユーザーが考えている課題に対して、自分たちが提供しようと思っているソリューション、
解決策が合致しているか、提供できているかというのを検証すると。
それがOKになったら次のステップとして、プロダクトマーケットフィットという、
そのソリューションを内包しているプロダクト、商品、サービスが、
マーケット、市場、世の中に受け入れられるかどうかを検証するステップになるんですね。
なのでスタートアップとかで、今PMFを探っているところですとか、かっこいい言い方をする人とかいるんですけど、
その意味は自分たちが作ろうとしているものが世の中に受け入れられるかどうかを確認中ですというふうに言っているってことなんですね。
結構そしたらビジネスサイドというかお金とかのお話なんですか?
そうですね。投資家の人とかVCみたいな人に聞くと、例えばどういうスタートアップに投資しているんですかとか聞くと、
PSFがクリアできているところとかPMFが分かっているところとかクリアしているところに投資してますよとかしたいですよって言ったりするんです。
それで言うと、アメリカのVCというスタートアップに投資する会社はいくつもありますけれども、
そこのトップレベルの会社の一つにアンドリー・セン・ホロウィッツという会社がありまして、
偶然うちのビートラックスのオフィスの隣のビルに入っている会社なんですが、そこのファウンダーのマーク・アンドリー・センという人がいまして、
この人はネットスケープというブラウザを作った人、その会社を作った人なんですけど、
その人が言っているのはスタートアップで一番重要なのはPMFを達成することだと言っているんですね。
一番重要なんですね。
一番重要だって、そこがメイン。
実際のところ、80%ぐらいのスタートアップがダメになっちゃう理由はPMFが達成できていないことらしく、
これがクリアできるとかなり軌道に乗っているというかですね。
PMFがちゃんとつかめていれば、世の中に受け入れられるという確信があるので、
ものづとヒットする商品やサービスが生み出せるということなんですね。
スポーティファイとか、ストリーミングで音楽聴きたいというユーザーのマーケットのニーズに合った商品であったからヒットしている。
そういう概念になります。
これがPMFのプロダクトマーケットフィットが何ぞやという意味でありました。
実際ではどういうふうに検証するか。
どういうふうに検証していくかですね。
これ10個一応ステップというか知っておくべきポイントというのがあって、
ボリューミー。
あるのでちょっとペースよくテンポよくやっていこうかなと思います。
まずそれを検証するときに使うものがプロダクトバージョンがアルファベット3文字のものがあるんですが、
スウジは知っていますでしょうか。
これを使って検証したよっていうアルファベット3文字。
私も知ってる。
多分知ってる。
スタートアッププロダクトを作ることに関わったりとか、
うちみたいな新規事業のワークショップをやるときには
必要とされる機能を持っている最小限のスケールの商品のことを英語で。
ミニマムライカボでしたっけ?
違う。
ラバボ?
違う。それちょっと違う。
それもあるんですよ。じゃなくて、
バイアブルですね。
MVPと言われるものがありまして、ミニマルバイアブルプロダクト。
いきなり商品をガッツリとしたものを作るっていうのは結構お金と時間がかかってしまって、
それを作っているうちにプロダクトマーケットフィットの検証できないと時間かかっちゃってお金かかっちゃって、
それだけでいっぱいいっぱいなので、
より手軽にその商品が受けるかどうか確認するための単位バージョンみたいなものの概念があって、
それがMVPと言われる。
最小限でその商品サービスが提供しようとしている価値が伝わるバージョン。
いわゆる超シンプルバージョンというか、
これはMVPなんですけどとか言ったりするんですけど、
最小限のものをまず作ってみろということを言われるんですね。
例えばよく言われるのが、A地点からB地点に移動することに
世の中の人が興味あるかどうかを確認するために、
車を作っていると時間がかかるので、
より簡易的なものにしていこうという概念図みたいなのがあるんですけど、
車輪とかハンドルとかエンジンじゃない。
それパーツだから。
その移動するという最小限の価値を伝えるんだったら、
多分スケボーぐらいでいいんじゃない。
バイクでも自転車でもいいんだけど、
もっと簡単につけるんだったら車輪についたスケボーで
歩くよりも早くたどり着けるかどうか、たどけるかどうかは
スケボーを世の中に出してみて、
世の中の人がそれにどう反応するかを見て、
プロダクトマーケットフィットを確認しましょうみたいな概念があるんですけど、
MVPというのをまず作ってやります。
これが前提ですね。
それをもとに、まずスタートアップとかのピッチで考える
一つ目のポイントというのがあって、
僕も企業家のメンタリングとかやってると、
最後の方にTAMという言葉を使って表現されているのは、
アルファベット多いですね。
本当に多いんですよ。あんまり好きじゃないですけど。
わかりにくいんですけど、TAMとかです。
TAMサムランチャーなの?
TAMサムランチャーなの?
これ、僕も最近までどういう意味かわからなかったんですけど、
トータルアドレッサブルマーケットでしたね。
なんとか、想定できる市場のサイズがどのくらいあるのか、
まず理解しておきましょう。
なんとかミリオンダーラーとか、なんとかビリオンダーラーとか、
市場規模ですね。市場規模。
それをまず理解するということですね。
次に、順番じゃなくてもいいんですけど、
これ単純な話なんですけど、MVPとか販売したり、
無料サービスでもいいんですけど、世の中に出したときに、
いくら売れるかとか、いくらユーザーがサインアップしてくれたか、
セールス&サインアップという概念ですね。
あとは、使ったユーザーがどれだけ使い続けるかという
カスタマーリテンションですね。
これも一つシグナルになりますね。
1日で飽きちゃうのか、1ヶ月使ってくれてるのかによって、
サインアップしてくれたけど1日でドロップしちゃうと、
あんまり勝ちないっていう、プロダクトマーケットフィットないかも
というような概念になっておりますね。
次に、またアルファベット3文字出てくるんですけど、
CLVとかLTVとか言うんですけど、
カスタマーライフタイムバリューっていう、
LTVはライフタイムバリューなんですけど、
ユーザーが使って、使い続けて、その人の人生全部で
どのくらいのお金を使いそうかとか、
価値を提供してくれそうかという概念なんですよね。
これよく無料サービスとかフリーミアムっていうサービスで、
ユーザーが無料で使い始めてもらって、
あとあとでお金払ってもらうときに、
その人の人生全部で言うと累積すると
いくらくらいのお金が1人に当たり獲得できるかという概念。
これを知って、プロダクトマーケットフィットの
シスに出てくるという概念ですね。
次に、今度、獲得、ユーザーはたくさん集められるんだけど、
それに対してめちゃくちゃお金がかかる場合とかもあるので、
ちゃんと認識しておきましょうということで。
アルファレットさんはCPAって言うの。
CPA。
CPAはちょっと一般的ですね。
コストパークイジション。
1ユーザーを獲得するのにかかるお金。
広告であったりとか、リワードみたいなものであったりとか
あるんですけど、20ドルキャンペーン、
あげるキャンペーンとか、そういうののコストはいくらかかるか
ということですね。
あとは、ニーズのデマンドを探るための
シグナルというのがあって、
さっき言ったサインアップとかもありますけど、
クラウドファンディングだったらいくらバッカーが
集まるかって言い方をするんですけど、いくら
購入じゃないな、予約か、日本語で言うと。
あれがいくつか集まるかとか。
あとはサービスがリリースされる前の
ウェイトリストみたいなのを作った場合、
それにウェイトリストが何に集まってくるかとか。
そういう事前のシグナルでニーズの高さ、
デマンドとかニーズの高さを探る、
シグナルを探るというやり方がありますね。
それによって、うちの会社なんかもよく
デジタルサービスだったらLPで
カミング数みたいな感じでウェイトリストに
名前載せたりとか。
あとは物理的プロダクトだったら、
たまにクラウドファンディングに投げて
3ヶ月後とか半年後にリリースするけど、
事前先行予約、先行オーナーとっておくと、
ケースバイケースですけど、100万円ゴールにして
100万円以上集まれば、これプロダクトマーケット
フィット結構掴めてるかもね。
そういうポジティブシグナルとして
捉えたりしますね。