サンフランシスコのAIの現状
サンフランシスコ・デザイントーク。この番組は、デザイナーやデザインに関心のある方、デザインをビジネスに生かしたい方、そしてグローバル展開を目指す企業の皆様に向けてお届けします。
BTRAX CEOのBrandonが、サンフランシスコ本社から、ここでしか聞けない、リアルで実践的な情報をお届けします。
サンフランシスコ・デザイントーク始めます。今日はゲストに澤さんがよろしくお願いします。
3回目。実は3回目の出演なんですよ。ゲストとしては一番出演回数。というか、大体みんな1回しか出演してないんで。
2回以上出演してる時点でもう常連さんなので。でも澤さんのエピソードが一番評判がいいので。
本当?嬉しい。
僕もなんか編集してて、いやーいいこと言ってんなーって自分で聞き返しながら感じなんですけど。
今日は何の話をするかっていうと、皆さん大好きAI、そして僕が最近書いた記事のバイブコーディングっていう、いわゆる生成AIの中では最先端かな。
AIエージェントとバイブコーディングが多分今一番先を行ってるようなテクノロジーなんですけど、その話とかもしながら今後どういうふうに世の中になっていくのかと。
あとはうちの会社ビートラックスの今後の展望なんかも話せればなと思ってますが、まずサンフランシスコ今どうなってるのかって話をしたいなと。
ぜひぜひ。それは知りたい人も多いよね。
なんかね、僕もすっごいびっくりしてるんですよ。なぜかっていうと、ここ2、3ヶ月で劇的に変わりました。
何が劇的に変わったかっていうと、スタートアップ界隈の勢いが本当にやばい。
感覚的に言うと、2018年、19年頃に戻った感じ。
というのも、コロナになってからもうゴーストタウンみたいになっても、街も人いないし、スタートアップの勢いもみんなリモートになっちゃったから、
起業家もスタートアップの人たちどこにいるの?みたいな感じの街の雰囲気だったんですけど、
今年に入って市長が変わって街が安全になって、AIがどんどんどんどん、オープンAIがサンフランシスコにもともとあって、
そのライバルのアンソロペックっていうクラウドを出しているところもあって、その2つがリードしながら動いてたら、ここに3ヶ月でどんどんどんどん新しいテクノロジーとかツールが出てくるじゃないですか。
で、ここ2ヶ月くらいでイベントがすごいんですよ。本当にAI関連のイベントが冗談抜きで一晩3から5あるんですよ。
それもなんかカジュアルなミートアップで、なんかアフターファイブで行けるやつが。僕今週、この収録してる週1週間で毎晩行ったんですけど、
1つGitHubでやってたイベント行ったんですね。GitHubって今マイクロソフトの子会社になって、エンジニア向けのツールでコパイロットとかが入ってるものだと思うんですけど、
何のイベントだったかというと、AIエージェントを開発することを学ぶミートアップだったんですよ。だからプレゼンしてる人が、この中でAIエージェントを作ってる人どのくらいいるって言ったら半分以上手を挙げてたんですよ。
AIエージェントを作ってるってことはよ、基本的に新しいスタートアップが生み出されるって意味じゃないですか。
これはサンフランシスコのiPhoneが出た後で、スマホとソーシャルとかのサービスがどんどんポコポコ出てきた。Twitterとかもそうだったし、ロケーション系であるとか、いろいろ新しいサービスが出た時代があったんですけど、
風潮に思いっきり戻ったっていうか、それがまた戻ってきたので、めちゃくちゃエキサイティングだし、例えば今日会った起業家が2ヶ月後とか、超有名なユニコーンになってたりする。
それドットコムバブルの前の状態の夢がある状態が再現されてる感じね。
それね、何かの記事で読んだんですけど、ファイナンシャルタイムスか何かだったんですけど、ドットコムバブル以上にバブってるって書いてあって、バブってるって意味は盛り上がってるって書いてあって。
うん、あの中身がないって意味じゃなくてね。
そういう意味じゃなくて、たぶん沢さんだとご存知だと思うんですけど、ドットコムバブルって結構ハイプもあったりとか、その後で弾けたりもしたから、一時的だったんですけど、
世界はバブルじゃないから、今後どんどん上がるしかないっていう世界が。
これが世に言う産業革命なので、産業革命はバブルではないので、一時的ブームではないので、革命ですから、前後は別世界になるんですよね。
インターネットの登場に前後って別世界になったじゃないですか。
僕93年社会人になってるから、別世界になるのに立ち会うの2回目なんですよ。
それを現役で味わえるっていうのは本当に幸せだなと思う。
なんか新しい産業が本当に生まれるっていう感じですよね。
あるいは既存の産業がものすごい形でアップデートされるっていうね。
なるほどね。多分AIに関しては世界最先端の街がおそらくサンフランシスコになってるはずなので、
日本のAIの認識
僕はここ2ヶ月ぐらい、日本に行ってないって言い方変ですけど、夏になると日本に行かなくなるんですよ、暑いから。
暑いからね。
暑いから。ちょっと感覚が鈍っちゃってるんですけど、日本のAIの状況がすごい逆に興味があるんですけど。
もちろんね、キーワードとしてはすごくいろんなところでAIっていうものは取り沙汰されてるし、
勘のいい連中はもちろんそれをベースに起業したりとか、そういうことをやってるんだけど、
端的に言うと、例えばエンタープライズの領域においては、
AIっていうのをいわゆるExcelの一機能みたいな感じで受け取ってる人がいまだに多いんじゃないかなって気がする。
かつ、これが世の中を変えるものなんだっていうのはぼんやりとメディアを通したニュースとしては知ってるけれども、
自分にはそこまで関係がないかなって思ってる人の方が圧倒的マジョリティかなっていう気がしてる。
それって実用的にAIの恩恵をまだ肌身で感じてないから?
そう。あと、自分との関連性を強く感じないっていうか、危機感も感じないし、チャンスとも思ってないっていう。
昨日と同じ今日、今日と同じ明日がずっと続くのであるっていう感覚がまだ圧倒的強いんじゃないかなって気がする。
ビジネスっていう現場においてそれを使うかっていうと、まだいまだに事例遅れっていうカルチャーって根強く残ってて、
みんながやって成功して安全っていうふうに証明されてから使うなんですよ。
使いながら考えるっていう発想になる企業カルチャーを持ってるところはまだ少数派だなって思いますね。
そうなんだ。ちなみにうちの会社は先週チームビルディングっていうでみんなで集まってオンラインで話す会で、
一人一人AIをどういうことに使ってるのかっていうのを発表するのをやりました。
使ってない人はもちろんゼロ?
ゼロです。だって全員一人ずつ発表させられたんだもん。使って当たり前なんですけど、逆に会社としてこう使え、ああ使え、これを使えはまだやってないんですよ。
あえて自由に好きなものを好きに使ったらっていう使い方をしてもらって、まだいろいろツールがあるからね。
それぞれ好みのツールがあるから、みんながどう使ってどう得をしてるかを知ってから全体的に決めていこうかなと思ってるんですけど、まだ手探りですね。
今全員使ってるって質問の会社でしょ。僕登壇機会は年間今でも200回から300回ぐらいあるんだけど、結構聞くわけよ。
AI使ってます?って言ったらそこそこ手が上がる。課金してる人っていうとエンジニア界隈のイベントであれば割と多い。
全員じゃないの。それですら。当然課金してますよって全員上がるかってまだそうじゃないの。エンジニア界隈でも。
それがそうじゃないいわゆるバックオフィスって言われる人たちとか経営者とかだと、課金してますって手挙げるのは圧倒的マイノリティだからね。
AIの未来とビジネスへの影響
それこそエンジニアのグループだったらこういうことを言うのはもう気が引けますけど、サンフランシスコだと使ってるだけだとマウント取れないよね。
もう作ってるじゃないとダメですよ。
プロダクトにAIを今入れてる途中だから、もしくはAIのエンジンとかエージェント自体を今作ってますって言えるとちょっとイケてる感がある状態かな。こっちの街はね。
全然そんなレベルじゃない。
もちろんね、いる人も中にいると思うけどね。
サワーさんが講演とかで話すときに、生成AIで使うとこんな良いことありますよとか、こういうふうに使ったらいいんじゃないのって説明してるんですか?
もちろん。よく言うのが、チャットGPTに聞いてみたけど良い答え返ってこないんですよって言った人に対して、いくつ出せって頼みましたかって必ず聞いてるんですね。
それは特に指定してないですとか、いくつぐらい出ました?3つとか言うから、100個とか頼んでくださいと。
100個頼んでも、なんてAI答えると思いますか?と。
人間に頼んだらこれ冗談じゃないっていうところは、この人たちももちろんですって言うんですよ。
優しい。
もちろんですってやばくないですか?って。これ大体2分ぐらいで100個、10個ずつのカテゴリーに分けて出てくるんですよ。
っていうことを、人にやらせたら何日かかりますって。これ2分でやるんですよ。それももちろんですって言って。
さらにはこういう追加でこういうこともできますよって言ってきますとかね。
あるいはパイロットでこういうプロンプト、パワーポイントに与えると、2分ぐらいでスライドが20枚ぐらいで出来上がるんですよ。
そういう感じのサイバーセキュリティに関するスライドっていうので、こういうの作ってっていうのをやると、2分ぐらいで少なくとも画像もちゃんと貼り付けられた、まあまあイケてるものが出来てくると。
そうなると、もう使わないとはないですよねっていうお話をするんだけど、あともう1個、AI沢さん。
質問出来るんですか、これもしかして。
そうそう、ボットってやつですね。
沢さんの人格のボットに質問が出来るってことでしょ。
そう。
沢さんマイナスキレる要素になって。
後で話がある。
怒らない。
おいこれ後で話がある。
生民の沢さんは質問の内容以下によってはさ、ちょっと怖い時あるからさ。
あとあれよ、体調が悪いとかね、機嫌が悪いとかあるでしょ。
こいつは大丈夫?
こいつは常にご機嫌なの。
すごい。
常にご機嫌な僕が答えてくれる。例えばね、キャリアに悩んでますとか。
こういうのを作ってったら沢さんが儲かんなくなるとかないの?
逆なんですよね。
僕を拘束をしようと思うと1日24時間っていう枠は絶対あるわけですよね。
24時間全部売れるわけじゃないから。
かつ、どうしても上限が出来ちゃうと。
だけど、例えばこれターゲットが一応あって、中小企業の地方会社とかにいいんじゃないって。
それに格安でサブスクで提供するっていうことをやるといいんじゃないかと。
そうすると僕が100人いる状態にできるんで。
無制限でいくらでもいろんな会社のアドバイザー業務が可能になるってことですね。
そういうこと。なおかつ僕の場合には自分が何を考えているのかっていうのをアウトプットしている分量が通常のビジネスパーソナルよりもだいぶ多いから。
本も10冊出してるし、記事も数百記事出してるし、ボイシーはもう2800回ぐらい放送してるしなので。
これは減ることなくて増えるからね。
本当に単純な素人質問なんですけど、既存のAIツールにさあまどかが答えそうな答え方をしてくださいって聞くのとは違うんですか?
やっぱりそれに最適化をされてる。
データを全部読み込ませてるから?
もちろん読み込ませてるし、それの横帯に関する味付けっていうのがなされてるんでね。
例えば断定しないとか常に選択肢を提供するっていうのは僕の脳内で起きてることなんで。
機嫌が悪いとかなんとかってあるかもしれないけど、僕多分断定しないと思うんですよ。答えが1個しかないって言う方は絶対しないんですよね、生活の中で。
全部選択肢だと思ってるんで。
サワーさんがこの世からいなくなってもずっといられますね。
AIとデザインの変化
そういうことなのよ。
よく考えると。
ただしアップデートができないっていう状態にはなるけどね。
まあ確かにね。スティーブ・ジョブスが生前言ってたんですよね。
アリストテレスと相談したいんだけど、それが今の僕にはできないけど、今後そういうことができる時代になるんだよ、それが楽しみなんだよって言ってた状態ができますよね。
もうそれができてるっていう話ね。
やっぱりね、ビジュアルデザインはプロフェッショナルレベルになってくると全部AIはできないと思いますね。
よく言ってるのが、プロンプト渡して絵描いてもらうとかっていうので結構綺麗な絵出てくるんだけど、それはあくまでもスタートラインを前にする作業だって僕言い方をしてるのね。
要は今までってクライアントは絵が描けないので、何かのプロダクトをデザインしようっていう時にイメージを伝えていって、それを一回デザイナーも組み取ってこれですかこれですかっていう理解の擦り合わせのために相当な時間を割いたりするわけじゃないですか。
そんな感じで、そうそうそうそう、それが脳内にあったイメージだとかっていうの。
そこまでをクライアントサイドができるようになってくるから、あるいは不毛なやり取りみたいなところとか、お金を取りづらい。
日本なんかそれお金取りづらいからね。手足はダメだと思ってるから。
そういうところはもうクライアントにやらせちゃうっていうことができるようになってくると。
そうするとデザイン会社とかデザイナーの人たちっていうのは本当に自分の進化を発揮できるところに集中できるって思ってるんだけど、今まだそこまで成熟してない日本は。
この前、日本の方々向けに生成AIセミナーみたいなのでちょっと話したんですけど、最後に質問ありますかって聞いたときに参加者の一人が、
ビートラックスのロゴってどの生成AIツール使ったんですかって聞かれて、すいません、この精度の高いロゴはまだできません。
AIではできませんって言って。ちょっとなんか複雑な気持ちになったよね。
ロゴデザインは生成AIではまだまだ精度が高くないんでって。
そもそもあれでしょ。生成AIが出てくる前に作ってるロゴだもんね。
そうですよ。デザイン会社がロゴを生成AIだけでアウトプットしたのを納品しないからと思って。
でもその質問が無邪気ですごい可愛かったんですよね。そういうふうに思ってくれたんだと思って。
ここって結構大きな狭間があって、何のためにそれが存在しているのかって本質を理解するっていうところが今後、生成AI時代においてはもっと重要になってくると思うんだよね。
生成AIで生成されたロゴがなぜまだダメなのかって聞かれたら僕が答えるとすれば、
プロが見たらデザインとしての精度が低いのが一瞬で分かっちゃうからって言っちゃう。
けど一般の方からするとそこはそこまでは気づかないのかもしれない。
そう、ただしなんだけど実際にロゴとして出されて一般の人たちがそのロゴに対してどういうイメージを持つかっていうと、やっぱりプロが出したやつの方が
インパクトだったりとか定着とかっていうのをいい意味で言うと、まだというか多分ずっと上であると思うんだけど、
プロセスに関するところっていうのは裏側を知らない人たちからするとその価値っていうのがまだ分からないかなっていう気がする。
だからすべての人たちが抽象的思考とデザイン思考的アプローチはやっぱり身につけないといけないなと思うのね。
すべてのビジネスパーソンたるもの。
アメリカの会社の人たちはもうだいぶそれがスタンダードなスキルセットになってきていますね。
やっぱりこれ別に日本とアメリカっていうのでやたら対立がおるつもりはないんだけど、
ただ日本っていうのは仕組みが固まっていたらそれをずっと変わらずに回すっていうところにめちゃめちゃ集中しちゃうので、
コーディングとAIの役割
変化を求めにくいというか変化をちょっと恐れすぎるというかね。
それが人間を中心にしてアップデートしていくんだっていうふうにもっと思考を寄せていかないといけないなって気がする。
AIがコーディングをし始めたこの時代ってどういうふうに見えてるんですか?
もう最高じゃない?
やっぱり?
僕は最高だと思う。
コーディングを人がやるっていうことを否定するつもりは全然ないんだけど、
立ち位置というかその領域が変わる。
趣味の世界になってくる。
自分で行動を書くってことが?
そうそう。
端的に言うと漁師と魚釣りですよ。
漁師の人たちっていうのは売る魚を大量に取るっていうことが仕事でしょ?
そうなってくると、
いやこの引きが最高だ、このリール最高だよねとかってそんなこと言ってる暇ないわけですよ。
もうとにかく大量に取る。
いい漁場に行ってとにかくちゃんとマーケットで売れるだけの量を取るっていうところに集中しなきゃいけない。
釣りの場合には、
今日釣れなかったわ、でもいいよ海辺でビール飲めたし最高だよねっていうところで終わるわけじゃないですか。
魚を釣るっていう行為そのものが楽しいから。
だから手でコーディングをするっていうのはその魚釣りを楽しむ人たちの考え方になって、
AIによるコーディングっていうのはビジネス的なアプリケーションとかシステムとかを組むときに絶対必要なアプローチっていうことになってくるかなと。
今後はシステムアーキテクトは必要だと。
その実際のプログラミングとかコーディングはAIがやったにせよ、
どういう構造にするのかとかソフトウェアの構成とかを考えることができる人は必要だと。
ただ手を動かすのはAIにやらせればいいじゃんと。
そういうこと。作業っていうふうに言われるものはどんどんAIに任せていった方がいい。
なぜかというと精度が高いからって話ですよね。
いわゆるコーダーって言われる人たちがどんどん自分の考えていることを反映していくような感じでAIとともにコーディングを楽しんでいくみたいな、
職業の未来とコミュニケーション
そういうプロセスになっていくのは流れとしては間違いないでしょうね。
サンフランシスコの街歩いてるとViveコーディング系のツールの広告だらけなんですよ。
もうバスもビルボードもバス停も至るところでそれが出てくるのは、
今そこがどのツールがリーダーシップ取れるかみたいなすごいことになってるんですけど、
あのツールが面白いのは、例えばInstagramと同じ機能とUIを持ったアプリを作ってって書くと、
目の前でそれが出来上がるのが見えるので、まあ面白いですよね、その感じが。
Cursorが今一番エンジニアの中では人気がありますね。
やっぱりこれはそうなんだね。Cursorって発音するんだ。
Cursorですね。
Cursor。
まあカタカナで言うとカーソルってやつなんですけど。
そうだよね。カタカナはカーソルって呼んでますよね、これ。
日本でカーソルって言われてるのかな?
一人より。もうだいたいあるあるまで。
一人より。
ジェミニだってジェミニって言ってる人、ジェミナイって言ってる人いるからね。
ちなみにアメリカだとジェミナイですね。
だよね。日本でもジェミナイって言ってる人いる。
友達と議論になるのが、生成AIが出てきた時に
エンジニアとデザイナーの未来がそれぞれどうなっていくのか
どっちの役割が残るのかとか
あとはプロジェクトマネージャー、エンジニア、デザイナー
全て一人でやる説とか
ジェネラリストの方がスペシャリストよりもニーズが上がるんじゃないか説とか
結局一番重要なのはカスタマーコミュニケーションの人なんじゃないか説とかあるんですけど
沢さん的にはどう思います?
いつも言ってるんですけど
究極人とうまくやっていける人ってここに尽きると思うんですよね
ちなみに先日イリアマーケイさんという方と対談させてもらって
その時にお話しして
絶対なくならない職業なんだっていうので
全く同じ答えだったんですよ
これブランドさんに言ったことあるかな?
いや、僕に直接言ってないんですけど
ボイシーで庭師って言ってましたね
そう、庭師なんですよ
僕のボイシー聞いてくれてありがとうございます
リスナー様です
で、なんでかっていうのまで言ったっけボイシーで
そのお客さんの意向を汲み取っていい感じにデザインする必要があるから
そういうようなことを言ってた気がする
あとシーズナリティがある
シーズンごとにやることが変わる
あるやることと不意やることって違うので
あとなぜやることとか
あとはその地域ごとに全部カスタマイズが必要になってくるんで
結局のところ人と向き合わなきゃ
庭とも向き合うんだけれども人とも向き合わなきゃいけないんですよね
全面芝生がいいのか土のほうがいいのかコンクリートがいいのかも人によって違うだろうし
そう考えるとずっとその人たちと会話をしながら
プラスして樹木のことも分かんなきゃいけないし
その季節ごとに起きる台風が多い年もあれば
日照が非常に長い年もあればみたいな
そういうのをちゃんと鑑みてアップデートしていく必要があるんで
庭師はなくならないよね
これを抽象化をすると全ての仕事に応用可能なんじゃないかって話で
壇上で盛り上がってる
今の庭師の説明を聞くと完全にデザイナーの仕事ですね
そうそうそうなのよ
完全に一致してますね
でプラスしてそこで必要な考え方は完全デザイン志向なわけですよね
そうですね
だって何のために庭が存在するのかっていうと
その庭がある家に住んでる人が快適に過ごせるようにじゃないですか
人間中心なんですね考え方は
庭は綺麗であることではなくて
その庭と一緒に暮らす人たちが快適であることが一番トッププラオリティなんで
それ極端な話
何十年後かにその庭の整備をするのがロボットだとしても
ヒューマンインターフェースコミュニケーションとか
デザインの部分は人間ですね
そうそうそうそういうことになるんですよ
でその辺はやっぱり人が
AIとかロボットがこの庭いいですねっていうよりも
人がやってきて庭師の人がやってきて
庭の例えば芝生の上にちょっと座ったりとか
これいい感じで育ちましたねっていう方が全然説得力あるわけじゃないですか
そこの仕事はなくならないかなと
単的に言うと共に成功を祝うとかね
そういう仕事っていうのはなくなりようがないというか
そういうのを分かち合いたいからこそ
その人たちと仕事をするっていう
もう完全に誰っていうところにシフトしていくのは今後
止められない流れかなと
この前アメリカ人の友達と話してて
ジョークみたいな話があるんですけど
AIやロボティックスがどれだけ進化しても
絶対なくならない仕事ってなんだと思うっていう
聞いた時にプールのライフガードって言った人いるんだよ
あー
ロボットが水に入ると感電するから
確かにと思って
ARグラスとかでこの人は溺れてるかもしれないっていうのを
感知するとこまではできると思うんですけどAIで
実際にプールに飛び込んで助けるっていうのは
ロボットだと
感電するって
感電するんじゃないかっていう
仕事とかキャリアにおいて
沢山のボイシー聞いてたら
めんどくさい仕事はAIになるけど
人と接することコミュニケーション部分は
なくならないっていう話
そうそうそう
人とのコミュニケーションはめんどくさい人にとっては
地獄じゃんっていう人もいるかもしれないけど
AIによるコミュニケーションの向上
人とのコミュニケーションのミスを減らすのに
AIのサポートを受けられるっていうのは結構でかいと思うんですよね
メッセージのプルフリードとか
そうそう
とか相手のことを理解するためにパラメータ渡しておいて
決めつけずに相手のことをこういうふうに受け取りましょうみたいな
アドバイスをAIからもらっとくとかね
僕が10年ぐらい前に書いた記事で
AIが発達してもなくならない仕事を3つぐらい書いてて
それがクリエイティブ系とリーダーシップと
起業家だったんですよね
起業家も言ってたよね
最近は役割じゃなくて人とのしての特性
3つのCっていうのを言うようにしてて
クリエイティブっていうのが一つで
コミュニケーションがもう一つで
最後はキュアラシティっていう
興味 好奇心を持つ
この3つの特性がある人はキャリアとか仕事において
これからも活躍できるんじゃないかなと思って
それは間違いないですね
ちなみに日本で3Cって何を意味するかできることある?
全然わかんないです
昔3Bって言われてて
今3Cにアップデートがかかったものがあるんだけど
3B、3Cって何かっていうと
結婚してはならない男性のモデルなんですよ
バンドマンとバーテンダーとビューティー
美容師
っていうのが3つだったのが
3Cに変わったんですよ
何だったんですか?
クリエイター カメラマン カレーをスパイスから作る男
全部最高じゃないですか
全部最高じゃん
友達でオールクリアしてるやつがいて大笑いしたんだけど
フルコンボ
いそういそういそう
どれか一つ手出したら全部やってそう
だけどこれって結局結婚したらならないって言うけど
さっきの話で
それ人にしかできないことやってるっていう言い方もできるんですよね
カメラマンなんて圧倒的に人間の仕事だし
これからどんどん余計ニーズ上がりますよ
本当そうなんだよね
どんどんAIでそういうのっていらなくなるんじゃないですか
っていうかもしれないけど
この瞬間を切り取りたいっていうのって
めちゃめちゃアーティスティックな考え方なんで
多分これはなくならないだろうな
なくす必要がないだろうなっていう表現の方が正確かな
それも向こうとしてお願いをするっていうところも
自分たちに対する仕事でもあるからね
お願いをする
人にお願いをしているっていうことによって得られる
安心感とかもあるだろうか
この人にやってほしいな
この人に意見を言ってそれを反映してほしいなっていうのは
やっぱり正しいものを得るっていうのとは
ちょっと違ってくると思うんですよね
デザイン会社における
AIの見え方とか関わり方って
すごい会社とかデザイナーによって
ポリシーが違うんですよ
結構特にクリエイター系になってくると
けしからんって言ってる人多いんですね
外部のクリエイターとかうち仕事したりとかしたんですけど
今まで手で書いてて職人的にやってる人に
ちょっとでもAI使ってみたらとか言うと
ブチ切れられるんですよ
俺の仕事をバカにしてんのかみたいな
冒涜団みたいな
俺は筆一本でここまで乗し上がってきたんだ
みたいなタイプの職人さんになってくる
一方でAIはガンガン使って
より課題解決に近づくためのツールだって
思う会社とかデザイナーもいて
僕とかビートラックスは完全に後者なんですよ
サンフランシスコにいるのもあって
これ共存してっていうか
使い倒していった方がいいよと思ってるんですね
それはよくこの近辺で言われてるのが
君の仕事がAIに取られるわけじゃないと
君の仕事を奪うのは
AIを使ってる君の仕事をしてる人だっていう
よく言い方をするんですよね
同じ仕事をしてても
AIを使ってる奴は武器が強いから
勝てなくなっちゃうよみたいな
刀と鉄砲じゃないけど
これからは鉄砲の時代になったら
ラストサムライみたいに
刀にこだわりを持って戦ってたとしても
トム・クルーズ以外は全部いなくなっちゃうわけじゃないですか
なので扱わない手はないなと思ってて
デザインとAIの共存
AIの話をすると
デザイン会社でAIを使って効率を上げるんですよね
っていうのが一つ言われて
それは一つあるんですけど
クライアントさんにとっては別にそれは
あまり関係ないじゃないですか
プロダクションプロセスをAI使うかどうか
もう一個重要なポイントがあって
これ最近気づいたんですけど
今後の商品・サービス・プロダクト
デジタルもノンデジタルも
ほぼほぼ全部
AIと何かしら繋がる状態になるはずなんですよ
でしょうね
例えば超オフラインの代表とすれば
旅館っていうのがあったとするじゃないですか
岡見さんがいておもてなしをする
高級な旅館ね温泉があって
あれって超アナログそうに見えるけど
例えばAIと繋げた場合
じゃあ来週沢さんが泊まりに来る
って予約が入ったら
AIに沢さんの好みとか希望とか性格とか
教えてもらって
より適切なおもてなしができるようになるじゃないですか
そうするとその旅館のクオリティっていうのが
顧客体験が上がるじゃないですか
なのでUXデザインにおいて
AIコネクテッドなサービスをデザインするっていうのが
圧倒的に重要になってくるはずなんですよ
今までのユーザー体験っていうのは
AIとコネクトしてないのがほとんどだったので
ある意味アナログなやり方で
ジャーニーマップとかを考えてたんですけど
これからは途中からAIをコネクトさせて
AIの頭脳と繋がった商品サービスに
多くのものがなっていくと考えると
デザインプロセスとかデザイナーの仕事とかも
アップデートしなきゃいけなくて
特にUXデザインですね
ブランド作りの新たな時代
ユーザーエクスペリエンスにおいては
AIありきのユーザーエクスペリエンスは何かっていうのを
うちの会社は追求しようと強く思ってて
それのデザインプロセスを今ちょうど
フレームワークで作ってるところなんですよ
だって絶対そうなるじゃないですか
さっきの職人肩着の人の話っていうのは
顧客向いてないんですよね目が
自分の手段が一番向いちゃってるんですよ
これは筆一本でやってきたんだ
アーティストだからね
それはいいんですけど
アートっていうのは自分のためにやるわけじゃないですか
カンネツキっていう人が内なる衝動っていう言葉で
それを表現してたんだけど
内側からずっと上がってくるものを表現するっていうのが
これがアーティストだと
それはいいんだけど
そのマーケットが認めるかどうかっていうのが
コントロールができないのも
アートの一つの在り方ですよね
だから死んだ後でないと価値が出ないとか
ってことが起きちゃうんだけど
デザインはそうじゃないと僕は思っていて
やっぱり人のためにやってるね
これねブランドインヒルさんっていう方が書いた
著作にも書いてありましたけれども
ありがとうございます
必ずね人のためにやるっていう
いやそうですよ
デザイナーはもう完全に
相手のために結果を出すことができないと
もうデザイナーとして失格ですからね
自己表現だけして終わっちゃったら
仕事が完了してないので
そう考えると
それの精度を上げていくとか
成功確率を上げるとか
ミスを減らすとかっていうので
AIの手を借りないっていうのはもう
無謀だよねもはや
それこそ競争に勝てなくなっちゃうかもしれない
周りがそういうことをどんどんやって
精度を上げていく中で
自分だけ手書きでマニュアルでやってって
まあしんどいし
あともう一個
うちの会社として考えてるのがあって
ブランディングとかの側面で
今後Google検索じゃなくて
AIに聞いて
会社の情報とか集める時代になると
ブランドを作りで
AIがこの会社どういう会社ですかって言った時に
こういう風に伝えて欲しいっていうのを
プロデュースする必要が出てくるので
そういうクリエイティブ作りとか
GEOって言うんですよね
SEOってあったじゃないですか
Search Engine Optimizationの
おー
それGEOへー
そうそうそう
チャットGPTのGが入るんですよ
Sじゃなくて
でGEOって言うんですけど
それもちゃんと抑えていこうかなと思ってて
検索エンジンよりもよっぽど広い範囲での
人がそのブランドのことを何と言ってるかとか
SNSとか掲示板とか
動画とか音声メディアとか
全部総合して
こういう会社でこういう人でとか
こういうブランドでっていうのを
AIが言うんですよ
うん
ビートラックスって会社は
世の中でどういう風に見なされてますかっていうので
デザイン会社なんだけど
ちょっとマーケティング色が強すぎるって
恋もありますって書いて
ちょっとひらっとしたんだけど
いやそうだよと思って
いいじゃんと思ったんだけどね
いやそれこそブランド作りなんですよ
ブランドって自分じゃない人が
なんていうかじゃないですか
私はこういう人ですっていうのは
ブランディングじゃないから
ブランディングっていうのは
僕の友達に
沢さんってどういう人だと思うって聞いた時に
あの人論外の怪しい人でしょっていうのか
ああ見えて意外とちゃんとした人だよねっていうので
どっちかを微妙に褒めてねえな
褒めてる褒めてる
例えが下手だった
いや今言ったのは
沢さんが自虐ネタでいつも言ってることを
僕が言っただけですからね
これからはだからあれですよ
Google検索するときに
サーマーとかって入れたら怪しいっていうのが
次に出なくてよくなるから
あれ下手すぎて一番上に出るからね
あれからの脱却がこれからできますから
AIに効くから
AIはネガティブなことあんまり言わないんで
大丈夫です
あともう一つがバカ正直にやっていくっていうのは
より一層大事になってくるよね
そうなんですよ
いやおっしゃる通りなんですよ
地道にバカ正直に
誠実にやらないと
全てがトランスパレート
透明になってくるんで
ブランド作りにおいてすごい
より一層デジタルの前の時代ぐらいに
いろんなことが
一つ一つの言動が重要になるなと思って
そこの会社として手掛けられたら
次世代のデザイン会社になれるかなと思って
まだね
産業革命始まってまだ3年ぐらい
第4次産業革命っていう
第1次が防災企業
第2次が自動車
第3次は実はこれ分かれてて
いくつか派閥があって
インターネットじゃないの
産業用ロボットっていう説もあるんですよ
大量生産が機械によって
AI技術の進展
ロボティクスっていうのが
第3次産業革命だっていうのが
ものづくり系の人たちからすると
一番大きいって言ってて
ネットっていう人もいる
僕はネット派なんだけど
今の様子を見ると
ネットって言っといた方が
しっくり収まるなって気がするけどね
インターネットを産業革命の一つとして
数えないわけにはいかない
いかないと思う
明らかにこれによって
両方の流通経路が変わったし
コミュニケーションが変わったんで
前提変わりましたからね
だって今企業として
時価総額高い企業
ほぼほぼ全部インターネットがないと
存在してない企業ですからね
AIはね
本当に久しぶりにワクワクする状態になってきてるかな
特に我々のような
バランスの悪い人間にとって
すごいありがたいですよね
ほんとそれ
一般的なことができない
スケジューリングとか
スペルミスなしで文章を書くとか
常識人ができることができない
非常識なバランスの悪い人たちにとっての
一番のツールだなと思って
しょうもないミスを恐れないでよくなりますからね
さらにそこの最後の最後の
ラストワンマイルと言われるところは
やっぱ人間がやらないとってやつだよね
AIがこのように導き出したから
あなたのためにこれをやります
ってあんたの意見ないのか
って話になっちゃうんで
やっぱりそこは
パーソナルな関係っていうのは
最後の最後はやっぱ残るというか
そこはAIにとって変わってもらう必要もないですからね
もう一つね
合ってるからとして
人が共感してくれとは限らないっていう問題もあるからね
ちょっと全然違う話なんだけど
そのAI導入で
日本でもこういうものあるんだよっていう
ちょっといい話を
いい話というか
面白い話があって
ドクターイエローがなくなったんですよね
新幹線の
知ってる?ドクターイエローって
新幹線の検査用の車両で
全部真っ黄色のやつがあるんですよ
写真見たことあります?
ドクターイエローって
あれ全部
線路とかそういう設備を検査するため
専用の車両なのね
お客さん乗せないんですね
そう
そういう機械が入ってる検査機械が
それが割と最近引退することになって
なくなるんですよ
で何でかっていうと
これひたちが絡んでるんですけど
検査が行われるので
そのドクターイエローがバーっと走りました
その車両がいっぱいあるわけじゃないからね
走りました
その直後に変化が起きると
次の検査まで分かんないじゃないですか
通り過ぎちゃうんだと
確かに
じゃあ検査の頻度を上げようとすると
今度は既存のダイヤに影響がありますよね
じゃあどうするの?って言って
全ての新幹線をドクターイエロー化しよう
って話になったんですよ
おーいいですね
走るたんびに検査も同時に行われるっていう
そういう状態を作ろうじゃないか
っていう話になったんですね
その中に実は
ひたちのAIセンサーとか
そういったものっていうのが入ってるんですよ
おーはい
でこれはこの技術っていうのは
イギリスやイタリアに輸出をちゃんとされてるんですね
イギリスの車両
あちらの電車で使う
向こうの電車って
実はひたち製の検査のアーキテクチャっていうのは
ちゃんと導入されていて
それを元にして安全な運行ができるように
日本の電車は安全である
非常に運行の時間を守られるっていうのは
よく言われてる話じゃないですか
それって今までって
人海戦術だったわけですよね
かなりの部分が
だけどそれがテクノロジーの力によって
ひたちの新幹線技術
実現ができる
それも日本製のものによって
それが実現ができるようになったっていうのは
これグッドニュースだなと思って
AI使うぞっていうのが
ひたちのトップも言ったんですよ
すぐに
小島社長っていう方
今社長変わられたんですけど
戸倉さんっていう人が変わったんだけど
小島さんっていう方が社長だったときに
トップなので
もうとにかくひたちAIやるぞってなって
ボトムの人たちは賢い人だらけなんで
これからやっぱりAI使ったほうがいいよねって
やっぱ思ったんで
大号令もかかった
これやるよねっていうことで
今もうひたちはAI祭りになってますね
素晴らしい
素晴らしいんですよ
やってる会社もあるんですよちゃんと
みんなこれからやるのが当然になると思うので
楽しみですね
じゃあ今日はちょっと長くなっちゃったけど
この辺で
ありがとうございました
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