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2023-04-15 16:57

【番外編】ある街中華の閉店

セミラジオ初の番外編では、せみやまの行きつけだった、ある町中華のお店についてお話しました。

・最高の餃子をありがとう
・漫画のラインナップが充実!
・中二時代のせみやまの話
・残暑のアスファルト
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みなさん、こんにちは。
自然を愛するウェブエンジニア、せみやまです。
今日は、生き物の話でもサブカルの話でもなく、
行きつけの街中華が閉店してしまって寂しいというお話なんですけども、
さすがにあまりにも話題選びがフリースタイルすぎるのではないかという
お叱りを受けてしまうかもしれないので、
今回は【番外編】という風にタイトルにも入れさせていただいてまして、
いつもの音楽も流していないんですが、
本編とは違う番外編として聞いていただければと思います。
早速本編なんですけれども、
先日、僕の行きつけの街中華、昭和な雰囲気の中華料理店が閉店しまして、
そのお店は僕の実家の近くにありまして、
僕も弟のゆうすけも一緒に幼い頃から家族みんなで食べに行っていたお店でした。
いつかはこういう日も来るとは思ってたんですが、
いざその日を迎えてみると、
自分の一部を失ってしまったような、そんな喪失感を感じています。
そのお店が閉店まで50年以上営業されてたということで、
僕が生まれた時点ですでにあったんですよね。
そのお店がない世界線に今、僕は初めているので、
まだこの世界線慣れないなぁという感じでいます。
そのお店は何でも美味しかったんですが、
特にお気に入りだったのは何と言っても餃子でした。
ニンニクとニラがこれでもかというくらいたっぷり入っていて、
それでいて塩加減はそんなにきつくなくて、
自分のお好みで醤油と酢とラー油を混ぜてタレを作って美味しく食べてましたね。
うちの奥さんのバクコと美味しいねと言いながらいつも食べてました。
ニンニクの効果もあってか、食べると本当に元気が出ましたね。
疲れていればいるほどその店に行きたくなるみたいなところもありましたね。
あとはチャーシュー麺ですね。
鰹だしのあっさりしたスープが苦毒なくて、
肉厚のチャーシューが本当に美味しくて、本当にしょっちゅう食べに行ってましたね。
お座敷のある昭和レトロな雰囲気のお店で、
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週末なんかは割と年配の常連客の方が集まって、
宴会の会場としてにぎわったりしていて、
お昼はコーヒーのセルフサービスがあったのも嬉しいポイントでしたね。
あと店内で読める漫画雑誌がすごく充実しているのも大きな特徴の一つで、
店内に漫画が置いてある飲食店って少なくないと思うんですけど、
このお店の漫画のラインナップは一味違ってたんですよ。
まず定番の少年ジャンプ、マガジンサンデーなどの週刊少年誌は一通りあるのは当たり前で、
週刊モーニング、ヤングマガジン、ヤングアニマルなどの青年誌、
あと月刊アフタヌーン、ウルトラジャンプ、月刊アクション、コミックゼノン、月刊ヒーローズ、月産など、
あまり他の飲食店では置いているのを見たことがない雑誌も置いてあって、
何を読もうか迷うほどでしたね。
店長の息子さんが漫画がお好きみたいで、
とにかくご自分で購入して読まれた漫画雑誌をお店に置いてたんでしょうね。
結構いろんなものが置いてあるお店でしたね。
その店長の息子さん、たまに調理を手伝われたりしてたんですが、
その息子さんの子供の頃の写真とか、
油絵の人物画とか、コケ紙とか、民芸品的なものとか、いろんなものが置いてある。
それでいて、全体のその店の雰囲気というものが感じられるそんなお店でした。
そんな感じで、ご飯も美味しくて、コーヒーも飲めて、漫画も読めてしまう。
本当に居心地のいいお店だったんですけど、
終わりは突然訪れるものなんですね。
しばらく前にお店に訪れた時に、食べ終わってレジで支払いをしていたんですが、
バクコが入口に貼ってあった張り紙に気づきまして、
そこに、何月何日をもって閉店いたします。
お客様各位には大変お世話になりました、ということが書いてあったんですね。
ああ、ついにこの日が来てしまったかと思いました。
でも仕方がないことだとは思うんですよね。
閉店の直前にお店のお上さんとお話しさせていただく機会があったんですが、
お上さんも店長も80歳を超えられているということで、
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本当にお元気でお店を切り盛りされていたので、
80歳を超えられているというのは全然思わなかったというか、意外だったんですけど、
お店もピークの時はかなり混み合ってましたから、
80歳を超えてその働き方を続けていくのって大変だったんだろうなと思います。
そのお年になるまでお店を続けていただいて、
美味しい餃子とラーメンを食べさせてもらえて、本当に感謝しかないですね。
閉店の直前に食べに行った時に、
僕と弟と母と幕子から心ばかりのメッセージカードを送らせていただいて、
とても喜んでいただいて本当に嬉しかったですし、
お渡ししてよかったなぁと思いました。
そのお店にはもう一つ僕は本当に感謝しなければいけないなと思うことがあるんですけども、
そのお店で中学生の頃バイトさせてもらってたことがあったんですよね。
これはちょっと時間を遡って、順を追ってご説明したいと思うんですけども、
実は僕は中学生の頃不登校になりかけたことがあるんですね。
中2の夏だったんですけども、
夏休みが終わった2学期になって、
登校日が始まっても学校に行きたくなくて、
何日くらい休んでたのかな?
よく覚えてないんですけど、
学校に行かず何をしてたのかもよく覚えてないですね。
で、学校に行かず何日か家にいたら、
夜に担任の教師と体育の教師が実家にやってきまして、
母と3人で何やら話してるんですよ。
やばいと思って焦ったんですけど、
この時、罪悪感めいたものや後ろめたさを感じたような記憶があるんですけど、
今思うのは、別に学校に行かないのって悪ではないですよね。
学校に行かないことで不利になったり都合が悪いことはあるけど、
悪ではなかったよなぁと今は思ったりするんですけど、
あの時どうして後ろめたさを感じたのか、ちょっと言語化できないんですけども、
まあ、学校に行かないのは悪いことだという社会痛念を持ってたんですかね。
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どちらかというと、
社会に学校に行きたくないこの受け皿がほぼないことが問題じゃないかと思うんですけどね。
その不登校のこの受け皿に関連して言うと、
この番組でもよくご紹介させていただいている、
教育をざっくばらんに語るラジオいくざっくのパーソナリティーのトヨウさんにお会いした時に、
その不登校のこの受け皿についてこういう風にしたらどうかなと思ったりしています。
そんなお話をされていて、
実際にお会いした時に雑談として話されていたことなので、
それ以上の具体的な内容についてはここではお話しするのはやめておこうと思うんですが、
それを聞いて僕はすごく嬉しくなったんですよね。
僕はもう学生という立場ではないですけど、
教育者としてそういう子たちに手を差し伸べようとされている、
そういう風に考えてくれている方がいるというのは、
若い人たちがこれからの世界を作っていくわけですから、
そういう風に考えてくれている方がいるというのは、
そういう不登校の子たちだけではなくて、
この世界にとって本当にありがたいことだなぁと思うんですよね。
本当にそう思いますね。
で、本題に戻るんですけども、
ともかくその時の僕は実家に担任の教師と体育の教師がやってきて、
やばいと思って焦って、どうしたかというと、
裏口から走って逃げたんですね。
家の裏口から道路に出て走って逃げようとしたんですけど、
すぐに気づかれまして、体育の先生足早いですよね。
もうスピードで追いつかれて捕まって、
アスファルトの上で取り押さえられたんですよ。
刑事ドラマみたいな感じで。
残暑のアスファルト、意外とひんやりしてましたね。
で、そうやって取り押さえられたんですけど、
その後、その2人の教師にひどく怒られたような記憶もないんですよね。
教師もとりあえず取り押さえたものの、
僕にどうせするのが正解なのか、わからなかったのかもしれないですね。
明日は学校に来いよと強く念を押さえた記憶もないんですけど、
でも、なぜか翌日は学校に行きましたね。
なんていうか、追いかけられて、取り押さえられて、
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観念させられたのかもしれないですね。
で、夏休みって宿題に自由研究があるじゃないですか。
その自由研究も準備してなかったんですけど、
適当にでっち上げてやってもない内容を、
ただつらつらと同級生たちの前で喋って終わりにしましたね。
このセミラジオの以前の回でもお話したことがあるんですが、
昔実家でスッポンを飼ってまして、
高級食材として有名なカメですね。
そのスッポンに○○を食べさせたら食べた、
○○をあげたら食べなかったという、
やってもいない自由研究をでっち上げて、
それを発表しましたね。
夏休み終わって学校に行きたくなくて、
教師がやってきて逃げて取り押さえられて、
でっち上げた自由研究を発表してって、
なんなんでしょうね、この流れ。
全部が行き当たりばったりだし、
なんかいろいろ回収されてない感じもするんですけど、
人生そんなものかもしれないですね。
そんな感じの学校嫌いの中学生だったので、
中学の卒業間近になっても進学したくないなぁと思ってたんですね。
両親にも進学したくない、就職するんだと話していて、
ただ、じゃあどこに就職するのっていうことになるんですけど、
そこはノープランだったんですね。
出口が見えなかったんですが、
そうしたら母がその行きつけの町中華のお店で、
冬休みにバイトさせてくれるよう頼み込んでくれて、
で、そのお店で中華鍋を洗うバイトをやらせてもらったんですね。
1回の出勤で半日くらいひたすら中華鍋洗ってましたね。
で、中学生の僕は働くのってこんなに大変なんだとつくづく思いまして、
結果、高校に進学することにしたんですね。
もちろん僕の場合はそうなったということで、
僕に飲食業の適性がもしあったなら、
また違う展開になっていたのかもしれないんですけど、
でも結果そのおかげで、
曲がりなりにも高校卒業という経歴を履歴書に書くことができるようになったので、
そのことにずいぶん助けられてきたと思いますね。
本当にそのお店の方と両親には感謝しなければいけないなと思います。
特にそのお店の方たちにはですね。
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お店にとっては何のメリットもないのに、
右も左もわからない中学生に働くってどういうことなのか体験させてくれたわけですよね。
当時本当に人と話すのが苦手で、
自分から人に話しかけるということもほぼできなかったので、
本当にご迷惑だったと思うんですけど、
皆さん温かく接してくださって、
あんな風に人を温かい気持ちにできる人に、
自分も少しでも近づきたいなと思いますね。
で、ちょっと話が飛躍しちゃうんですが、
僕がやっているこのセミラジオもそのマチ中華のような存在になりたいなと最近思うようになりました。
誰もが知っているわけじゃなく、ローカル感満載なんだけど、
食べてみると地味にうまいなぁと思っていただけるような、
そんなポッドキャストにしたいなぁと思いますね。
このセミラジオはあまりベーシックな味付けのポッドキャストではないので、
その時点でもそのマチ中華のお店とは方向性が違っちゃってますし、
80歳まで更新できるかどうかも定かではないんですけど、
話したいことは次から次へと出てくるので、
息長く続けられたらいいなぁと思っています。
そんな感じで番外編をお送りしてきましたが、
そろそろ閉めたいと思います。
次回のエピソードも、
生き物界かサブカル界かどちらになるかわからないんですけども、
聞いていただけると嬉しいです。
それでは番外編最後まで聞いていただきありがとうございました。
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