いやー いましたよ
ミクラミヤマクワガタ これオスだなぁ
オスですね 小っちゃい、2センチぐらい
いたー いましたよ、これ
生きてるの初めて見たよ このために島に来たんですよね
みなさんこんにちは 自然を愛するウェブエンジニア、セミヤマです
今日は伊豆諸島・御蔵島固有種 ミクラミヤマクワガタ探訪記についてお話しさせていただきます
いやー 行ってきました
御蔵島 行って
御蔵島の固有種であるミクラミヤマクワガタを見てきました
冒頭の音声はその固有種 ミクラミヤマクワガタを発見した時に収録したものになります
御蔵島は僕が小学生の頃からずっと気になっていた場所だったんですが
その難易度の高さから行くのをずっと見送っていた
そんな僕にとってとても特別な場所だったりします
御蔵島とミクラミヤマクワガタについては 以前配信したクワガタムシとの思い出の回でもお話ししたんですが
改めて今回触れていきたいと思います
御蔵島という島 皆さんどこにあるかご存知でしょうか
御蔵島は東京都心から約200キロほど南の海の上にある離島になります
伊豆諸島の一つで御蔵島の約18キロ北には三宅島が
御蔵島の70キロほど南には八丈島があります
御蔵島現在約300人の方が暮らしています
で伊豆諸島というのは行政上東京都に属しているので
御蔵島も東京都の一部なんですね
なので島で見かけた車のナンバープレートのほとんどが品川ナンバーでした
原付バイクのナンバーは扱いが違うみたいで御蔵島村だったんですけども
で改めて僕が御蔵島に行くきっかけになった
ミクラミヤマクワガタという生き物
クワガタムシの一種についてなんですが
このミクラミヤマクワガタは世界でも御蔵島と同じく
伊豆諸島の甲豆島という島にしか生息していないとても珍しい生き物
固有種なんです
クワガタムシって大きいのになると大クワガタブリード8センチみたいな特大サイズのがいたり
海外だと10センチを超えるクワガタもいたりして大きい種類も結構いるんですが
このミクラミヤマクワガタは体長約2センチから3センチととても小さなクワガタムシなんです
これまで野外で見つかった最大のミクラミヤマクワガタのサイズというのが
34.7ミリということで最大サイズでもそんなに大きくないんですよ
例えば日本本土に生息するミヤマクワガタなんかは
野外でも8センチ近いサイズの個体がいますから同じクワガタムシというグループの生き物なんですが
見た目の印象はだいぶ違うんですよね
でクワガタムシって昆虫なので基本どの種類も羽を羽ばたかせて飛べるんですが
ミクラミヤマクワガタって飛べないんですよ
羽を羽ばたかせることはできるんですが飛ぶことはできないんです
これはミクラ島に吹く風が関係していると考えられてて
海に浮かぶ小さな島なので下手に空を飛んでしまうと
強風が吹いた時吹き飛ばされてそのまま海にドボンってことになっちゃうんです
飛ぶことのリスクが高いんですね
でミクラ島には天敵であるカエルが生息していないのもあって
それならわざわざ無理して飛ばなくてもいいですよね
ということで飛ぶことをやめて基本歩いて移動するクワガタムシに進化してきたようです
ちなみにお隣の八丈島に生息している八丈ノコギリクワガタも羽が退化して飛ぶことができません
地に足がついたクワガタムシなんですね
でこのミクラミヤマクワガタなんですが
僕は小学生の頃に読んだクワガタムシの図鑑で存在を知ったんですよ
小学館の学習百科図鑑クワガタムシっていう本なんですけど
ミクラミヤマクワガタはさっき言ったように空を飛ばずに歩いて移動するわけなんですが
そうやってのしのし歩く中で島の道路脇にある速攻に落っこちることがあるんですよ
でコンクリで舗装された速攻はよじ登ることができなくて仕方ないのでそのままずっと速攻の中を歩いている個体がよく見られる
そんなようなことがその図鑑に書いてありましてこれ面白いなと思ったんですよ
世界でその島にしかいないそして空を飛べない
速攻にはまると抜け出せなくてずっと速攻を歩いている
そんなクワガタがいるんだ見てみたいって小学生のセミヤマは思ったんです
で当時父にミクラ島に行きたいってせがんだんですよ
そしたら意外と父も乗り気でよし行くかみたいな感じで連れてってもらえそうな流れになったんです
なんですけどいざ計画を立てるっていう段階になってミクラ島の正確な位置を教えたら
父がやっぱりダメと言い出したんですね
なぜダメかは当時明確な理由は教えてもらえなかったんですけど
小学生のセミヤマはがっかりしたんですけど今ならなんとなくその理由はわかります
ミクラ島の位置や事情を知って当初考えていたより遥かにアクセスしづらい場所だということがわかって
やっぱりダメっていうことになったんだと思います
実際に行ってみてわかったミクラ島のアクセスの難しさについても後でお話ししようかと思うんですが
その前にミクラミヤマクワガタの話をもう少ししようと思います
いつかは行きたい行ってみたいと思いながらずっと行けずにいました
それでも何年か前に一度ミクラ島への行き方について調べたことがあるんですが
ミクラ島行きの船は欠航することがあって島に渡ったとしても帰りの船も欠航することが普通にある
みたいな文章をその時読んだんです
その時点で僕は一般企業に勤める会社員だったんですが
なかなかミクラ島ってハードル高いなって思ったんですよ
陸路の旅、車とか電車で行く旅だったら出発予定日に出かけられないとか
帰る予定の日に帰れないとかそういうことって滅多に起きないと思うんですよ
台風とか大雪とかで交通網が遮断されたら別ですけどそういう例外を除けば
ただミクラ島ではそういうことが当たり前のように起きるということで
当時心のハードルがかなり高くてですね
ミクラ島に行くということを現実的に検討することがありませんでした
で、その時から何年か経った今年2026年
気づけば僕は会社員ではなく自分で働く日を決められる個人授業主になっていて
ウェブエンジニアという仕事柄、出先で作業をすることも難しくない
島でじっくり作業することはないにしても
何かあった際はオンラインで対応できるということでですね
心のハードルは当時よりだいぶ下がってたんです
で、今年の3月頃に決心したんです
よし、ミクラ島に行こう
子供の頃から気になっていたミクラ宮間桑に会いに行こうという感じでですね
そう、会いに行くっていう感じです
ミクラ宮間桑方は現地での採集が禁じられているので
見つけても持ち帰ることはできないんですよ
でもそれで十分なんですよね
姿が見れて写真を撮れれば
で、ミクラ島は島内全域で
キャンプも禁じられていて
宿を取らないと渡航自体ができないということで
まずは宿を取ろうという感じで
3月から動き始めました
ミクラ宮間桑方の発生のピークが5月末ということで
その時期に宿を取るために
3月末頃にミクラ島のいくつかの宿に電話をかけたんです
で、ミクラ島には宿泊可能な施設が9カ所あるんですが
僕はその半分くらいに電話をかけました
実はこの時点で結構手こずったというか
ミクラ島って難しいところだなぁと思わされました
とある宿に電話をかけたところ
土日はイルカツアーに参加のお客様でないと宿泊ができません
ということを言われまして
これどういうことかというと
言ってなかったんですが
ミクラ島ってイルカウォッチングとか
イルカと一緒に泳ぐドルフィンスイムツアーが盛んなところなんですよ
ミクラ島の周りには南半島イルカっていうイルカが定住してて
ツアーに参加すれば
結構な高確率でイルカを見たり泳いだりできるそうなんですよ
僕は今回イルカじゃなくてクワガタムシが目的だったので
イルカツアーに申し込むつもりはなくて
で、島には木金土曜日はまるまる滞在して
日曜に船で帰るっていう予定を立ててたんですが
そうするとその宿の条件に合わなくなっちゃうんですよ
なのでまずその宿では予約が取れなかったんです
イルカはイルカで気になるんですけど
まずはミクラミヤマクワガタに集中しないと
どっちも中途半端になっちゃうなと思ったんですよね
で、最初に電話した宿はそういう理由で予約が取れなくて
次に電話した宿もちょっと条件が合わなくて
3番目に電話した宿でようやく予約が取れたんです
でもそこも金曜と土曜の2泊しか取れなかったんですよ
その前後の日は予約がいっぱいで
ミクラ島って宿が少ないので早いもの勝ちで
すぐに予約が埋まっちゃうんですよね
予約の開始日なんかは電話もなかなかつながらないんです
でもなんとか2泊ホテルが取れて
ようやくスタートラインに立てたって思いました
ただ実はこの時その宿の方に気になることを言われまして
船が来ないと判断した場合
宿独自の判断で宿泊をお断りする場合があります
って言われたんですね
この言葉の意味は後で身に染みて体験することになりました
で、宿は取れたんですが
ミクラ島に行く機会というのも
そうそうあることではないので
もう少し欲張ってみたんですよ
どういうことかというと
3番目の宿では近藤の2泊が予約できたんですが
4番目に電話した宿で木曜が空いてるというので
事情を宿の方にお伝えした上で
そこも予約させてもらったんです
つまりこの時点での計画としては
水曜の夜に東京の竹芝港から
ミクラ島行きの船に乗って
翌朝の6時に港に着きます
で、港には初日に泊まる宿の方が迎えに来てくれます
宿でチェックインして部屋に荷物を置いて
必要な荷物だけコンパクトなリュックに入れて
ミクラ宮間桑形を探します
島での初日、つまり木曜の夜は最初の宿に泊まって
翌日2番目の宿にチェックインします
金曜土曜は2番目の宿に泊まって
日曜の昼12時半に東京行きの船に乗り
夜8時には東京の竹芝港に戻ります
で、東京から地元の山梨まで特急で帰る
船での一泊を入れて
4泊5日の旅の計画を立てたわけなんです
島で丸々3日も歩き回れば
さすがにミクラ宮間桑形も何匹か見られるだろう
そう思ったんです
出発前一番不安だったのが
乗船時間の長さによる船酔いでした
東京の竹芝港から三倉島まで
約7時間半かかるんですが
これまでの人生でそんなに長時間
船に乗ったことがなかったんですよ
船に乗ったこと自体数えるほどしかなくて
一度は小学生の頃に
父の実家の山形県にある鳶島という島に
フェリーで行って魚釣りを楽しんだ
ということがありました
その時片道1時間くらい船に乗りました
あとは横浜で1時間くらいフェリーに乗ったとか
それくらいですね
なので東京から7時間半もかけて
太平洋に浮かぶ離島に行くっていうのが
未知の体験すぎて結構不安でした
不安だったので
事前にXでポストしたんですよね
船に乗る前って食事とかしてもいいんですかね
みたいな感じで
そしたらXで繋がってる何人かの方が
アドバイスしてくださいまして
とてもありがたかったです
空腹だと酔いやすいっていうことだったので
船に乗る前はしっかり腹ごしらえしましたね
で3月に宿の手配や船の予約なんかを
終わらせたんですが
出発の当日5月下旬の水曜の朝に
思わぬ予定変更が発生しました
金曜と土曜に宿泊予約を入れていた宿から連絡があって
金曜が海が荒れ模様になって
船が着かない可能性があるから
宿にお泊めすることができません
っていうことだったんです
あれって思って
一瞬頭の中がハテナでいっぱいになりました
2ヶ月も前から計画して他の宿とか船とか
なんなら3日目には
三倉島の森に生えている巨大な五神木
日本最大のスダジーを見るツアーまで予約してたのに
宿泊ができないってなっちゃったんです
計画の根本がいきなり崩れちゃったんですよね
当日の朝になって
これが三倉島なんですよ
不確定要素がめちゃくちゃ多いんですよね
で、これまで言ってなかったんですけど
三倉島ってものすごく深い森が残されている島なんですよ
三倉島ではかつて林業が盛んで
木をとても大事にしていて
Googleマップの航空写真とかで見てもらうと
わかるんですが
人が住んでいるエリアというのが
島のほんとに一部で
島のほぼ全域を緑深い森が覆ってるんです
胴回りが5メートルを超える巨樹が
500本近く確認されていて
これは日本の市町村で一番多いんだそうです
そういう緑が豊かな島だから
三倉宮幕和方も命をつなぐことができてるんじゃないかと思います
で、近藤は宿泊ができないということで
慌てて予定を組み直したんです
まず土曜日に参加予定だった
スダジーの見学ツアーについては
ガイドさんに電話して事情を話して
キャンセルさせてもらいました
ガイドさんも
あー今週ちょっと天気が良くないんだよね
と笑って
キャンセルを受け付けてくれました
そうこうしているうちに
島での初日
木曜日に泊まる予定の宿から
電話がかかってきまして
ちょっとやんな予感したんですよ
そちらの宿からも
今週海が荒れそうなので
お泊めできませんっていう連絡が
来たのかなと思ったんです
なんですけど
明日の朝三倉島に来られる予定とお聞きしてるんですが
島には何で来られますかっていう
確認のお電話でした
で、余計なことは言わず
明日の朝6時に船で行きますって言ったんですね
で、承知しました
明日お待ちしてますっていう感じで
電話が切れまして
初日の宿に関しては
引き続き確保できたんです
で、どうしようかと思ったんですけど
その週、海が荒れ模様ということで
違う宿を取るというのも難しい気がしたので
予定通り水曜の夜に船に乗って
木曜の朝に三倉島に着いて
ホテルにチェックインして
そのまま島を探索して
金曜の12時半に三倉島から
東京行きの船に乗って帰ってくる
そういう予定に変更しました
帰りの船もネットで
金曜の12時半三倉島発に変更しました
足掻き5日間の予定が
当日になって3日間になっちゃったんですよね
三倉宮間桑形の探索に使える時間も
ぐっと短くなってしまいました
なんですけど、もう仕方がないと
とにかく行ってみようと思いました
行けばなんとかなる
たぶん
根拠はないんですが
そんな風に考えてました
で、水曜の夕方
リュックに荷物を詰めて
最寄りの駅まで歩きました
途中で寄ったセブンイレブンで
カツサンド2つと野菜サンドを1つ買いました
三倉島はコンビニはなくて
外食ができるお店もないので
お昼ご飯並みになりやすい島なんですね
なので多めに買ったんですよ
で、地元の最寄り駅から特急で新宿まで行って
そこから山手線で浜松町駅まで移動しました
で、浜松町駅から徒歩10分くらいで
竹芝湖、三倉島駅の船が出ている港に着くんですね
で、そこの客船ターミナルで
ネット予約をした時に
メールで届いていた予約番号を伝えて
乗船券を受け取って
いよいよ三倉島行きの船に乗船することになりました
東京から三倉島行きの船は
東海基線という会社が運用してるんですが
この東海基線のサイトで
当日の船の運航状況が確認できるんですよ
で、この日の東京から
三倉島行きの船の状況は
条件付き出港になってました
条件付き出港っていうのはどういうことかというと
船は出ますけど
三倉島に着いた時点で風が強くて
海が荒れてうまく接岸できなかったら
上陸は見送りますっていう意味なんです
7時間半船に揺られて
ようやく三倉島に着いても
海が荒れてたら接岸
つまり上陸できないんです
これも三倉島の不確定要素の一つですね
ただ実は三倉島行きの船のほとんどが
条件付き出港なんですよ
三倉島に関しては
今日は確実に接岸上陸できますと
太鼓板を押して出港できることがほぼありません
なんでそうなってるかというと
三倉島って船が接岸できる港が一つしかないんですよ
伊豆諸島の中でも他の島は
2つ以上船が接岸できる港があって
一方の港付近の海が荒れてても
別の港に移動して接岸上陸できることが多いんです
なんですけど三倉島は港が一つしかないので
そこがダメなら上陸できないんです
で、海が荒れてる
つまり風が強いとなんで上陸できないかというと
船が大きく揺れるんですね
船から乗客が港に上陸するためには
船と港の間にタラップをかける必要があるので
ある程度船を港に近づけないといけないんですが
あまりにも風が強くて船が大きく揺れていると
船を港に近づけることができないんですよ
もし無理して近づけてしまうと
船が港に激突しちゃうんですよね
具体的には風速10メートルを超える風が吹いてると
三倉島行きの船は上陸を取りやめて
結構扱いになることが多いんです
ということで三倉島に住んでいる方は
全員がウィンディっていう風の強さや
向きを確認できるアプリを使ってて
よく話題にしてます
風の強さにすごく影響される島なんですよね
ともかくそんな状況の中三倉島行きの船に乗り込みまして
水曜の夜10時半に船は三倉島に向けて出航したわけです
僕が乗った船は東海基線の3400便
立花丸っていう大型客船でした
これは全長約120メートル幅約20メートルの大きな船で
港に停泊しているのを初めて見たときは
で、でかいとシンプルな感想が口から漏れました
この立花丸特等室から二等室まで
グレードと料金の異なる選室が用意されてまして
グレードの高い部屋は個室なんですが
僕がとった最安の二等室は
最大10人くらいがゴロ寝をする顔の部分だけ
ほんのりパーテーションで区切られた部屋でした
二等室は三倉島まで片道9700円でした
そんな二等室なんですが
寝るスペースの近くに乗船する一人一人に用意された
専用のロッカーがありまして
そこに荷物を入れて
身軽に船内を歩き回ることができるようになってました
立花丸思ったよりも設備が充実してて
トイレはもちろんシャワーも自販機もレストランまであるんですよ
で、自由に船のデッキに上がることができて
出発直後、東京の夜景とか海なんかを見て
いよいよ旅始まったなという感じで
気分が上がりましたね
出発前から思わぬ予定変更とかいろいろあったんですが
ともかく出発できてよかった
そんな感じでした
で、二等室は最大約10人が入ると言ったんですが
多分観光のハイシーズンでないこともあって
僕がとった部屋は僕一人しかいない貸切状態でした
それはラッキーでしたね
広々と使うことができました
で、二等室は布団とかなくて床にゴロ寝なんですけど
200円で毛布を借りることができて
それにくるまって寝ました
ただ、二等室って多分エンジンに近いところにあるんでしょうね
エンジン音がすごくて熟睡はできませんでした
何度かうとうとしたかなくらいでしたね
心配していた船酔いなんですが
僕は全く問題なかったです
特急電車くらいの揺れでしたね
トイレとかに行っても
僕の見た範囲では船酔いで苦しんでそうな人は見かけませんでした
これは本当に安心しましたね
で、船は三倉島に向かって運航していき
翌朝の5時、まずは手前の三宅島に設岸しました
僕はその時船のデッキにいて三宅島の様子を見てました
三宅島
2000年に噴火して全島避難となったあの三宅島です
船のデッキの床に何か黒いものが落ちているのに気づいて
よくよく見るとそれはゴマダラカミキリでした
ゴマダラカミキリ
多分日本本土で一番よく見られるカミキリ虫だと思います
いつの間にかゴマダラカミキリも乗船してたんですね
割と市街地でも見られるので日本本土から乗船したのかもしれませんし
三宅島や三倉島にも生息しているようなのでそこでかもしれません
三倉宮幕和方という昆虫を探しに来た日の朝に
船で昆虫に出会えるのはこれは幸先がいいぞと思ったんですけど
ちょっと気になるのはそのゴマダラカミキリ
生きてはいたんですがもう瀕死の状態だったんですよね
雨に打たれて
そう木曜は朝から雨が降ってたんですよ
で悪いことに夕方くらいまで降る予報だったんですよね
幸先がいいのか悪いのかちょっとよくわからない
そんな感じでした
で船は三宅島を離れまして
約1時間後三倉島へ接近していきました
この接岸できるかどうかの時はかなり緊張しましたね
頼むから接岸してくれって祈るような気持ちでいました
結果から言うとこの木曜の朝6時の時点で船は三倉島に接岸して
僕は無事上陸することができました
もしこの時風が強くて接岸できなかったらどうなってたかという仮の話をするんですが
そうなった場合船は東京に逆戻りということはせず
そのままさらに南にある八丈島に向かってました
これは通称八丈流しと呼ばれています
三倉島から八丈島には船で約3時間で行くことができます
で八丈島に用事がある人はそこで船を降りるんですが
三倉島に行きたい人はそのまま船に乗っていれば大丈夫なんです
八丈島から折り返した船はまた約3時間後に再度三倉島に接近して接岸を試みます
その時に接岸できれば結果往来で当初の予定から
プラス6時間ほどかけて三倉島に上陸することができます
このパターンの場合は東京で乗船してから約13時間半後に上陸できるわけです
この時点でもまだ風が強くて接岸できない場合は船は東京に戻ります
前日夜の10時半に乗船して翌日の夜8時くらいに港に着くことになるわけです
この場合なんですが船の代金は目的地に着けなかったということで発生しないんですよ
目的地である三倉島には行けずに八丈島まで約1日船に乗りっぱなしの無料のクルーズを楽しんだという形になるんですね
今回僕は7時間半で三倉島に上陸できたわけなんですが
運が悪ければ三倉島に上陸できず八丈島まで行って帰って約1日っていう可能性もあったわけです
こういう感じで3回も三倉島に行くことができずに4回目のチャレンジでようやく上陸できたっていう人もいます
そういう島なんですよね
で幸い僕は木曜の朝6時に三倉島に上陸することができました
船着き場には予約していた宿のスタッフさんが迎えに来てくれていて車で宿まで連れて行ってくれました
でチェックインの手続きをしましてその時島での暮らしについてちょっと聞いてみたんですよ
その方は女性の方で三倉島ではなく本土出身の方でした
で気になることをいろいろと聞かせてもらったんですけども
三倉島って皆さんどういうお仕事をしてるんですか?出社とかあるんですか?と聞いたんですけど
そもそも仕事に関する感覚が日本本土とはちょっと違うみたいですね
島で遊ぶところがないということもあって
仕事とプライベートの境が本土ほどはっきりしてないみたいです
で皆さんいろんな仕事を掛け持ちしている方が多いみたいですね
例えば港で接岸作業に当たってくれた方たちがいらっしゃったんですが
船が出ないあるいは三倉島に接岸できない場合その作業も発生しないので
配送業とか建設業とかいろんな仕事を掛け持ちしているそういう方もいるみたいです
あとは特に雇われてるとかでなくても島で何かやらなければいけないとなった時は
いろんな人に声をかけてみんなでやるっていうことが当たり前みたいですね
島在住の方が300人くらいで皆さん顔なじみなのでそれが当たり前という感じで
日本本土の村なんかでも昔はそうだったんじゃないかというイメージに近いのかなと思いました
自分の職業はこれだからこれだけをやりますっていう人がほぼいないみたいです
島全体で一つの共同体というかそういう感覚が本土より強いんじゃないかと思います
で、宿の方が島のマップをくれたんですけどそのマップに十字路って書いてあったんですよ
それは島唯一の十字路なので十字路って言えばみんなわかるんだそうです
驚いて地図をまじまじと見たんですけど本当に1個しか十字路がありませんでした
で、一息つく間もなく野外探索するための荷物を小さなリュックに詰め直して
雨がそれなりに降ってたので雨ガッパを着込んで早速探索に出かけました
島に滞在できる時間が少ないのでとにかく探索しないとという気持ちでしたね
で、三倉島は島の北部に港や集落があって
そこから大きく分けて東側の道と西側の道があるんですよ
初日の朝は東側の道を歩いてみることにしました
歩き出してすぐに丹底路の森という居住が見られる森があって
この森を歩けばもうそこかしこで三倉宮間桑が見れちゃうんじゃないかという思惑だったんですが
一匹も見つけることができませんでした
かなり立派な木がたくさんあったんですが三倉宮間桑を探すのに必死で
あまりじっくり見る時間はなかったです
で、30分ほどで丹底路の森の探索を終えまして
これだけ緑が深い森に入れば一匹くらいいるんじゃないかと思ったんですが
当てが外れてしまいました
でも三倉宮間桑は空を飛ぶことができない
歩き回る桑形虫ですからとにかく林道をひたすら歩いて
三倉宮間桑を探そう
そう思ってどんどん歩いていきました
ただ歩いても歩いても三倉宮間桑どころか
生き物の姿がほとんど見られなくてですね
朝から降っていた雨の勢いが少しずつ強まっているのも不安要素の一つでした
ヘビは見ましたね
三倉島にはシマヘビという蛇が生息してまして
本土にも生息している種類なんですが
三倉島のシマヘビは鳥をたくさん食べるので大型化するんだそうです
youtubeのドタバタ学芸チャンネルっていうチャンネルの動画で
そういう三倉島の自然や三倉宮間桑について詳しく解説していて
僕も三倉島に行くにあたってすごく参考にさせてもらいました
概要欄に貼っておきますのでご興味があれば是非チェックしてみてくださいね
でそんな大きなシマヘビとかカタツムリなんかはいるんですけど
お目当ての三倉宮間桑が一向に見つからなくて
林道の至るところを目を凝らして見ていくんですけど
生き物が全然いないんです
野生生物って人間が思っているより天気に敏感なんでしょうね
人間は宿今日しか取れなかったしとか
こういうスケジュールだしってことで行動を決めますけど
野生生物はそういうのないですからね
その瞬間瞬間でそれぞれの生き物の感覚で行動を決めていきますから
人間の都合に合わせてはくれないんですよね
当たり前のことなんですけどそのことを今回強く感じました
三倉宮間桑方は晴れた日によく見られて
曇りだとちょっと個体数が減る
さっきお話しした動画でそんな風に言われていて
であれば雨というのは一番条件が悪いということになります
緑が深い山々に囲まれた三倉島の絶景も素晴らしかったんですけど
時間がないのに全然三倉宮間桑方がいないということで
雨も激しくなって土砂降り状態で足元もすっかり濡れてしまって
宿から数時間歩いた時点でそんな状態になってまして
ちょっと途方に暮れてました
三倉宮間桑方は歩き回っているうちに速攻に落ちてしまい
そのまま速攻をとことこ歩いていることがあるという話があったので
もちろん速攻もチェックしてたんですが
その頼みの速攻も雨で水量が増してすごい勢いで水が流れていて
とても三倉宮間桑方が歩けるような状態ではなかったんですよね
で、散々歩いたんですが
これ以上闇雲に歩いても見込みがなさそうだと判断して
とにかく宿に戻ることにしたんです
これは夕方まで雨の予報だし
明日には東京に船で帰らないといけないし
また来年のシーズンに三倉島に来なきゃダメかなとか
そんなことを考えてました
三倉島に来る前の時点で事前に天気が悪いとわかった場合は
スケジュールを全キャンセルする勢いで
晴れた日に三倉島を探検できるような時を狙う
それくらいしないと三倉宮間桑方には会えないのかもしれない
そんなことを考えながら林道を下ってました
で、その時草に覆われた速攻の近くを歩いてたんですが
その速攻は地形の関係か水の流れも弱くて
そこがひたひたになっているくらいだったんです
で、速攻の内壁は苔むしていて
その苔むした速攻の内壁をよじ登る何かが見えたんです
うんと思って近づくとそれが三倉宮間桑方だったんです
生まれて初めて生きた姿を見た
三倉宮間桑方は思ったよりずっと小さかったです
2センチちょっとくらいでしたね
最小サイズの個体だったかもしれません
全体に赤みが強い個体でした
でも羽にうっすらと暗めの黄色い模様が入っている
三倉宮間桑方らしい個体でもありました
嬉しかったですね
図鑑で写真を見て動画で動く姿を見て
三倉宮間桑方のことを理解したと思ってたんですけど
実際に三倉島に足を運んで現地を自分で歩いてみると
一匹出会うのがこんなに大変で
でも出会えたんですよね
そして結果的には
今回三倉島で出会えた三倉宮間桑方は
この一匹だけだったんです
この三倉宮間桑方に出会えた時
動画を撮りました
会えた直後の僕の感想も音声で入ってます
その動画はYouTubeにアップしたものを
概要欄に貼っておきますので
よかったら見てみてくださいね
虫が苦手な方もいらっしゃると思うので
その時の音声だけ抜き出して
今ほぼ無編集で流そうかと思います
いやー
いましたよ
三倉宮間桑方
これオスだな
オスですね
ちっちゃい2センチぐらい
いた
赤い
ちょっと茶色がかってますね、羽
うわーいた
いましたよこれ
生きてるの初めて見たよ
このために島に来たんですよね
うわー
いた
小学生の時に初めて知って以来ずっと気になってた
三倉宮間桑方いましたよこれ
うわ
ちょっと土しゃぶりに振られて
画面の中一匹も
三倉宮間桑方見れず
もう今回はダメなのかなとか
来たばっかなんですけど
早くもね気持ちがね
苗掛けてたんですけどゴーブで
いたよ
嬉しいですね
こんな感じでしたね
よかったです
一匹でしたけど行った甲斐がありました
で三倉宮間桑方に出会えたことで
一気に元気も出てきまして
林道を下る途中で雨も止んで
結構いい流れになってきたなと感じてました
林道を里の近くまで降りてきた時
バラバラバラバラっていうすごい音がして
見てみるとちょうど
ヘリが発着所から飛び立つところでした
そっか三倉島ってヘリもあるんだっけ
でも自分は明日の昼には
東京行きの船に乗るから
使うことはないなと
その時は思いました
で一旦宿に帰りまして
出発前に地元のセブンイレブンで買っておいた
カツサンドと妻のバクコに用意してもらっていた
活動食のアマグリ、ナッツ、コクトを食べました
いやー疲れた体にどれも染みましたね
で元気が出たのでまた宿を出て
島の里の中をいろいろと歩き回りました
大きな象の形の滑り台がある公園
これも島のマップに象山公園として載ってましたが
そこで写真を撮ったり
イルカが見える丘に行って
ワンちゃんイルカとの遭遇に期待したんですが
その時は会えませんでした
この辺りちょっと行動にゆとりが出てきてましたね
でイルカは見れなかったんですが
ちょうど八丈島から折り返してきていた
タチバナマルがミクラ島に雪岸する様子を
その丘から見物することができました
朝の雪岸時は船の中にいたので
俯瞰して見れてはなかったんですが
丘からじっくり見ると
雪岸の時に船がどういう動きをするのか
というのがよくわかりました
ああやって一旦ぐるりと向きを変えるんだとかですね
折り返しのタチバナマルが来ていたということで
これがミクラ島に上陸して
6時間くらいのことでしたね
でしばらく船を見物した後
ミクラ島観光資料館という施設に入ってみました
ここではミクラ島の自然や文化など
島に関する展示を見ることができます
ミクラミヤマクワガタの標本も置いてありましたね
事前に生きたミクラミヤマクワガタを見れてなかったら
ここで初めてミクラミヤマクワガタを
見ることになってたと思います
この施設を後にして
さらに里の中を探索しようかと思ったんですが
ここでまた雨が降ってきまして
雨がっぱは宿に置いてきちゃったので
走って宿まで向かったんですよ
そしたら車に乗った島の方が呼び止めてくれて
港で働いている方だったんですけど
その方が車に乗せてくれて
宿まで連れてってくれたんですよ
すごくありがたかったですね
島の方の温かさを感じました
で、宿に着きまして
雨の中散々歩き回って疲れもあったので
夕食まで仮眠を取りました
で、夕食とても美味しかったんですけど
特に印象的だったのが
黒マグロのお刺身でしたね
え、うまって声出ちゃいました
夕飯を作ってくれたスタッフさんに
教えてもらったんですけど
これは地元の漁師さんが
ミクラ島の農協に卸してるものなんだそうです
農協でお刺身が買えるんですね
で、美味しい夕食をいただいて
エネルギー補充できたので
ライトを持って夜の林道を探索してみました
1、2時間くらい歩いたんですが
この時はミクラ宮間桑形は見つかりませんでした
で、翌日のスケジュールについて
宿のスタッフさんにいろいろ相談してたんですが
ミクラ島に3泊する予定だったんだけど
200名以降の宿にお断りをされてしまって
明日には帰らないといけないんです
なんとかなりませんかという感じでですね
で、うちも連泊は厳しいので
他の宿にまずは聞いてみてください
どうしてもダメならなんとかしますと言ってくれて
で、木曜の日中
何度か行けるかなという宿に連絡してみたんですけど
電話が一向につながらなくて
宿に直接行って聞いてみるっていう手もあったんですけど
ミクラ宮間桑形も見れたし
短いけど
今回はこれで帰るかって思ったんです
で、島には1泊だけで明日船で帰りますって
宿のスタッフの方にお伝えしました
なんですけど、そこからがまたいろいろとありまして
まずその木曜の夕飯の時点では
こういう話になったんです
僕はこの時点で金曜に東京に帰るための
お昼12時半発の船を予約してたんですが
おそらくこの船港に接岸できません
ということだったんですね
その時間帯の予想風速が10メートルを超えてますということで
で、そこで提案されたのが
朝便の船に乗ってくださいっていうことだったんです
僕が木曜の朝6時に船でミクラ島に上陸したんですが
それと同じ定期航路の船が金曜の朝にも来ますと
なのでそれに乗ってくださいっていうことだったんです
その朝6時の船に乗って
一旦八丈島まで3時間かけていって
そのままその船に乗り続けると
そうするとその船は八丈島から折り返して
東京に向かうので東京に帰れます
ということで
朝6時に来るその船に乗って
八丈島まで3時間
八丈島から東京までは10時間半かかるので
朝便の船に乗れば計13時間半の船旅の末に
東京に帰れますということだったんです
いやー
ちょっとびっくりしましたね
来るのも大変なら帰るのも大変なんですよ
でもまあそれしかないですねという感じで
その夜は探索から戻ってきてからぐっすり眠りました
明日は13時間半も船に乗るのか
なんか大変なことになってきたなと思いながらですね
で金曜の朝5時に
宿のスタッフの方が声をかけてくれたんですけど
まさかの朝便決行ですって言うんですよ
寝起きだったので
んーってなりまして
つまりどういうことだってばよってなったんですけど
朝6時に三倉島に設岸予定だった船が
その時間帯も風が強くて三倉島をスキップして
八丈島に向かうことになったということなんですね
なので朝6時に船に乗ることはできないということで
で宿のスタッフさんはさらなる提案をしてくれまして
三倉島から三宅島までヘリで行って
そこから船に乗る方法がありますって言うんですね
三倉島に船が設岸できない状況でも
港が3つある三宅島は三倉島よりずっと安定して
船が設岸できるんです
三宅島からはお昼の13時半に東京行きの船が出るので
その時までに三宅島に行っておけば今日中に帰れます
ただ三倉島から三宅島へ行くためのヘリは
9人乗りで枠が少ないです
なのでキャンセル待ちの列に
この後私が並んで枠を取ってきますって言うんですよ
実はこの時その宿に泊まってたのって僕だけだったんです
僕一人を本土に帰すためにそこまでしてくれたんですよ
ちょっと申し訳ない気持ちになってきちゃったんですけど
島のルールとか常識を僕が持ち合わせてなくて
自分からぐいぐい動くこともできないので
わかりましたありがとうございますと言って
お任せさせてもらいました
で朝ごはんはおにぎり2つとお味噌汁でした
本当は朝6時の船通称朝便に乗って
船の中で食べる予定だったおにぎりですね
それを宿の方が用意してくれてたんですけど
それを宿のテーブルでいただきました
何一つ予定通りにはいかない島なんだなぁと思いながらですね
朝の9時ごろですね
三倉島ヘリポートの受付に行きまして
キャンセル待ちの列に並んでくれたスタッフさんのおかげで
ヘリの枠が一つ確保できて
ヘリで三宅島に行けるってなったんです
本当にありがたかったですね
でヘリの出発までちょっと時間があるということで
ドライブにも連れてってもらっちゃいました
木曜に自分で歩いてた時にはいけなかった
三倉島の標高が高い場所
見晴らしのいいあたりも見ることができて
でヘリの出発の1時間くらい前に
ヘリの待合室に行って
一旦スタッフさんとはそこでお別れしたんですが
ヘリの出発の時に見送りに来てくれたんですよ
ヘリのプロペラの爆音で声は届かなかったんですけど
ヘリポートの金網の向こうから手を振ってくれて
僕も手を振ってふかぶかと頭を下げました
ちょっと言ってて涙出そうになりますね
本当に嬉しかったですよ
三倉宮幕和方を見たいっていう一心で訪れた三倉島でしたけど
そういう人の温かみに触れられた
よくしてもらえたっていうのがすごく印象深かったですね
でヘリに乗り込んだんですけど
ヘリのシートベルトって独特な形をしていて
車みたいに肩から腰まで1本固定するベルトだけじゃなくて
まず腰を固定するベルト
で右肩と左肩のあたりからもベルトが出てて
その3本のベルトでがっちりと体を固定するんですよ
でヘリはゆっくりと浮かび上がって
青い海を通過して船で行くと1時間ほどの距離を10分ほどで移動して
そして僕は行く予定のなかった三宅島に上陸することになりました
三宅島ヘリポートの建物を出ると南国らしいソテツがたくさん植えてありました
前日と違ってカラリと晴れてましたね
で三宅島にはお昼の11時半に着きまして
船が出る13時半まで2時間くらい時間があったんですよ
どうしようかなと思ったんですけど
三倉島と違ってタクシー乗り場があったんですよ
で60代前後かな
それくらいの年齢の方に見えたんですが
タクシーの運転手さんに声をかけて
三宅島のご親睦マイゴジまで行ってほしいとお願いしました
このマイゴジというのは三宅島の森の中で
目印として迷わず戻ってこれるという
巨大なシイの木なんです
歩いていくにはそれなりの距離で
お昼ご飯も三宅島で食べておきたかったので
タクシーでそこまで行ってもらいました
で道すがら運転手さんにいろんなお話を聞かせていただいたんですが
やっぱり三宅島の2000年の噴火からの全島避難の時は
本当に大変だったみたいです
避難した時点では
翌月くらいには戻れるだろうと
皆さん考えてたみたいなんですけど
火山灰が収まってからも
人の体に悪影響がある火山性のガスが
なかなか収まらなくて
運転手さんはそうは言っても
年末くらいまでには戻れるだろう
というふうに考えられてたそうなんですが
実際には戻れるまで4年半がかったそうです
約3800人の島の方が全島避難して
最終的に1000人くらいは島には戻ってこなかったみたいです
戻りたくても戻れない
それぞれの方の事情があったんだと思います
運転手さんもお子さんやお孫さんが
みんな関東にいるみたいで
島に戻らないことも検討されたそうなんですが
お母さんがどうしても島に戻りたいということで
戻られたんだそうです
でも噴火活動のある島で
4年半も空けていた家を整えるのは
本当に大変だったみたいです
自分たちで散々掃除をしたし
業者にいろいろと修繕してもらって
お金も100万くらいかかったとおっしゃってましたね
で、20分ほどで森の中に立つ
とても大きな椎の木
三宅島の御神木、マイゴジーを見ることができました
とても堂々とした大きな椎の木でしたね
でも樹齢数百年ということで
少しずつ衰弱はしてるみたいで
以前はつけていた椎の実を
最近はつけなくなったそうでした
運転手さんが子供の頃は
その椎の実を油で揚げて
おやつとして食べていた
なんて話も聞かせてもらいました
で、森から三宅島の市街地まで戻っていただいて
三宅島にあるお昼が食べられるお店の前で
卸してもらいました
そう三宅島は三倉島にはなかった
外食ができるお店があるんですよ
お蕎麦屋さんに入ったんですが
どっちかというとお米が食べたかったので
生姜焼き定食を頼みました
この生姜焼き定食、値段を見てびっくりしたんですが
2200円でした
マジかと思ったんですけど
三宅島高度経済成長期には
離島ブームというのがあったそうで
1日に観光客が何千人も島に来る
という時期もあったそうなんです
ただ今はそんなに多くの観光客が訪れる場所とかでもないので
そういうこともあっての価格設定なんじゃないかと思います
でもなかなか三宅島に来る機会もないですし
お腹も空いてたので
その2200円の生姜焼き定食注文しましたね
そしたら結構な大盛りご飯の上にお蕎麦もついてきたんですよ
これがちょっと予想外で
その時建設業の方たちの団体が
お店に来てたので
そういう肉体労働系の方がよく来ているお店なのかもしれませんね
なので量が多かったのかもしれません
ちょっと完食できなかったですね
生姜焼き定食でお腹いっぱいになりつつ
三宅島の風景を眺めながら
港へ向かって歩き出しました
もう何年も人が住んでいなそうな住宅がちょくちょくありましたね
もしかすると2000年の全島避難の時から
今までずっと放置されているお家かもしれません
そして金曜日の13時半頃
三宅島から東京に向かう船は
帝国通り来てくれました
乗船してしばらくすると
船はゆっくりと三宅島から離れていきました
三宅島は島の中心部にお山という大きな山があって
そのすそのは島の外周までなだらかに広がっていて
海に浮かぶ大きな一つの山というふうにも見えました
そんな三宅島を見ながら
僕はいろいろあったその数日間のことを思い返していました
そんなふうに今回の旅は終わっていきました