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2021-03-15 12:18

【介護60】“自分で考えて動くことができない!”介護施設の現場

ボブです。
以前お世話になった先輩が
「サービス付き高齢者向け住宅はもう辞める」 
と言っていました。

理由は
「必要な時にすぐ支援ができない」
「自分で考えて動くことができない」
ということでした。
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どうもボブです。2年前ぐらいに、病院で働いていた時にお世話になった先輩が、サービス付き高齢者住宅に移動になったのよ、という連絡がきました。
病院から介護の施設に移ることになったんだな、と。
第一から、いろいろ覚えないといけないですね。頑張ってくださいね、という話をしてたんですけども。
その1年後に、実はまた病院に戻ることになったの、と連絡が来たんですね。
それも、理由は自分で希望して、もうここの施設では働きたくありません。病院に帰してください、というお願いをしたそうです。
まず、サービス付き高齢者住宅っていう施設が何なのか、ということなんですけども。
もともと、介護保険始まる前はですね、施設なんて自分で選ぶことはできませんでした。
または、ここに行きなさい、みたいな感じだったんでしょうかね。
介護保険が始まったのが2000年、そこから自分で選択できるようになりました。
そして特別養護老人ホーム、ここは皆さん安くで入れるんだろうなって思われていると思います。
要介護3以上の方だったら入れます。
本当に困っている人が、ここは対象ですよっていう考え方になるかなと思います。
そして次に有料老人ホーム。
ここは早い段階からでも、介護とか関係なくですね、早めに入って楽しく自由に暮らしたいなっていう方は、こういった有料老人ホームがいいと思います。
ただ、金額はすごく高い。入居金も1000万するようなとこもあったりしますよね。
最初はこの2宅だけだったんです。特別養護老人ホームに入るか、でもここも町がいっぱいですぐ入れない。
じゃあ有料老人ホームにするか、でも高くてとても払いきれない。
そこで登場したのがサービス付き高齢者住宅。
ここは元々は高齢者って一人暮らししてる方とか、じゃあいざ引っ越しをしようと思ったとしても、なかなか保証人もいなくて、高齢でリスクもある。
一人で死んでることもあるかもしれないということで、不動産もなかなか紹介してくれないんですよね。
だったら高齢者の住まいの場として、もっと気軽に入れる場所を提供しようよということでできたのがサービス付き高齢者住宅、略して左行住といいます。
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何が違うのかなということといえば、細かくはちょっと言わないんですけど、一番大きく違うのは入居金。
有料老人ホームは何千万とか入居金払わないと入れない。
そういったのがないんですね。
いるのは資金です。
資金っていうことは、じゃあ出るとき、ここ出ますっていうときは資金返ってくるっていうことなんですよね。
住宅としては、やっぱり住宅なので、基本的には介護してないんです。
あくまで本人の住まいの場を提供して、プラス介護職員も常駐してますよっていうような考え方ですね。
でもいざ介護が実際必要になった場合は、そのときはケアマネージャーをつけて、
ヘルパーさんだったりとか、デイサービスとか、そういったのを利用する。
もともと家で生活してたときと同じように、必要だったら外部のヘルパーさん、外部のデイサービスを利用する。
それによっては、そのサービス付き高齢者住宅の中にヘルパーさんが常駐してたり、デイサービスが中に入ってたり、そういった施設もあります。
結局、有料老人ホームとサービス付き高齢者住宅、見かけや形そのものは、もうほぼ有料も左向住も一緒じゃんっていう状態になってます。
さあ、そこで最初に戻りますけれども、以前お世話になった先輩が、このサービス付き高齢者住宅をやめたい。
そこをやめて、やっぱり病院に戻りたいって言った理由は何なんでしょうか、ということなんですね。
先に言いますけど、一概にみんながそうではないんです。
この職員はそう思ったっていうことで捉えていただけたらなと思います。
そして、こういう現状が一部あるんだっていうことをお伝えしたくて、配信させてもらってます。
このお世話になった先輩はですね、すっごく情が厚くて、病院の中では患者さんですね。
患者さんが何か困った時とか飛んでいくタイプなんです。
本人の話をよく聞いて寄り添って、時間をかけて支援していくっていう、そういうタイプの方なんですね。
ではでは、サービス付き高齢者住宅に入った時にどういう状況になったかというと、時間がバッチリ決められてるんです。
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この時間からこの時間まで利用してる間、ヘルパーとしてお手伝いができますよっていう状態ですね。
逆に、この時間以外の時間帯に本人から何か頼まれたとしても、勝手にやっちゃいけないんです。
自分では買いに行けないから、セブンイレブンで何か買ってきてほしいってじいちゃんに言われても、ごめんなさい、予定に入ってないから、それができないんです。
必要があれば別料金で、料金をいただく形でさせていただきますっていうような説明になるんですよね。
そして全く予定に入ってないような方でも、この人、失禁してんじゃない?大丈夫?大丈夫?っていうような時があったようなんですね。
それでも勝手に声掛けしてお持ち交換なんてしたら、やっぱダメっていうことになるんですね。
ここまでその人は施設にいるけれども、本人の家に住んでいると。
その上で本人から助けを求められたり、ケアマネージャーと相談して、
曜日をヘルパーさんこの時間帯に必要ですよっていうのを話し合って最初から決めておくっていうことをすれば支援に入ることができるんですね。
でも本当だったら、お持ちの配設のパターンとかタイミングっていうのは、ずっと入りながら把握して、ようやくこの時間帯に入ればいいよねっていうのがわかるはずなんです。
でもそれを把握することすらかなわない。
本人がちゃんと自分で訴えてくれる人ならいいんですけど、認知症が入ってたりとかして、なかなか自分でその困っている部分を伝えられない人たくさんいます。
そういう部分を気づくことさえできないっていうもどかしさを感じてるんですね。
困っているときにすぐ対処ができない。
そして困るかどうかそれを確認する術がない。
私たちの仕事は一体何なんだろう。決められた時間に決められたことをしてさようなら。
たったそれだけなんだろうか。
自分で考えて自分で動くっていうことがここではできないと言ってたんですね。
もうつまらないということで、自分でやりたいときに自分で支援ができる病院に戻りますというふうに言ってました。
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非常に難しいと思います。
たまにこれはケアマネージャーの中での口の中でですね、最近施設のレベルが落ちたよねとか話が出るんです。
でも施設で働いている人がそんなに悪いのかって言ったらそうではなくて、こういった状況が当たり前になって、
そして自分で考える必要性がない。もう割り切ってしまうようになるんですね。
これはもう仕方ない。
その先輩は病院でしっかりいろいろ考えて働いてきた人だからまだいいんですけども、
じゃあ初めて働く人がこの環境で働いたらどうなるのか。
介護を知らずに入ってきて、これが当たり前だ時間で決められて、終わったらさようなら。
それ以上考えること、それ以上何かしないとって思ってはいけないという状況に陥るとどうなるでしょうか。
それはレベルが下がったと思われちゃうかもしれないですよね。
今はいろいろいろんな施設が増えてきています。
定期巡回随時対応介護サービスっていうのがあるんですけど、
いつでも必要な時は飛んでいきますよっていうような制度があるんですね。
それを施設にドッキングしたっていうような、そういったタイプの施設もあります。
そこだともういつ行っても必要な時に飛んでいくことができるっていう体制が整うんですね。
いろんな施設があるので、一概にサービス付き高齢者住宅はこういうところだからダメだって言いたいわけではありません。
そこの中の施設の職員さんで大きくカラーが変わってくるので、素晴らしい施設もたくさんあります。
ただ、こういう一面がある僕のすごく素晴らしい先輩がこういうふうに思ったんだっていうことを知ってほしくて配信させてもらいました。
今回で介護の話だけで言うと60回目になりました。
聞いていただいてありがとうございます。
いろいろ今後気づいたこと、感じたこと、そういったのをどんどん配信して、間違ったことももしかしたら言ってしまうかもしれませんが、
自分の学びの中でのアウトプットという意味ではどんどんあまり気にしすぎずですね、話していきたいな個人情報には注意しながらということでやっていこうと思います。
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今回もご視聴ありがとうございます。
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