1. 介護がいらなくなるラジオ〜ケアマネの気付き〜
  2. 【介護194】「罪悪感を持つ介..
2022-11-13 13:16

【介護194】「罪悪感を持つ介護」vs「無知な介護」

ボブです。「それって身体拘束じゃない!?」
「あなたの言ってることは正しい。でもね、全体のことを考えなさい」10年前に言われた言葉。
確かに難しい…でも拘束しない対策が介護職の観察とアイデアを発揮する場面なのでは?
#介護 #ケアマネ #身体拘束
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/5f8595f7f04555115da02af2
00:06
どうも、ボブです。今日は、介護の話をしたいんですけれども、今日はですね、タイトルにあるように、「罪悪感を持つ介護」vs「無知な介護」ということでですね、ちょっとお話ししたいんですけど、最近こんなことがあったんですよ、仕事の中でですね。
ある事業所さんの管理者さんが、ある利用者さん、Aさんのですね、Aさんのが、最近弁執勤がひどいんです。弁執勤ひどいから、その介護をしているご主人さんが、もう見切らんって怒って、ストレスが溜まっているんです。
その利用者さんであるAさん、女性なんですけど、おむつを外して、弁をあちこちつけてね、それを対処するご主人さん、もう大変ですよね。
良いことを思いついたんです。というわけですよ、その事業所の管理者さんがですね。それが、ボブさん、介護服、ご存知ですか?って言ってきたんですね。
介護している人は知っていると思うんですけど、つなぎ服ですよね。つなぎ服で、自分ではチャックがもう下ろせないような仕様になっている。そういうやつ。だから、おむつに手を突っ込もうとしても、つなぎで全部つながってるし、チャックとかもロックされて、自分で取り外しできないので。
このね、介護しているご主人さんにとっては、すごく喜ばれるんじゃないでしょうか。ということで、ちなみにこういうのです。カタログ持ってきてですね。こういうの、こういうの、知ってます。知ってますよ。
で、これ言ってきたのが管理者さんだったんで、ちょっとびっくりしたんですけど、ご存知ない方はね。まず、このつなぎ服を着るっていうこととか、本当にやむを得ない、命に関わる緊急性のあるようなことでないと、そうそうね、やってはいけない。
つまり、これは高齢者虐待の中の身体拘束にあたるものなんだっていうことは、知っておかないといけないんですよね。
ただ、知らないのが悪いんでしょって、今回別にそんなことを言いたい配信ではなくてですね。この方は、ただただ知らなかった。無知だったっていうことなわけですよね。
03:10
これを対策していこうと、こういったつなぎ服だったり身体拘束をせずにやろうと思った時が、これ大変なんですよ。病院でもね、つなぎ服着せてるところあったりしますよね。ミトンって言って手袋つけて触らないようにすることありますよね。
薬でドロンドロンになって、日常で徘徊するようなことがないように精神薬を入れる場合ありますよね。全部身体拘束なんです。
あと、こういうこともある。介護ベッドがあって、それを壁にベタ付け、片側してですね。その反対側は柵を2本つける。そうすると、もう全部囲まれてますよね。四方。自分で出ることができない状態ですよね。
これも身体拘束になるんです。壁にベタっとつけた状態で柵2本すると、身体拘束に当てはまるということになるんです。
であれば、柵1本にしておかないといけないんですね。本人が自分で出れるスペースを作っておく必要があるんですね。これも意外と知らない方が多いし、いつの間にか無意識に、そういえばやっちゃってたっていうことなんて平気であったりするかもしれないんです。
分かっちゃってて、無意識にやってることもあるかもしれないし。だけど、なんか思うのは、この無知な方が強いなって思うんです。無知であることの方が強くて、本当にそれで正しい対応を、正しいってあれだな。
本人、その利用者さんをちゃんと尊重して、介護をしっかりやろうって思った時の方が、いろんな批判を受けたり。でもね、実際ね、現実はね、結構ね、大変なんですよね。
で、実際その現場に当たっている介護職の人とかも、分かっている方、無知でない方の方が、罪悪感を持ちながらやってるっていうことも結構多いなって思うんです。
トイレに行きたい。うんちが出た。トイレに行きたい。おしっこで気持ちが悪いトイレに行きたい。今、レクレーションだから待っておきなさいとかですね。いまだにそういうことってあるらしいんです。
そんな時にトイレに一人だけ連れて行こうとしても、もうそんなことやってたら回らないじゃないのって怒られるわけでしょ。
06:03
短期的に見たら確かに、それが対処として一番ベストかもしれないんだけど、長い目で見た時に、いろいろ、結局本人の精神的な部分だったりストレスとか、そういった部分で響いてくる。
もしかしたら長い目で見たら、やっぱりこちら側にもデメリットだし、本人にとっては良くないしっていうことかもしれないんですよね。
でも悲しいことに、無知である側の方が強いんです。
今回ですね、このつなぎ服にした方がいいんじゃないかっていう風な話が出た時に、確かに家族も困っているわけですよね。
今の現状を短期的にどうにかしてくれ。一番対処としては早い。
でもこういった時にどう考えたらいいのかなって思うと、
あれ?そもそもなんで便失禁するようになったの?
こないだまでしてなかったじゃん。なんで急に便失禁するようになったんだよとかね。
あれ?なんでそれが漏れちゃうの?どういう付け方してるの?とか、
あと、あれ?便があちこちついてるってことは、便が出た時に誰もいなかったっていうこと?
どのペースでうんちが出て、どのペースでおむつ交換をしている?
おむつ交換するタイミングが間違ってる状況が変わってきてるのか?とかね。
ペースを作ってあげるリズムをどうにか作ることができないのか?とかですね。
いろいろ疑問、あれ?あれ?っていうのが出てくるはずなんですよね。
そこをまず潰していった上で、それでもできない場合どうしたらいいかなっていう段階が必要なんですけど、
それなしに、つなぎ服とか、二点柵とか、抗精神薬とか、それって、やっぱりね、それが介護なんですか?それが医療なんですか?って言いたくなるんです。
いやいや、言いたくなるんですって言ったら、上から目線で言いたいわけじゃないんです。
これが本当に介護なんだろうか?考えませんか?っていうことなんですよね。
なので、まずは便の薬が合ってんのかな?先生にかき合ってみたりとかですね。
生活状況とかリズムをもう一回聞き取りして、大体どこら辺で出てるかな?
その時に誰かいる状況を作れないかな?とかね。
あとおむつ、このテープ止めの仕方、しっかりなってるかな?緩くない?サイズ合ってる?とかですね。
09:05
いろいろ考えられることってある。これを、例えば訪問介護の、ケアマネージャーも考えたとしても、訪問介護のヘルパーさん、介護職の人たちがみんなでその意見を出し合うとかね。
一旦立ち止まって考えて、え、こうじゃない?ああじゃない?考えてみる。
こういう作業ってすごく大事なんじゃないかな?って思うんですよね。
何も考えることなしに、はい、つなぎってした時に、管理者さんはたまにしか行かないかもしれない。
ケアマネもたまにね、月1回しか行かない。
でも、現場で働く介護職のヘルパーさんたちは、それを日々見るわけですよ。
つなぎ服着て、ミトンつけて、これ外してくれ、みたいな感じで柵をトントントン叩いてるとかね、例えば。
いじでもね、このつなぎ服から脱しようとして、脱げない構造になってるのにどうにか脱いでる人がいたりするんですよね。
どうやってそれ脱いだ?っていうね。
そういう行動を見た時に、あ、ごめんね、思うんですよね。
見た時に、あら、その時はね、わーってなるんですけど、後で、いや、嫌だったんだろうなーって。
なんでじいちゃん、ばあちゃんになってまでこんな思いしないといけないんだ?ってね。
そうなっちゃうわけですよ。
壁付けと二本柵をつけてる人とかも、どうにかね、脱出しようとして柵に足を挟めて怪我したとかね。
あと精神薬、太陽に飲まされて、一気に認知症が進んで寿命も縮まったとかね。
その時に、あー、なんかこれで良かったのかなーって。
結局、罪悪感を持つ、しかも無知である人はケロッとしてたりするかもしれない。
あ、まあまあ、これはこれで仕方なかったねって思うかもしれない。
分かっている介護職ほど、わーって思うんですよ。
だから、罪悪感を持ってしまう前にね、無知である方も一旦ね、これってどうかなって一緒に考えてもらうっていうこと、ぜひご協力をお願いいたしますと、僕は思います。
でもね、一概に、いやもうそれはね、身体拘束なんですよ。
っていうわけじゃなくてですね、以前のボブはそんな感じだったかも。
12:02
病院で働いてた時もね、ボブ君のね、やってることは正しい。だけどね、周りのことも考えなさいと言われました。
当時のボブは、今もかもしれないけど、ただただ、スキル不足とコミュニケーション不足と下手くそ。コミュニケーションが下手くそだったんですよ。
だから結局ね、どんなに正しいとか思ってやったとしても、受け入れられることはないんです。
それをね、ちゃんとしようと思ったら、その前に人間関係とかね、しっかり作っておかないといけないなって思いますね。
だからまあ、価値観を押し付けるっていうこともやっぱり良くない。どう思いますって言って、一緒に考えていかないとなって思いました。
ということで、今日は罪悪感を持つ介護と無知な介護をお届けしました。ご視聴ありがとうございます。
13:16

コメント

スクロール