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2021-06-25 10:24

【介護89】「どんな生活がしたいですか?」「いや逆にどうできるか教えてくれよ」

ボブです。

本人の意向を確認って難しい。

どんな生活がしたいか?

これって相手にとっては、「どんな生活ができるのか先に教えてくれよ。歩けるようになるのか?」と言いたくなりますよね。

まだまだこれからの課題です。

#ケアマネ #介護
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00:05
どうも、ボブです。
ケアマネジャーは、ケアプランを作るときにですね、
本人の意向っていうのを確認するんですけども、
今後どういう生活をしていきたいですかっていうことで聞いたときにですね、
どんな生活がしたいも何も、僕はどうなることができるんですか?
なんなら、この足が自由に動いて、またスタスタ歩くことができるんですか?
どうなりたいか聞く前に、まずどんな状態になれるか教えてくださいよ。
って言われました。
言われたときにですね、確かに例えば、僕ががん患者だとして、
先生に店に行ってですね、治してほしいと思って先生に店に行って、
先生から、どんな生活がしたいですかって言われたら、
いやいや先生、その前にまずこのがん治してよ。
なんとなくそれと同じような気がしたんですよね。
その方の言葉に対して僕は、
確かにスタスタスタスタ前みたいに歩けるようになれたら、それが一番いいですよね。
でも今歩行期で、この間まで車椅子だったのが歩行期で歩けるところまで来たじゃないですか。
あと半年から1年のスパンでですね、どこまで状態を持っていきたいかっていうのを知りたいんですよ。
と返答したんですが、いやそんなのわからん。
だからその半年でどこまで持っていけますっていうのを教えてくださいよ。
っていうわけですよね。
実はこの方、とても頭良くてですね。
自分がこう言ったらケアマネもこういうこと返してくるって分かってるんです。
この方本当はあんまりリハビリしたくないんです。
自分がこうしたいっていうのを言うと、
次は今歩行期で歩く練習をホーモンリハビリでやってますけど、
じゃあその回数を増やしましょうかとか、行きたくないデイケア行ったらどうでしょうかとか、
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そういった提案が来ることももう事前に分かっている状態なんです。
医学的に自分の足が完璧に元に戻ることもないっていうこともちゃんと理解してるんです。
だから100%あなたはどうなるって断言できますか?
できるんだったら僕はやりますよ。
その代わりそれが分かんないって言うんだったら僕はやりませんよ。
不思議なもんで、体が不自由になって治った方がいい、少しでも良くなった方がいいって誰しも思うわけではないんですよね。
でもおかしいじゃん。治った方がいいに決まってるのにって思いますよね。
でもそう思えない理由の一つが、頑張って頑張ってリハビリをやったとしても、
もし思ったように治らなかった時のショックと屈辱感がすごいんです。
これ後で本人が言ってました。
先ほどの話の後にですね、いろいろお話もさせてもらいました。
そもそもちょっとこの方、きょう機嫌が悪かったんです。お母さんと喧嘩して。
以前からですね、病気になって車いす生活になって寝たきりの状態になって、
今は少しずつ歩行機で歩くようになってはいるんですけれども、なかなか本心を打ち明けてくれない状況がずっと続いてました。
ケアマネージャーが訪問しても布団かぶって、声かけても全然返してくれない。
そういった状況がずっと続いてたんですけど、少しずつ少しずつこうやって話してくれるようになったんです。
今回もようやく本人の意向を聞いたときに、こういった返答が来たので、
その後も別に目標というのも無理に決める必要はないし、一応気持ちを聞きたいということで来たんです。
いろいろ別の話もしていた中で、後でポロって本人が言ってたのは、
最大限の努力を自分がしたとしても、それも大変なんだと。
普通の人が運動して筋トレするのと違うんだ。
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頑張って頑張ってリハビリをやって、ここまで持っていきたいって自分が思ったとしても、
それが叶わなかったときに、もう耐えられない。
それがなんとなく自分で分かってるんだ。
だから最初から積極的にリハビリも、もう100%こうなるってことが分からない限りはやらない。
やりたくないって思うんだって教えてくれました。
ずっと話していく中で本人さんが、じゃあリハビリさんたちに聞いてもらえませんか?
いろいろ今までこういうリハビリしたらこういう風になったっていう事例が他の方であれば、
僕みたいな方でそういった人がいれば、そういう例を教えてくれませんか?って言ってたんですね。
それでこういう可能性があるっていうのが分かればやってみようかなとも思います。
ということで、来月担当者会議のしがいがあるなという話でですね。
事前にいろいろリハビリの方、看護師さんみんなに確認してですね。
ここまでやったらこういった事例もあったし、ここまでやったらもっといけるんじゃないかっていう話をみんなで確認して。
じゃあどうします?って言って、後は本人が決めることなので。
こういったこともあって、僕たちはこういう風にできるところまで頑張っていこうとは思うよ。
こうやったらこうなると、僕らは思います。どう思いますか?っていうことですね。
決めていければいいなぁと思っているところです。
ただ、どうなりたいですか?って聞かれた時に、
いやいやどうしてくれんの?どこまで僕できるんですか?って言いたくなる気持ちは、
これはもうみんなそうだろうなぁと思ったので、
そこですかさずリハビリを何回やればできますよ。
デイケアに何回ってこういう運動をしていきましょうねっていう風なサービスをガンガン本人に提案していくっていうようなやり方って、
なんとなくですね、アドラー心理学でいう縦の関係っていうような気がするんですよね。
上から下に指示するというかですね、支援者と利用者さんの関係っていう感じで、
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それも嫌だなぁっていう。それよりも横の関係づくりも対等な状況で、
あなたはそんなふうに思うんですね。
ちなみに今までもそういうふうに感じてきたこと、僕の提案の時もそんなふうに感じたことってあったんですか?教えてください。
こちら側が主体で話すんじゃなくてですね、途中から本人さん主体で話してもらえるような状況ができれば、
少しは本人も、最初は機嫌悪くてもですね、後々変わってくることもあるかもしれないなぁって思ったりします。
そしてこれが別に正解ではないですからね。
僕はこういうことがちょっと前にありましたということです。
しずつ、本人の意向っていうのをしっかり確認できるようになりたいなと思います。
ご視聴ありがとうございました。
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