仮説の基本と検証方法
おはようございます。コーチングオフィスのしろうず、あつしです。
この放送は、プロコーチ歴20年の僕が、コーチングや行動科学について、
さらに、プロコーチや講師として独立起業する人などに向けて発信する、あなたへの番組です。
はい、今週はですね、仮説についてお話をしてきました。
昨日ですね、アブダクション推論について、もう本当にね、ざっくりとね、お話をしてきたんですけども、
アブダクション推論ってね、やっぱり雑っていうかね、唐突なんでね、
仮説ではあるんですけども、かなりざっくりとした雑なものなんで、
当然検証しないといけないわけですよ。
で、もちろんアブダクション推論だけではなくて、機能法でも演劇法でも、
仮説なんで検証しないといけないわけですけども、
検証するのも方法論があるわけです。こういう方法でやった方がいいですよっていうのがあるんですよ。
それは何でかっていうと、仮説の検証って、
やっぱり上手くいかなかったら、なんかね、挫折するんですよ。
何回も上手くいかなかったら。
でね、もう一つね、重要なところがあって、
まあまあ上手くいったらね、それで満足してしまうっていうことがあるんですよ。
要はそれ以上仮説を磨き上げることをやめてしまうっていうところがあるんですよ。
だからね、仮説を検証するのにこういう方法でいったらいいっていうことなんですけど、
これはいきなりね、ちょっとね、結論というか、最重要な話をするんですけど、
仮説を作るときって普通は、これおそらく正しいんじゃないかっていうふうに思って作ると思うんですよ。
少なくともね、アブダクション推論とかでは、
あ、これはいいアイデア、ひらめいたぞ、すごいこと考えたぞっていうふうに思うわけですよ。
だから、その仮説がね、上手くいってほしいって思うじゃないですか。
でね、これがね、落とし穴なんですよ。
っていうかね、ぶっちゃけね、仮説を上手くいってほしいと思いながらやらなければかなり上手くいきます。
どういうことかっていうとね、仮説ってね、まあそれでも苦労してなんとか作るわけですよ。
で、なったら時間も労力もお金もかけてね、なんとか仮説を導き出した。
だからこれがね、正しい、これが正しくあってくれっていうふうに思うんです。
でもね、仮説検証のときはね、仮説のどこに間違いがあるのか、
どっかに必ず間違いがあるんで、その間違いを探すっていう気持ちで検証する必要があるんですよ。
これがね、一番のコツなんです。
あの、仮説が正しいって思うと、拡張バイアスって言われるもんで、
つまりね、仮説が正しい証拠ばっかり集めようとするんですよ。無理やりに。
だからね、実際に正しい部分がいっぱい目に入ってきたりとか、そういう部分ばっかり気がついたりするんですよ。
でね、実は一生懸命作った仮説っていうのは、まあまあ上手くいったりするんですよ。
だけど大ヒットってほとんどない。まあもちろんないんですよ。
で、あの、小あたりみたいなね、まあまあ上手くいくっていうふうなことがよく起こるんです。
だから思ったほど成果は出てないんだけど、まあこんなもんかなーみたいな。
まあ上出来じゃない?みたいな感じで終わるんですよ。
でね、これがね、一番ね、良くないんですよ。
で、そうするとね、いつまで経ってもまあまああたりしかね、仮説がね、鍛えられないんですよ。
だから本当は、まあまああたりなのを、こんなんじゃダメだと。
これもっとね、叩いて叩いて、修正してね、大ヒットにしないといけない。
でも、この小あたりぐらいだったらね、まずね、この仮説のどこがいけなかったんだってやっぱ考えるべきなんですよ。
もうね、ちょっとね、しつこく繰り返しますよ。
あのね、仮説を検証するときは、仮説のどこがいけなかったんだって思いながら、仮説検証するんです。
そうするとね、ダメなところとかね、修正点を見つけることが、仮説検証の目的になるわけですよ。
そうするとね、ダメなところが見つかれば見つかるほど、うまくいくわけですから。
ダメなところを見つけるゲームみたいになってくるんですよ。
そうするとね、感覚がバグってくるんですけど、失敗してるって感じじゃないんですよ。
おお、またまずいとこ見つけたぞ。
おお、またね、ここ多分失敗してるわ。やばいとこだわ。よかったよかった、見つけたぜ、みたいな感じで。
なんかね、最初はこれがうまくいってほしいっていう気持ちで、仮説を検証するんですけど、
そのときはちょっとね、後ろ髪を引かれる思いなんですけど、うまくいってくれっていう気持ちは確かにあるんですよ。
だけど、やっていくうちに、これどこが間違いなんだって、間違いを見つければ見つけるほど、逆に嬉しくなってくるんですよ。
なんかね、これね、不思議な感覚なんですよね。そういうね、マインドになってくるんですよね。
だからね、仮説を作るときはできるだけ正しく作ろう。
で、検証するときは間違いばっかり探そうみたいにやるんですけど、
それをね、最終的に、当然、仮説が説じゃなくてね、
あ、説じゃない。仮説が仮じゃなくて説になるまでやるわけですよ。
良い仮説を立てるために
仮説じゃなくて説になるまでね。
そうしないと経験とか学びることがならないし、成果も出ないんでね。
じゃあその、どうなったら仮じゃなくて説になるのかっていうとね、
これは、自分でね、ちゃんと言い切れる状態になったら、あ、これはもう説になったなっていうふうに思っていいと思うんです。
例えばね、僕は良いセミナーの研修って何ですかっていうふうに言われると、
受講前と受講後に参加者の考え方とか行動とかが変化することっていうふうな説を持ってるんですよ。
つまりね、受講前と受講後に参加者の考え方が変わったっていうふうなことがあるとね、
もうほぼ確実にその研修とかでセミナーってね、評価がいいんですよ。
だからこれね、僕だけじゃなくて、僕のクライアントさんでもやっぱりそうなるし、もちろんクライアントさんじゃない人でも必ずそうなる。
だからね、良いセミナーって何ですかっていうと、受講前と受講後に参加者に変化があることっていうふうにね、
こういうふうに説を言い切れることができるんです。
だからね、良い仮説を立てる。そして今度はその仮説の間違いを血まなこになって探す。
そして今度はその仮説が説になるまで磨き上げる。言い切れるまでね、磨き上げる。
そうするとね、その説でね、ちゃんと成果が出るようになります。
これね、ぜひね、覚えておいてください。
はい、今日はですね、仮説の鍛え方って話でした。いかがだったでしょうか。
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はい、本日は以上です。では、いってらっしゃい。