思考の基本概念
おはようございます。コーチングオフィスのしろうず、あつしです。
この放送は、プロコーチ歴20年の僕が、コーチングや行動科学について、
さらにプロコーチや講師として独立起業をする人などに向けて発信する、あなたへの番組です。
はい、今週はですね、逆算思考と順算思考についてお話をしています。
なんかね、逆算的なものって今時のやり方に合わない、みたいな印象があったりするんですけど、
そういうわけじゃなくてですね、実は逆算ってね、大げさなこと言うと、人類の夢なんですよ。
逆算ってゴールが決まってて、やり方が決まってて、誰がやってもできる、みたいな時に使えると。
そんなお話をしましたよね。
なんで人類の夢かっていうと、そうすることによって、
同じものを大量に効率的に誰でも作れるようになる、できるようになるわけですよ。
だから、より文明的っていうふうな言い方もできると思うんですよね。
大量生産、大量販売、みたいなね。
そういうマスのものってね、良くない、みたいに言われてるんですけど、現実に僕らがね、
多様な文明に対する文化ね、多様な文化を維持できるのは、
そういう大量生産のものが安くね、いつでも手に入るっていうふうなことで成り立ってるっていうことってたくさんあるわけですよ。
だからね、実は逆算でいろんなことができるようになるっていうのは、すごくいいことでもあるわけです。
ただ、何でもかんでもね、その方式でやると、
特に人力でやってること、人でないとできないようなことっていうのは、やっぱり巡算的に進める必要があって、
だから、そういう工場とかね、決められた手段で何かをやるっていうふうなこと以外の場合っていうのが、
私たちでやることが多いので、どうしても巡算のほうがいいっていうふうに見えちゃうんですけど、
必ずしもそうじゃないっていう話をちょっとしたいなと思うんですね。
今言ったように逆算ってね、ある意味思考停止でできるわけですよ。
要は決められたことを決められたとおりやればいいので、考えなくて済むんですよね。
だから巡算で始めたとしても、それを何回もやっていくうちに同じことですよ。
そしたら、これは毎回毎回同じことだから、じゃあ具体的な方法として確立していけば、
やがてそれは逆算できるようになってくる。
つまり、巡算で始めた方法は、やがて何も考えなくていい逆算の方法に進化していく。
そういうふうにイメージするといいんじゃないかなと僕は思ってます。
順算思考のデメリット
そこから考えるとね、巡算のデメリットっていうのは、
いちいち次の一点も考えないといけないし、
なんかね、昨日お話しした要因要素とかも考慮しないといけないみたいなのがあるんで、
結構ね、思考しないといけない。考えないといけない。頭を使うわけですよ。
だからね、シンプルに使われるっていうのはあると思います。
実際になんかね、僕自身も本当にヘトヘトになる時あるんですよね。
長い時間ね、そういう巡算的な作業をやってたら。
だからね、実際に使われるっていうのはあると思いますね。
頭使いすぎみたいなね。
こういうのが毎日何時間も続いたらね、しんどいなって思うことがいっぱいあります。
いちいち巡算でやっていくと、エネルギーを使うっていうのをね、僕はちょっと覚えておくといいと思います。
だから、逆算だったらあんまりエネルギー使わないでできる。
こう考えると、すでに世の中で確立したやり方があるのであれば、
それはいちいち自分で考える。
つまり巡算的に考えるよりも、逆算の方法があるなら、
それは逆算の方法を調べた方が圧倒的に効率がいいです。
すでに世の中で確立したやり方があるのであればね。
例えば将棋に例えると、すでに将棋の型としてあるなら、
自分で型を発明するよりですよ、巡算的にね。
すでにある型を覚えたほうがいいですよ。
もっとも覚えておくだけでは使えませんから、
型の根本的な意味をよく理解しておくとね、
様々な時に応用できるというふうに。
運用の時には、またそこはある種巡算的にやっていく必要もあるかもしれません。
逆算でやるとね、ゴールに対して不足しているものとか
まだできていないものにどうしても目が向きやすいので、
自己否定的になるという意見もあると思うんですよね。
そういう意見も実際にあると思いますし、そう思うこともあると思います。
でも、できていないものに目が向くということは、
できているということがよくわかっているというふうに伺っているので、
自己否定的になるというのはどっちかというと、
その現象を自己否定的に捉える場合がある、
あるいは自己否定的に捉える人がいるというふうに考えたほうがいいんじゃないかと思います。
だからね、例えば13でもそういう言い方ができるわけですよ。
つまり、最適な次の一手を自分で考えてやるわけですから、
この一手という形で決断をするわけです。
逆算と順算の使い分け
決断をするということは、当然やらなかった手があるわけですよ。
どっちにしようかな、あるいはどれにしようかなと思って、
よし、じゃあこれでいこうというふうな形でやるわけです。
でもね、それうまくいかなかったらね、
思ったような成果が得られなかったら、
そしたら、ああ、あの時別の方法でやればよかったな、
別の一手をやればよかったかな、
そっちの方がうまくいったかもしれないというふうに、
選択しなかった手段を公開して自己否定になることもあるわけですよ。
だからね、これ捉え方なんですよね。
方法というかね、手段というのはそれ自体はニュートラルな存在なわけです。
13も13もね、どっちがいいというわけではなくて、
どっちもね、メリット・デメリットがあって、
それ自体はニュートラルなわけですよ。
包丁とかと一緒でね。
包丁って別に何も悪いものじゃないんだけど、
それで人を刺したりするというふうにね、
その人を刺すように使う人が問題であって、
使い方間違えると問題が起こるよというふうなわけですよね。
だから逆算も純算も当然両方ともメリット・デメリットがあるので、
うまく使い分ける必要がありますよということです。
ちょっとまとめるとね、
純算のデメリットというのは逆算のメリットの裏返しです。
ですから手段をいちいち考えないといけないので、
思考に負荷がかかるというのが純算のデメリットです。
場合によっては手段を見つけるのに時間がかかるということもあるかもしれませんね。
もう一つのデメリットは、選択すること、決断することが多いので、
後にその決断に後悔する可能性があるということですね。
他にももちろんデメリットはたくさんあるんですよ。
だからシンプルに逆算のメリットの裏返し、
純算と逆算はそれぞれ裏返しなんだと、
裏表の関係なんだみたいに覚えておくと、
こういう場合は自分で純算でやるんじゃなくて、
一旦これはやり方を調べて逆算でやったほうが良さそうだとか、
あるいはこの方法をある人がいいというふうに言っていて、
どうもその方法しか今のところなさそうだと、調べようがない、
なんていうふうなときは、これはその人が開発した方法で、
確立した方法ではないので、純算をベースに進めていこう、
みたいにね、そういうふうに使い分けをすると良いと思います。
はい、これね、ぜひ覚えておいてください。
今日はですね、純算指向のデメリットという話でした。いかがだったでしょうか。
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はい、本日は以上です。では、いってらっしゃい。