逆算思考の条件
おはようございます。コーチングオフィスのしろうず、あつしです。この放送は、プロコーチ歴20年の僕が、コーチングや行動科学について、さらにプロコーチや講師として独立起業する人などに向けて発信する、あなたへの番組です。
はい、また新しい週ですね。明日からはもう4月なんですけど、多分、今日から新しい朝トラが始まるんじゃないかと思うんですけど、どうでもいいか。
今週は逆算思考と順算思考についてお話をしていきたいなと思います。これ、あんまり整理されていない人が多いんですけど、いくつか論文とかも出てるんで。
ただ、それでも発展途上というか、現在進行形で進んでいる話なので、少なくとも今の段階で確定的に分かっていることがあるんで、それを中心に今週ちょっとお話をしていこうかなというふうに思っています。
まず逆算思考について、逆算的にうまくいく場合の特徴についてお話をしたいと思います。これ覚えておくとすごくやりやすいので、ぜひ覚えておくといいと思うんです。
これ覚えておくと、逆算と順算の使い分けというのがはっきり分かるんで。逆算がうまくいく場合というのは3つの条件があります。
1つはゴールがはっきりしていることです。これね、はっきりしていればいるほどいいです。よく計画立てるときとかにゴールをはっきりさせなさいとか言われたりするんですけど、
ゴールをはっきりさせなさいって言ってるのは間違いじゃないんですけど、はっきりできないときもあるわけですよ。
そういうときは、そもそも逆算ではうまくいかないので、それでも何とかゴールをはっきりさせることが重要ですみたいに言われる人とかいるんですけど、それは結構無駄というか間違いじゃないかなと僕は思っていて、
ゴールをはっきりさせなさいというふうに言う理由は、無理くり逆算に寄せていこうとしていることなんじゃないかなと思います。
だからね、はっきりしていないときとはっきりできるときっていうのがあると思うんですよ。
どれだけやってもはっきりできないときっていうのはあるんで、そういうときは順算的な方法をとるといい。
最初ははっきりしていないと思ってたんだけど、よくよく考えたら、これはっきりしてきたなということであれば逆算で進めることができるので、どちらかを見極めましょうというふうな感じで覚えておくといいんじゃないかなと思います。
ここだけでも覚えておくと随分違いますよね。ゴールがはっきりしているときは逆算でやりましょうということです。
次にね、ゴールまでのプロセスがわりと明確なときは逆算のやり方が非常にうまくいきます。
要するにどうやったらゴールに届くか、やり方がわかっているということですね。これだと逆算でうまくいきますよと。
だからね、やたらやり方を知りたがるのは私たちがですよ。やり方がわかればできるような気になるのは、やり方がわかると逆算的にゴールがはっきりしていてやり方がわかるわけだから、
そうするとできるような気になるってことですよね。やり方を知ったらできると思ってしまう。
だから思ってしまう原因は逆算思考にあるんじゃないかなと僕は思うんですけどね。これで逆算できてしまうのでできそうな気がするんでしょうね。
3つ目がですね、プロセスに再現性があるということです。再現性があるということは、つまり誰がやっても大体同じことをやりますよと。
それが安定的で再現性があるということですね。やり方が確立しているという言い方もできると思います。
誰がやってもという言い方をしましたけど、自分だけの場合だとね、自分だったら何回やっても同じようにできますよと。
再現性があるということですね。そういうふうに覚えておくといいと思います。
この3つですね、ゴールがはっきりしていてやり方もはっきりしていて、そのやり方に再現性があるというときは逆算でやるととてもうまくいきます。
別の言い方にすると、ゴールがはっきりしていてやり方もはっきりしていてやり方に再現性がある場合はですね、順算でやってはいけないというふうに考えたらいいと思います。
ただね、私たちがね、普段ね、直面している仕事とかってこの3つが揃っていることってね、あんまないんですよ。
だからね、揃ってないんで、無理くりゴールをはっきりさせるとかね、やり方どうしたらいいんだろうって考えてしまうんですよね。
だからね、ここをね、ちょっと理解するとわかりやすいんですけど、やり方を考えるときにね、無理やり逆算が成立する条件に寄せていこうとしているので、なんかね、おかしくなってしまうんですよ。
つまりゴールは本当ははっきりしていないんだけど、はっきりさせようっていうふうに言われたりとか、無理やりはっきりさせようとしてしまったりとか、
やり方がわからないとき、あるいはやり方がわかんないときね、実際はね、やり方が確立していないときってあるわけですよ。
その人がやったらね、誰かがやったらうまくいくんだけども、そのやり方が自分にはうまくいくかどうかわかんない。
つまり誰がやってもOKという再現性が担保されていないときのやり方について、どのやり方がいいですかって聞くとか、あるいはそのやり方を探してしまうってことですね。
それは無理やり逆算的にやろうとしているので、うまくいかないんですよ。
そういう場合はね、順算的にやる必要があるんです。考え方が違うんですね。
順算思考の重要性
一応ね、順算思考ってどういうものかというと、簡単に説明すると、状況に応じてその都度次の一手を考えましょうということです。
一手を打ったらまたその次の一手を、一回一回ね、方法を考えましょう。どの方法がいいか。
だからまあ、将棋みたいなイメージですね。
将棋の騎士ってね、何十手先が読めるとかね、そうらしいんですけど。
普通の人は読めないんで、毎回相手が打つ手によって、おお、そうきたか。そしたらこっちもどうしようかなというふうに考えて、打ち手が変わるっていう。
そんな感じを順算思考というふうに言います。
今日のところはですね、逆算思考っていつもうまくいくわけじゃなくて、逆算が成り立つのは3つの条件があって、それがないとうまく逆算できないんですよと。
だから無理やりその逆算が成り立つ条件に寄せようとしてるんで何かギクシャクするんです。
実は条件に寄せるんじゃなくて、そういう時は逆算ではなく順算思考でやりましょうっていうふうな話です。
順算思考についてはね、明日またお話をしたいというふうに思います。
今日はですね、逆算的な考え方だけではうまくいかないって話でした。いかがだったでしょうか。
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本日は以上です。では、いってらっしゃい。