AI時代の思考法
おはようございます。コーチングオフィスのしろうず、あつしです。
この放送は、プロコーチ歴20年の僕が、コーチングや行動科学について、
さらにプロコーチや講師として独立起業する人などに向けて発信する、あなたへの番組です。
今週はですね、AI時代の思考法ということについてお話したいと思います。
AI、すごいすごいって言われてるんですけど、やっぱめちゃくちゃすごいと思うんですよ。
ただね、めちゃくちゃすごい分野と、今のところいまいちな分野っていうのがあって、
だから、めちゃくちゃすごいのがあまりにもすごいんで、何でもできるように思うんですけど、
いまいちな部分っていうのが、なんとなく見えてきて、そこをうまく作っていく必要があるかなと思っています。
もちろんね、今のところってことなんですけどね。
でね、思考法っていうところについてお話をしようかなと思った理由っていうのは、
思考とか考えることっていうのが、このAI時代にね、もっと価値を持ってくるんじゃないかなっていうふうにね、
すごく感じたからなんですよ。
っていうのもね、例えばコーチングとかね、何かの思考法でも、もちろんAIでも何でもいいんですけど、
そのベースにあるのはね、人はできるだけ考えることをやらないようにするっていう前提があるわけですね。
もしくは人はできるだけ考えることからサボろうとすると。これがもうデフォルトになってるわけですよ。
で、この前提ってめちゃくちゃ大きいんですよ。
で、なぜ人は考えないか、考えることをサボるのかっていうと、これはもうずいぶん前からわかってるんですけど、
要するに考えることっていうのは脳がエネルギーをすごく使うから、これが原因ですよね。
だから太古の昔からできるだけエネルギーを使わないように生きてきた末裔が私たちなわけですから、
何か考えないといけないっていう場合は、ごく自然にね、何かめんどくさいな、つまり考えないようにしないでいい方法はないかなって思ったりとか、
考えるのやめてね、感情のままに選択したりとか、思考停止で過ごすっていうのは、実は私たちの非常に普通の振る舞いなわけですよ。
つまり、私たちって無意識に考えなくて良い方法を取る傾向にあるんですよ。
考えなくて良い方法を取りたいから、場合によっては考えなくて良い方法を考える方法より良い方法だって思いたい。
そっちの方が良いっていうふうに主張したくなるんですよ。
これ重要なんでね、もう一回言いますよ。
私たちは考えなくて良い方法を過剰に良い方法だって思いたいんです。
これはそういうふうに私たち人類ができてると言ってもいいです。
だからね、すぐできるとかね、これだけでOKとか、たったこれだけでっていうふうなね、そういうフレーズに魅力を感じてしまうんでしょうね。
だから、僕本当にコーチング長くやっててよくわかるんですけど、
こういうふうに、一緒に考えて、一緒に考えて、そういうふうに考える。
だから、これは最初の一言、最初の一言で言うと、
相談でもなんでもいいんですけど、これで悩んでますっていうケースって、
大抵は考えることができていない、もしくは考えることやってないって言う話なんですよ。
ここを整理しましょう、みたいに考えるっていうことを一緒にやっていくと、そのうち解決できてよかったです、なんて話になるわけです。
だからね、答えは相手がちゃんと自分で持ってるんだ、自分の中にあるんだ、相手の中にあるんだ、っていうふうによく言われるのは、それは本当その通りだなというふうに思って。
逆に言うと、その答えがあってそこにたどり着く考えるっていうことをしないから、もしくはめんどくさいと思ってやらないから、
それをさぼるから、どうやったらいいかわかんないっていうふうに思ってしまう。
だからそれを順番にこうやって考えていくと、ああ、これが答えなんだ、というふうに思うっていうのは当然っちゃ当然の話です。
考えることの本質
だからコーチングでも相談でも、相手はそもそも何も考えていないっていうふうな前提に立つと、実は上手くいくんですよ。
感情整理すると答えが出るとかいうのも、ただでさえ考えることっていうのはエネルギー使うのが面倒なことなのに、感情が邪魔をして余計に考えられないという状態になってる。
そういうことなんでしょうね。
じゃあそのAIが思考というか考えることをやってくれるかっていうと、実は一部をやってくれるんじゃないかと僕は思っています。
だからすごいなって思うんですよ。
AIがめちゃくちゃすごいって思うのは、まとめることとか言語化することっていうのは本当に得意なんですよ。
これはもう普通の人は敵わないと思います。
でも何をまとめるのかとかどうまとめるのかっていうのはかなり下手くそなんですよ。
これは逆に言うとAIの特徴から見て仕方なくて、集合地みたいな波中天主義みたいなところがあるので、
どうまとめるのか、つまりユニークな切り口っていうのは少なくとも今のところは割と苦手だとこういうふうに見えます。
まとめるとか言語化するっていうのは要するに抽象化するってことなんですけど、
当然これはAIがめちゃくちゃ信じられないくらい上手なんですよ。
でも何を抽象化するのはっていうのは下手くそなんです。
つまり考えるっていうプロセスはもう少し解像度を高く見ると、
何を考えるかっていうことと考えたことをまとめて抽象化して言語化するっていう2つのプロセスに分けられるわけですよ。
今までこの2つを全部まとめて考えることって言われてる、なんかめんどくさいことだっていうふうに私たちは認識してきたんですけど、
AIが出てきてこの2つに分かれることがわかったわけです。
何を考えたらいいのか。考えたことをまとめる。
これが実は考えることだっていうことがわかってきたわけです。
これね、今僕が考えることは何を考えたらいいのかっていうことと考えたことをまとめるっていうふうに2つに分かれるっていう話をしたじゃないですか。
これ、AIに考えるとは何ですかって聞くと、実はこんな話出てこないんですよ。
どっかで聞いたような話しか出てこないんです。そういう話しか出力しないんですよ。
あんまりつまんない話だなって、つまんない答えだなって思うんです。
でもね、例えば考えるっていうのは何を考えたらいいのかということと考えたことをまとめるという2つのプロセスに分かれます。
この主張で文章を書いてくださいみたいに指示をするとね、プロンプトを出すとね、すごい文章を書いてくるんですよ。
つまりね、何を考えたらいいのかと考えたことをまとめるっていうふうに分けるっていうことは、これは人の方が圧倒的に有利なんですよ。
つまりね、どう分けるのかっていうふうなことが、これがAI自体のすごく重要な思考になる。つまり価値を持つものになるんですよ。
どう分けるのかっていうことが実は考えることの本質なんだっていうことをね、ここだけね、ちょっと抑えておいていただきたいなというふうに思います。
今後の展望
また明日以降ね、お話をしていきます。
はい、今日はですね、AI時代に貴重になるものとは?って話でした。いかがだったでしょうか。
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はい、本日は以上です。では、いってらっしゃい。