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2025-10-16 38:19

⑨女性&外国人:ダブルハンデのライフワーク恩返し~マヤ系先住民ツェルタル族のコーヒー生産支援~

女性&外国人のダブルハンデを負いながら、メキシコ チアパス州にあるマヤ系先住民ツェルタル族のコーヒー生産支援をライフワークとするリビーさん、最終インタビュー回。

「自分が今あるすべてはメキシコがくれた」という、強いメキシコへの恩義と感謝の念。その想いから、メキシコ チアパス州にあるマヤ系先住民ツェルタル族のコーヒー生産支援を、投資家及び技術アドバイザーとして参画。


入植者に搾取され続けた植民地の歴史を持つ先住民ツェルタル族には、なかなか理解してもらえないキャッシュフローや、再投資の概念。加えて、女性であり、外国人というダブルハンデがあるなど、プロジェクト支援の壁は高い現実。


しかしリビーさんは、工業通訳として培ったトヨタ生産方式のノウハウなどを、コーヒー生産の現場に伝授すると共に、お金だけではなく、口も出す社会的責任を持った投資家として、コーヒー生産を通じて、先住民ツェルタル族のウェルビーイングを達成し、良い生活ができることをライフワークとする、その想いを語る最終インタビュー。

 

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【ゲスト紹介】インターカルチャル・ファシリテーターのリビーさん。

東京生まれで慶應義塾大学総合政策学部を卒業された後、なんと15年以上メキシコで暮らし、2016年からはスペインを拠点に活動されています。


日本、メキシコ、アメリカ、スペインといった異なる文化に深く関わってきた経験をいかし、異文化ビジネスコミュニケーション研修を行ったり、ビジネス開発のサポート及びトヨタ生産方式を専門とする工業通訳としても幅広く活躍中です。


特に、メキシコ・チアパス州のコーヒー生産者を支援するプロジェクトに携わり、現地の人たちと一緒に改善活動や事業づくりを支援したのは大きな実績の一つです。今もコーヒー生産者の協同組合で技術アドバイザーを務めるなど、世界中の人々とチームを組んで成果を出すことに情熱を注いでいます。さらに、日本語はもちろん、スペイン語と英語も流暢に操り、ハリスコ州最高裁に認定された公認の翻訳者・通訳者としても活躍。国境を越えて活躍する、グローバルな方です。


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・『世界から見る日本』は、世界から見た日本はどう映るのか、他国はどうなのかといったことを比較しながら、より良い日本へのヒントを探り、世界から見る日本といった視点をリスナーの方々と共有する番組です。


・ナビゲーター: ゆき 海外在住歴30年以上、現在オランダ在住の日本人コンサルタント


『世界から見る日本』という視点が気になる方、是非こちらを聞いて戴けたら嬉しいです。


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サマリー

このエピソードでは、マヤ系先住民ツェルタル族のコーヒー生産支援に関する内容が紹介されています。リビィさんが関わっているプロジェクトを通じて、社会的責任を持った投資家としての活動が深く理解され、メキシコへの恩返しの気持ちが表現されています。 ツェルタル族の女性たちがコーヒー生産を通じて直面している二重のハンデと、それを克服する努力が語られています。さらに、トヨタ生産方式に基づく効率化やコミュニティの重要性が触れられ、現金収入の新しい概念の導入がもたらす影響が議論されています。 ツェルタル族の共同組合、ヨモル・アレテルは、コーヒー生産を支援し、女性と外国人へのダブルハンデを克服するプロジェクトを展開しています。この組合はコミュニティの調和を重視し、持続可能なビジネスモデルを通じて、生産者たちのウェルビーングを推進しています。 エピソードでは、女性と外国人のダブルハンデに直面しながら、ツェルタル族のコーヒー生産支援を通じた恩返しの重要性が語られています。

00:01
世界から見る日本へ、ようこそ。
グローバル社会と言われている今、世界各国との距離が近くなったように感じる一方で、皆さんは日本が世界にどう見られていると思いますか?
この番組では、世界から見た日本はどう映るのか、他国はどうなのか、といったことを比較しながら、
より良い日本へのヒントを探り、世界から見る日本、といった視点をリスナーの方々と共有していきます。
番組のお相手は、海外在住歴30年以上、現在オランダに住み、日本とオランダを結ぶコンサルタント業を営んでいる私、ゆきです。
リビィさんのプロフィールとプロジェクトの紹介
インターカルチャルファシリテーターでもあり、ビジネス開発のサポート、およびトヨタ生産方式を専門とする工業通訳としても、幅広く活躍中のリビィさんをゲストにお招きしての最終インタビューとなります。
リビィさんとのインタビュー第1回目は、就職氷河期に日本を飛び出し、メキシコに渡ったきっかけなどについてお話ししていただき、第2回目はリビィさんのメキシコからスペインへの編成を語っていただきました。
最終インタビューとなるこの3回目は、特にリビィさんのライフワークでもあるメキシコ・チアパス州のコーヒー生産を支援するプロジェクトについてお話をお伺いしました。
それでは本編をどうぞ。
リビィさんのプロフィールでもご紹介しましたが、リビィさんはチアパス州北部熱帯ウリンチクに移住するマヤ系先住民族・ゼルタル族の有機コーヒー生産者共同組合が手掛けるいくつかの社会企業でアドバイザーをしていて、そのうちの一つであるコーヒーショップには投資家として関わっておられます。
今日はリビィさんのライフワークともいえるチアパス州のコーヒー生産者を支援するプロジェクトについてお話をお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
それではですね、まずどのようなきっかけでチアパス州のコーヒー生産者を支援するプロジェクトに関わられたのかというこの点についてお話をお伺いしたいと思います。
チアパスに初めて行ったのは2009年でたまたま機会があって、日本政府の助成金が入ったコーヒーの生産組合何件かをね、技術サポートするっていうプロジェクトがあって、そこにまず最初に通訳で呼ばれていって、
その時に私何年かもうすでにトヨタ生産方式の通訳を専門でやっていたので、基本的ないわゆる5Sだとか、あとカラーコーディングだとか、ものすごく基本的なトヨタ生産方式ですごく構想しているメソッドっていうのがあるんですけど、
そういうのを取り入れて、いわゆる生産工場だとか、それから生産プロセスの改善みたいなことをやるプロジェクトがあったら興味があるかみたいなことで言われて、それで今度は専門家みたいな形で、そこで3年やったっていうのがあるんですよね。
それから2、3年経った時に、今度あなたの住んでるところにコーヒーショップを開けるんで、投資家を募集してますと、投資家を募っているので、そこ興味ありませんかということで、私とすごい仲良しの日系人の人とで、そこにお金を突っ込んだっていう。
ただ、私はすごく今までやってきた政府のプロジェクトっていう時に、完全燃焼してない気持ちがすごい強かったから、お金も出すんだけど、投資家としていわゆるお金だけ出すんじゃなくて、なんか口も出すような投資家になってもいいかみたいなこと言ったら全然OKみたいなこと言われて、
大学コーナーのコーヒーショップだったんですけど、そこの投資家だから、そこのいろいろオペレーションに関して、自分が気がついたことは言っていきたいみたいな話をして。
2010年の段階でメキシコシティの芸術会系の私立大学の中に、自分たちでカップからフィールドからカップまでっていうのを一貫したコントロールを自分たちで取ってくる利益っていうものを直接回収して再投資するっていうビジネスモデルを作り上げていて、それをするための最後のポイントとして、バリューチェーンとしてコーヒーショップを作ってたんです。
で、それのゴアダラハ版を作るっていうのが2014年で、その時に投資家になりませんかって言われて、で、行ったんですね。それでそこで入ってってっていう感じ。
それがまあなんていうか、付き合いのきっかけはその日本の助成金のプロジェクトなんですけど、2014年から本格的にアドバイザーみたいな、だから投資家なんだけど、インベスターじゃなくて、彼らが使うお気に入りの言葉としては、ソーシャリーリスポンサフルインベスターみたいな感じの、社会的に責任を持った投資家みたいな形。
で、それももうターンが決まっていて、4年間で全額を借りたお金を返しますと。それでその間に、4年間の間にリクラのインテリストを払いますっていうような投資なんですよ。
で、4年間で返してもらう。プロジェクトはちょっと伸びたけど、5年ぐらいで返してもらって、そのまんまそれをメキシコシティの大学コーナーの2軒目に流して、今はそれをゴアダルハラの路面展に流して、いまだにずっとそこは投資金はずっとそのまま流れていってるんですけど、
でもその間にそういう、例えば、バリスタの教育プログラムのデザインをして、その全部路地とか手配をして、先生を連れてくるって、インストラクト海外から連れてきて、そういう教育プロジェクトをやるだとか、
1年に1回ヨーロッパではワールドオブコーヒーっていう、いわゆる展示会があるんですよ。最近はアジアでもやっていて、年に何回もドバイでもやってるから年に何回もやるんだけど、スペシャリティコーヒーアソシエーションっていうとこがやってるやつなんですけど、それの展示会があったときには、私がその共同組合の代表としてネットワーキングしに行くっていうんですよ。
そういうところでのネットワーキングだとか、あとやっぱりスイスとか、オランダにも一個あるんだけど、いわゆるロースターさんと生豆の人をつなぐプラットフォームとかあるんですよ。そういうところの人が来たりとかして、アップデートした情報をもらえるので、そういうところにはちゃんと読もらってるとか、あとカペルティックの名刺持って行くっていう、そういうネットワーキングをしたりしています。
なるほど、なるほど。やりがいとしてどういうところにすごく自分はやりがいを感じてるっていうの、そういうのは何かありますか?
そもそもが私はスペインに引っ越してくるまで、全然メキシコで幸せだったんですけど、メキシコにすごい恩義を感じてるっていうのがあって、っていうのは私は大学出てすぐにメキシコに行ったわけじゃないですか。
そうすると、自分が持ってるものすべてはメキシコのおかげでそれを得ることができた、に関してもそうだし、財産に関してもそうだし、メキシコが全部くれたっていうのはすごいあったから、それは恩返しみたいな感じで、なんか自分がメキシコにできることっていうのは何かって言ったときに、ものすごくそのもらったものを循環してるっていう気持ちがすごいある。
コーヒーの仕事っていうのは。メキシコの役に立つことをやってるってすごい思えるから、それがすごくいいのと、あと私がお仕事してるそのゼルタル族のその共同組合っていうのは、ものすごい何て言うか、私のメンタリティ的にすごく共鳴し合うことがあるグループの人たちで、なんかそれコーヒーの世界っていうのがまあそもそも面白いんですよ。
やっぱり日清月報ですごい技術も上がっていくし、あと世界につながるコマースだから、ものすごい世の中の流れっていうのはものすごくつながっているものだし、だからそのコーヒー業界っていうの自体がすごい面白いわけなんだけど、それの中でもやっぱりその生産地のことを知ってる人ってものすごい少ないんですよね。
だからそれがわかるっていうのはものすごいエキサイティングなことだし、特に日本人の人でもちろんね、バイヤーさんとして生産地に入る人たくさんいるんだけれども、そんなに多くないんですよ。だからその生産地のことをよく知ってる人ってものすごい少ない。そういう人たちって特にその中でも女性はものすごい少ないんですよね。
だから買い付けに行くっていうその1週間とか何日間か行くっていうのと、何年もずっと通ってるとか、あと一旦行くとなんかもっと、1ヶ月いることはないんだけど2週間とかのタームで行ったりする人ってなかなかいないから、その生産地のリアルがわかるっていうのはそんなにあんまりいない。
だからそういうことができるっていうのはすごい、自分の中ですごいエキサイティングなことを続けてる。
メキシコの歴史と先住民族の支援
そうしたら、まずマヤ系の先住民族、ゼルタル族とか、そういうキーワードが多分日本人のリスナーさんには、え、何どういうこと?みたいな、こういう感じが多分ちょっと一瞬あると思うんですね。
なのでちょっとその、なんて言うんですかね、そのマヤ系先住民族、ゼルタルの有機コーヒーの生産がフィールドからコーヒーショップまで、すべてをこうバリューチェーンを見ていくっていう、そういう発想になるまでの歴史というか背景っていうのをちょっと説明してもらえますか。
はい、えっとメキシコっていう国は多分皆さんご存知のように、あの植民地だった国じゃないですか、あのコロンバスがやってきて、インドと間違えたっていう。
夢の話。
それがアメリカっていうやつでしょ。
で、あの当時からやっぱりその、いろいろな説はあるにしろ、結局入職者の人たちが、現地のもともと住んでた人たちっていうのを労働力としながら、いろんなビジネスをやってたっていうのが、まあ平たく言えば。
特に先住民族の人たちっていうのは、そういう中で自主性を持って自分たちの発展のために、自分たちに投資をしながら自分たちのビジネスを発展させていくって機会はないまま、歴史が流れていったっていう、そういう。
まあ全体的なナラティブとしては、その入職者の人たちがイニシアチブを取って、いろんな産業を発展させてきたっていうところがあるんだけど、そこで権力を持っていた人たちっていうのは、必ずしも先住民の人たちに良かれと思っていろんなことをやってきてないっていうのが、歴史なわけ。
植民地かとね、歴史として。
で、やっぱりすごい、しいたげられてきてる部分がすごくある。
なるほど。
だから、たとえば、じゃあ、その生活の質を上げるために何をするかあったときに、売れるものっていうのは、もう農産物とかしかないわけですよ。
そうすると、コーヒーっていうのは、ニューヨークの市場では、金の次に大事な製品であって、一番取引されてるもので、それを作れる人たちなわけだから。
ツェルタル族のコーヒー生産
で、なんで作れるかっていうと、入職者にものすごく条件悪い状況で、がっちり、ほとんど奴隷なんだけれども、そういうところから解放されたときに、みんな、ヨーロッパから南に入職してた人たちってのはコーヒーを作ってたんだよね。
で、それをちょっと失敬して持ってきた人たちが、チアパスの自分の土地に、それを植えてコーヒーを作ることを学んできたわけ。
で、それが売れるっていうことがわかってきて、それ以外に現金収入って基本ないんですよね、私たちは。
なるほどね。
そういう状況っていうのがあって、セルタルの人たちっていうのは、だから自分たちでそのコーヒーを作りながら、コーヒーの合間っていうのかな、そこにバナナを植えたりとか、
あと、その辺りにミルパって言って、トウモロコシ、豆、あとウリの類っていうかね、カボチャみたいな、カボチャって言わないかな、ズッキーニの類かな、植えて、それがあるからみんな生活できる。
で、そこに鶏放したりとか、お家の辺りに鶏とか七面鳥とか飼ってんだけど、豚とか、そういうのがあるから、ミルパがあれば生活していけるんですよ。
で、そこでできるウィビタル量のコーヒーっていうのを売買しながら現金収入を得てるっていう形。
歴史的に言うとそういう感じ、今どうしてコーヒー作ってるかっていうとそういう流れなんですよ。
ちょっと話は戻るんですけれども、ウィビが工業通訳として培ってきたこのトヨタ生産方式の効率化っていうのかな。
そういうところでいろいろなプロジェクトをアドバイスしてきたっていう話があったと思うんですけど、
そういう工場での取り組み方とか、そこで一緒に働いていくときに、これは結構チャレンジングだなとか、難しいなとか思ったことはありますか?
最初の段階のときに工場をまだ作る前って、ほんと焙煎所みたいな、トタン屋根みたいなところ。
もちろん食品作ってるところだから一応ちゃんとしてるんだけど、
本当に今の工場とは工業的レベルでいくと雲泥の差みたいなところで作っていて、会議室はかやぶき屋根みたいな、そういう感じのところだったの。
雨降るとすごい音で会話ができなくなるような、いまだに会議室がかやぶき屋根みたいなところがあるの。
そこでやってるときに私は始めたから、農産物と工業の考えは違うってすごい言われて、
特になるときは、どんほせが、えらい人はみんなどんってつくのね。
どんほせってすごいみんなに尊敬されてるお父さんなんだけど、どんほせはセルタル族じゃないの。
だけど、もともと雇用手って言って、中間の買取業者の仕事から来た人で、
そこからこれじゃいけないっていうのをすごい感じて、
セルタル族の生産、コーヒー生産にものすごい尽力した人で、ものすごく愛されてる、もう亡くなったんだけど、
愛されてて、私にコーヒーの色派を全部教えてくれた人なんだけど、
どんほせはやっぱりそういうガチのお父さんだから、
そんな工業生産の方式を農産物に使うわけないだろうみたいな感じで、けんもほろろだった。
例えば、ここのラボで使うものに関しては、
例えばモップとか台吹とかはトイレで使うものとか、食品のものだからね、やっぱり混ぜちゃいけないとかいうの。
そういう時にカラーコードでピンクは全部ラボのものとか、黄色は全部トイレのものとか決めとくと混ざらないっていう、
スペイン語がわかんない人だったりとか、とにかくすごいシンプルにいろんな決め事っていうのがすぐにわかる。
なんか説明とかをするとみんなわかったって言うんだけど、結局わかんなくてもわかりませんっていう文化じゃないから、
日本人とすごい似てるっていうか、ノーと言えない日本人みたいなとこがすごいあって、
その場の雰囲気を崩すとかそういうことに、メキシコ人特にそういうのはあるんだけど、特にセルターの人たちっていうのはすごいコミュニティのハーモニーとかすごい大事だから、
真実に対して真摯であることってすごい大事にしてるけれども、コミュニティのハーモニーも大事だから、そこでナセンとか言って中断するのすごい嫌う。
だからみんなにわかりやすくて、みんながそのロジックを理解できる、同じ方法でロジックが理解できるっていうことがすごい重要。
現金収入の新概念
で、それはすごいトヨタ生産方式とすごい合致するのね。だからカラーコードを使うとかそういうのをやりたかったんだけど、
そんな工業関係のこととか持ち込まれたってわかるわけないだろうみたいな感じで。
県もホロロで、だけどドンホセと一緒に女性機で日本に行ったの。
その時に駅の中に10分ぐらいで散髪してくれるお店があるじゃない。
1000円以下みたいなの切ってくれるみたいな。
あそこの横に絵で見たら日本語わかんない人でもわかるようなアイコンがいっぱい付いてたのね。
それで、それを見た瞬間にドンホセはすごい考え方が変わって、これかみたいな。
日本に行っていろんなことを見た時に、いわゆる見えるかなとか、
あとそのカラーコードでみんなが同じ理解を持つっていうことのテクニックっていうのをすごい目の当たりにしたことによって、
突然トヨタ生産方式のコンセプトを受け入れる体制が整って、その後はすごい楽だったっていうか。
その後、メキシコの銀行の財団がお金出しますよって言ってくれて、結構立派な補助を作ったんだけど、
その時にやっぱり建築家の人が来て、
集荷場を作って、集荷場から加工する流れだから、
そういう流れとかっていうのを作る時のデザインとかのコンセプトのデビューとかにも参加したんだけど、
その時もすごい受け入れてもらえた、すごく。
特にオーガニック、有機コーヒー豆を作ってるので、認証を取らなきゃいけないじゃない。
例えば、FDAとかセルティメックスとかそういう認証があったEUも、いわゆるオーガニックのEUの認証があるんだけど、
それを全部取るためには監査が入るから、
そういうところっていうのも適当にやったら監査がもらえなくて、結局有機コーヒーで売れなくなっちゃう。
特に有機で売るためには、今まで価格比例を使ってたところは、3年間とか5年間とか決まってて、
3年間かな。
トランジションっていうものとオーガニックの混ぜちゃいけないので、混ざると大変なことになるから。
飲んだ時に味が違うとかじゃないから、難しいわけ。そこでの管理がいかにされてるか。
そういうのもやっぱりすごい、トヨタ生産方式の見える化みたいなのがすごい役に立ってるし、
あと物のね、やっぱり管理って、物の流れとかそういうのも、
すごい受け入れてもらえるようになったっていうのは、すごいみんながわかる。
うん、そうだよね。それは日本が誇るべき。
そうそう、日本人のいうところの、みんな一緒に成長していこうみたいな、
セルターのコズムビジョンの中にもあるっていうか、セルターの文化の中にもあるから、
すごい、それはすごくいい。ただやっぱり、すごく自分たちのコミュニティではない人たちから、
理不尽なことを言われてきた人たちだから、
なんかその外部の人に対する不信感みたいなのがすごいやっぱり最初はあるから、
もちろんセルターの人たちは他のグループの人たちに比べると、その辺はアグレッシブじゃないんだけど、
もう本当に本当にアグレッシブなグループの人たちもいるからね。
彼らの中では例えば女性、外国人であるってことがまずそもそもコミュニティの人じゃないわけでしょ。
それで女性がいろいろ意見を言うっていうこと自体っていうのがすごく新しいの、あの人たちに。
ダブルハンデだね、リビューは。
そうそう、だからその女性は、例えば学校に行かないとか、娘は学校に行かせないみたいなのっていまだにやっぱりコミュニティの中ではあるからね。
そういうのを変えていこうっていうのが読もらってるの中にはすごいあって、
例えば今の組合長は女性の人なの、ドラさんっていって、
あと、組合の、組合長はそうなんだけど、組合の中のオペレーションの一番はディレクターやってるのも女性なのね。
私より若い女の子で。
あえてそういう形にしていくことで、結果で出していくみたいなのをやっぱり見てもらわないと。
あとお金のことっていうのも、その現金収入っていうのは新しいコンセプトで、もともと自給自足で生きてきた文化の人たちのところに、
で、まあ現金収入として、そうやってコーヒーでお金を稼いでいくっていうことが新しく入ってきて、
この前世紀の頭ぐらいからね、中に入ってきたわけなんだけど、
だからその現金っていうのがどういうふうにファンクションしてるかっていうのは、
すごい新しいコンセプト。
ああ、そうなの。
だからそういう、コーヒーショップって例えば売り上げだけ見たらすごい金額になるのね。
だけど、それでコストを引いて、だから結局売り幅っていうのはどれぐらいになるのかっていったときには全然違うインパクトなんだけど、
そもそも現金っていうものを扱い慣れてない人たちっていうのは、キャッシュフローのことすごいイメージがつかない。
だからそういうのをすごく理解し合うのにすごい時間かかるっていうのはある。
共同組合自体は、いわゆる連帯経済だから、自分たちが共に投資をして、それを回収して、それを再投資することで、
コミュニティにとっての利益を得ていく。
それでコミュニティとして成長するっていうのがあるわけなんだけど、
言うとなんとなくみんななんかそうだよって言うんだけど、
細かいお金の動きとかになってたら、こんなにこっちは儲かってんの?なんで自分たちのところに入ってこないんだ?みたいな話になったりするから、
だからすごくそういうのは難しいというか、注意をしていかないといけない。
っていうのはきちんとした相互理解をするためにはそういうことをしていかないといけない。
そういう資本主義的思想っていうのがね、やっぱりそこに搾取されてきた人たちとしては、
なんとなく受け入れるのが心理的にも難しい。
懐疑心がすごい。
でもそういう教育っていうのは、ヨモル・アレテルの共同組合の中でも、
みんなに現金とは?みたいな、そういうのはしてる?
特に再投資、再投資っていうところね。
現金収入っていうのは当然豆を売ることで発生するんだけど、
共同組合の活動
共同組合としてそこで発生した利益っていうのをどういうふうに分配していくのかというときに、
それはお金をばらまくっていうことではなくて、
例えば苗木のなあさりを作るっていうところとかね、
そういうのはまた、私らのヨモル・アレテルっていうグループっていうか、
共同組合の大きな傘の下に、
今基本的には生豆を生産している、いわゆる生産者グループの共同組合と、
それから集荷と売船するバッツリルマヤっていう会社と、
私が一番関わってるカペルティックっていう、いわゆるコーヒーカフェを経営する会社、
一人とそれに加えて、コーヒーの畑の中に酢箱を置いとくと、
蜂蜜が取れんの。
今35家族かなんかが蜂蜜を作ってて、
それを集荷して生成して販売するっていう会社もあって、
従業員2人とかなんだけど、
そこはバスク地方のデウスト出身の男の子が3年ぐらいいて、
立ち上げてくれた会社で、立ち上げというかすごくうまくやってくれた会社なんだけど、
今そこも一応会社としてやっていて、
コーヒー生産家族の女性の人たちが、
お庭とか共同、いわゆるコミュニティの中で場所を確保して、
ラベンダーとか、石鹸を作ったりしてるのね。
石鹸とかシャンプーとか、あと今流行りの固形シャンプーを作って、
それを販売するっていう会社があって、
そこはブランド名は、いわゆる石鹸のブランド名なんだけど、
作ることだけじゃなくて、そこでのいろんな教育とか、
技術の伝達とか、訓練みたいなのをやったりするような、
そういうグループこともやっていて、
それにプラスしてもう一個小さい会社があって、
そこはマイクロファイナンスをやってる会社。
そこはもちろん、ヨマラテルに入ってきた収入っていうのを、
どういう風にして再分配して再投資するかみたいなことを、
マネージングする会社でもあるんだけれども、
それに加えて、そういうことを、
組合員さんたちに、いわゆる、
啓蒙って言ったらちょっと上から目線で嫌なんだけど、
そういう教育っていうか、
そういうことをマネージングしてる会社がある。
そういうことで、そうじゃないと、
今までお金があったらすぐ誰かに取られていくっていう経験、
それが歴史の先住民グループっていうのは、
よくあるんだけど、
助成金とかも、例えば返済しなくていいやつとかだと、
すぐ使っちゃうの。
あんまり考えずに、
共同食堂を作ろうぜみたいな感じで、
コミュニティ食堂を作ってみて、
どうやってオペレーションするの?みたいな時に、
分かんないみたいな感じになって潰れたりとか、
エコツーリズムをやるための宿泊所を作るとか言って、
すごいあんま考えないで、
サソリとか虫とかいっぱい出るようなとこ作っちゃって、
雨とか漏れるから誰も泊まりに来ないみたいな、
作っちゃったりとか。
なるほどね、箱本県立小野ね。
そうそう、すぐみんなが見て、
あれに使ったんだなって分かるようなやつに、
だけどパーパスがきちんと、
パーパスはとにかく使おうっていうのがパーパスになっちゃうから、
そういうところで、
それで潰れたプロジェクトが数多くあって、
それはもううちの共同区名に限ったことじゃなくて、
だから、
これを投資したら回収しなければいけないっていうことを、
まずみんなが共通概念として持たなきゃいけない、
そこから始めるっていうのがすごいあって、
だから資金があると何がいいのかっていうと、
資金があると自分たちで決断をして、
自分たちのやりたいことがやれる、
誰に何も言われることはないっていう、
それがすごくモーティベーションとして戦うわけね。
そこをすごく、
うまく皆さんに分かってもらいながら、
そういうマイクロファイナンスとか、
ファイナンスの勉強っていうのは、
知識と技術をつけていくってすごい重要。
それは共同組合がすごくやってること。
素晴らしい。
教育と再投資
すごいそういうのを浸透させていくって大切な作業だよね、本当に。
やっぱり小さい金額だと再投資ってなかなかできないから、
やっぱりね、
1個のファミリーのキャッシュフローってすごいピューってって早いからね。
だから再投資するまでもなく、
電車操業ならざるを得なくなっちゃうんだけど、
こういう形で共同組合が計画をきちんと立てて、
長期でこういうことをするんだっていうので、
見ていけるとすごくいい。
あと、コミュニティの調和がすごく大事っていうのは、
諸刃の刃みたいなのもあって、
誰かが抜きんでるとそれがすごく良くないっていうのがすごくある。
なるほどね、自分のことばっかりね。
でも今、それぞれ先住民族の中の相手では、
この共同組合、ヨモルアルテルっていうのはすごく浸透しているっていう実感が、
リビンの中にはある?
みんなが存在を理解してるってすごい大事で、
例えば年によって、組合員の数が上下するんですよ。
例えば私、ユキに、うちは今350人でって言って、
最終的に確認したら182人しかいなくて、
え?とか言ってたんだけど、
やっぱりね、豆の値段がニューヨークの市場で変わってくる。
例えば、アメリカの完全の話とかそういうので、
今すごくコーヒー豆って危機に因してるので、
やっぱり確保したいところってすごく多いと思う。
そういうときってやっぱり値段が上がってくる。
一時期本当に無茶苦茶上がった時期があって、
私は10年ちょい前ぐらいにサビ病にやられて、
年間100トンぐらいが大体収穫量なんだけど、
その年はもう全部木がやられちゃって、
5トンしかなかったっていうのがあったんだけど、
それはもうサビ病で、みんな畑をダメにしてしまったから、
もう全体的な問題になったんだけど、
値段が無茶苦茶上がった時に、やっぱりみんな5トンぐらいしか集まらなかった時期があるの。
どうするの?みたいな。だってコーヒーショップだけでも25%ぐらいね。
25トンぐらいいるのに間に合わないじゃんって言って。
それはなぜかって、値段が無茶苦茶上がったからみんな出ししぶりをして、
あと中間業者で値段高いとこ、どんどん出してきちゃったのね。
だから私らも値段を上げるざるを得なかったんだけど、
そういうのが突然あったりとかするから。
じゃあみんな仲裁でずっと共同組合の中でやっていこうっていうわけではなくて、
値段が上がった時には、そういった中間業者で高く売ってくれるところに、
どうしても流れてしまうっていう。
そう言っちゃったりとか。
そういうのがあるのね。
そう、なんかそういうのがあるから、
大事なのは、共同組合は絶対に裏切らないっていう。
だから、いつも私はみんなと言ってるのは、
共同組合というのは、結婚みたいなもので、
良き時も悪き時も共にみたいな。
だからその、
運命共同体みたいな。
運命共同体みたいな。
例えば、いい年ばっかりじゃなくて、悪い年もあるわけ。
去年まで1キロ、例えば70ペソで買ってくれてたのに、
今年はもうものすごいコーヒー豆余っちゃってて、
35ペソしか払ってくんないとか言った時にも、
私らは65ペソで買いますとか。
値段はなるべく変えないように、悪い年を。
いい年、頑張ってあげるけど、
だけど、悪い年だって私たちはそんなね、
今年は一般だから25でしか払わないわよとか言わないっていう。
そういう裏切らないっていうのは、
すごいやっぱ、実際に行動で表していかないといけなくて、
やっぱそれをもって、
組合員さんも、こういう年だけど、
うちはこんだけは必ず共同組合に出すよみたいな感じね。
だからすごい、
大体100トンぐらいの皮付きのペルガミノっていう状態で
就家するんだけど、
今年も182人しかいないんだけど、
量の見通し、
フォーキャストとしては、
就家量は変わんないの。
去年と。
去年おとどしと。
通常と変わんないから。
だからそういう点では、
皆さんの中では、
共同組合っていうのが信頼を勝ち取っていってる証拠っていうのがそこにあるのかなっていう。
未来の目標
分かりました。
じゃあ最後に、
今後このライフワークを続けていく上での、
モチベーション、目標とかあったら、
聞かせてほしいなと思うんですけど。
コーヒーに関しては、
私は、
常に、
生産者の、
共同組合に豆を就家して持ってきてくれる、
その生産者の人たちっていうのが、
自分たちのその、
ウェルビーングっていう、
を達成して、
未来永劫ずっとコーヒーを作っていける。
もちろん気候変化とかいろいろあるからね、
そういうものっていうのは、
もちろん、
いろんなチャレンジがこれからも出てくるんだけれども、
彼らが求めている、
彼らにとってのいい生き方っていうのが、
コーヒーを通してできるっていうこと。
それが、
私が仕事を、
共同組合でしていく、
時にね、
それが、
見れるっていうこと。
それを見るのが、
モチベーション上がることだから。
例えば、
コーヒーショップがどんどん増えていって、
そこで、
オペレーションがすごく上手くいって、
数見たらわかるからね。
それはやっぱり、
数見ると私はすごく嬉しいわけ。
あ、儲かってんなとかいうのはね。
儲かってんなっていうのは、
何が嬉しいかっていうと、
それを再投資して、
みんながいい生活、
コーヒー生産支援の意義
彼らが考えるとこのいい生活ができるっていうのの、
ベースになるっていうのがわかってるから。
そうだよね。
それで、
そういうのを見ていくのがモチベーション。
だから、例えば、
私の子供はまだ1歳半だけど、
うちのオペレーション、
コーヒーショップのオペレーションをやってる、
お店の人で、
やっぱりディレクターの子で、
子供が今2歳半ぐらいの子がいて、
大きくなったらバリスタにしようね、
みたいな人がして、
そういう子たちが、
コーヒーを通して、
人生のエンリチメントができるとか、
そういう夢を見れるのも楽しいし、
コーヒーっていうのは、
いろんなことを、
人生とか物の見方が、
すごいリッチなものにしてくれてるっていうのが、
すごいあるから、
続けていきたいなと思ってて。
工業通訳は、
すごい日本の、
なんていうの、
高度経済成長を支えた、
立派な技術者の人たちっていうのが、
いろんなことを良くしていくっていうのを、
目の当たりにしながら、
見ていけるから、
すごいモチベーション高い、
いいことしてるっていう気持ちに、
すごいなれるっていうか、
それは仕事ではあるんだけど、
こういうことをやったことで、
すごく良くなったっていうのを、
目の当たりにできるっていうのは、
すごいいいんだけど、
コーヒーはコーヒーで、
そういう、
良いコーヒーを作るっていうことと、
集まったコーヒーをきちんと、
良いコーヒーにして売るっていうことが、
できた段階で、
モチベーションがすごい高いっていうのは、
それは最終的には、
再投資として、
もしくは利益として、
良い生活をする、
セルターの人たちが、
良い生活をするっていうことの、
一部になってるってのが、
すごいわかるから。
経験と恩返し
すごい素晴らしいと思います。
なんかもう、
メキシコに行って、
すごい弁護士事務所で働いて、
いろいろな経験を積んで、
私の全ては、
メキシコが教えてくれたって言って、
そこから、
スペインに渡って、
それでもまた、
こういったコーヒーの、
生産協同組合、
ジャパッシュの、
一番貧しいところで、
接触を持って、
続いてて、
そこに住む地域の人たちへの、
メキシコも含めて、
恩返しっていうところで、
なんかすごく、
サークルになってるなっていうか、
連帯経済だからね。
素晴らしいと、
本当に思います。
ありがとうございました。
どうもありがとうございました。
なんか、
止めどものない話になってしまって、
あれなんだけど。
とんでもないです。
すごく楽しかったです。
ありがとうございました。
こちらこそ、
どうもありがとうございました。
世界から見る日本の、
今回のエピソードは、
いかがだったでしょうか。
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お相手は、
オランダに住み、
日本とオランダを結ぶ、
コンサルタント業を営んでいる、
ユキでした。
それではまた、
次回、
6曜日にお待ちしております。
38:19

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