バリエーションとしては割と少ないっていうのがなんか想像できる。
アフリカでいろんな変異はあって、で、その一部が外国に行って、
でも、同じ割合で変異が起きるんだったら、
どこにいようが変異いっぱいにならないって思っちゃったんだけど。
他の地域に行ってから年数が浅かったら、
その突然変異の種類って少ないじゃん、アフリカに比べると。
アフリカでさ、1万年ぐらいずっと、例えば、変異蓄積された状態で、
一部がポロって外に出て、
例えば、その外で100年ぐらいしか経ってなかったらさ、
アフリカよりもさ、突然変異の種類って少ないじゃん。
そうね。
ってことはさ、長く住んでるところほどさ、突然変異がさ、いろんな種類あるとも見れる。
まあ、そうだよね。
で、その突然変異がいっぱい積み重なるからこそ、
その地域に適したような特性になっていくみたいな感じだよね。
そうそう。
これって今生きてる人たちで、いろんな種類のさ、その適応とか変異があるじゃん。
その多様性のうち、人類全員が持つ遺伝的なその多様性のうち、
何パーセントくらいが今アフリカにあると思う?
多様性ってどういうふうに数えるの?
何を1個として数えるのかな?
グループにある程度分けられるわけじゃん。
日本人だったら、日本人には特徴的なこういう遺伝子の型がありますとか、
そういうグループが、架空のDNAもそうだし、ミトコンドリアのDNAもある程度タイプがある。
例えばアフリカからさ、人出てって、ヨーロッパのほうに行った人とアジアのほうに行った人って、
そこで分岐してるから、タイプとしてはそこで別タイプみたいになるよね。
っていう、そういういろんな枝分かれしていくタイプが、
何パーセントくらい今アフリカにあるかっていう話。
枝分かれの数のうち何パーセントがアフリカにあるか。
数っていうか、そうだね、種類。
種類。
でもいっぱいなんだろうね。8割とか。
めっちゃいいとこ行くね。
85パーセントです。
結構アフリカじゃん。
そうだね。
確かに、アフリカ人が一番多様性があるみたいなのは聞いたことあるわ。遺伝的に。
あとさ、これもう1個おもしろいのが、DNAとかじゃなくて、言語。
言語の分布もさ、集団の関係と結構大事じゃん。
だって、同じ集団の中で同じ言語話されてて、
っていうので、集団の数をカウントするにもちょっと等しいというか、そんな感じなんだけど、
DNAに比べたら全然低いけど、世界中の言語の何パーセントがアフリカにあるでしょう?
じゃあ、4割ぐらい。
いいとこ行くね。
33パーセントの言語、だいたいね、2005ぐらいがアフリカに今存在してると言われてます。
でも3割ってさ、そんな多くなくない?
逆にじゃあ、アフリカ人は今何パーセントぐらいいるんだろう?
人口的に?
そうそう。そんなにアフリカ人が3割ぐらいしかいなかったらさ、言語の数が3割でもあって気もするけど。
そもそもこれなんでこんなことするのかっていうと、歴史わかるっていうこと以外に、医学的にも結構重要で、
例えばアフリカ人だけ見られる変異とかがあったら、例えば遺伝子治療をやろうと思ったら、それできなかったりとか薬の効きが違ったりとか起きちゃうんで、
そういうちゃんとゲノムデータを集めて、世界中でちゃんと医療を平等に受けれるようにしましょうみたいな。
医療格差をなくしましょうっていうので、こういうことがやられてる。
これから何がわかったかっていうと、ざっくりなんか東西南北みたいに、まずアフリカって結構DNA違う人がいると。
でもやっぱ面白いのが、そのDNAをグループ分けしていくと、その言語を話す集団とそのDNAの集団っていうのは結構一致すると。
だから、まあ想像つくけど、やっぱ同じ言語を話してる人同士が結婚してっていうので、どんどんどんどん広がってるんで、やっぱDNAもどんどんその民族ごとに特性が出てるよねっていうのが初めてわかったと。
なるほど。想像はできることだったけど、遺伝子的にちゃんとそれが証明されたみたいな感じなのかな。
そうそうそう。でもこれがちゃんと言語と結びついてるの面白いなと思うんだけど。
そうだね。言語と住んでる地域と遺伝子が結びつくのか。面白いね。
今ではなかなかなさそうだけどね。いろいろ物っているから。
そうだね。で、あと例えば、マラリアってあるじゃない。蚊で伝染する病気で刺されたらさ、今でも年間2億人ぐらいが感染して、40万人ぐらい亡くなってんだけど、毎年。
で、このマラリアに対する体制みたいなのも一応DNAとかにも関係してて、マラリア体制を持ってる遺伝子みたいなのを持ってる人がいる地域といない地域で、やっぱそれもマラリアの発生率に相関してますよとか。
で、逆にこのマラリア体制があんまりないのにマラリアが流行してる地域とかもあるんだよね。
ってことは、この地域に人類がやってきて、意外とまだ新しいみたいな情報になってんじゃないっていう。
あー、なるほどね。遺伝子が追いついてないっていう感じなのか。
そうそうそう。
どれぐらいで獲得するんだろう?
いやー、何年とかっていう話?
何万年?万年なのかな?万年かな?
体制というか、あれだけどね、遺伝病って感じなんだけどね。この体制を持つカマジョウ赤血球症っていう。
そのマラリアが感染できないような赤血球の形になっちゃいますっていう。ある種病気みたいな感じなんだけど。
じゃあ、いいことっていうよりはむしろ悪いことなの?病気?
そうだね。その発生率が高いところイコールマラリアがずっと蔓延してますっていう感じだから。
いいことではないね。マラリアで死ぬ確率は下がるけどみたいな感じだから。
で、みたいなDNAを読んだらいろんなことがわかるんだけども。
で、ざっくりこの論文で地域ごとにこの民族はこの民族が先にいて発生してるよねとかがそういうことからわかってくると。
で、おそらくアフリカの中央かちょっと西辺りで人間って生まれた後に南と東と北に分岐していって、
それぞれ狩猟民族になって、なんか農耕とかが東のアフリカの一部で始まって、
その東アフリカの人がどんどん勢力拡大して、で、アフリカに出てくる人とかも出てきたんじゃない?みたいな、そういう話になってるらしくて。
ただこれ結構まだ推測も多いね。
それは遺伝子の情報を見たら、どこが先でどこが後みたいなところがわかって、
で、地域もわかるから、そういうふうに東と北と南に行ったみたいなのがわかるの。
そうそうそうそう。で、各地でその民族になっていったよね、みたいな。
わかったりするんだけど、で、こういうタイプの研究が結構他にもいろいろやられてて、
今のは核DNAを読んだっていうプロジェクトだけど、
例えばミトコンドリアのDNAを読んだ人たちはまたちょっと違うこと言ってたよ。
いやいや、もっと南で生まれたでしょ、みたいな。
ミトコンドリア的にはちょっと南で生まれて、そこから北東に広がってったよね、とか言ってる論文もあったりして。
え、でもさ、ミトコンドリアとか核のDNAを読んで場所がわかるのは、さっきも言ってたけど、その変異がどれぐらい多いかっていうところでわかる、場所がわかる。
そうだね、枝分かれみたいなの作って、みたいな。
じゃあ、今住んでる人たちの位置からわかるっていうこと?
そうそうそう。だから、ぶれは結構あると思うんだよね。
正直、その人がやっぱり移動したりさ、入れ替わったりとかもあるだろうし。
だから、例えば化石からこういう研究してる人たちは、その化石的には、なんかもっと東っぽいぞとか言ってる人たちもいる。
なんか化石の方が信用できそう。だって人は動くから。
だから、今のところだから、そのここだみたいな結論までは至ってないんだけど、
あともう一個、現代人に進化してきた集団が本当に一つだったの?っていうのもまだわかんないわけじゃん。
アフリカの独立したところで、ホモサピエンスみたいなやつが生まれてっていう話かもしれないじゃん、もしかしたら。
え、そういう話じゃないの?
それわかんない。だから、本当にある一つの集団から全部広がったのか、
似たような集団が近くにいて、それぞれ広がってるから、ちょっとこの場所がぶれたりとかしてんのか。
でも、さっきの話だと、アフリカの中央か、その周辺で生まれて、それが広がってたっていう説だよね。
それ以外の説もあるっていうことなんだ。
でも、だいたいこのアフリカ中央の、だいたい東なのか南なのかとか、それぐらいの差ではあるから、
アフリカのだいたい中央部ぐらいだよね、みたいなのが一致してる。
ちなみにだけどさ、ホモサピエンスがそういうふうにアフリカの中央あたりで生まれたときから、もう喋れるんだっけ?
なんか平たく言うと、人間が人間以外のおっぱいを飲めるようになった人たちが出てきたっていう。
うん。
なんか今言葉変だな。
人間が人間以外のおっぱいを飲めるようになったっていうことだよ。
でもなんか考えてみたらちょっと気持ち悪いよね。
え?
だってさ、人間のですらさ、ちょっと飲みたくないじゃん。
だってさ、
他人の?
いや、他人、自分のお母さん以外の飲みたくないじゃん。
普通に大人になった段階でさ、仮に自分の妻がなんか自分の子供に対しておっぱいあげてたとしても、それ自分飲もうってなんないじゃん。
いや、それそうなのにさ、よくさ、牛の。
お前ら牛のおっぱいいっぱい飲んでる。
そうそうそう。
いや、冷水かかるとやばいよ、これ。
え、だってさ、犬のおっぱい今飲もうみたいになんないよね。だって気持ち悪いじゃん。
猫のおっぱい飲もうとかなんないのにさ、牛は飲んだんだなみたいな。
いや、もしかしたら、牛も猫も犬も象もみんな飲んでて、そのうち、なんか牛だけが消化できるようになったりしたんかな。
いや、でも、なんか量の問題もある気がするけどね、その牛とかがさ。
でも、それ言ったらさ、なんか象とかキリンとかもいっぱい生み出しそうじゃん。
あー、でも家畜化できなかったのかな。やろうとしたのかはちょっとわかんないけど。
うん、まあいいや、ちょっとどうでもいい話を。
まあでも気持ち悪いかどうかってさ、今の俺らが当たり前に感じるかどうかだからさ、もう俺らって牛乳って言ったらもうさ商品みたいな感じになっちゃってるからさ。
うん、いやだから。
あんま考えないよね。
牛乳は商品だと思うけど、そのなんかマインドセットをもうゼロにしたら、普通に考えたら動物のおっぱい飲みたくなくない?
牛乳がない時代にさ、牛乳の牛のおっぱい飲もうみたいなさ、ならんよね。
いやまあ、でもなった人がいたからこそ、今の私たちの生活があるんだろうけど。
まあそうだね、でもあとさ、今牛乳飲んでもお腹下しちゃう人って、やっぱ一定数いて。
あー、はいはい。
それもこのラクターゼってやつの活性が低いっていうのが結構原因だったりするね。
うーん。
牛乳苦手な人って。
ラクターゼってさ、牛乳だけなのかな?
なんかゾーンのさ、ミルクとかってさ、飲んでさ、ラクターゼがあったらオッケーだったりするのかな?
あー、でも乳糖だから似たようなの入ってんじゃない?
うん。
これってそもそも、当然さ、僕らは母乳飲んで育つわけじゃないですか。
うん。
だから、あの、受乳器とか、受乳器というか、その自分がおっぱい飲んでる時は、これ分解する抗争って結構活性化してる。
うん。
で、その受乳器を過ぎて活性がどんどんなくなって、分解できなくなってくるから、離乳が促進される。
うんうんうんうん。
なんだけど、人間の場合は、その活性低下っていうのが少ないから、ずっと大人でも分解できますよっていうのが、このラクターゼの分解っていうことで。
あ、違う、ラクターゼの分解の活性を持ってるってことで。
うんうんうんうん。
だから、ある意味、この子供の頃に失うはずだったものをずっと持ってるみたいな。
うんうんうん。
そんな感じのイメージで。
なるほどね。じゃあなんか、動物の種類によって、なんか飲めるか飲めないかとか、そういう問題じゃなくて、いつの、自分が何歳の時までだったら飲めるみたいな、そういう話だったのかな。
そうそう。
じゃあもう、ラクターゼ持ってる人は、もうじゃあ人間のお父だろうが、何のお父だろうが、もう飲める。
まあ、変なの入ってなければ飲めるんじゃないか。
ああ、そっか。
わかんない。
いや、うん、ちょっとごめん、ちょっとどうでもいい話をちょっと膨らませたわ。
いや、でも重要重要、これ。
で、ある種さ、この牛乳みたいなのを飲んで、これが栄養源になったりして、で、確かに昔のアフリカの、結構北の方とか牧畜する人が出現してたらしいんだけど、人とかは、もう牛乳とか飲んで栄養とか得られるわけじゃん。
例えば農業とかさ、農業できないところもあったりするじゃん。
だけど牧畜だったら、結構そういう乾燥したところとかでも食料得られたりとか、ミルク飲めたりとかするから、生存には有利なわけよね。
っていうのもあって、どんどんどんどんそこの人と増えていったりとか。
まあ、そういう生存に有利になるみたいなことが人間では起きたから、今僕ら牛乳飲めるっていうのもあるんだけど。
ラクターゼの活性持ってる人って、だから地域によって違うのって、そういうことで。
ヨーロッパの牧畜してる、それこそハイジみたいな、本当に遊牧民みたいな、そういう人たちはほぼ全員持ってるみたいな、分解する遺伝子を。
だけど逆に、ヨーロッパの農業とかを主にずっとやってきてきた人は、この辺に全然見つかんないとか、だからあんまり牛乳飲めないとか、そういうのがあったりして。
で、アフリカではちょこちょこそういう、ヨーロッパとはまた別な変異があるラクターゼの遺伝子っていうのが、ちょこちょこ見つかってるらしくて。
アフリカで?
アフリカで。
ぱっと見同じなんだけど、牛乳飲んでもお腹くださないっていう。
結果は一緒なんだけど、ヨーロッパの人とアフリカの人は、実は違うアミノ酸の変異で、その体質を獲得してるとかはある。
じゃあ、別にヨーロッパの人がアフリカ行ったとかじゃなくて、たまたまヨーロッパでもアフリカでも同じような種類の変異が起きたっていうことか。
そう。で、牧畜できて生き残れたっていうのだけ偶然一生みたいな。
だから、やっぱり牧畜ができるとか、農業できるも重要だけど、とかってすごい大事だったんだなっていうのが、このDNAの情報からもうわかると。
大体アフリカの中はそんな感じ。
で、この結構牧畜とか北のほうでやってたって言ってたけど、アフリカの出口は北にあるわけで、このからアフリカの外に出てくるわけですけど。
っていうか、当時からさ、アフリカの出口北だけだったの?なんか大陸は今と同じ形だったのかな?
大体出てったのが、もう5、6万年前って言われてるんだけど、もう大陸の形はもう今の形。
で、当時この東南アジアとかにいたデニソワ人っていう別のホモ族だよね、
と、この辺で混ざって東南アジアに行ったグループとか、
あとそのまま海渡ってってオセアニアに行ったっていう集団がここで分岐して、
っていうのが南側に進んでった人たち。
で、逆に北上してくる人たちは、今度中国のほうとかに行って、また違う集団を形成してるっていうのが一応わかってる、DNAで。
じゃあ、この分岐したけど、どっちが日本に行ったのっていう。
これ今ゴールが日本の話をしてるんで。
で、日本に到達したの大体4万年ぐらいって言われてて、
この時はもう日本ってもう島国になってるわけだけど、地理的には。
で、一応この最初に日本にやってきた人って、この南側のルートを通って北上してきた人たちが、一応最初の日本に入った人。
これいわゆる縄文時代なんで、縄文人なんすけど。
デニソワ人たちと交わった人たちね。
でもデニソワ人と交わったのは、もっと東南アジアって感じかな。
そうなんだ。
日本人もデニソワ人のDNAもちょびっとだけでもってる。
イメージ的には、もともとだからアジアにもともといたそのデニソワ人たちの中に、ホモサピエンスがちょっと失礼しますってなんかズカズカ入ってって、
ダーっともう東の方に一気に侵軍していくみたいな、そんな感じのイメージ。
東南アジアぐらいから。
で、当然日本は島国なんで、ここで縄文時代に渡った後に、あんまりやっぱり遺伝子的には混ざらなくなるわけよ。
ここで独自の人たちになるみたいな。
それが今の僕たちの先祖たちですけど。
じゃあ結局、私たちの先祖は南から来た人たちなの?
北から来た人たちも今いるって言ってたじゃん。
そいつらは来なかったの?
いや、この後来る。
この後来る?
そう。
これ最初に渡ったのは、だからとりあえず縄文人って、そういうちょっと南の方の人が多いみたいな。
で、こっから北側とかのルートから、また日本に人がやってくるわけですよ。
これ日本人って、けっこう他の国と比べて、すごい特徴があって。
1個が、縄文時代と弥生時代ってあるじゃん、その後の。
この2つの時代って、DNAで言うとめちゃくちゃ変わってんだよね。
っていうのが1つ特徴。
で、もう1つが地域性がすごいっていう。
代表的なのだと、北海道のアイヌの人たちとか、あと沖縄の人たちとかって、けっこう違うんだよ、DNA的にも。
これって、二重構造モデルって言われてる説が今広く言われてるんだけど、
今言った、元からいた縄文時みたいな人たちが最初にいたベースがあった上で、中国の方から違う人が来て、わーっとそっからまた混ざり合ってったみたいな。