-
-
スピーカー 2
1927年にその会議って言ったよね。
1927年、そう。
25年まであったから何もなかったんだ。
スピーカー 1
そうそうそう。まあまあその分野の研究はもちろんしてたと思うけど。
スピーカー 2
ちなみに25年ぐらいのとき何歳って言った?40歳?
スピーカー 1
40歳ちょい前ぐらいかな。
うーん。
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
で、このとき物理学科で何が起きてたのかっていうと、さっきも言ったように、昔の考えの人たちと新しい考えの人たちが揉めてたみたいな感じで。
はいはい。
昔の考え方のリーダーがアインシュタイン。
スピーカー 2
うんうん、強いね。
スピーカー 1
これ実在論派っていう呼ばれ方もするんだけど。
うん。
前回ね、ハイゼンベルクの話でもちょっとしたんだけど、物がめっちゃちっちゃくなってくと、なんか普通の物理学じゃ計算できなくなってくるぞと。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、確率でしかこの物の存在がわからないみたいな話が急に出てきたじゃないですか。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
電子の位置とスピードを一緒に決められないからどこにいるかわからんみたいな。
うんうんうん。
50%ぐらいでこの辺に電子いるよみたいな感じの論文が出てきてて、いやそんなわけないだろうと。
で、これ有名な神はサイコロを振らないってやつですね。
スピーカー 2
ほうほうほう。確率で決まるんじゃないってこと?
そう。
必ずどこかにちゃんと決まるものだみたいな。自然的に。
スピーカー 1
そうそうそうそう。そんなサイコロ振って決めるみたいな偶然任せの物は物理学じゃないだろうって。
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
これアインシュタインさんと、あと今回のシュレディンガーさんもこっち派のよう。
スピーカー 2
あ、そうなの?なんかシュレディンガーさんってさ、めっちゃなんか漁師ってイメージがあるからさ。
そう。
だから新しい物理学の方かと思ってた。
スピーカー 1
そうそう。そのイメージあるよね。やっぱり。
スピーカー 2
なんかシュレディンガー方程式とかね。
スピーカー 1
そう。シュレディンガーの猫もさ、箱の中に、これ後でちょっと説明するけどちゃんと。
箱の中にさ、生きてるか死んでるか分かんない猫いて、こう開けるまで分かりませんよみたいなイメージあるじゃん。
スピーカー 2
ある。
スピーカー 1
だからてっきりそれを支持してるかと思うじゃん。シュレディンガーの猫って言ってるくらいだから。
うん。
シュレディンガーさんこれ支持してないんだよね。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。
スピーカー 1
これすごい勘違いされてて。
実はあれ全然シュレディンガーさんの主張ではないよ。
そうなんだ。
そんなわけないだろうって思ってた。
ほうほうほう。
っていうのがこれ昔の実在派っていう方ね。
で、一方、新しい方。
うん。
ちっちゃい世界っていうのは確率でしか分かんないことあるでしょっていう。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、これのリーダーがボーアさん。
スピーカー 2
はいはいはい。
スピーカー 1
で、こっちはハイゼンベルクさん、前回紹介した人とか。
まあもうこの新しい派なんよね。
スピーカー 2
やばい、ハイゼンベルクさん忘れた。何した人だっけ。
スピーカー 1
あの一言で言うと、ハイゼンベルクさんは電子とかをどういう形してんのかなっていう太陽系みたいなイメージかなって思ってたやつを、
一回太陽系みたいな想像できる感じで考えるのやめて、数式だけで書きましょうって。
スピーカー 2
あ、じゃあボーアの弟子?
スピーカー 1
そう、ボーアの弟子。
スピーカー 2
あーはいはいはい、いたねいたね。
スピーカー 1
で、行列で計算したらそれっぽくなったぞっていう人ね。
スピーカー 2
あーはいはいはい。
スピーカー 1
まあそれっぽくというか、もう行列で計算できるっていうのが分かったんだけど。
スピーカー 2
ほうほうほう。
スピーカー 1
まあそういう、だからもう本当に数学って感じの人ね。
で、ただこの新しい派、ハイゼンベルクさんとかが言ってた、もう数式こそ全てみたいな感じの人たちって、こう実体が見えないわけよ。
うん。
だからイメージできないわけね。こう映像が一切ないみたいな状態なのよ。
スピーカー 2
そうだね、きついね、数字だけだとね。
スピーカー 1
そうそう、結局原始があるっていうのは、アインシュタインが証明したんだけど、これ前話したけどね。
でもその原始の姿とかを実際分からんってどういうことだっていう。
意味分かんないじゃないですか。
スピーカー 2
意味分からん、うん。
スピーカー 1
だから、まあいろんな人が反発してたんだよね、アインシュタイン中心に。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
拒絶感があると。
うん。
これ結構ね、はっきり言ってる。
スピーカー 2
アインシュタインが?
うん。
スピーカー 1
うーん。
スピーカー 2
落胆したみたいな。
スピーカー 1
あ、そうなんだ。
うん、落胆してもう言うなれば反発さえ覚えたみたいな、そういう記述が残ってたりもするんだけど。
スピーカー 2
そうなんだ。
スピーカー 1
で、じゃあもう何とか、この数式だけでわけ分かんないことを言ってる奴らをギャフンと言わせる、こういい理論がないかと。
うん。
で、そこで出てきたのがシュレディンガーさんだよね。
スピーカー 2
ほうほうほう。
スピーカー 1
で、シュレディンガーさんは、これアインシュタインと仲良くって。
うん。
アインシュタインが書いてる論文の中に、これまた別のドブロイっていう人がいるんだけど。
うん。
このドブロイっていう人が物質派っていう概念を提唱してた。
うん。
物質派っていうのは波。
うん。
要は光って波と粒子の性質持ってますよね、みたいなことは分かってきたんだけど、電子とかそういうものも波なんじゃないっていう仮説だよ、一言で言うと。
スピーカー 2
電子はその時までは粒オンリーって思われてたけど、電子も波なんじゃないみたいな。
そう。
スピーカー 1
うーん。
今までさ、結構光って結局波なのかとかさ、電磁波だとか言ってたじゃん、いろんな波の話あったけど、結局あらゆるものってもしかしたら波の可能性あるんじゃないっていうのを言う人がいて、これアインシュタインが絶賛してて。
スピーカー 2
そうそう、その人名前なんだっけその。
スピーカー 1
ドブロイっていう人。
スピーカー 2
ドブロイ。
うん。
スピーカー 1
この人もちょっと紹介しようかなと思ったんだけど、長くなりそうだから、本当にざっくり言うとそういうこと、物質派っていうものを提唱した人で、アインシュタインはこれいいじゃんって言ってた。これ波だったら今までの物理でもちゃんと計算できると。
スピーカー 2
ちなみにアインシュタインは光は波派だったんだっけ。
スピーカー 1
光は特別で波として扱えるし粒子の性質もあるっていう、その二重性は言ってたアインシュタイン。
スピーカー 2
両方って言ってたんだね。
スピーカー 1
で、これが今まで言われてたボーアさんがさ、ボーアが考えた原子こんな感じじゃないみたいな言ってたじゃん。
あれと一致して、実験結果とも一致、水素原子のエネルギーとかも計算できるようになって。
スピーカー 2
そのボーアさんのやつっていうのはあれかな、軌道みたいなのがあってピョピョピョって移動できる電子が。
スピーカー 1
そうそうそうそう、レールみたいなものに乗ってるって説明したんだけど、前は。
そっからジャンプして、その時光出ますみたいな。ああいうのを計算できるってなったのよ、そこで。
結構すごいんだよね。あまりに興奮して数日間は誰とも口が聞けなかったとも言われてるんだけど。
で、やったーってなって、アルプスから帰ってきたらしいです。
スピーカー 2
へー。
スピーカー 1
なんだこれって感じだけど。
スピーカー 2
すごいね。
で、論文出した、その。
じゃあ、電子が波説を説明するために計算式を作ってたら、ボーアのモデルも支持するようなものが出来上がった。
スピーカー 1
一言で言うとそう。
スピーカー 2
これは何を意味するんですか。
スピーカー 1
これは、今まで電子は結局よくわかんない状態でしたと。原子の中に、原子核はわかってて、電子はなんかふわっているって思われてたけど、
波だと。波で計算できるっていうのがわかって。
ってことは、ハイゼンベルグが数式でしかわからんとか言ってたわけじゃないですか。
それを倒せるかもしれないと。っていうのがわかった。
だから、今までのニュートンぐらいの時代からずっと続いてた物理学の延長線上なわけですよ、波は。
なんか、それで説明できるってことは、新しい物理学みたいなのなくてもいいし、確率とかそういうのもいらないというのを言えるんじゃない?って感じ。
分かる?何となく。
スピーカー 2
何となく分かったけど、でもボーアさんのモデルは支持してるんだよね。
スピーカー 1
ボーアさん、新しい派だからね。
スピーカー 2
そうそう、だから、両方説明しちゃってるじゃん、みたいな。
スピーカー 1
そうそう、両方説明しちゃってる。
スピーカー 2
つなげちゃってる?古典力学の波と、後は新しいボーアさんの考え方を両方とも支持してるような計算式ができたから。
でもハイゼンベルクさんとかはボーア側にいるじゃん。なんでこれでハイゼンベルクを倒したってことになるんだろうってちょっと思ったけど。
スピーカー 1
だから、ハイゼンベルクはようわからんこと言ってると、数学で。
ハイゼンベルクのでしか説明できないとか言ってたけど、違う方法でちゃんと実験結果を説明できる式が独立して出てきたっていう。
スピーカー 2
そうなんだ。
スピーカー 1
ボーアさんの話も、結局新しい派ではあるんだけど、実験結果とはボーアさんのやつ一致してるから、そこまではオッケーで。
ボーアさんのやつをどう説明します?っていうので、ハイゼンベルク派とシュレディンガー派みたいな、2パターンが出てきた。
スピーカー 2
じゃあ、ハイゼンベルクさんが何か確率でしかわかんないみたいな説明、行列で説明で、で、えっと、なんだ、誰さんだっけ。
スピーカー 1
シュレディンガー。
スピーカー 2
あ、そう、シュレディンガーさんがナミで説明したら説明できたよっていうことか。
スピーカー 1
そうそうそうそう。
スピーカー 2
今まではハイゼンベルクさんの方法でしか説明できなかったけど。
スピーカー 1
だからシュレディンガーさんは、これを出すとアインシュタインも大喜びだし、やっぱり物理学はちゃんとしてるねみたいな感じになるじゃん。ナミだったんだーって。
なんだけど、ハイゼンベルクはもうブチギレですね、これで。
ブチギレなの?
ブチギレ。これ結構おもろいくらいブチギレって言って、おもろいって言っていいのかわかんない。
スピーカー 1
本当にクソだって書いてて。日本語というか英語でクソだって、クラップって書いてて。
It's crapって言ってる。手紙の中で。
シュレディンガーが言ってることは正しくない。言い換えるとそれはクソだっていうことをマジで言って、俺ちゃんと一応見たんだよね。
元言ったらね、書いてて、もうめっちゃ腹立ってて。で、もうなんかね、宗教戦争みたいになってるの。
計算手法がどっちが優れてるとかじゃなくて、どっちが正しそうかみたいな。
スピーカー 2
普通にね、受け入れたらいいのに、なんで受け入れられないんだろうね、感情的に。
スピーカー 1
ハイゼンメルクさんが怒ってるのは、自分がさ、頑張って計算で証明したのに、なんかシュレディンガーがそれを指定して、こっちの波のやつの方が正しいぞっていう主張をしてるから。
スピーカー 2
シュレディンガーさんの方法説明で言ったら、電子の位置は特定できるの?
スピーカー 1
結局できないんだけど、波として記述できるっていうだけだから、結局粒子としてどこにいるかみたいなことはわからんっていうのは一緒なんだよね。
スピーカー 2
結局、確率的というか、しっかりと位置を特定できないことは変わりない?
それは変わりない。
お互いがさ、お互いの説を受け入れたらいいのにね、違う方法だけど、こういう表し方もあるし、こういう表し方もありますよ、みたいなことをさ、それぞれが納得したらいいのに、なんでね、戦争みたいになっちゃうんだろうね。
スピーカー 1
そう、で、なっちゃうんだけど、ここでね、シュレディンガーさんがね、自分で自分が作った方程式をいろいろ変換するわけなんですけど、で、いろいろ変換した結果、ハイゼンベルクの行列と全く同じ性質を持つっていうのがわかっちゃって、もうわかっちゃったから、もう渋々発表するわけですよ。
自分が作った波動方程式、ハイゼンベルクとかと違って、波だっていうのでいけたんですけど、結局いろいろ変換したら、ハイゼンベルクの敵側のやつも一緒でしたっていう。っていうのを一応発表して。
スピーカー 2
じゃあいいじゃんね。お互いハッピーじゃない?
スピーカー 1
お互いハッピーなんだけど、数式的にはだから一致したんだけど、結局、電子が波ですっていうのと、電子は波ですって言ってるのはあくまで、粒子がどこにいるかっていう確率が波で記述されてるだけだっていう。
ちょっと光に近いかもしれない。波でもあり粒でもあるって言ってるのに近いんだけど、確率だって言ってる人はね。か、もう波そのものだって言ってる派か。そこは意見が分かれてる。
今も?
いやいや、この段階で。
スピーカー 2
でも結局同じことなんだよね。ハイゼンベルクさんの行列の式もシュレディンガーの波の式も一緒なことを表してるけど、なんか解釈的にハイゼンベルクさんは確率だって思ってて、シュレディンガーさんは波だけだって思ってるってこと?
スピーカー 1
そう。だからもう、式的には答え出てるよ。あとは解釈の問題とか、あとはその式で他の実験のやつどれくらい説明できますかとかそういうのになってくるんだけど、もう解釈論争になってくるの、ここから。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
で、ここからだからね、人間くさくて面白いんだけど。
スピーカー 2
うん、そんな天才たちの、天才的な頭脳の持ち主たちが人間的な争いをすんのかな。
スピーカー 1
そうそう。で、これ発表した次の年1926年に、これシュレディンガーさん的にはもう波動の波の法定式完成したし、で、これはもう波ってことを言ってるから大成功だろうと自信持ってたんだけど、ある時ね、ボーアさんからね招待状が届くの。
コペンハーゲンにいて、ボーアさん。デンマークのね。コペンハーゲンに来ませんかっていう招待。直接議論しましょうっていう。
スピーカー 2
いいねいいね。
スピーカー 1
で、呼び出されたんですよね、シュレディンガーさんが。で、行くじゃないですか。で、シュレディンガーさんからしたら、この素晴らしい法定式でボーアさんのモデルを証明したって言えるから、期待してたらしいよね、ボーアさんが納得してくれると。
だけど、これはね、シュレディンガーにとって悪夢のような体験と言われてて、ボーアさんめちゃくちゃ礼儀正しい人なんだけど、議論に関してはめちゃくちゃ厳しかったと。
スピーカー 1
両親論に関わったことを後悔してるっていうのを後で残してるんだけど。
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
で、結局シュレディンガーさんとボーアさんもそこで決裂。
スピーカー 2
そうなの?
スピーカー 1
決裂。もうそこの二人は仲悪い。
スピーカー 2
仲悪くなっちゃった。
スピーカー 1
そのままコペンハーゲンを去って、シュレディンガーさんは帰っていきました。
そりゃそうだよ。
スピーカー 2
なんかさ、お互いにさ、頭いいんだからさ、説明し合って納得できるもんじゃないの?
だってさ、結局科学の話してるでしょ?で、なんか数式とかの話してるんでしょ?
そうだったらさ、なんか、じゃああなたはなんでこう思うの?私はなんでこう思うの?って付き合わせてさ、
その考え方もあるかもねみたいなのはなんないかな?
スピーカー 1
いや、これめっちゃ今話単純化してるからあれだけど、結局ボーアさん的には、軌道で電子がジャンプしますみたいなの言ってたじゃん。
あのジャンプは波動方程式だけだったら説明できてないんじゃないかっていう。
だから、完璧じゃないよねっていう。やっぱ言ってるよね。
だから、用詞っていうのは今までの物理学とは違う説明で、ジャンプするみたいなものを認めないと君の理論は完成してないよねっていうのがボーアさんの主張で。
だから確かに、今ね、現代から考えたらボーアさんあってるよ。そういう昔の物理学じゃ説明できないから、それはもう今のところね。
だから結局、ちゃんと科学のディスカッションしてしっかり結立してるんだけど、シェーディンガーさんは自分のやつが楽しいって思ってるから。
スピーカー 2
でも、その自分の式だったら説明できないことがあるねっていうところは彼も理解してるのかな?
それとも、俺の式はもう絶対なんだって思ってるのかな?
スピーカー 1
絶対だと思って言ってる。
スピーカー 2
その理由は何なんだろうね?その理由もなんかあるんだろうけど。
スピーカー 1
結局ね、波動だけだと、そのジャンプについては説明できてないところはあるんだけど、とはいえもうほぼほぼ説明はできてるわけよ、波動方程式で。
だから、これで正しいと。これは絶対正しいんだっていうことだと思う。
スピーカー 2
ジャンプは説明できないけど、それ以外は合ってるから正しいみたいな?
スピーカー 1
うん。てか、実際電子の説明というか計算に関しては正しいし、合ってるから。
あとは、その確率でこの辺に存在してますみたいな、そこを認めるかどうかっていう感じ。
で、結局シェーディンガーさんが作った方程式って、ボアさんにとってもプラスなんよね。
だってボアさんの説明にも一応なってはいるわけだから。
スピーカー 2
そうだね、自分のモデルを理論的に説明できるような式ができたわけだから、自分の説がより一層正しいってなるよね。
スピーカー 1
そう、ボアさん的にはありがとうって感じ。あとはボアさんがその解釈、持ってる解釈をシェーディンガーさんが認めればOKって感じだったんだけど、
シェーディンガーさんは認めないって言って、もう帰ってっちゃったから。
スピーカー 2
うん、嫌いになっちゃったんだ。じゃあもう一方的にシェーディンガーさん嫌いになっちゃったんだな。
スピーカー 1
だからシェーディンガーさんからしたら向こうに結構強い武器を与えちゃったけど、こっちはさ、昔の物理学で戦わなきゃみたいな感じの状態になってる。
スピーカー 1
結構複雑な状況だよ。
スピーカー 2
そっかそっか、じゃあもう強い味方のアインシュタインと組まなきゃね。
スピーカー 1
これ1926年ね、今の欠月が。で、この次の年、最初に言った第5回ソル米会議。
スピーカー 2
うん、第5回なんだ。
スピーカー 1
第5回。これ漁師に関する学会で、これの前にも4回開催されてたんだけど、テーマはこの年は電子と工種っていうテーマで開催されたらしくて、
さっきも言ったように29人中17人ノーベル賞受賞者っていう異常な、もう空前絶後の顔ぶれと言われてる。
スピーカー 2
やばいね。
スピーカー 1
会議で、ここでさっきのボーアさんとハイゼンベルクのチームvsシェーディンガーアインシュタインチームが戦うと直接。
スピーカー 2
なんかさ、映画の一番の見せ場みたいな感じだよね。
スピーカー 1
いやーね、俺なんか半澤直樹みたいな想像するんだけど、なんかわかんないけど。
スピーカー 2
私はなんか、ワンピースのさ、大戦争みたいなのあったじゃん。なんだっけ。
スピーカー 1
あー、えっと、頂上戦争ね。
スピーカー 2
あ、そうそうそう。
スピーカー 1
白ひげとか出てきて。
スピーカー 2
あ、そうそうそうそう。
なんか、強いキャラたちどんどんどんどん出てきて、vsみたいな。
スピーカー 1
いや、ほんとにそうだよ。海軍vs海賊みたいな感じかもしれないけど。
スピーカー 2
そうか。
スピーカー 1
いや、違うな。
スピーカー 2
違う。
スピーカー 1
別に誰か助けようとは思ってないんだけど。
とりあえずお互いが解釈を持って戦うっていう感じなんだけど。
で、そこでシュレディンガーさんは、電子っていうものは波で説明できるんです。
この方程式があれば、波で説明できますっていうのを主張したんだけど、そこにはやっぱり弱点もあるわけ。
で、弱点っていうのが、これ電子がいっぱいになってくると、計算できなくなってくることがあるんだよね。
電子1個の時はOKなんだけど、2個以上になると説明できないよねっていうのを指摘されて、これにうまく答えられなかったと。シュレディンガーさん。学会中ね。
スピーカー 2
そもそも、波動方程式って何を計算してるんだっけ?電子1個、2個とかっていうのは。電子の位置を計算してる?なんだっけ?
スピーカー 1
エネルギーかな。
スピーカー 2
でも、それが電子1個の波だとちゃんと説明できるけど、電子2個以上になると説明できないですねって言われたんだね。
スピーカー 1
そうそう。これちょっとむずいんだけど、次元の話になるよね。
スピーカー 2
難しそう。
スピーカー 1
でもさ、普通の物理学ってさ、3次元じゃないですか。時間入れたら4次元だけど、その中で説明できないといけないでしょ。
だけど電子が増えた時に、波動方程式ってもっと多次元になっちゃうと。多次元の波みたいなものになっちゃって、それは今までの物理学だけ考えたら説明できないんじゃないかっていう指摘。
多次元空間で波が重なるっていうのは、現実の3次元空間だったらどう理解すればいいんですかって言われて、シュレディンガーさんは答えられなかったと言われてる。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
だからもうすっごい数学的な抽象概念に結局なっちゃって、説得力ないって感じ。そっから、アインシュタインは一応シュレディンガーさんを支持するわけなんだけど、アインシュタインチームみたいな感じなんだよね。
逆にボーアさんとハイゼンベルク側は、不確定性原理って結局電子の位置とかスピードは同時に決められません。どこにいるかわかんないんで確率でしか表せませんよって言ったわけじゃん。
そこでアインシュタインは朝食の時間に新しい試行実験みたいなものを、「こういう場合はどうなんだ?」みたいな質問をボーアさんに投げて、ボーアさんはその日の夕方に反論を用意して、アインシュタインを論破したと言われてるっていう応酬が結構あったらしいのよ。
スピーカー 2
そうなんだ。
スピーカー 1
この辺は多分難しすぎて俺もわかってないんだけど。
難しそう。
スピーカー 2
結論としてアインシュタイン側は答えられないことが出てきちゃって、なんだけどボーアサイドは結構アインシュタイン側からいろいろ穴を突かれても、ちゃんと答えれたと。
スピーカー 1
こっちの理論の方がしっかりしてるんですよっていうのをきっちり論破して、この会議自体はもう完全にボーアさん側の勝利。
スピーカー 2
おめでとう。
スピーカー 1
おめでとうっていう。だけど結局ボーアさんがもうこの波動方程式は使ってるよ。
だから波動方程式シュレディンガーさんが作ってくれたやつはもうありがとうで、これを使って確率とかそういう不確定性とかそういうのもちゃんとわかるようになったよっていう結論になってくるね。
スピーカー 2
なるほどね。そこら辺はじゃあシュレディンガーさんとかアインシュタインとかはもう認めざるを得ないっていう感じなのかな。
スピーカー 1
結局死ぬまで認めないんだけど。
スピーカー 2
そうなんだ。一応会議では負けたけど、別に納得したっていうわけじゃなかったんだ。
スピーカー 1
この後ウジウジ始まります。ウジウジって言い方悪いけど、本当に認めないね。最後まで。
一旦学会としてのスタンスは、これコペンハーゲン解釈って呼ばれるんだけど、ボーアさんコペンハーゲンから来てるんで。
コペンハーゲン解釈で一旦物理学のこれスタンダードになるでしょうっていう確率を認めようっていう流れがここで決まるんだけど。
改めてここで決まったのって結局量子ってこういうものだよねっていう解釈が決まったっていう感じだよね。
原子の中には電子とかがあって、電子も量子なんだけど。
まず量子って特定のものの名前じゃないまず。量子っていう名前の粒はない。
ある小さな単位で区切られたエネルギーの塊。物質の塊。それを量子って呼んでる。
だから電子も量子だし、あとはあまり言ってないけど原子核の中に入ってる陽子とか中性子とかもそうだし、あと光って光子っていう粒なんじゃないって言ってたけど、それも量子。
そういう区切られた単位を量子って呼びます。っていうのがまずこれ量子の量子力学のそもそもの定義ね。
スピーカー 2
区切られた単位?
スピーカー 1
区切られたエネルギーや物質の塊の総称。
スピーカー 2
区切られたエネルギーや物質の塊の総称。めっちゃちっちゃい単位ね。
スピーカー 1
これはサイエントークで前にプランクさんの回でも話したことあるんですけど一応復習すると、世界って結局デジタルですよねっていうこと。
時計で例えたけど、アナログ時計はめっちゃ滑らかに動くわけじゃん。波ってアナログなわけじゃん。
途切れ目がなくて全部滑らか。
スピーカー 2
全ての場所に入れるっていうか、途切れ途切れじゃなくてずっと繋がってるね。
スピーカー 1
エネルギー、光みたいなものとか電気とかそういうあらゆるものはアナログですよねっていうのが今までの物理学の世界ね。
なんだけど本当はめちゃくちゃちっちゃいとこまでよくよく見たらアナログも実はデジタルみたいにカチカチって動いてるようなそういう最小の単位があるっていうのがこれを量子って言いましょうっていう。
デジタル時計はカチカチって数字で区切られてるけど、あれはそういう単位があるわけじゃん。あれは量子って最小単位。
スピーカー 2
これがね分かりにくいよね。今俺自分で言ってても難しいよなって思う。ここまではね正直アインシュタインはここまでもねオッケーって言ってる。
スピーカー 1
そこはいいんだ。
そう。てかなんなら孔子見つけたのがアインシュタインだしね。光は波じゃなくて実は粒の要素あるぞって言ったのがアインシュタインだったんだけど、あれは最小単位を決めてるってことだね。光も粒だって。
それは量子。それはオッケーなんだけど、ここから先が解釈が分かれてるところで、結局観測するまで場所が分からんっていう。ここが解釈の問題。
あのさ光の時も結局光は粒でもあり波でもあるって言ってたけど、間の過程は分かんないけど結果的に観測したら粒でしたとか、観測したら波でしたっていうのが決まってるだけで、
その子を見るまでの間の段階は分からんっていう話なんですよ。
スピーカー 2
必ず決まるわけじゃない。確率的に波の時もあれば粒の時もある。
スピーカー 1
そう。だから電子も結局人間が見るまでは粒の状態なのか波の状態なのか分かりません。観測しようとしたら初めて粒っぽい動きをしてたら粒だったなってなるし、波っぽかったら波だってなる。
だから確率じゃん。それを認めますっていうのがボーアの解釈。
で、アインシュタインはそれは認められない。波だったら波でしょっていう。
スピーカー 2
でもアインシュタインは波でもあり粒でもあるっていうその考えは指示してたんだよね。
スピーカー 1
そうそう二重にその性質を持ってるっていうのは言ってた。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
むずいんだけど、なぜなら多世界解釈とか他の解釈の可能性がまだ残っているからって。
スピーカー 2
確かに確かに。これが絶対正しいって言うのって結構難しいのでしょ。
スピーカー 1
難しい。だからもしかしたら今後新しい解釈が出てきて、実はボーアガイスやつも違うとかなる可能性はゼロではない。
スピーカー 2
ゼロではないよね。
スピーカー 1
っていうのが今。
なるほどなるほど。
漁師よくわかんないことまだ残っているよねとか言ってたのはそういうことだね。
だからある意味まだ続いてるよこれ。
スピーカー 2
前この間さ、光は粒か波かみたいなところでさ、一時期粒でもあり波でもあるみたいな感じが主流だったけど、最近はまた粒に戻りつつあるみたいなそういうこと君言ってなかったっけ?
粒か波だっけ?
スピーカー 1
粒でも波でもないんじゃないかみたいな。
スピーカー 2
そっかそっか。
いろんな考え方が出てくるんだ。
スピーカー 1
でも結論解釈として今正しそうだよねってなってるのは、結局観測したら波か粒かわかるぞっていう、結構不思議は不思議じゃん。
そういう解釈は正しそうだよねっていう世の中。
スピーカー 2
なるほどね。ボーアさんの世の中ね。
スピーカー 1
これ難しいよね。いかに断言することが難しいかみたいな感じ。
スピーカー 2
難しいね。
スピーカー 1
学問ってそういうもんなんだけど。
スピーカー 2
これが千年後に千年後になったらもう決着ついてるのかな。
わかんない。
すごく綺麗な何か説明が出てきたりして、で、その時から見たら、今のこの議論は発展途上だったねみたいななる可能性もある。
スピーカー 1
なくはないね。
スピーカー 2
また新しいアインシュタインみたいな人が現れて全部を説明しちゃったらそうなるかもしれないけど、わかんないですねじゃあ。
スピーカー 1
そう、わかんないし。アインシュタインも反論する論文とか出してるんだよね。結局最後の方も。
例えばこれ火薬の樽っていう試行実験なんだけど、これ俺らも考えられるような試行実験で、ある火薬が入った樽があって、これが一年後に爆発するかどうか半々の確率だとする。
で、量子力学の計算でこれを考えると爆発した状態と爆発してない状態が混合された状態になっちゃうけど、現実にはそんな状態はありえない。
ありえないじゃん。樽のサイズでさ、爆発したのとしてないの半々みたいな意味わかんないじゃん。
だからそういう中間状態はありえないでしょうって言って。要は認めないぞっていうこと。
確かに樽サイズだったら、今も量子力学ってめっちゃちっちゃい世界だったらそれ説明できるよっていうことなんだけど、それを樽サイズにして全然説明できないってことはやっぱなんか違うんじゃないっていう。最後まで言ってたって感じ。
スピーカー 2
なんかこの量子だったら確率で説明できるけど、大きくしたら確率じゃなくなるけど、大きくしたものは量子からできてるもんね。
なんでなんかちっちゃいものは確率で決まって大きいものは確率じゃなくて必然的なものになるんだっていう、そこはちょっとよくわかんないよね。
スピーカー 1
そうそうそう。じゃあどのサイズまでは量子でっていう話になるわけじゃん。それがね、これまた今度言うかもしれないけど、今年のノーベル物理学賞はそれなんですよね。
スピーカー 2
境目がわかんない。量子とでかいものの。
スピーカー 1
今までで一番でかいサイズで量子の振る舞いを観察したっていう。
まあそれはちょっとまた言うわ。でもこの話聞いてからだったら、あの量子がどれくらいのサイズかっていう話かってなると思う。
今年のノーベル物理学賞見たときに。
スピーカー 2
あれ?今回ってノーベル物理学賞紹介したっけ?
スピーカー 1
してない。
スピーカー 2
する?
スピーカー 1
年末年始くらいかな。できてる?いやわかんない。一応しときたいけどね。
スピーカー 2
リグノーベル物理学賞はしたよね?
スピーカー 1
リグノーベル物理学賞はたっぷりしたけど、ノーベル物理学賞まだやってないっていう。逆だろ普通に。
まあまあやろうかな。でもね、この話やってからしたいなと思ってた。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
で、ちなみにさっきのさ、アインシュタインが樽爆発したのと爆発したのの半々じゃんって言ったじゃん。
それに感化されてシュレディンガーさんも有名な箱の中に猫と放射性物質入れて、あとはその放射性物質に反応して出てくる毒みたいな、カウンターに入れたね。
で、それ箱閉じて、結局50%くらいの確率でその毒が出ちゃうと。
ボーアさんが言ってるコペンハーゲン解釈、確率認めるって言ったら、箱を開けるまで猫は生きてる状態と死んでる状態が混ざってる状態だよねっていうことだよな。
だけどシュレディンガーさんはそんなわけねえじゃんっていう主張をするためにシュレディンガーの猫っていうその試行実験をしたんだよ。
スピーカー 2
そんなことないの?実際は猫必ず死んじゃうの?
スピーカー 1
実際は、だって猫で言ったらさ、生きてる猫と死んだ猫が混ざってるって意味わかんないじゃん。実際はね。
スピーカー 2
実際は混ざってないけどさ、開けたらさ判明するわけじゃん。
スピーカー 1
開けたら判明する?
スピーカー 2
それはさ、開けるまでさ、死んでるか生きてるかわかんない、両方確率あるって言えんじゃない?
スピーカー 1
あー、でも猫のサイズだと別な方法で、例えば中をちょっとさ、生きてるか死んでるかわかるようにとかできるわけじゃん。
そしたらさ、この時死んだとか言えるわけじゃん。
それも観測ってことであるんだけど。
スピーカー 2
なるほどね。両方の状態が箱を開けるまで存在しているってことはないよね、確かに。猫の場合は。
スピーカー 1
猫の場合はそう。
スピーカー 2
結局わかるのは、箱を開けた時に死んでるか生きてるかわかるけど、直前まで生きてると死んでる両方あり得るみたいなことは確かにない。
スピーカー 1
直前まで?
スピーカー 2
結局死んでるんだったら前から死んでるし、生きてるんだったら前から生きてるしみたいな。
スピーカー 1
そう、だからそれをどう解釈しますかってことは、それを最初から開ける前に、もう死んでる状態でしょうって思って開けて、やっぱ死んでたねっていう解釈をするのか、
開けるまで生きてるか死んでるか半々の状態だって開けて、あ、死んでたっていう解釈をするか。
スピーカー 2
あー、それが両種で行われてたってことね。
スピーカー 1
そうそうそうそう。
スピーカー 2
でもアインシュタインたちは、もう粒か波か絶対決まってるはずだって思ってたってことね。
そう。
観測する前から絶対に決まってるはず。
スピーカー 1
そうそうそう。
スピーカー 2
あ、なるほどなるほど。
スピーカー 1
だから箱の中の猫は、開けなくても、もう生きてるか死んでるか決まってるでしょって。
スピーカー 2
うーん、決まってる。
スピーカー 1
普通に考えたらそうじゃん。
スピーカー 2
普通に考えたらそう?うん。
スピーカー 1
で、実際まあそうじゃん。なんだけど、ゴーア達が言ってるのは、箱の中が生きた猫と死んだ猫半々状態って言ってるってことですよね?
そんなことは常識的にありえなくないですか?っていう反論をしてる。
まあ、気持ちはわかる。
スピーカー 2
まあでもさ、超死にかけの猫とかあったらさ、もう箱開ける直前までさ、生きてるか死んでるかさ。
スピーカー 1
いやいや、そういう話じゃない。そういう話じゃない。
違う違う違う。ややこしくしないで話を。違うよ。そういう話じゃないこれ。
スピーカー 2
いや、わかるよわかるけどさ、そう言えちゃうよね。
スピーカー 1
まあまあ、ややこしいなそれ。
スピーカー 2
しかもその猫だからさ、あれだよね、猫の生死だからさ、もう一回死んじゃったらさ、生に戻れないもんね。
スピーカー 1
うん、まあまあそうね。
スピーカー 2
だからなんかね、またちょっと違うけど。
スピーカー 1
まあオンかオフかでもいいんだけど。
スピーカー 2
オンかオフかの方がわかりやすいね。
スピーカー 1
別に猫じゃなくても、箱の中になんかランダムでオンかオフかになるやつがあって。
そうだね。
箱開けるまでオンとオフ半々って言えます?っていう、そういうことだよね。めっちゃ単純化すると。
開けたらオンって決まるみたいなのが、結局今の解釈。
スピーカー 2
不思議だよね。
スピーカー 1
そう、不思議な方が今正解の解釈になってる状態。
スピーカー 2
なんかさ、あの、その箱の中にオンオフオンオフオンオフってずっと鳴ってた箱の中で、それで箱開けたら。
高速でってこと?
そうそうそうそう。箱開けたら、もうその動きが止まっちゃうみたいな。
ああ。
そういうものだったらさ、生きるんじゃん。
スピーカー 2
悲しいね。
スピーカー 1
最後1961年に結核でお亡くなりになってますね。
スピーカー 2
なるほど。いやでも物理界に残した功績は大きい。
スピーカー 1
大きいよ。シュレディンガー方程式はもう正しいし、今でも使われてるし。
スピーカー 2
ね、習ったよね。
スピーカー 1
今でも大学では習うしね。
シュレディンガーさんの母標にはシュレディンガー方程式が書いているらしいよ。
スピーカー 2
今はオーストリアにお墓があるのかな?それともスイスにあるのかな?
スピーカー 1
チロル地方のアルプバッハってどこだろう?
スピーカー 2
かわいいな。チロルチョコみたいな。
スピーカー 1
オーストリアですね。
オーストリアの美しい村らしいです。
スピーカー 2
なかなか行く機会ない気がするけどオーストリア。
でももしいつか行くことがあればシュレディンガーさんのお墓にも行って、
シュレディンガー方程式がちゃんとあるのかっていうの見たいですね。
スピーカー 1
見たいよね。十字架に書いてるらしいです。
ということで、今回だいぶ、俺結構この話好きなんだよな。
この、ちょっとシュレディンガーさんの哀愁漂う感じと、偉い学者たちが大激怒する感じ。
いいね。
なんかすごく人間らしいなって思っちゃうんだよね、これ。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
やってることめちゃくちゃ高度だし、人間離れしてるように見えるんだけど、
解釈論争はめっちゃ人間だなというか、っていう感じがして。
確かに。
面白いなっていう、人間くさいなっていう感じ。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
ですかね。
スピーカー 2
結局、人間は感情ありますからね。
スピーカー 1
そうなんだね。
スピーカー 2
こういうのがあるから、結局感情とかもさ、量子力学って結びつけられたりするんよ、無理やり。
スピーカー 1
量子力学コーチングとかしてる謎の人とかいるんだけど。
スピーカー 2
マジで?
スピーカー 1
いや、全部嘘っす。
スピーカー 2
そうなんだ、そんな。
量子力学のこと分かってんのかな?シュレディンガー法定式とか分かっていってんのかな?
スピーカー 1
もし言ったらシュレディンガー法定式とか、ハイゼンベルクーズさんの行列とか聞いてみてもらって、
大体分かってないと思うけど、それっぽいから使ってるっていう感じ。
マーケティングで量子力学使われてて、僕はちょっとあんまり許せなくて。
スピーカー 2
私聞いたことないけどな、量子力学スピリチュアルコーチング。
スピーカー 1
あるよ、引き寄せの法則は量子力学で証明されてるって言ってる人いる。
スピーカー 2
それはもう嘘くさいね。
スピーカー 1
だけど多分これも解釈、何が正しいって言い切れない感じじゃん。
だからこれも量子で説明できるんじゃないかと思う。
どんどんどんどん広げてった結果、すごい都合よくコーチングとかメンタル系の人とかが、
全然量子力学じゃないのに量子力学だって言って売り出すとかね。
他のアイドルに騙されない方がいいと思いますけどね。
スピーカー 2
確かにね。曖昧系なことを全てこれは量子力学だって言っちゃうってことだよね。
スピーカー 1
いや、そうそうそう。さすがにアインシュタイン泣くぞ。
アインシュタインがボーアさんの、あのローソー何だったんだみたいな感じになる。
スピーカー 2
じゃあさ、占いとかしても、間違ったとしても、いや、でもこれは量子力学的にこの可能性も50%あるし、もう1個の可能性も50%あるから仕方ないですみたいな。
言えるよね。
スピーカー 1
言えるから。あなたが今観測しましたみたいな。
とか、逆に観測してないからあなたはまだ可能性が無限にあるんですよみたいなさ。
いや、話のネタとしては面白いよ。だから面白いっていうのはわかる。
スピーカー 2
量子力学みたいな言葉を使わずに宗教チックな考え方ですみたいな風に言ってくれればさ、まだなんかいいけどね。
量子力学じゃないもんね。
スピーカー 1
そう、量子力学じゃないよ。だからオーラですとか、魔法ですみたいなの言うんだったら俺は全然OKだと。
スピーカー 2
神の教えですとかだったらあれだけど。
スピーカー 1
でも、だってそれは誰も証明できないし、どうぞご自由にっていう感じだけど。
量子力学ですっていうのは、いやそれ量子力学じゃねえからみたいな感じに思っちゃうから。
なんか陰謀論とかもね、結構こういうの近いからね。
そうなんだ。
でも今回のでだいぶ正しい量子力学のイメージは伝わったんじゃないかな。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
そういうスピリチュアル系のことじゃないですからね。めっちゃ物理学だからね。
っていう話です。
ということで、今回までのエピソードで、一応原子量子シリーズは一旦終了。
スピーカー 2
おめでとうございます。
スピーカー 1
いや、まあね、すっごいかいつまんでこれ。
スピーカー 2
だろうね。
ちなみに科学誌ももうすぐ終わるってこと?
スピーカー 1
いや、最初はシュレディンガーで終わりにしようと思ってたんだよ。
スピーカー 2
これなんか毎年言ってるよね。
スピーカー 1
いや、でもここまで行きたいなっていうのは達成した。
スピーカー 2
あ、そうだな。あ、そっか。初めに思い描いてたシュレディンガーまで行けたわけだもんね。
スピーカー 1
あのね、3年前ぐらいにビッグバンから始まってるじゃん。
その時に俺はシュレディンガーをゴールに追いつた。
あ、そうなんだ。おめでとう。
ようやくね、たどり着きました。シュレディンガーまで。
スピーカー 2
おー、感慨深いじゃないですか。
長かったね。
スピーカー 1
長かったね。
長すぎだろ。
長かったがゆえに、できてないこともあるよ、もちろん。いっぱいね。
だし、俺も面白いのになーみたいなやつもあるんだけど、
ここで一回科学史完結って言ってもいいと思ったけど、なんか中途半端じゃん。全てが。僕たち。
スピーカー 2
なんか、現代にいってない感じがする。
そうそう。
うん。シュレディンガーって結局それも1927年とかの話でしょ。
なんか、もう科学史の最後のなんかをこう、今目の前で見えてるものとかまで言ってないよね。
スピーカー 1
いや、そうなんだよ。で、ちょっとだから、現代にもっとつながる部分とか、あとなんならさっきのさ、すげえ会議。
あれに出席してるのが、コンピューター開発した人の師匠とかあったりする。
スピーカー 2
おー。
スピーカー 1
マックス・ボルンっていう人なんだけど。
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
オッペンハイマーの師匠でもあるかな。
スピーカー 2
すげえ。
スピーカー 1
すごい人なんだけど、だからコンピューターとかも面白そうじゃん。
スピーカー 2
面白そう。
スピーカー 1
とか、僕らの身近に本当につながってる系?例えば医薬品とか。
スピーカー 2
うーん、そうだね。薬はずっと持ってた。薬とか医療とか。でも結構長くなりそうだよね。
スピーカー 1
長くなりそうだけど、でも、あのー、てかそういうやりたいやつが何個あるよ。あと、ゴムの発明とかね。
ゴム?
ゴムめっちゃおもろいよ。
あ、そうなんだ。
ゴム激推ししてて、これ。
スピーカー 2
あー、じゃあやろう。
スピーカー 1
で、その辺のやつって、ちょっと1600年700年とかからの話もあるけど、現代まで続いてたりもするわけじゃん。
新しい素材作るとかね。その辺を、ちょっと科学史の本当の最終シリーズとして、まとめて最後。
今回一応、世界の招待編っていう名前をつけてたんだけど、原始と両始の話は。
スピーカー 2
招待?
スピーカー 1
招待。
スピーカー 2
インバイトの招待?
スピーカー 1
違うよ。
え?
招待は、あのー、招待は明らかにするの。
スピーカー 2
あー、そっち。
スピーカー 1
何をインバイトしてんだよ。
スピーカー 2
そっちね。
スピーカー 1
ボケてないから。
と思って、究極の発明編を最後にやろうかなって。
スピーカー 2
あー、いいねいいねいいね。あ、でもなんかいっぱいある。なんか飛行機とかもやってほしい。
スピーカー 1
あー、飛行機もありだね。
スピーカー 2
あと電話とかさ、マイクとかさ。
スピーカー 1
終わんなくなるな、それ。全部やったら。一生終わんないな。
スピーカー 2
マイクやったっけ?
スピーカー 1
で、まあ、もちろん今までのエピソードも完璧ではないんですけど、全然。
スピーカー 2
完璧を目指さなくていいですよ。
スピーカー 1
ざっくりだからね、結構。
まあでも、たぶん、今回のシュレディンガーとか、もうややこしい話してんなって、たぶん聞く人は。
そうだね。
いるかもしれないけど、まあ、おもろくできるように頑張ります。
スピーカー 2
頑張りましょう。
スピーカー 1
で、実は、最後に皆さんにお願い予告なんですけど。
うん。
ポッドキャストアワード、次回開催が決まりました。
おー。
で、再び投票です。
戦場だ。
また戦いですよ。で、僕たち正直だってさ、めっちゃ悔しかったじゃん、前回の。
スピーカー 2
ね。イギリスからさ、わざわざさ、日本に来たのにね。
スピーカー 1
いや、君はほんとそうだよね。
そう、今年の3月あったやつで、ほんとリスナーさんのおかげで、上位20位には入れて。
スピーカー 2
ありがとうございます。
スピーカー 1
ありがとうございました、ほんとに。で、会場まで行ったんですけど、まあ、残念ながら受賞はできず。
そうだね。
うん。楽しかったんだけど。
スピーカー 2
楽しかった。
スピーカー 1
できなかったんで、もう今回こそはリベンジしたい。
そうだね。
で、今回はプロとアマが別れました。
スピーカー 2
おー。
スピーカー 1
プロ10番組、アマチュア10番組かな。
スピーカー 2
あー、それはいいね。なんか前回もうプロに埋もれちゃったもんね、アマね。
まあ、そうだね。
スピーカー 1
うん。
だけどね、アマでも10番組って相当厳しいと思うよ。
スピーカー 2
確かに。
スピーカー 1
私、今年ね、やっぱ新しく始めた面白い番組とかもたくさんあるし。
最近、ポッドキャスト結構来てる気するよね。
また来てる?
また来てる。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
なんか波があるんだけど。
なんか結構ビデオポッドキャストだーとか。
YouTubeやってた人がポッドキャストに参入してきたぞとか。
そういうのあったりするんで、おそらく僕らギリギリだと思うよ。
うん。
1票がね、運命を分けると思ってる。
スピーカー 2
あなたの1票が。
スピーカー 1
そう。なので、ちょっとまたお願いをしたい。
スピーカー 2
そうだね。
なんかさ、去年さ、お願いしてるときさ、通らないだろうって思ってたんだけど。
スピーカー 1
多い。
多い。
思ったんだけど。
正直俺も1%くらいかなと思ってた。
スピーカー 2
そうそう。でもなんか、去年さ、20位以内に届いてしまって、かつ悔しい思いをしたからこそ、ちょっと期待しちゃうじゃん。
だから今年ちょっと辞職したいな、みたいな気持ちはあるよね。
スピーカー 1
そう。去年より強い、やっぱり。
ね。
プレッシャーもあるしね。
スピーカー 2
そう?
スピーカー 1
いやー、だってそうじゃない?
スピーカー 2
確かに。
スピーカー 1
これで満身でさ、入れませんでしたとかさ、めっちゃ泣くと思う、俺それはそれで。
スピーカー 2
せんくんが泣いちゃいますよ。
スピーカー 1
入っても泣くかもしれない。
いやでも、なんとか入れたらいいなと思ってて。
スピーカー 2
そうね。
スピーカー 1
そう。去年は投票お願いエピソードとして、投票の科学の歴史みたいなエピソードをあげたんですよ。
うんうんうん。
今年もちょっとね、投票ではないんだけど、ちょっと違う切り口で、またポッドキャストアワードエピソードも作ろうと思ってるんで。
スピーカー 2
はいはいはい。
スピーカー 1
これも聞いていただいて、もちろんこれ聞いた人はね、投票期間12月1日から1ヶ月ぐらいなんで。
1月4日までかな?が投票期間なので、ポッドキャストアワードで検索して、ぜひ1票再演特に入れてほしいです。
スピーカー 2
お願いします。
スピーカー 1
そしてまあ、次回もお楽しみにっていう感じで。
スピーカー 2
うん。ハラハラドキドキ。
スピーカー 1
めっちゃドキドキするよねこれ。
うん。
いやほんとね、なんでお願いしたいかとかはポッドキャストアワードのエピソードで言います。
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
去年も言ってんだけどね。
うん。
こういうことしたいとか。
うん。
お願いしますってことで、今回は以上です。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
それではみなさん。
スピーカー 2
ウルトラフォー。