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スピーカー 2
完璧に自分の手柄になるわけでもないけど、
もう本当に世の中の人のために、
こういう法則があるよっていうのを発信したいみたいな気持ちがあって、
ニュートンに全部依頼して、
発信するのは全部俺がやるからみたいな感じでやってたのかな。
スピーカー 1
そうだね。実際の思惑とかまでちょっと分かんないけど。
これをヨーロッパ中に広めた。
ハレーさんがんばって。
スピーカー 2
ハレーさんの功績もでかいね。
スピーカー 1
でかい。
これはもう科学史上最も影響力を与えた本とも呼ばれるぐらいなんですよね。
このブリンキピアって。
スピーカー 2
フックさんもそれ読んだかな。
スピーカー 1
フックさんもね、これ読んでます。
スピーカー 2
フックさん何て言った?
スピーカー 1
フックさんは、この本は重要だっていうのは言いつつも、
自分の惑星のアイデアをパクったと批判。
これはパクリだっていう意見を出してたり。
他の数学者とかも、ライプニッツっていう、この人有名な人なんだけど、
微積分をちょっと遅れて発明してた人。
この人も手柄を独り占めしようとしてるって批判したとか。
スピーカー 2
でもさ、先に微分積分を思いついたのはニュートンなんでしょ?22歳の時に。
スピーカー 1
でもそれを発表してなくて。
ライプニッツは発表してたのかな。
ほぼ同時期ぐらいに。
スピーカー 2
運動の法則を発表すると同時期ぐらい?
スピーカー 1
それぞれニュートンとライプニッツが独立して微積分法を発明してる。
だからほぼほぼ同着なんだけど、そこに行き着いたのは。
だけど、このニュートンのプリキュアがあまりにも注目されて、ちょっと批判してると。
ちょっと嫉妬なんじゃないかみたいなのもある。
スピーカー 2
それにさ、ライプニッツさんも微積分を考えてすごいかもしれないけど、
ニュートンはそれを含めて運動の3つの法則を発表したわけでしょ?
すごさとしてはニュートンの方がすごそうっていう感じはするけどね。
カバーしてる範囲がより広いというか。
微積分はその手段みたいなイメージがあるけど。
スピーカー 1
でもね、ライプニッツさんは微積分の書き方、記法っていうんだけど。
ライプニッツの記法とかは今の微積分のデルタ、デルタX、デルタY、デルタXみたいな。
あれライプニッツさんがつけた書き方だったりするんだよね。
スピーカー 2
だからその数学的な表し方とか、そういうツールを作ってくれたのがライプニッツさんだったんだ。
だけどそれを実際に物理の法則に当てはめて説明したのはニュートンだよね。
スピーカー 1
だからそういう他の分野にもいろいろ使えるみたいなのはニュートンしか言ってない。
あとフックさんもうちょっと言ってたのが、ニュートンはオカルト的な怪しいパワーを広めようとしていると。
スピーカー 2
フック?
スピーカー 1
そういうのもやってたりするんだけど、まあまあなんか気持ちはわかるなっていう。
スピーカー 1
そうだね。最初のほうの暗い感じとは全然最後違う。
スピーカー 2
でもさ、天才だからこそ成し遂げられるっていう感じはするよね。
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
でも努力もしたんだろうけどね。
うんうん。
1日18時間勉強してね。
すごい。
サクセスストーリー。
スピーカー 1
サクセスストーリーだと思うよ、これ。
スピーカー 2
うん、だし、すごく重要な発見をしている。
スピーカー 1
で、しかもこっから先のニュートンが生きてるときに、こっからどうなっていくかっていうのも書いてる。
スピーカー 2
えー、なんて書いてるの?
スピーカー 1
それは、今物理法則、数学で証明できたけど、
化学反応とか光の動きとか、もう何から何まで式で説明できるだろうって言ってる。
スピーカー 2
ほうほうほうほう。それはあってるよね。
スピーカー 1
そう。で、そして、このとき原子っていうのはないんだよね。
うんうん。
だけど、そういうものを構成する微小な粒子も計算できるし、
それの計算ができれば、この宇宙全てを計算して説明できるって書いてる。
もう何百年も先の未来を見てたんすよね、ニュートン。
スピーカー 2
ほうほうほうほう。
スピーカー 1
で、もうそれを原子の動きもわかるよって言ってたやつが、後の時代もニュートンは予測しなかったけど、その量子とかね。
だけど、そういった形で結局今計算できるようになってるっていう。
スピーカー 2
あ、じゃあ、予言は当たってた?
スピーカー 1
予言は今んとこね、当たってますよ。僕たちの世界を式でね、表せるわけじゃないですか。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
大体のことが。
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
っていうのをね、もう今から200…
スピーカー 2
300年以上前。
スピーカー 1
300年以上前ですか。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
言ってたってことなの。
スピーカー 2
すごいね。でもさ、なんかダークマター的なやつはまだわかんないよね。
スピーカー 1
まあ、まだわかんないことも当然あるんだけど。
スピーカー 2
うんうんうん。そういうのもいつかわかるようになるかな。式で表せられるのかな。
スピーカー 1
ようになるんじゃないかね。
なりそうだね。
なりそうだよね。今わかんないこともね。
スピーカー 2
うんうん。なんかちょっと不思議だね。なんかそういうさ、すごい原則みたいなのは物理のほうが先にわかったけど、
だけど、今もわからないなんかひも理論とかさ、ダークマターみたいなのが知らんけどあって、
だけど、科学はさ、大体もうすべてわかってるじゃん。
スピーカー 1
化学?
スピーカー 2
あ、化学。
スピーカー 1
うん。
いや、まあすべてかわかんないけど。
スピーカー 2
あ、すべてではない?
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
そういう法則的なさ、ことはすべてわかってないかな。
スピーカー 1
すべてはわかってないと思う。全然。すべてわかってるのってあるんかな。なんか。
スピーカー 2
え、何わかってないの?
スピーカー 1
それこそ、素粒子の研究とかまだ全然やられてる最中だし。
スピーカー 2
ああ、確かに確かに。そういう、なんかそれこそ物理に近くなっていってるような領域?
スピーカー 1
そう。だから、引きで見たときにはわかるかもしれないね。原子とかちょっとおっきいものの動きとかは。
うんうんうん。
人が言ってたような計算とか、今の時代に割とできる。
うんうん。
けど、もっと細かいところまで、なぜじゃあ原子がそういう動きするのかとか。
うん。
もっと細かく見たところは、まだわかんないこと結構ある。
スピーカー 2
うーん、そうなんだ。
スピーカー 1
とかもそうだし、結局、宇宙全体もまだね、わかったわけじゃないじゃないですか。
スピーカー 2
うん。宇宙全体はわかんない。
スピーカー 1
わかんないし、ほんとに宇宙のどこにもまだ見つけてない化学物質みたいなのないの?って言われたらわかんないじゃん。
確かに。
っていう意味ではまだわかんない。
スピーカー 2
わかんないね。
スピーカー 1
し、人間の力で生み出されてる化学構造とか物質も無限にあるわけなんで、
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
っていう意味ではもう終わらないですよね、一生。
スピーカー 2
そういうさ、組み合わせとかは一生終わんないけどさ、
うん。
なんかそれに、その下にある原則みたいなのは、だいたいはわかってるのかなって思ってたけど、
うん。
でもやっぱり、そういうすごく小さい単位とかになると、まだわかってないことも結構ある。
スピーカー 1
うん、あると思う。
うんうんうん。
で、今回のニュートンで結構土台はできたと、化学の。
うん。
この一連の流れを化学革命って言ったりもする本あるんだけど、
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
まあ確かにちょっと革命っぽい感じなのは、
確かに確かに。
わかるよね、きっと。
うん。
で、今まで散々その宗教だなんだって言ってたやつが、
うん。
もう結構これひっくり返るわけなんで。
スピーカー 2
うんうんうん。
あ、じゃあ宗教をひっくり返したのは、ニュートンのこの3つの法則だったの?
スピーカー 1
うん。というかこのプリンキピアの存在は結構でかかったと言われてる。
スピーカー 2
へー、そうなんだ。
スピーカー 1
そう。これもう大転換ですよ。
だからここからもっと技術をさ作ろうとか、今だったら当たり前じゃん。
うん。
化学技術にお金を出していろいろ作ろうとか。
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
国とかがそういうのをやり始めるって言うのは、もうここから先の時代になってくるね。
スピーカー 2
うーん、そっか。それまでは国のサポートなかった?
スピーカー 1
あんまりないね。
うーん。
やっぱり宗教的な研究とかにお金を出すとか結構そういうのが多かった。
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
だけどさ、別に産業的な革命がまだ起きてるわけでもないし、
うんうんうん。
でも化学が発展すると、その技術で汽車作りますとか、いろんなもの生まれてくるわけじゃないですか。
スピーカー 2
戦争の道具とかね。
まあそうだね。
そっか、それのある意味元にもなってるぐらい。
なってるなってる。
うん、すごいこと。
スピーカー 1
で、その延長上に前話したけど、オッペンハイマーで原爆作るみたいなのも、ある意味土台はこういうとこにあるからね。
スピーカー 2
そうだね。
そう。
歴史の流れを感じるわ。
スピーカー 1
感じるよね。
うん。
だから、こっから物理学の話の中で、化学と合流した話もしようかなと思って。
スピーカー 2
おお。
スピーカー 1
で、最終的に原子とか量子とかの話に、こっからちょっとずつやる。
スピーカー 2
おお。
スピーカー 1
だいぶ難しいんだけど。
スピーカー 2
難しそう。
スピーカー 1
なるべく噛み砕こうかなと思ってるけどね。
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
っていう感じでしたね、今回のは。ニュートン3回にわたってやりましたけど。
はい。
まあなんかすごさは伝わったらいいかなっていう。
そうですね。
ちょっとね、僕もだいぶギュッてしたよ。ギュッてしたけど3回になっちゃったから。
スピーカー 2
うんうんうん。やっぱこれだけ重大なことをした人だから、3回にわけて、しっかりと説明を。
スピーカー 1
しました。
しました。
そして、僕はケンブリッジ大学に行きたくなりました。
スピーカー 2
見に行きましょうか。
スピーカー 1
ニュートンが実際に見てたって言われるリンゴの木は、故郷の、もっと田舎のほうにあるんだけど。