いやすごいですよね。だから面白いなと思って。
そうですね。ノンコーディングRNAっていうと遺伝子の複製との制御に関わってる。
ヘテとかヘテロクロマチン形成に関わってるものだったり。
あとは転写されてメッセンジャーRNAになったものに対して作用するRNAiっていうものになって。
これもノンコーディングRNAですね。
あと代表的なもので言うとタンパク質に採用するモリキュラデコイとか。
そうですね。だから性質的にはRNAとかDNAとかDNAの二重螺旋はめっちゃイメージしやすいじゃないですか。
2本セットになって。
それってなんか2本セットでピタってくっつくみたいなのがそもそもDNAとかRNAには機能としてあって。
こういうゴミだと思ってたやつもペタペタメッセンジャーRNAにくっついてるとか。
そういうことですよね。
そうですそうです。タンパク質とかにもペタペタくっついて採用していくんですよね。
さまざまな複雑な制御系に長いものから短いものまで多くのノンコーディングRNAが携わって我々は生きていられるということなんですよね。
これがまずノンコーディングRNAって何かってお話なんですけれども。
そこから私は人ではなくて植物のシロイヌナズナでこちらのノンコーディングRNAの研究をしておりました。
シロイヌナズナの場合は転写物のうちノンコーディングRNAになるものは71%なんですね。
人よりちょっと少ないですね。
逆にメッセンジャーRNAになるものは29%あるわけですね。
なるほどこれって結構シロイヌナズナとかこういう系ってモデルの研究のモデルとしてよく使われてるみたいな。
そうですね植物の研究においてはもうモデル生物の代表格ですね。
ですよね超代表だし結構たまたま多いんですかねメッセンジャーRNA。
調べやすかったのかなとかなんかたまたま多いのかな植物って多いのかな。
植物だったらだいたいこれぐらい前後が多いですね。
高等生物になるほどノンコーディングRNAの量の方が割合多くなります。
より複雑な機能を兼ね備えている生物の方がノンコーディングRNAは多いですね。
ってことはそれだけ大事って。
重要な役割を担ってるってことですよね。
白犬ナスナーのノンコーディングRNAじゃあ何調べてたんだっていうと
白犬ナスナー要は植物ですね。植物って除草剤とかまかれると死んじゃうじゃないですか。
そういうのがやってきた時に植物たちもただやられるわけにはいかないんですよ。
そういうのを何とか排出して自分たちを守ろうっていう機能もあるんですね。
免疫とはまた別のブロックするシステムみたいな。
そうですそうです。そういうものの中にグルタチオンSトランスフェラーゼっていうものがあるんですけれども。
グルタチオンSトランスフェラーゼ。
通称GSTって言われるものですよね。
有名というかグルタチオンっていうS用原子が入ってるやつですけど。
そうですそうです。
トランスフェラーゼから何か移すみたいな意味ですね。
この遺伝子群っていう遺伝子のクラスターが白犬謎の中にはいくつも点在してまして。
私の研究の時に発見したノンコーディングRNAっていうのがこのGSTのクラスター。
そのGST遺伝子がたくさん集中して存在している遺伝子群の中にノンコーディングRNAの配列が入ってたんですよ。
ものすごくその近傍のGST遺伝子との距離がめちゃくちゃ近かったんですね。
なんか意味ありげですよねそれ。
これはどう考えても転写するときにRNAポリメラーゼっていうのが遺伝子の上にポンって乗っかるんですけど。
このポリメラーゼっていう物体はとてつもなく分子として大きいんですね。
なのでこの遺伝子の距離が近いってことはポリメラーゼがどうしてもそこに引っかかるんですよ。
なるほどぶつかっちゃう。
引っかかるので絶対に転写のときに互いに作用するはずなんですよね。
ということでこの2つの遺伝子は何か相互作用があるだろうということで
この相互作用を見ることでこのノンコーディングRNAの機能がどんなものなのかなっていうのを調べるという研究をしておりました。
なるほど。GSTって守るシステムというか下毒のシステムみたいな感じですよね。
僕どうしても化学っぽく見ちゃいたいんで除草剤みたいなやつって何でもかんでもアルキリカするみたいな
ペタってくっついちゃうみたいな接着剤みたいなやつが結構多いのかなって思ってて。
そういうやつの身代わりにGSTがなるイメージを持ってるんですけど。
もうまさにまさに。
まさにそうですか。GSTのSがピタってそこに代わりにくっついて外に出てくるみたいな。
そうです。HっぽいしてSがくっついてくるやつですね。
そうですよね。
確かにそれがどんだけ出るかみたいなのを調節してそのノンコーディングRNAがしてるとしたら超大事そうって感じですね。
その通りです。
今お話しいただいているGSTっていうのはこれ自体は可用性のタンパク質で
さっき言われた気候のような感じで主に細胞を毒性から守る働きをしてるんですね。
このGSTのクラスターっていうのが主にこの白いのナズナの根っこの部分での発現量がとても高くて
GSTが転写されなくなった状態の時に、
ノンコーディングRNAどうなるかっていうと、
ノンコーディングRNAの方の転写活性は通常の時の5分の1に低下したんですね。
減るんだ。
そうなんですよ。
ということは、このGSTが転写されることに作用しないと、
このノンコーディングRNAは転写されないっていうことがわかったわけですね。
なんかそういうフィードバックっぽい感じになってる。
そういうことです。そういうことです。
性のフィードバックっぽい感じになってるのか。
そうですね。
ノンコーディングRNAの遺伝子があることによって、
GST自体は発言量は減ってるんだけども、
ただGSTを転写することによってノンコーディングRNAの方も、
その後続いて走らせるっていう仕組みになってるんだなと。
なるほど。
だからそれでバランス取れるってことですね。
そうですね。GSTが転写されるっていうのが合図になってっていうことになってますね。
合図になってノンコーディングRNAが次転写されてきて、
それが転写されるとそもそものGSTの転写量はまたちょっと減るみたいな関係性ですか。
減りはしないのか。
減りはしないですね。
両方が転写されるっていうのをベースと考えてっていう感じですね。
そっかそっかそっか。両方がベースって考えたら。
これ面白いのがGSTの方はPOL2で転写されて、
ノンコーディングRNAの方はPOL3で転写されるんですよ。
それぞれ違うタイプの使ってるんだ。
そうなんですよ。
大体多くのタンパク質っていうのはPOL2で基本的に転写されるんですけど、
GSTも例の通りPOL2で転写されて、
でもノンコーディングRNAの方はPOL3で転写されるということは、
あの大きなポリメラーゼがそんなところでひしめき合えるはずがないんですよね。
確かに。
と考えると、でかつ今お話しした通り、
GSTが転写されることに誘発されて、
ノンコーディングRNAが転写されるっていう機構であるならば、
POL2が先にやってきてGSTを転写して、
それを合図にPOL3がやってきてノンコーディングRNAを転写していくっていう作用基準が見えるんじゃないかなと。
連れてくる的な?POL3連れてくる的な?
そうですそうです。
ことか。
これがきっかけになってPOL3連れてきてこいつも転写されていくよと。
じゃあPOL3が先に見たのはあんまり起きないってことですもんね。
そうですね。
最初の話だと。
そうですそうです。
じゃあRNAポリメラーゼ同士がスイッチになってるんだ。
そうなんです。こいつ反対側の方が転写されることでっていうことですね。
お伝えし忘れてたんですけど、この転写する時の向きですね。