こんにちは、レンです。サイエンマニアは、あらゆる分野のゲストを招き、ディープでマニアの話を届けるポッドキャストです。
今回のゲストは、弦楽器職人のアサヒさんです。よろしくお願いします。 よろしくお願いします。
アサヒさんは弦楽器職人、これ主にバイオリンだそうですけども、その職人として働きながら弦楽器やバイオリンについて語るポッドキャスト
アサヒの音の音の配信もされているということではいはいじゃあ最初に自己紹介の方お願いします はい今日はお招きいただきましてありがとうございます
えっと朝日トムと言いますもうそんな感じですねあの ポッドキャストの番組をやってるんですけれども
弦楽器バイオリンを中心に仕事であったこととか あとは弦楽器バイオリンって結構
センシティブな楽器ではあるので そんなイメージはありますねですよねなのでその辺の調整とかチェックの仕方とか
あとはこういうトラブルがあったので皆さん気をつけてくださいねみたいな話をしたりとか 自分でも楽器を作ったりはしてるのでその辺のこととか
そんな私の周りで起こっていることをただ話してるっていう感じなんですけど まあ仕事はバイオリンの修理と調整を主になっています
いやーこれすごいですよねこのバイオリン職人の話聞けるって結構ポッドキャストならでは かなぁと思って
なんか作業の音とか配信されたりするじゃないですか 結構聞かれてますね
ちょこちょこなんかあのサイエントークの方でコメントをいただいたりもしてたので でも作業音聞いても結構想像つかないけどどんなことやってんだろうみたいなのを
なんとなく想像しながらとか 最近面白いなと思ったのが松屋に
電子顕微鏡で見たみたいな話なんかされてて しましたねはいでそれ油の粒の大きさがいろいろあってみたいな話してて
うわめちゃくちゃ科学じゃんって思ったんですよね あそうですよ本当なので僕松屋にのことを話しその回話してるとき
このレンさんにちょっとその構想式とかちょっと教えてもらいたいなぁとか いやめちゃくちゃ気になるなぁと思って
はい だから多分材料科学みたいなところもいろいろ絡んでくるような感じなのかなと思って
なのでちょっとまあとはいえ僕全然バイオリンとか弦楽器のこと マジで何も知らないんで
はい大丈夫 いろいろと今日は教えてもらいつつ話を深めていければなと思います
よろしくお願いします じゃあ僕からいろいろ質問していく形っていうことなんで
質問したいんですけど最初に そのバイオリン職人ってことですけど具体的にどんなことしてるんですか
そうですねバイオリン職人といってもそのいろいろ種類みたいのはやっぱりあって そのバイオリンを作る人もいれば
できているバイオリンを調整する 僕はまあ調整したり修理したりが専門なんですけど調整をメインでやっている人もいれば
修理をメインでやっている人もいたり 調整と修理はやっぱ厳密には違う調整は壊れる前にやるみたいな感じですか
このバイオリンの音を作るっていうところでその弦とかコマっていうのが立ってたり
あとなんか聞いたことあるかもしれないですけど昆虫って言って魂の柱って書く あの辺を動かしたりとか
すると音が変わっていくんですね若干 動かす昆虫ってあの真ん中の弦の下にあるやつであってます
大まかに言うとそんな感じでいいと思います 柱みたいなものです そうですそうですはい
楽器の内部に1本柱が立っているんですけどあれを動かすと 弓で弾くじゃないですか
はい で弓で弾いた時のそのレスポンスっていうかその音としてどれくらい立ち上がってくるかのスピードとか
あとは音の… 立ち上がってるスピード
腰っていうかこう粒立ちというか まあなんかあるんですけどそういったのが若干こう変わってきたりするんですよね
それってなんか弦の反り方とかがその柱を変えると変わるみたいな感じですか
えーと… どういう調整なんだ
そうですね昆虫の調整っていうとまず昆虫って大体この辺に立てましょうっていう場所があって
でそこにまず立ってない場合は立て直すっていうか動かしてあげたりとか
あとは昆虫そうだな音が出る仕組みを簡単にざっくり言うと
はい 弦が張ってあってで駒がこう乗っかって 駒の上に弦が乗っかってて
で弦が震えるじゃないですか弓で弾くと そうすると駒が震えるんですよね
駒っていうのは… ああそうか
えーと… 何て言うんだろう
ブリッジって英語では言うんですよねなので このイメージ合ってるのかな 合ってるかな
ヴァイオリンってそうか今ここにある ちょっと皆さんポッドキャストっていうか番組聞いてる人ごめんなさいね
多分見えないと思うんですけど ここになんか白っぽいのいるの見えます?
あー あの… えっと弾くところの真下ぐらいにある 支える
あれですよねギターで言うところのあの音 エレキギターの音キャッチするところ
あーそうですそうです あのピックアップ あそこのところあたりに
そうです あの辺になんか一本柱が立って 柱っていうか板が立ってるんですよね
あーいやなんかちょっと見るまで そんなのあったの全然思い出せてなかった
あ それが駒って言うんですね
そうですね でそこに今弦がその駒っていう ブリッジに乗っかってるんですよ
でブリッジ駒は表板の上に立ってるわけですよね なので弦を弓で弾くと弦が震えます
で震えた弦の振動が駒に伝わります
あ 駒に伝わるんだ はい
で駒が震えるってことは 駒は表板の上に立ってるので表板が震えます
ふんふんふん
で表板のその振動がざっくり言うと横の板とか あと昆虫を伝わって裏側の板に伝わるんですよね
あーなるほど なんかボディというか本体に伝わっていくっていう
そうです でそこで増幅されて音がボワッと出てくるんですけど
なるほどなるほど
なのでその昆虫を動かしてあげると その伝わり方がちょっとずつ変わるんですよね 位置が変わるので
あーだから弦にだけ影響するってよりかは もう板全体の響き方が変わるみたいな
そんな感じですか? そうですね はい
へー
やっぱり横板ってその表板と裏板ともう接着されちゃってるので 動かせないじゃないですか
はいはいそうですね
で何で条件変えるかっていうと やっぱり昆虫を変えてあげたりとか
ふんふんふんふん
あとは変えられるっていうところで言うと そのブリッジっていうのはもう表板の上にただ立ってるだけなんで
駒の圧力でこう抑えつけられてるだけなんで 駒の位置をちょっと動かすとか
あーなるほど
音程とかも変わりそうですよね その直接接してるところって 弦に
そうですね 駒をやっぱり動かすと音程はやっぱり若干変わりますよね 弦長 その振動をする弦長 弦の長さ
弦長が若干変わるので やっぱり厳密に言うと変わるんですけど
へー とはいえ33センチぐらいなんですよ 330ミリぐらいがその有効振動弦長っていって
なので0.1ミリとか 1ミリぐらい変えたぐらいだったら そこまで感知 人間
ん?
認知できるような感じまではならないと思うんですけど
じゃあその1ミリぐらいを調整してるっていうのが 調整師というか
そうですね
そんな感じ それって測るんですか? なんか感覚なんですか?
僕は結構測る方なんですよ やっぱりこう数値的なところでいろいろしっかり厳密に測ってみたりとか
だから面白いなこの辺繋がってる気がしますねもうすごい
いやほんと繋がってると思いますね
それこそ先ほど言ったニースのこととか
その木材のその経年による変化とか
うんうんうん
あとは本当にその弦に巻かれてる金属のこととか
結構最近は本当昔の人は本当にただ今まで作ってきたものを
女師匠が言われた通りの寸法とか
あの感じで作るっていうことだけでやってたけど
今はいろんなところ結構本当細分化してると思うんですよね
あーこれなんかすごい漢方みたいですね
まあそうですね確かにそうですね
なんか漢方もやっぱりあれすごく昔の歴史の積み重ねがあって
こういう成分がまあ減熱作用があるでしょうとかもいろいろ言われてますけど
最近とかも漢方を調べられまくって
これにはこの成分が入ってるからみたいな
多分最近でもその漢方の中の成分をなんか単理して取り出しましたみたいな論文とか結構あるんで
へー
要は西洋医学の方にこう取り入れようっていう意識ですか
そうですねそうですねまさにそうですね
でじゃあその成分を今度は人工的にいっぱい作ったら
その漢方の役割果たしますかみたいなのをやってみるとか
でそれって漢方みたいなものがやっぱり完成されてるからなんすよね多分
多分ものすごい長い歴史の中で何か理由があって化合物って生き残ってきてるはずなんで
それって人が考えるやつよりすげえっていう場合のほうがまあほとんど
って考えるとまあでも倍よりの倍はあれですけどね
まあ人間のエゴで作ってるから良い悪いはちょっとわかんないですけど
でもやっぱり残ってきてる楽器っていうのは良いって言われてきているから残っているわけで
確かに確かに楽器の歴史の中で言ったらそうですよね
そうなんですよね当時としてはその当たり前すぎて特に文面として残さないとか
こっちの時代に伝えようという意識がなくてやってたことっていうのは多分あると思うんですよ
はいはいはい
僕らも今その僕らの価値観で今生きてるじゃないですか
そうですね
それこそもう40年ぐらい前とか半世紀ぐらい前、中戦後ぐらいまでって
まだ本当に女性が社会に出ることとかいうのは日本ではそうだったじゃないですか
江戸時代なんて言ったらもっともう身分社会だったわけで
でも当時の中でそのやられてたことっていうのはあって
ちょっとずつその時代の価値観とかそういうのに変化しながらも今まで続いてきているものっていうのはやっぱり
何か意味があって続いてきているもので
やっぱり楽器も例えばそのストラディバリとかガルヘリっていう人が作った楽器が何か知らないけど良かった
そうですねだから残ってるっていう
そうなんですよね
でダメな楽器とか作りが適当で壊れちゃうような楽器っていうのはまあその300年ぐらい経っちゃいますけど