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2023-10-13 46:24

SBCast.#104 常に被災者のためになるかを問い続けながら、ITを活かすことで、災害対応のための支援を行う(IT DART 佐藤大さん)

今回は、災害が起きたときにパソコンやプリンターの手配やネットワーク環境の整備など、IT関係のさまざまな支援を行うボランティア団体、一般社団法人 情報支援レスキュー隊 IT DART 佐藤大さんに活動の内容や想いを伺いました。

サマリー

IT DARTは、災害が起きた時に、被災者のためにDX推進サポートを行う機構であり、被災地の支援も行います。この活動は、東日本大震災を契機に始まりました。当時、被災地のネットワーク環境がなく、情報を集めることができませんでした。その状況を目の当たりにし、ITの支援の必要性を感じました。IT DARTの活動については、人材育成や災害支援に関する幅広い知識の必要性などが話し合われています。ITを活用して災害支援を行うことにより、被災地を身近に感じることができるという点が強調され、災害支援に興味を持ってもらいたいというメッセージが伝えられました。また、「常に被災者のためになるかを問い続けながら、ITを活かすことで災害対応の支援を行う」というキーワードをもとに、IT DARTの活動や災害支援に関する話題が紹介されています。被災地の情報支援を行うITダートの活動は、常に被災者の利益を最優先に考えながら、ITを活用して災害対応のための支援を行っていることが紹介されました。

00:00
佐藤大
結構固いんですけど、忘れてはならないのが、最終的に良くなってほしいのが、被災者だというところですね。
高見知英
NPO法人まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY のポッドキャスト番組、SBCast.です。
この番組は、さまざまなステージで地域活動、コミュニティ活動をされている皆さまのご利用いただき、
活動のきっかけや思いを伺う、ポッドキャスト番組です。
進行を務めますのは、私、SIDE BEACH CITY にてDX推進サポートなどの活動を行う、高見知英です。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、今回のゲストは、IT DART 佐藤大さんでございます。
IT DARTの活動の内容
佐藤大
IT DARTの佐藤大といいます。IT DARTは、災害が起きたときに、災害に対して、
DX推進サポートをすることができる機制で、災害に対して、データを組み合わせて、
DX推進サポートをすることができる機制で、DX推進サポートをすることができる機制で、
IT DARTの佐藤大といいます IT DARTは 災害が起きたときに IT関係の
さまざまな支援を行うボランティア団体 なんですが この団体の代表理事
3人いるうちの1人になっています 私 本職は仙台にある東北医科薬科
大学の医学部で災害医療とか それから災害支援の研究をしています
主な仕事としては 附属病院の災害 対策を担当してるんですけれども
仕事でもボランティアでも災害 のことをいろいろやっているという
感じです よろしくお願いします
高見知英
よろしくお願いいたします それでは まずIT DARTの活動について
ということでお話を伺えればと思 うんですが まずこちらの活動の
内容についてお伺いできますでしょうか
佐藤大
IT DARTは正式名称 情報支援レスキュー 隊というんですが 略称のIT DART
で だいたい覚えてもらっている という感じです 形態としては
一般社団法人で2015年に立ち上げ た団体です 活動始めた頃はいろいろ
と試行錯誤もあったんですが 今は 災害支援をする人たちに対して
ITで彼らの活動を支援するという のがメインになっています 災害
支援をする人たちというのは おそらく 一番有名なのは災害ボランティア
だと思います この災害ボランティア が個人の災害ボランティアを集めて
支援先に送り出す災害ボランティア センターというのがあるんです
けれども 最近はこれ 時々報道にも 出るようになったので 見たこと
ある方もいるかもしれません この災害ボランティアセンター
を運営していくのは被災地の地元 の社会福祉協議会であったり もしくは
あちこち災害があるたびにそこに 行って災害ボランティアセンター
の運営を支援しているような災害 支援の団体 NPOであるとか そういった
団体です この災害ボランティア センターって 庭家づくりで動く
センターなんですけれども 被災者 からどこにどんなニーズがある
とか あとはどんな人が災害ボランティア で来てくれるとか 結構いろんな
情報を扱うことになります 一方 救護支援なので なかなかネットワーク
環境がないところで 場合によって はグランドに立ったテントの中で
やってたりとか ネットワーク環境 がない もしくはプリンターがない
下手するとパソコンもないとか そういう環境で動くというような
ことがあります こういうところに パソコンやプリンターなどの
ITの機材を持っていったりとか もしくは ネットワーク環境を構築
したりするというのが われわれの IT DARTの活動の一つになっています
その他にも災害支援の現場で使う ちょっとしたソフトを作ったり
とか もしくは災害ボランティア を募集する みんな来てください
という情報を拡散を支援したり 場合によっては災害ボランティア
センターなどのSNSの運営とか もしくはウェブサイトの運営の
支援をしたりということもあります 全体的に被災地で災害支援をやる
人たちの活動がスムーズになって より多くの被災者により早く支援
の手が届くようになればいいな と思って活動していると そういった
団体です
IT DARTの活動の始まり
高見知英
おだしょー ありがとうございます 災害ボランティアなどの団体の
災害支援 ITでサポートしている ということなんですね
佐藤大
吉田 そうですね
高見知英
おだしょー ありがとうございます 結構 こういうようなところ 急
ばにいきなりそういうような団体 を立ち上げてうまく回るって なかなか
難しいことにはなると思います ので こういうようなときに ITでの
支援を行っていくっていうのが すごく重要なものになるなと思います
ありがとうございます 続きまして こちらの内容について このような
活動をするようになった理由を お伺いできればと思うのですが
いかがでしょうか
佐藤大
吉田 私自身の個人的には 活動のきっかけは東日本大震災
でした 私 今も病院で災害の仕事 をやっていますけれども 当時は
東北大学病院で病院のネットワーク の運用管理をやっていたんですね
ネットワーク管理者でした そのときに東日本大震災が起こって
私は仙台にいると そして沿岸の ほうでは津波で大きな被害が出ている
というようなときに 被災地のほう からは ネットワーク環境がなくて
いろいろ通信ができない 情報も 集められないというような話も
聞こえてくる一方で 他のネットワーク 仲間であるとか そういった人たち
からは ITの関係者からは うちの 会社で支援しようと思ってるんだけど
どこにどういうニーズがあるか 分からないとか どこに連絡を取
ったらいいのか分かんないという ような声も聞こえてきました なの
で なんだ この二つをつなげれば 支援が進むじゃないかということ
で 当時はねとぼらみやぎっていう 団体を立ち上げて Twitterとかで
集めた仲間たちと ITの支援を始め たというのがスタートでした
それがきっかけで個人的には活動 始めたんですけれども IT DARTの
動きのもとというのは もう一段階 あってですね 東日本大震災の後
っていうのは 全国あちこちでいろん な人がITの支援をやってました ただ
ほとんどの人は あの地震が起きて 急に活動を始めたので 他の人が
どこで何をやってるのかっていう の分からないまま 一生懸命動いて
たんですね その後 みんなバラバラ にやってたけど 活動していた人
同士で情報共有しようという呼びかけ があって ITかける災害会議という
のが開催されました これ 2013年から 毎年1回 3回開催された会議なんですけ
れども ITで支援をやっていた人が 100人以上集まるような割と大きな
イベントです 最初は集まった人 同士で そんなことをやってる人
もいたんだとか そんな手もあった かっていうような情報共有から始まって
だんだんと じゃあ今後の災害に向け て こういう準備をしておかないと
いけないんじゃないっていうような 話もだんだんと出てきたと その
中で災害が起きたときに 被害を 受けた地域に入って 情報共有の
支援をするような そういう活動 が必要なんではという話が出て
きて そして このITかける災害会議 というイベントから スピンオフ
高見知英
する方たちでIT DARTが形成された というような流れで活動が始まりました
なるほど ありがとうございます そうですね もともと ITを支援する
方たちが集まって会議をやっている そこが発展して こちらの団体になって
いたということなんですね
佐藤大
そうですね
高見知英
ありがとうございます 確かに本当に 被災地からの情報って ネットワーク
も今回はそこまでしっかりした ものがないっていう状況ですし
特にやっぱり2011年は 本当に携帯電話 とかのネットワークが普及し始めて
きて初めての災害っていうふう にも当時 言われていたような記憶
はありますね
佐藤大
はい そうですね 当時は携帯電話 の普及率がまだまだどれぐらい
2割3割 それぐらいだったと思います あと沿岸のほう 特に津波の被害
を受けたエリアなんかだと携帯 があっても充電ができないとか
ですね そもそも基地局がやられて しまって通信ができないっていう
ようなこともあったりして なかなか その通信としては厳しい
環境が続いたっていうような状態 でしたね
高見知英
そうですね やはりその前後に携帯電話 の基地局も災害対策を考える
ようになったっていうのもあります し あとは実際に災害の現場から
でも情報は携帯電話を通じて送 られてくる スマートフォンで情報
が飛んでくるっていうようなことも 結構あったのをすごく記憶しています
ありがとうございます そうですよね こちらの活動について何か目的
としていることあればお伺いできます でしょうか
災害支援の効率化とITの普及
佐藤大
一番の目的は災害支援をしている 人の活動が効率的になることです
直接の目的ですね それは結果として 災害支援をする人たちの人数が
同じでも 支援をしてもらえる 被災者の人が増えるということに
つながる 要するに より多くの 被災者が より多くの支援をより
早く受けられるようになるという のが目指しているところです
高見知英
ありがとうございます そうですね 災害 支援をしている人の活動が効率的
になることですね 確かにそういう ふうに効率化することによって
支援を受けられる人も増えていきます し 非常にプラスの効果が大きく
生まれてくるものだなと思います ありがとうございます
続きまして 災害を支援している 人に向けてということで 対象と
している人という話を伺いました けども そのほかに対象としている
人や あるいは考えに何か影響 を及ぼせればなとか 変えていき
たいなとかいうような考え方とか 思いとか そういう人とかって
佐藤大
いらっしゃいますでしょうか そうですね 災害支援をやっている
人自体も現場活動なんていうんですか ね 例えば屋根屋さんが屋根を直す
ボランティアもしてたりとかっていう ような現場仕事をしている人たち
もそもそも割といて そういった 人だと割とITでちょっと距離を
感じている スマホ使ってるけど パソコンは別にっていうような
人たちもいたりするので 災害支援 活動をしている人そのものにも
ちょっとITを身近に感じてほしい なというのはありますが そのほか
の人たちにも ITをやっている人たちに 災害にも興味を持ってもらいたい
ですし 現場で泥かきとか肉体労働 をすることだけが災害ボランティア
ではないので 他にもやれることが あるというのを知ってほしいということ
もあります
高見知英
おだしょー ありがとうございます 災害支援をしている人にITを身近
に感じてほしい およびやっぱり ITに関わっている人にも災害支援
のことを見てみてほしいということ ですね ありがとうございます
そうですよね 本当に自分たちも ITの利活用支援というような形
でも活動も行っていますけれども やはりITに関わっている人と関
わっていない人って差がすごく 激しいなというふうに思うところ
はありますので やっぱりそこは 少しでも近くなっていくと お互い
にできることが増えていくんじゃない かなというふうに思ったりはします
佐藤大
おだしょー おっしゃるとおりだ と思います こちらはもともと仕事
としてITをやっていたので そこは すごく慣れている 一方で災害
についてはすごく素人な状態で 活動を始めたので 最初のうちは
災害支援の現場にこういうふう にシステム化したらうまくいくん
じゃないって 割と軽く考えて いたんですけど いざ行ってみる
と現場で活動している人たちはすごい 災害の大ベテランで 新参者の我々
としては まず災害支援のどういう 状態でどういうことをやっていく
の 何を心配しながら動くのっていうこと を教わりながら その中でもしかして
我々のこういうツール使えるん じゃないですかっていうのを 少し
ずつ そういうことをしながら 少しずつ近づいていったという
のが今までの感じですかね
高見知英
ありがとうございます そうですよね やっぱり災害についてっていう
IT DARTの課題
高見知英
のも 長いこと関わっている人には 全然自分たちには知り得ないような
ノウハウが詰まっているっていうこと はすごくあると思いますし なかなか
じゃあそれを支援していくシステム 化したらどうなるのっていうのを
考えていくのって難しいかなと思います だからこそやっぱりお互いがもっと
近くに行くっていう必要があるん ですよね
佐藤大
はい そう思います
高見知英
ありがとうございます 続きまして こちら活動に関して
課題に感じていることなど何か ございますでしょうか
佐藤大
はい まず我々の組織の中 もしか したらこのジャンルのかもしれません
けど 課題だなと思うのは 次の 人材の育成ですね IT DARTはそもそも
東日本大震災の後 あれこれ動いて いた人たちがメインになって より
集まってきた団体なので 何ていうん ですかね 人からリクルートされたり
とか 人から育成されたりっていう 経験がなくて 自分で勝手にあれ
これ動いてたっていうのでスタート してます なので何というか これから
始める人に対してどういうふう にリクルートしたり育成したり
したらいいのかっていうのが勝手 がよく分からないみたいなところ
もあって なかなか新たなメンバー に広げるというところが割と大きな
課題になっているかなと思っています 災害についても もしくは災害支援
についても 現場でずっとやって きた人たちのことを理解するにしても
割と幅広い情報が必要 知識が必要 になりますし あと一方 そういう
ところに入ってって じゃあネットワーク 環境がないんだったら ちょっと
作りますかっていうにしても ハードウェアの知識とか ネットワーク
構築の知識とか もしくは普段 使い慣れていないパソコンの設定
もしくはいつもは使わないソフト の設定とか 結構 幅広い知識が
必要になっちゃうんですね もちろん それを全部一人でカバーする必要
はないんですけど じゃあどこから 覚えていったらいいのとか そういう
道筋を考えるっていうのはなかなか 大きな課題かなというふうに思
っています
人材育成と広げる課題
高見知英
なるほど ありがとうございます 確かにそうですね 次の人材育成
っていうのはすごく課題ですよね 災害支援という都合上もあって
本当に非常に珍しいハードの知識 ネット関係の知識も必要になる
し ということで とても特殊な知識 が必要になることが多いっていう
のはとてもよく分かります また 本当にITだけでも結構 学ばなければ
いけないことが多いし その上に 災害について 災害支援について
っていうのも学ばなきゃいけない し とにかく学ぶことが多くなって
しまうっていうのはそうですよね 一つの分野を学ぶだけでも大変
なのに その上にさらにもう一つ っていうのは やはりなかなか
やろうと思ってできるものではない なというふうに思うことがあります
ありがとうございます
佐藤大
この一方で いろいろな知識が必要 だと言いつつ それが全部揃ってない
と動けないかというと そんなこと もなくて 割とさっき言ったように
環境がないところで何かしら通信 したいんですけどっていうところ
から始まるんで 意外とローテク なんですよね 実際やることは
こんなに高度なクラウドを活用 してどうのこうのっていうよりは
とりあえずパソコンでExcel使う ようになりたい その話を共有したい
とか 割と素朴なところから始まる ので そんなにスタートするのに
壁が高いわけではないと思うん ですけれども でもやっぱり気持ち
的にはいろいろアドリブでやら なきゃいけないってそんなにできる
のかなとか ちょっと心理的な壁 があるのかなというふうに思って
ます
高見知英
そうですね やっぱり心理的な問題 もありますし ローテク だから
こそ根本の知識が必要になって しまう いつもやってるところから
一歩戻って別の方向に向けて知識 を発展させていかなければいけない
っていうところがあるので
佐藤大
そうですね まさにそういう
高見知英
昔の姿を知っている人だったら そんなにいけてるけれども 今の
姿しか知らない人は戻るってこと 自体がすごく大変なのでっていう
のもありますね
佐藤大
確かにそうですね 確かに世代的にも 私なんかだと そもそもネットワーク
管理者をやっていたので 裏の通信 の裏の仕組みを知っているから
作れって言われたら長く構築できます けど 何て言うんでしょうかね 例えば
スマホだけで使ってるエンドユーザー とかだと 割と基地局で意識してる
かどうかもみんなではないでしょう し 基地局の奥でさらにどういう
通信がしてるのかとかっていう イメージは確かにないかもしれない
ですね
高見知英
そうですよね だからその辺り については 本当に今の世代では
あまり聞く機会がない技術とか 触れてることも多いと思います
し そこは難しいんだろうなっていう ふうに思います
なるほど そこは確かにギャップ がありそうですね
ちなみに こちらについて IT DART として どう取り組んでいきたい
など何かございますか
佐藤大
そうですね まずは慣れる あまり 遠い世界の話じゃないんだと思って
もらうっていうところかなと思 ってます 例えば もし活動に興味
持っていただいている人であれば 最初は我々の元からのメンバー
がどこかで活動するときに一緒 についてって現場の様子を見て
もらうとかですね そうすると こんな感じなのかとか いろいろ
やる中で そこだったらちょっと 手伝えるというのが見つかった
りとか 例えばプリンタの設置だけ ならできますよとかですね そういう
のを通して 何はともあれ災害支援 の現場を知る あとはちょっと手
を動かして 参加できることある じゃんという実感を持ってもらう
そんなことから始まるといいの かなと思っています
高見知英
そうですね ありがとうございます 遠い世界の話じゃないんだと思
ってもらうことっていうのはとても 大事ですよね なかなか災害という
非日常的なものであるっていう ふうに思うんですけれども そこで
使われてることって案外日常の 使われてることだったりすると思います
ので その感覚って日常でそういう 感覚を知るっていうのは難しい
かもしれませんけれども でも知ろう と思えば知れるし 見ようと思えば
見られるし ぜひ身近に感じてて 欲しいなっていうようなところ
はありますね
佐藤大
はい 特に最近では随分災害 特に 水害とか大雨とか ああいうの
増えてきていて わりと近所 近所 っていう言い方もあれですけど
そんなに1時間 2時間移動すれば到着 するようなところでも災害が起きる
ことっていうのが 随分そういう 機会が増えてきてると思うんですね
そのときに自分の生活圏の外だから テレビや新聞の向こうの世界っていう
遠くに感じるんではなくて ちょっと 行って様子を見ていこうからでも
いいと思うので 普段の生活が雨 なり地震なりでどんなふうになって
しまうのか それは自分の街でも あり得ることだっていうような意識
高見知英
で感じてもらえるといいのかな と思ってます
ありがとうございます そうですね やっぱり本当にいろんなところ
で災害の情報を聞く機会は多く なりましたし それぞれの地域の
日常を知るということもすごく 大切になってくるのかなと思います
そうやっていろんなところの情報 を知っていくことによって それぞれの
場所を身近に感じる それによって 災害の支援もできればやろうとか
そういうようなところにつなが っていくのかなっていうふうに
思いますね ありがとうございます それでは続きまして これを聞いている
人にITとどうか変わってほしい など 何かございますか
ITの役割と災害支援
佐藤大
そうですね まず IT そんなに慣れて いないというような人には ITは
ただの文房具だっていうふうに 思ってほしいですかね 別に怖い
ものではないし 逆にIT化さえすれば 何でもできるっていう魔法の道具
でもない テレビとかの家電と違って まだちょっと使い方がややこしい
ですけど ちょっと使い方が難しい 文房具だなというふうに思って
ほしいかなと思ってます もう一 つは 私 もともとネットワーク
屋なので ネットワークについて は距離をキャンセルする道具だ
と思ってるんですね 遠くにいて もいろいろ情報を見聞きしたり
できる 逆に発信もできると 災害 ボランティアをやるときに 遠く
の被災地まで行って活動するのって 移動に時間もお金もかかるし それ
だけでも大変になっちゃうんです けれども ネットワークを活用したら
行かずにできる災害支援っていう のが実現できるんじゃないかな
ということを考えていて それが すごく魅力的なところじゃない
かなと思っています
高見知英
おだしょー ありがとうございます ITは文房具 そしてネットワーク
距離をキャンセルするための道具 であるということ とても大事な
考え方だと思います やっぱりITって それさえあれば何でもできると思
われがちなところもあったりするん ですけど 実際触ってみると全然
そんなことはなくて やっぱり文房具 であるっていうのはとても適切な
表現なのかなっていうふうに思います なかなか知らないことってすごく
できるか全くできないかどっち かでしか判断できなくなりがち
なんですから 実際触ってみるとわかる っていうことはとても多いんじゃない
かなと
おだしょー ありがとうございます また やっぱりネットワーク距離
をキャンセルするっていうのはとても 特にここ最近聞く機会が多くなった
言葉だとは思うのですが やっぱり ネットワーク越しで遠くの地域
の様子を見たり 遠くの地域の人と 触れ合ったりっていうようなこと
っていうのはしやすくなったと思います し それを先に災害支援っていう
のも見えてくるのではないかな というふうに思いますね
佐藤大
山本 ありがとうございます ネットワークで距離をキャンセル
するっていうのも このコロナ騒ぎ で家から出られないとか出社できない
とかっていうのでずいぶん広まった なと思いますけれども コロナの
蔓延っていうのも あれ自体も災害 ですよね そういうところでも災害
支援というか 災害で自分を支援 してるような形ですけど リモート
で仕事をしたりとか そういうところ で現実になってきたのかなという
ふうに思ってました
高見知英
おだしょー そうですね ありがとうございます ちなみにその他 これを聞いている
人に何かしてほしいことなど何か ございますか
佐藤大
山本 ITというよりは災害とか災害 支援に興味を持ってもらいたい
なという気持ちが強いですね まずは ITで支援するっていうところ
じゃなくていいので 災害ボランティア をやってみる 災害ボランティア
センターでどこかで募集してる ので ちょっと行って現場で泥かき
をするかもしれないし 部屋の中の 掃除をしてくるかもしれません
そういうことを通して さっきも 言いましたけれども被災地っていう
のは自分の生活と関係ない被災地 という別の国があるんじゃなくて
自分の生活と地続きでうちの中 水入ったら俺もこうなるんだろう
なっていうことを思いながら身近 に感じられるようになってほしい
なというふうに思っています
高見知英
おだしょー ありがとうございます 災害支援に興味を持ってほしい
ということですね 被災地は本当に 自分の生活と地続きであるという
感覚 特に離れたところだったり 規模の大きい災害だったりすると
ぱっとピンとこないことってある と思いますけれども
佐藤大
おだしょー そうですね
高見知英
おだしょー やっぱり結局は自分の 生活と地続きであるっていうこと
を思うことによって じゃあどう すればいいのかっていうのも見えて
きやすいのではないかなという ふうに思いますね
被災者への質の向上
佐藤大
おだしょー はい 特に大きい災害 だと何千人が被害を受けた何万人
が被害を受けたって数字がすごく 目立つと思うんですけれども 災害
の規模にかかわらず被災した人 一人の生活への影響具合っていう
のは変わらないじゃないですか 同じように床上浸水したらその
地域の被災者が3人だけであっても 3万人であっても一人一人の生活
へのダメージっていうのはそんなに 大きく変わるものではない なので
規模とかそういう数字に惑わされずに 生活の質がどう変わるのかっていう
ところが実感する現実的だと思う ポイントなのかなというふうに
思っています
高見知英
おだしょー そうですね ありがとうございます 規模に惑わされずに質がどう変わる
かに着目をしてほしいということ ですね 数字上だけでいえばそんなに
規模が大きくない災害でおいて も やっぱり規模がインパクトとして
は大きいっていうものって結構ある と思いますので やっぱりそういう
ようなところを考えてみてほしい なというのはありますよね
おだしょー ありがとうございます その他 今後やりたいこと やって
みたいことなど何かございます でしょうか
佐藤大
三沢 はい 実はIT.NETは災害支援 をやっている他の三つの組織と
一緒に災害支援DXイニシアティ という新しい組織を先日立ち上げ
ました 今は災害ボランティアセンター でもデータ管理とか もしくはデータ
管理などのコア業務をIT化しよう っていう動きが少しずつ出始めている
時期です こういう大げさに言えば DXなんでしょうけど こういうシステム
化するとか こういった動きがスムーズ に広がっていくといいなという
ふうに思っていて それにより現場 の作業が効率化したり より早く
より多く より的確な支援が実現 するようなことにつながると思います
ので そういった災害支援のIT化 が健全に進んでいくような
そういうサポートができるよう になったらいいなというふうに
思っています
高見知英
おだしょー ありがとうございます 災害支援のIT化は健全に進むこと
そうですね 進んでいければいい ですよね やっぱりそういうような
ところって どうしてもやっぱり 特にITに関わってない人からする
と 災害であるからこそ 人同士の 支援のほうが大切だからっていう
ふうに傾きがちではあるんです けれど でも そこまで極端に人に
傾けなくてもいいことってたくさん あると思いますし できることを
ITでやっていく ITで解決をして いくっていう考えはとても重要
だと思うので ぜひそちらをバランス よく見ていくっていうことを考えて
いってほしいですね
佐藤大
三沢 そうですね もう一つのバランス としては 災害支援 特に民間が
やる災害支援ってボランティア なんですよね どうしても ただ
ボランティア活動をしてる中で 金ないけどシステム作ってください
っていうのはありえないわけじゃない ですか 方や企業側が適当なシステム
を作って 高い金を持っていくなんて いうことになっても やっぱり
良くないわけで そこが品質のいい ものが 適切な予算をちゃんと確保
した上で ちゃんとビジネスとして も成立するし それによって現場
の活動も良くなっていくしという そこのバランスがすごく大きい
かなというふうに思っています
高見知英
三沢 そうですね ありがとうございます 本当に適切な予算を確保するって
いうことを 特に災害の場ってなる と 後ろ側で考えてしまいがちな
ところはあると思いますので そうではなくて やっぱり災害であっても
ちゃんと予算を確保できるもの には確保する必要があるものに
ついてはちゃんとするっていう 考え方を持ってやっていきたい
災害支援のIT化
高見知英
ですね
佐藤大
三沢 そうですね そのためには その予算を確保する そんだけの
金をかける価値がITにはあるんだな っていうところもちゃんと知って
もらわなきゃいけないなと こういう ところですかね
高見知英
三沢 本当にそこはその通りだな と思います ありがとうございます
それでは続きまして 今後 インターネット でITダートの発動を知るにはどの
ようにすればよろしいでしょうか
佐藤大
三沢 ITダートではFacebookとかTwitter で情報の発信をしています 常に
こまめにやっているわけではないん ですけども 災害が発生したとき
とか 特にやっていますので Facebook やTwitterをITダートで検索して
いただくと 情報支援レスキュー 隊のページとかアカウントとか
見つかります あとはウェブで検索 していただければ ウェブサイト
高見知英
もありますので そんなところを 見ていただければなと思います
三沢 ありがとうございます 本当に こちらも以前 見させていただ
いていることを何度かあります けども 本当にいろいろこまめに
情報発信をされているなという ふうに思います
佐藤大
三沢 ありがとうございます
高見知英
三沢 ありがとうございます それでは その他 オンラインから
皆さんの活動に関わるには 何か どのようにすればいいなど何か
ありますか
佐藤大
三沢 われわれのITダートのメンバー いろんなところにいますので 東京
の人多いですけど 京都にいたり 私の仙台にいたり いつもリモート
にいるまま オンラインで情報交換 したり 相談したりというような
ことをやっています その中で 都合 が合う人が現場に入るという
ような感じなんですね なので オンライン で活動するというのが
そもそもメインだという感じです われわれのウェブサイトには 退院
募集というメニューがあります 退院って 特に会費とかもなく 興味
持った人に登録してもらえればな というぐらいの緩い感じで作ってる
枠なんですけれども 退院に登録 すると ITダートのメンバーのスラック
に登録されますので そのスラック の中でいろいろ他の人の動きを
見てもらったりとか 一緒にディスカッション したり相談したりというようなことが
できるようになります
高見知英
おだしょー ありがとうございます 退院募集のところから関わって
みてほしいことですね そのほか だと 例えば本当にTwitterの会話
オンラインでの活動参加
高見知英
とか そういうようなところから 入り込んでいくという方法もある
佐藤大
のでしょうか
吉田 そうですね Facebookのコメント でもTwitterにリプレイするでも
高見知英
今はTwitterじゃないんですね
佐藤大
おだしょー そうですね
高見知英
吉田 そういったところでも気軽 に声をかけてもらえれば嬉しい
なと思います
おだしょー ありがとうございます それでは最後になりますけれども
ITダートの活動のキーワードを 伺えてきますでしょうか
佐藤大
吉田 ITダートにはCREDOという合言葉
にしていることがあって こういう ものです 常に被災者のためになる
かを問い続けながら ITを生かす ことで災害対応のための支援を
行うというものです 結構固いんですけど 忘れてはならないのは 最終的に
よくなってほしいのが被災者だ というところですね あと 個人的
には東日本大震災の後に立ち上げ た ネトボラ宮城という団体 最初
に立ち上げたというお話ししました けれども そのときの活動のキーワード
が個人的にはすごく気に入って ます こういうもので 遠くでできる
ことは遠くでやる のんびりやる 頑張らない その代わり 長く続ける
ことで被災地のことを決して忘れ させないというのをキーワード
にして動いていました 私の個人 としては こちらの言葉を座右の
面にして活動をしています
高見知英
おだしょー ありがとうございます 常に被災者のためになることを
考える と 遠くでできることは遠く でやる ただし 被災地のことを忘れない
ようにするということですね ありがとうございます そうですね
やっぱりこういうようなことを 直前 直後ってすごく考えがちなんですけ
れども 時間が経ってしまうと どうしても忘れてしまうっていうこと
が多くなってくる ただ そのときも どこかしらで常に考えておいて
ほしいなっていうのが常にある と思います やっぱりそういうとき
に じゃあ 気軽に支援ができるような ツールとして こういうようなネットワーク
インターネットもありますし やっぱり IT DARTみたいな値もあります
ので ぜひ積極的に関わってみて ほしいですよね
佐藤大
そうですね 災害の後って 例えば 大きい災害があると 2週間ぐらい
はいろいろ報道もあったりとか ボランティアがいっぱい集まりました
っていう記事が出たりとかっていう のがあるんですけど その後がもの
すごく長いんですね 例えば 今年 はもう6月から台風2号で被害が出
たり 7月にはまた豪雨があったり とかっていう感じですけれども
例えば 7月の上旬に大雨で被害 があった九州の北部の方 久留米
ですとか綾部ですとか あの辺は 今 まだうちの周りの泥かきとか
やってるんですね まだ泥が2ヶ月 経ってもそのままになっている
ところっていうのがまだまだだい ぶ残ってます おそらくなかなか
災害でそんなにかかってるっていう イメージはないと思いますし 2ヶ月
目で泥かきをやってるということ はうちに住めるようになるのって
半年先とか1年先とかなんですよね なので そういう行動されなくなって
からいかに生活を取り戻すまで 時間がかかるのか その間ももう
ずっと災害支援活動っていうのは 人知れず続けられているわけですけ
れども そういうところにも世間 の目が向いてせめて あ 彼らまだ
頑張ってるなっていうのが知って もらえるといいなというふうに
思っています
高見知英
おだしょー そうですね ありがとうございます 本当に報道されなくなってから
っていうのがすごく長いっていう のは そうですよね その通りだな
と思います やっぱり ただ毎日毎時 常に考えるっていうのは確かに
ちょっと大変だなというのはあります けれども ただそうではなくて ただ
毎日少しずつでも何か考えてみる とか そういうようなところから
始めていってほしいなっていう のもありますね
佐藤大
おだしょー はい なので 毎日 一生懸命情報収集すると疲れちゃう
ので 飽きちゃいますしね なので のんびりやって 頑張らずに その
限り長く 週に1回でもいいので そういえばどうなったかなって
ちょっと思い出すとかですね そういう ところから始まるといいのかな
というふうに思います
高見知英
おだしょー そうですね ありがとうございます それでは その他 何か最後に言い忘れた
なとか これ言っておきたいなって 何かございますか
佐藤大
山本 ここですね 特に言い残しという わけではないんですけれども やっぱり
災害のことを興味を持ってほしい というのは もうずっと何度も何度も
お話なんですけども そこが全てですね すごく身近なことですし いつ
自分が被災するかも 被害を受ける かもしれない 自分の生活が もしかしたら
明日あたり地震があって 自分の 生活が変わっているかもしれない
っていうようなこともあるので 災害支援に興味を持って ちょっと
でも情報を知る 知恵をつけておく ことっていうのは もしかしたら
将来の自分を助けることにもつながる かもしれないというふうに思って
います 決してそのためではないん ですけれども そういうときに自分
も含めて いろんな人と助け合える ように 気軽に 大丈夫って声を
かけられるような そういう感じ になってほしいですね
高見知英
おだしょー ありがとうございます 災害のことに興味を持って ということ
気軽に声をかけられるようになって ほしいですね やはり災害以外の
ときに話をしていない人たちって じゃあ災害になったから みんなで
ITダートの活動の紹介
高見知英
話し合いましょうって言って 話せる ことはないと思いますし 常日頃
から日常的な会話でも話をして いる やっぱり日常的に話している
からこそ いざというときも話し合える 関係性がつくれると思います
ので それのところで気軽にいろん な人とコンタクトを取っていって
ほしいですね
佐藤大
災害支援の現場でもその辺は全く 一緒で われわれITの支援をしに
どっか被災したところに行きます けど 全国から集まってくるような
災害支援のNPOの人たちが やっぱり そこで災害ボランティアセンター
の運営支援をしてたりするわけ ですね そこで知らない人が急に
パソコンいかがですかって言った って なんだこいつってなるんです
それが何年か活動しているうちに そういう災害支援の現場側の人たち
とだんだんと顔見知りになって なんかまたパソコン持ってきて
くれるって お互い声を掛けられる ようになってきたっていうのが
やっぱり日頃からのつながり 何か 起きてから知らない人が集まって
もうまくいかないので あらかじめ お互い知り合いになって 仲良く
なっているっていうのは災害支援 の現場でもやっぱり重要なこと
かなと思います
高見知英
おだしょー そうですね 本当に 災害とは言っても日常と
実際であるっていうのはとても 大事に思っておいてほしいですよね
だからこそ日常での周りの方と 仲良くするとか うまく関係性を
作ることが重要になってくるという のはありますね
おだしょー ありがとうございます それでは 今回のゲストは 情報支援
レスキュー隊ITダート 佐藤大さん でございます どうもありがとうございました
佐藤大
佐藤 ありがとうございました
高見知英
おだしょー ありがとうございました 今回は 災害が起きたときにパソコン
やプリンターの手配やネットワーク 環境の整備など IT関係のさまざまな
支援を行うボランティア団体 一般社団法人情報支援レスキュー
隊ITダート 佐藤大さんに活動の 内容や思いを伺いました ITダート
は災害支援をする人たちに対して ITで活動を支援する団体として
2015年に立ち上がりました 災害が起こると災害支援の中核
となるボランティアセンターには 非常にたくさんの情報が集まる
被災者からどこにどんなニーズ があるかとかどんな人が災害
ボランティアで来てくれるとか そんなときに情報を集めるための
パソコンやプリンターなどの 機材を持ち込んだりネットワーク
環境を用意したりその他さまざまな 災害ボランティアの支援を行う
のがITダート ITはただの文房具 別に怖いものではないし逆に
ITを活かした災害対応の支援
高見知英
IT化さえすれば何でもできるという 魔法の道具でもないITをうまく
使うことで災害支援の現場の作業 を効率化したりより早くより多く
的確な支援が実現できるようになる それがITダートの目的の一つである
と佐藤さんは言います ITダート の活動のキーワードは常に被災者
のためになるかどうかを問い続け ながらITを生かすことで災害対応
のための支援を行うネットワーク は距離の長さをキャンセルできる
力があるネットワークを活用したら 行かずにできる災害支援という
ものが実現できるのではないか 遠くでできることは遠くでやる
のんびりやる頑張らないその代わり に長く続けることで被災地のこと
を決して忘れさせない災害のこと にも興味を持ってほしいちょっと
でも情報を知る知恵をつけるということ はもしかしたら将来の自分を助ける
ことになるかもしれない皆さん もITダートの活動を通して災害
のこと知っていませんか このポッドキャストの感想はyoutube
やスタンドfmのコメント欄などで 受け付けていますそれらが使えない
という方はまちづくりエージェント サイドvttサイトのお問い合わせ
フォームなどからご連絡ください またsbキャストは継続のための寄付
受付を行っています毎月1000円の 月額サポートの内容となります
得点などご興味ご関心おありの 方はぜひ寄付サイトもご確認ください
今後もこの番組では様々なステージ で地域活動コミュニティー活動
をされている皆様の活動を紹介 していきたいと思いますそれぞれ
の視聴環境にてポッドキャスト の購読ないしチャンネル登録
などをして次をお待ちいただけ ればと思います
それでは今回のsbキャストを終了 しますお聞きいただきありがとうございました
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